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2005.11.15
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カテゴリ: マンガ
かしましハウス(4)

~竹書房文庫、2005年~

『かしましハウス』文庫版の最終巻です。
先日、本書を買ったときにも書きましたが、4冊の背表紙を並べると、一枚の絵になります。さらに、表紙も、4冊並べると一枚の絵になります。
あたたかすぎます。
やっぱり、本書でもみづえさんが大活躍でした。着ぐるみのバイトで、子どもからたたかれた別のバイトの女の子。みづえさんは、その子どもにリアリズムな感情表現をします(たたきかえしたりなんてしません!)。でも、子どもにとっては、たたきかえされるよりショックかも…。
4コマ漫画についての授業が、中学生のときにあったのを覚えています。国語の時間でした。ふきだしが空白の4コマ漫画が配られて、それぞれそのセリフを考える、という作業がありました。そのときだったか、あるいは別の機会だったかもしれませんが、4コマ漫画はタイトルがいい味を出している、と聞いたことがあります。実際、秋月さんのそれぞれの漫画のタイトルは良いものが多々あります。本書の中ですと、「浪費する女」が印象に残っています。クリスマスの日、みづえさんの友達の女の子が、彼氏にふられてしまい、みづえさんは他の友達から、彼女の面倒をみるように言われます。まさか家に連れて行くとは思っていませんでしたが…。そのあたりのタイトル(内容)も、ずいぶん面白かったです。リアルすぎて、ちょっと胸もちくちくしますが…。
とにかく、最後の一編が良かったです。秋月さんの『OL進化論』は、文庫版16巻までそろえていて、それ以後は文庫化を待っているのですが、ともあれ、まだ終わっていません。『おうちがいちばん!』も終わっていません。というので、『かしましハウス』は、4コマ連載の終わり(10年連載していたのだそうです)を私がはじめて読んだ作品となったわけですが、とてもきれいな終わり方でした。1巻からずっと読んできて、登場人物のみなさんに感情移入しているわけです。だから余計に、ですね。とてもあたたかい漫画でした。
これからも疲れたな、と感じたとき、ほのぼのしたいな、と思ったとき、ぱらぱらと読み返しつづけるでしょう。





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Last updated  2006.08.06 20:44:18
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