なお、私がときどき紹介しているミシェル・パストゥロー氏が、徳井さんに、服飾史家は色についてもっと調査すべきだと鼓舞したというエピソードにもふれられています(7頁)。それもあってか―というか、中世の色彩を勉強する際に、ミシェル・パストゥローの研究は必読ではあると思うのですが―本書でもパストゥロー氏の研究が言及されています。私がいま非常にゆっくり読み進めているUne histoire symbolique du Moyen Age occidentalも注でひかれていたので、その該当箇所を読むのが楽しみになりました。