のぽねこミステリ館

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2008.01.03
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~講談社文庫、1999年~

 倉知さんの本の中では最初に買った本でありながら、読めていなかった一冊。 hina_maxさんの記事を拝読して、ぜひこれを機に読もうと思ったのでした。
 スタンダード、直球ストレートな本格ミステリです。
 ではでは、内容紹介と感想を。

ーーー
 課長に手を出してしまった杉下和夫は、異動により、いま人気の「スターウォッチャー」星園詩郎の付き人になる。その翌日、星園について、雪の積もった山深いキャンプ地に出張することになった。剛腕社長、岩岸が購入したさびれたキャンプ地を、星園をはじめ、UFO研究家の嵯峨島、作家の草吹あかねといった有名人を集めることでPRしようという企画のためである。
 参加者は他に、岩岸と面識のある二人の女子大生、草吹の秘書、岩岸の部下。
 初日の夜は穏やかに終わったが、翌日、事件が発覚する。岩岸が、宿泊していたコテージで絞殺されていたのだった。しかも、現場近くの雪面には、ミステリーサークルらしき奇妙な跡が残されていた。

 前夜、杉下は、岩岸のコテージで言い争うような声を聞いていた。しかし、当然ともいうべきか、そこにいたと証言する者は誰もいない。
 社会から孤立した状況で、参加者たちが疑心暗鬼になっていくが、事件はさらに繰り返される―。
ーーー

 ジャンルでいえば、純然たるフーダニットといったところでしょうか。論理の積み上げで犯人を示していく過程はわくわくします。これだけストレートなフーダニットを読むのも久々なような気もします。
 特にメッセージ性もないので、それこそ、本書を買っていた当初だったらより楽しめたかなぁと思ってしまいましたが、そこはそれ…。
 気持ちよくだまされました。
(2008年1月1日読了)





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Last updated  2008.01.03 06:33:39
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