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2008.02.14
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壺中美人

~角川文庫、1976年~

 金田一耕助シリーズの中編集です。表題作「壺中美人」の他、「廃園の鬼」が収録されています。
 では、内容紹介と感想を。

ーーー
「壺中美人」
 昭和29年(1954年)4月。 壺の中に女が入るという曲芸を、たまたまテレビで観ていた金田一耕助と等々力警部は、後日、その壺がからんでくる事件に携わることになる。
 パトロール中に何者かに巡査が刺されるという事件があったのと同じ夜、変わり者の画家が殺された。画家の家には曲芸で使われた壺があり、事件直後の目撃者によれば、その壺の中に女が入っていったというのだった。
 曲芸との関連から、捜査はテレビで曲芸を行っていた男にも及ぶが、捜査はなかなか進展をみせない…。

「廃園の鬼」
 信州那須市近くのT高原に骨休みにきた金田一耕助は、『犬神家の一族』の事件で知り合った橘署長と久々の再会を喜ぶと、署長から奇妙な建物を紹介される。抜け道があったり、すべてのものが歪であるようなその建物は、廃園にぽつんと建っていた。

 そして、事件が起こる。奇妙な建物から、女が突き落とされたのだった。
ーーー

 久々の再読です。
「壺中美人」の真相は印象的だったので覚えていたのですが、それでも楽しく読めました。
 今回良かったのは、「廃園の鬼」です。ストーリーをすっかり忘れていたので新鮮な気持ちで読めたのはもちろん、この物語では金田一さんの手紙も読むことができ、それが良かったです。
 あたたかみに溢れた文章で、あらためて金田一さんが素敵だと思いました。
 横溝さんの作品がますます好きになっていきます。
*表紙画像は、横溝正史エンサイクロペディアさまからいただきました。
(2008年2月12日読了)





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Last updated  2008.02.14 07:08:33
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