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2008.07.17
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~講談社文庫、1991年~

 清水義範さんの短編集です。
 まずは収録作品を掲げた上で、印象に残った話についてコメントを。

ーーー
「永遠のジャック&ベティ」
「ワープロ爺さん」
「冴子」
「インパクトの瞬間」

「ナサニエルとフローレッタ」
「大江戸花見侍」
「栄光の一日」
ーーー

 まず表題作 「永遠のジャック&ベティ」 はやってくれました。中学校の英語教科書のように喋る二人の男女が主人公です。そう、それはこんな会話。
「これはソファですか」
「いいえ。これはソファではありません。これは椅子です」
 …懐かしいですね。
 ところが、このお話で、ジャックとベディは三十数年ぶりに再会したのですが、その間、二人はいろんな人生を経験してきています。それがやたら重くて、上のような会話とのミスマッチがまた面白くもありました。

「インパクトの瞬間」 もすごいです。本書の中で一番笑ったし、楽しめたように思います。論文調なのですが、内容は意味不明というか、無茶苦茶というか。第二節のジンクピリチオン効果は、ドコサヘキサエン酸なども発揮しているように思い、懐かしくもなりました。第三節の遠赤外線の話もぐっときます。

「ナサニエルとフローレッタ」

 時代劇風の 「大江戸花見侍」 も、パロディもあるのですが、さわやかな感じで良かったです。
(2008/07/14読了)





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Last updated  2008.07.17 06:43:42
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のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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