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2008.08.31
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スペードの女王

~角川文庫、1983年21版(1976年初版)~

 金田一耕助シリーズの長編です。
 それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
 昭和29年(1954年)7月25日。彫物師の通称彫亀の妻が、金田一耕助のアパートを訪れた。彫亀は3月に交通事故で亡くなっていたが、不審な点があるという。というのも、2月に奇妙な女が二人の店を訪れ、なかば強引に彫亀に仕事を依頼し、その女の友人という女にスペードの女王の刺青を彫っていたのだった。依頼人の女の左の内股にあるのとそっくりのスペードの女王を…。
 彫亀の死後4ヶ月経っての依頼に金田一耕助は疑問を抱くが、彼女が差し出した記事で疑問は氷解する。7月24日、鎌倉の海で、首のない女の死体が見つかったという。その女の左の内股には、スペードの女王の刺青が…。
 金田一耕助は等々力警部とともに、鎌倉に向かう。
 被害者の女は、神崎八百子と思われた。八百子のパトロンは、岩永久蔵…財界・政界に影響力をもつ男だった。八百子とともに海に遊びにきていた男女から事情聴取しているとき、さらに一同を驚かせる。岩永が、東京で殺されたというのだった。


 奇妙な刺青の依頼からはじまる事件は、首のない死体事件、さらにいくつもの事件につながっていきます。展開もどきどきしますが、ラストの戦いも手に汗握ります。謎解き自体も面白いのですが、サスペンスとしても楽しめました。
(2008/08/23読了)


*表紙画像は、横溝正史エンサイクロペディアさまからいただきました。





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Last updated  2008.08.31 07:27:24
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