のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

PR

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2009.02.12
XML


~講談社ノベルス、1999年~

 瀬在丸紅子さんを中心に、保呂草潤平さん、香具山紫子さん、小鳥遊練無さんが活躍するVシリーズ、第1弾です。初読のときの衝撃は忘れられないですね。
 それはともあれ、内容紹介と感想を。

ーーー
瀬在丸紅子、29歳

 6月6日。
 探偵にしてなんでも屋の保呂草潤平のもとを、小田原静江が訪れた。彼女は、保呂草の住むアパート、阿漕荘の家主であった。依頼の内容は、息子の家庭教師の斡旋。彼女の夫は、彼女が経営する塾の教師だったが、息子は別の家庭教師を希望しているというのだった。保呂草は、同じアパートに住む小鳥遊練無に、この仕事を持ちかける。
 ところが午後、保呂草はふたたび静江から連絡を受け、彼女が住む桜鳴六角邸を訪れた。そこで彼女は、その日届けられたという封筒を示し、中の3枚の新聞記事を彼に示した。それは、3年前からそのあたりで起こっていた、殺人事件の記事だった。3年前の7月7日、11歳の少女が絞殺された。2年前の7月7日、22歳の女性が、昨年の6月6日には33歳の女性が絞殺された。そして今年の6月6日は、静江の44歳になる誕生日だった。彼女は、保呂草にその日一日の警備を依頼する。

 午後8時半頃、静江は一人自室に入り、内側から鍵をしめた。その後、中に入った人は誰もいないにも関わらず、外で見張りをしていた小鳥遊は男の影を目撃していた。そして、静江はドアも窓も内側から鍵をかけられた密室の中で、絞殺されていた…。
 事件の担当には、3年前から事件を追い続けており、また紅子の前夫でもある林がつくことになる。紅子たちは、ときに林も交えて意見交換をしながら、事件の謎に迫っていく。
ーーー

 物語の内容を振り返ると、なんとも深いものがありますね…。今までに少なくとも2回は読んでいるのですが、瀬在丸さんと保呂草さんがテストの点数について話をするシーンはとても印象に残っています。
 ただ、特に瀬在丸さんの人格について忘れてしまっていたので、そういえばこんなだったと思いながら、新鮮な気持ちで読みました。トリックはおぼろげに覚えていましたが、その後の事件で混乱しましたし…。
 さて、次回のVシリーズは『人形式モナリザ』です。

(2009/02/08読了)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.02.12 06:47:13
コメント(2) | コメントを書く
[本の感想(ま行の作家)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 第2部第…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 脳科学に…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: