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2010.04.27
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~角川文庫、2004年~

 春夏秋冬をモチーフにした4つの章からなる、短い童話集です。それぞれのお話ごとに絵のタッチが変わっていて、不思議な読み心地の作品集でした。
 印象に残ったお話について、いくつか書いておきます。

「早春と春の章」
 早春の部では、「だっこ天使」が素敵でした。春の部では、ほかのカエルたちに笑われながらもおしゃれをするカエルを描いた「スカート」が良かったです。ラストにほのぼのでした。

「夏の章」
 葉っぱになりたいと思っている少年を描いた「初夏」、太陽の光を描いた「ひかるもの」が特に素敵でした。「ひかるもの」で、嫌われ者であんまり自分のことも好きではないしでむしが見せる笑顔が素敵です。

「秋の章」


「冬の章」
 それぞれの章は、違う色ごとに統一されているのですが(早春が緑、秋がオレンジ、といったように)、冬の水色がなんだか特に好きです。そして、色遣いや雰囲気がとても爽やかでかっこいいと思うのが、「雪の日」です。生き生きとしたダンスが描かれます。
 もうひとつ、この章で特に印象的なのは「しょーろり」です。植物に笑いかけると、植物がよく育つのを知っている女の子と、町の子供たちのお話です。お話自体も他の話に比べて長いので、味わい深いです。

 …と、読了から感想を書くまでにとても時間があいてしまったこともあり、簡単な紹介になりますが、良い読書体験でした。不思議な味わいの話、ほのぼのなれる話、少し悲しい話など、いろんな雰囲気のお話を楽しめます。

(2010/03/31頃読了)





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Last updated  2013.05.13 20:57:01
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