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2013.01.19
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~角川文庫、1988年~


 名探偵・神津恭介シリーズの短編が7編収録された短編集です。
 簡単に、それぞれの内容紹介と感想を。

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「青髭の妻」 過去に3度、同様の手口で女性を殺したと思われている「青髭」について松下研三が雑文を書いたところ、これを脚色上演したいという依頼が入った。しかし上演の日、ふたたび惨劇が起こる。

「恐ろしき毒」 あさりの毒を使い、親族を殺害した男。完璧に振る舞ったはずだが、男のもとに神津恭介が現れて…。

「首を買う女」 人形の首だけを買いに来た女に、松原は興味をそそられた。兄にそのことを話すと、首なし死体の首の部分に、人形の首を置いた事件があったという。神津恭介は、首の展覧会を開催し、女の動きを探るが…。

「鎖」 兄が殺人の嫌疑を受けている。そして兄も自分も、首のない女を見た…。そういう女の来訪を受けた神津は、事件に興味を持つ。犯人は、自転車の鎖で、被害者の首を引きちぎったという。そして、調査にあたる中で、神津自身も顔のない女を目撃したのだった。

「湖上に散りぬ」 ホテルに滞在している姉妹の近くに、顔がただれた男がやってきて、手紙を手渡した。姉宛ての手紙を受け取った妹は、男の存在にふるえる。そして妹は、湖上のボートの上で殺された。しかし現場に居合わせた人は犯人の姿に気づかず、凶器は、まったく発見されなかった…。

「モデル殺人事件」 「狂女像」という油絵にひかれた松原は、会場に、その絵のモデルとなったのではと思われる女がいるのに気づく。松原は、その女の振るまいに、どこか戦慄を覚えたが…。その後、松原は、その絵を描いた画家や、その兄弟、知人たちと知り合った。そんななか、モデルの女が、画家のアトリエで殺された。

「棋神の敗れた日」
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「モデル殺人事件」は問題編と解決編に分かれていたり、「棋神の敗れた日」は殺人事件ではなかったりと、バラエティに富んだ作品集となっています。私は、特に「棋神の敗れた日」が楽しめました。
 その他、「鎖」「湖上に散りぬ」では、神津さんの心遣いもあって、興味深かったです。





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Last updated  2013.01.19 22:08:53
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