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2013.08.03
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~トクマノベルス、2000年~


 二階堂さんのシリーズキャラクタの一人、水乃紗杜瑠さんと、その部下にあたる旅行会社の新人社員・美並由加理さんが活躍する短編集です。4編の作品が収録されています。
 個人的には、二階堂蘭子シリーズの仰々しい会話よりは、こちらのシリーズの方が会話も軽快で好きなのでした(トリック等々、二階堂蘭子シリーズの良さももちろんありますが…)。
 それでは、簡単にそれぞれの短編の内容紹介と感想を。

ーーー
「ビールの家の冒険」 サトルの先輩の刑事が経験した出来事―。別荘地のなかに、一軒だけひっそり建つログハウスに、100箱近い量の缶ビールがあったという。刑事が最近担当している事件の話も聞いたサトルは、急いでログハウスを見に行こうと提案するが…。
「ヘルマフロディトス」サトルの先輩にあたる刑事が担当している事件で犯人と目されている人物は、とても殺人を犯しそうな人ではない。先輩からの相談を受け、サトルは被害者の日記を手がかりに推理を進め…。

「『本陣殺人事件』の殺人」 岡山県で、ケチで有名な男が横溝正史村をつくった。仕事の関係もありその村を訪れたサトルたちだが、『本陣殺人事件』事件現場そっくりの建物の中で、『本陣殺人事件』とそっくりの状況で村の創設者が殺されて…。

「空より来たる怪物」 サトルのUFO研究家、調査のために訪れていた山で、山崩れに巻き込まれた。さらに、UFOや宇宙人も見たというが…。そして彼とともに訪れていた友人の一人が、密室状況の中で焼き殺されていた。
ーーー


 「『本陣…』」は、 『本陣殺人事件』 を読んでいないと厳しいものがありますが、読んでいると、これはもう楽しめます。あの事件のもう一つの解決方法が提示されます。
 「空より…」は、UFOや宇宙人の目撃情報の多い山で起こっていたいろいろな不可解な現象が全て論理的に解決されていくという、爽快感を味わえます。
 蘭子シリーズよりも軽めで読みやすく、トリックもしっかりしていて、楽しめる作品集でした。





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Last updated  2013.08.03 22:05:38
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