のぽねこミステリ館

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2014.02.15
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~角川文庫、2007年~


 「てのひら童話」の最終巻です。
 いくつかの部に分かれているので、それぞれの部から、印象に残った物語についてメモしておきます。

ーーー
「いつか会う人」
 この中では、元気いっぱいにはしゃいで少年と遊ぶ女性を描いた「ひまわり」、ひくくてまるくてやさしい声で歌うおねえさんが嫌いなことりを描いた「おねえさん」の2編が、特に好きです。「おねえさん」は、最後のページの切なさがたまりません。

「空と空のあいだに」
 背表紙にも紹介されている、なんのとりえもないからといって透明になることを選んだライオンを描いた「らいおん」が良かったです。
 楽しい気持ちになれるのは、「秋おばけ」。ケンカの最中や、いやな気持ちでいるとき、ふっとおなかが鳴る音で、気持ちも切り替わるものです。優しいおばけですね。

「さよならの魚」
 駅までお父さんを迎えに行った少女を描いた「おとうさん」は、最初の少女の笑顔とその後の展開につらくなりました。
 たくさんのさよならを描く「さよなら」もぐっときました。

「もうひとつの話」 は、「ツチナガ」という長めの物語1編だけとなっています。いたずら好きのツチナガと過ごした、主人公の少年時代の思い出です。


 ほのぼのしたり、切なくなったりと、味わい深い一冊です。
 シリーズ3冊全て読みましたが、これからも大切にしていきたいです。





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Last updated  2014.02.15 12:38:11
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