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2016.11.26
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(島田荘司『島田荘司全集III』南雲堂、2009年、539-745頁)

 吉敷竹史シリーズ(番外編?)の長編です。今回の主人公は、雑誌記者の島丘弓芙子さんと蓬田夜片子さんです。
 それでは、内容紹介と感想を(初回感想をほぼ再掲)。

―――
 1985年4月1日。豪華展望車両のついた、<クリスタル・エクスプレス>の試乗会が行われる。上野を出発し、電車に関係していた代議士・加灘耕平の出身地、酒田を目指す。耕平自身は脳梗塞で倒れてしまったため、彼の娘である晴美が乗車していた。
 この列車に、雑誌L・Aの担当記者である蓬田と、カメラマンの国田も乗っていた。ところが、この電車がトレイン・ジャックされてしまう。犯人の男は、自分の父が加灘耕平に殺されたことを訴え、加灘自身を呼び出し、その犯罪を暴露することを目的としていた。その目的を果たすため、蓬田が標的となる。男は、女性以外を解放し、女性5人(中にはもちろん加灘晴美もいる)のみを人質とした。そして、酒田に向かう途中、行き違いなどで停車する駅で、加灘の犯罪のことを社に連絡し、記事にするよう、蓬田に要求したのだった。
 社では、蓬田の相棒の島丘が、彼女からの連絡を受けていた。しかし、酒田着の直前で事態が急変する。酒田に向かう前に、最後に停車する駅を出てから、<クリスタル・エクスプレス>が消えてしまったというのである。
 一方、<クリスタル・エクスプレス>でいったん人質となりながらも解放された新人歌手の曲の歌詞が、事件と類似していたこともあり、その曲が売り上げを伸ばし始めた。事件に関係があると考えた島丘は、事件の調査に乗り出した。
―――

 これは面白かったです。はじめて読んだときも楽しく読みましたが、今回の再読も良かったです。





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Last updated  2016.11.26 15:01:02
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のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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