「お父さん、また変な言葉を使っている」と子供たちが言う。
私は意図的に方言を使うことがある。あまり刺激のない能登の僻地暮らし、田舎ならではの楽しみの一つだと思う。しかし、私の話の中で、どの言葉が変であったのかの自覚症状はない(^^;)
で、能登の方言をいくつか書いてみる。
「あごかき」「ごうさらし」「ごうつくばり」「ずんべこき」「だらぶち」「のどかき」「べらすこき」「べんこちびり」「らっぱこき」
いずれも人の性格や様子を表す言葉・・・能登の人間でも若い人は殆ど使わない。
比較的知られているのが「だらぶち」・・・「だら」は「馬鹿」、「ぶ(打)つ」は「語る」「演説する」などを強調する動詞で「ぶち」は連用形。(※「だらぶち」の語源の一説)
話し方の例
「だらぶった話、信じんなまい」(馬鹿が言った話、信じないでおけ)
「わりゃあ、ほんまに だらぶちやな」(おまえ、本当にバカだなぁ)
動詞の連用形が名詞になるパターンとしては標準語で「汗かき」「酒飲み」「嘘つき」「だてこき」など。「だてこき」は方言かと思っていたら標準語だった(^^)
「べんここき」と同じような言葉に「べんこまき」「べんこちびり」がある。
「べんこ」は「理屈」。「こき」は「こ(放)く」→「言う・行う」などを卑しめていう言葉の連用形。「うそをこく」「ばかこくな」など。
「べんここき」「べんこまき」のニュアンスとしては「理屈をまきちらす生意気な者」だが、
「べんこちびり」は少し「漏らす」程度に理屈を言う人かもしれない。
使い方としては、
「だらぶち!べんこちびっとらんと仕事せーまぃ」
・・・もしかして、今日の私は「べんこちびり」になっているかも?ん・・・「べんこまき」?(^^;)
※「だらぶち」を「だらぼち」「だらけ」という人と地域もあり、語源には諸説ある。
方言については「能登弁・能登の方言」のページへ