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ただいま。今、帰宅しました。遊ぶママンは午前様でございます。今夜は、一杯ひっかけるはずが、話が流れ流れ、食事する事になり、“ムートン、よろしくっ!”と、ラパンに一報いれ、飲んだくれました。メンバーは前の店長とマーチャンダイザーの子とウチのスタッフの子。イベリコ豚の生ハムを頬張り、チョリソを奪い合い、ノワゼット入りのパテを頬張り、ワインをキューッ。フランスに暮らして心底いいなぁと思う瞬間である。たんまり前菜をたいらげ、メインに牛肉のタルタル(自称タルタル研究家)を注文したが、皿の半分を占める量の多さに圧倒され、無念ながら、みなさんにお裾分けしてどうにか御馳走さまできました。この食事中、げらげら笑いながらこうやって時間を過ごせる事を感傷的だけど、嬉しいなぁとちょっと思ってしまった。ごはんも凄く美味しかったけど、ワインも堪能したけど、仲間と笑えた事が楽しかった夜でした。そんな人間関係を持てた事に感謝。
2007.11.24
今、一緒に働いている仲間はフランス人3人だが、我々はとても仲が良い。毎朝、カフェで待ち合わせて、カフェを一杯引っ掛けてから仕事場に行く。冗談を言い合い、笑いながら仕事をし、お昼にも2人ずつになって一緒に食べるし、午後の休憩も一緒にカフェに行く。一日中一緒にいるので、お互いのプライベートもよく話す。仕事が終わって、一杯引っ掛けにいく事もあるし、店長はフェットを開くのが好きなので招待される事もある。人間関係には本当に恵まれたと思う。こうやって冗談を言い合えるくらいの関係は居心地が良いものなのだが、たまに喋るのが面倒な時があるのだ。確かに冗談になってくると分からなかったりして笑えない事も多いし笑いのつぼが合わないと思う時がある。普段から彼女達に合わせているいるつもりもないので、無理に合わせて疲れるという訳でもなく、妙に喋るのが億劫になるのだ。そんな事ありますか?多分根本的な冗談ばかり言う質でないから疲れてしまうのだと思うけど、くっちゃべっている彼女達の話を聞いているとどうでもいいような事をダラダラ話しているから余計に疲れるのかもしれない。でも、日本人の友達と何時間もダラダラ喋れるのだからこれは単に言葉の壁と言う物かも知れない。もっと上手く話せて理解できれば面白くなるのかなぁ。と、思うが、それ以前に笑いの質が違うからだという気もする。フランス人の笑いって何なんでしょうねぇ。
2007.11.07
ムートンが週一回日本語教室に行くようになって、何故かどもりも消え、日本語が彼の口からポロポロ出て来るようにもなった。こどもの頭って本当にスポンジなんだなぁと思うくらい、耳に入った言葉がインプットされる。テレビで日本のクイズ番組を見ていた時に聞いたと思われる”てんとう虫”をムートンは車遊びをしながら復唱していた。日本語教室で習ったと思われる歌を歌っている。3回目の授業の後で。フランス語は幼稚園の年中だから、語彙もそれなりに増えきているのだが、最近は大好きなスターワォーズの台詞を暗記していた。うーん、今が詰め込みの時やね!と思った私は自分の娯楽も兼ね、日本語の“耳の勉強”と題し、母が送って来ている日本のテレビ番組のビデオをしょっちゅう見るとこにした。かなり前から送ってくれているので、2006年くらいのものからある。適当に取り出したビデオはかの有名な細木◯子先生の特別番組であった。当たる当たらないの別として、こういう敵知らずの人物は好きなので楽しく拝見させてもらった。こういう敵知らずな方を何故好きかと言うと母、そっくりだからなのだ。人間、組み込まれたシステムを変える事はできなものだ。似ているなぁとは以前から思っていたが、今回、驚いた事にそれは単に個人的な印象だけではなく本当に似ているのだとわかった。何故ならば、テレビを横切ったムートンがまるでテレビ電話で母の顔を見ているかのように懐かしそうな顔をして“チャーちゃん!”と叫んだ。確かに敵知らずな態度しかり、あのドーンと構えた風貌、化粧の感じ、派手な洋服も似ている。その話を母にしたら、兄の息子(ムートンと2ヶ月ちがい)も毎回先生はテレビに出るたび、“チャーちゃん!”と言うそうだ。
2007.11.05
数年前、パリで再会した幼なじみからメールがきた。彼女がパリで仕事をしていた頃にフランス語を習っていた人からお願い事をされたという。その女性の姪が中学生なのだが、”働く現場を体験!”研修というの宿題が出されたので、おいらの仕事場で引き受けてくれないか?というのだ。この中学生のまだ社会にモマレていない純白な彼女はうちのマークがお気に入りで働きたい!と意気揚々としているとも聞いた。フランスでは自分の興味のある分野や学業に関係ある仕事場でただ働き…いや、研修を行うのが当たり前なのだが、こんなに若いのでは自分の興味ある分野でもどこで何を?とまではわからないだろうし、受け入れる会社にしてもはっきり言って使えないのでは困ると思うのだ。そんな事は関係なしに学校はこんな要求をし、生徒や親に無駄なストレスを与えているだけだと思う。後日、幼なじみとメールをやり取りしていくうちに、期間と学校側の(勝手な)趣旨がわかってきたのだが、期間がクリスマス休み直前の1週間でこれがかなりネックであった。いやぁ、普通の会社は暇かも知れないけど、ウチは1年でも一番の稼ぎ時なんで、この時期にウブな中学生にいられても…。オフィスならコピーだの、ポストだのと中学生でも出来る事があるんだけどいくら体験学習とはいえ、ある程度客相手ができないとうちの場合、無理だなと思ったのだ。ただでさえ、使えないアルバイトにイライラする私ですから、(みんなアルバイトの子は私を怖がっているんですねぇ。)この純白な彼女を木っ端微塵にしてしまうのではないかと心配もした。(いくら相手が中学生でも容赦はしないので。)そう思っているある日、純白な彼女から電話を頂いた。取りあえず、知りたかった動機を聞くと、“好きだから。”と、答えた。(まぁ、よしとしよう。)”でも、どんな分野で研修をしたいの?”と、聞くと、“全部。”と、答えられた。(中学生、中学生…。)”まぁ、モードに関心があるのはわかるけど、販売なのかな?それとも、作る方なのかな?”と、聞くと、“作る方が楽しそうだ。”と言うので、”じゃぁ、アトリエで研修した方がいいのでは?”と、本社の連絡先を教えた。と、電話を切った2分後、彼女のお母様から電話を頂いた。娘から“駄目だった”と聞いたが、いまいち娘の話じゃ、よくわからん、と思われたのだろう、”こうこうこうだとおっしゃるんですね?”と質問攻めできた。“取りあえず、期間が非常に微妙で我々もとても忙しい時期なので研修生を受け入れる事ができないんです。”と、遠回しに断ったのだが、”いや、別に体験学習だし、いろんな事を見て学ぶのが目的ですから。”と、言う。いや、あの~、それはわかるんですけどね、暇な時期ならまだしも、この超忙しい時期に役に立たない…いや、純粋な中学生を相手にできないんですね。ぼーっと立たれてても困るんですね。それでなくてもウチの客層はかなり大変な方ばかりなのである程度口が達者でないと、駄目なんですね。一日中走り回るくらい忙しいので、相手できないんですね。それに出来ない子を、私、このキツい口調でグサーッと刺しちゃうんですよ、しかも。中学生にはちょっとハードなんです。お母様には切り込み角度を変えて、”でも、お洋服自体に興味があるって聞いたので、さっき本社の方の連絡先を教えたんですが、私も本社内の方までは精通していないんで、お手伝いできないんですけど。”と、カーブを放ったのだが、”だからね、色々学ぶという意味で、研修期間は1週間だから、月曜日はお店で、火曜日はアトリエで、水曜日は営業の方で…”お母様はきっとお話を続けていたのだろうけど、あまりに突飛な発想で、私、トリップしてしまい、金曜日まで聞く事が出来ませんでした。拉致があかん、と思い、”いや、お気持ちはわかるんですが、店と本社の経営も違うので、両方でというのは難しいと思いますし、この~、あの~、会社内のあちこちでっていうのは微妙だと思いますけど…。”と、適当にあしらえばいいものを、はっきりグッサリ答えてしまった。わけ分からんチンに立ち向かいたくなる性格はいけません。まぁ、でもお母様も分かって下さったようで、(でも、金曜日の午後というちょっと忙しい時間帯に長電話は困るという事までは分からなかったようですがね。)お話は終えたのですが、娘の希望を叶えたいという母の強さも感じ、また同時に手段を選ばない大胆さも母には必要なのだとも実感。たまにフランス人に勝てる自分はどんな人種とも戦えると思うときがあるが、この自分に母としての強さが増していくのかと思うと、ちと怖い。
2007.11.03
先週の土曜日に同僚の誕生日パーティーに招待された。彼女は仕事仲間でも有名な異次元の感覚を持つ人である。この異次元の感覚とは、普通ではない思考回路を持ち、それに従った行動を自然に天真爛漫に行える事をさす。例えば、彼女の仕事はマーチャンダイザーなのだが、地方に一人で出張することができないのである。または、パリの1区から3区にタクシーで移動する。または、5時くらいに仕事に来たにも関わらず、取りあえずカフェで一休みしてから仕事にかかり、結局終わらず、“明日、これしといて”と人に頼んで帰る。または、1日、実質5時間程度の仕事で、月手取り2000ユーロの給料に不満を持っている。そんな彼女の誕生日パーティーなのだが、行く前日に、電話がかかって来た。“うちの住所と入り口のコードナンバーを教えてなかったから。”メモ用紙に書き取っていると、彼女はこう続けた。“パーティーは21時からで、シャンパンかワインを持って来てね。と、指定してきた…。いや、コレって、ありなんでしょうか。そして、その後、違う同僚が、彼女から同じ電話をもらって、言われた事は…”じゃ、タルト、持って来て。”だったそうだ。いや、自分の誕生日パーティーに人を招待して、シャンパンだの、ワインだの、タルトだの、要求しちゃうもんなんですかねぇ。同僚みんなで買ったプレゼントに20ユーロも払わなくちゃいけないのに。結局、3ユーロ50セントのワインを片手に彼女の家に向かった。中に入るとディスコ顔負けの演出が彼らのロフト内にされていた。巨大なスピーカーが2台、それと接続されたi-Pod対応のDJプレーヤー、クルクルまわって模様が変わるライト、そして今回の主役、ホームビデオ用のプロジェクターが映し出すサーファーのドキュメンタリー。それはそれは素敵なパーティーなのだが、このだだっぴろいロフトに置かれた2台の小さなテーブルにブッフェ風の代物がのっていたのを私は見逃さなかった。何故ならば、一応1児の母だし、旦那は熊なので腹ごなしできるものが必要だったからだ。(土曜日は出勤してますから、ご飯作ってる暇なかったしね)この小さなテーブルには、質の良さそうな生ハムが数切れと、質の良さそうなパテがドンっとそのまま置かれ、質の良さそうなパンが置かれ、ピーナッツのボールが1つ、ピクルスのボールが1つ、オリーブのボールが1つ、ポテトチップスの大きなボールが1つ、チュッパチャップスが数本はいったボールが1つ、飴のボールが1つとマシュマロのパックが1つあった…だけだった。これが30人ちかい招待客のもてなしであった。お酒はみんな持ち寄って来た為か、飲みたい放題ではあったが。パーティーも終わりに近い頃、彼女と仲がいい同僚が、このクソ忙しい土曜日の仕事の合間にダッシュで閉店間際のジュラール・ミュロに買いにいったと思われる桃のタルト(しかも6人分サイズの)に彼女の歳、28の形をしたロウソクをさし、火をつけた。自慢のDJプレーヤーにかぶりつきの主役の彼女の彼氏はそんな事も目にはいっておいらず、と、言うか、自分の彼女の誕生日パーティーなのに、ケーキも用意していないから当たり前だが、タルトを手にした同僚に音楽のボリュームダウンを要求されやっと気がつく。なんなんだ、このカップルは‥。みんなにハッピーバースデーを歌って貰いご機嫌な彼女なんだが、もう少し頭を使って生きた方がいいのではないだろうか…。でもまぁ、ムートンもサーファーのムービーを楽しんでいるようだったし、ラパンもご機嫌だったので、個人的には楽しくさせてもらった。パーティーにおける一番大切な事は楽しむ事ですからね。
2007.10.31
お久しぶりです。もう何ヶ月も書いていなかったみたいですね。時間だけは着実に進んでいたようで、少しずつだけど手がかからなくなってきたムートンの御陰でまた書こうかと思い始めて来た。この数ヶ月の間、3週間、日本にも行ったし、職場でも格上げしたし、ラパンと大喧嘩もしました。ムートンは相変わらず自己中心的なので去年より“学業”が増えた今年は学校が詰まらない様子。大好きな友達も乱暴になってきてそれも原因の一つなのか、“行きたくない”と言う日が続く。(が、何言ってんねん!と喝を入れられ、学校に放り込まれる日々だが。)ラパンは仕事でのストレスが減って、イライラがなくなり家族円満に過ごせるようになった。それまで結構、戦ったけど。私は仕事と家庭と一応、参加している子育てで自分の時間がなかったような気がする。子供がいると自分の時間を持ちたいと思うのがいけないのだろうか?まぁ、ムートンが早寝をしてくれれば、と、いうか、そういう習慣をつくっていれば、子供の寝た後、が自分の時間にできるのだろうけど、実際、自分も眠いので寝てしまうし、仕事をした後に絵を描く気力もない。でも、ちょっとリズムを変えて今のルーティン化を変えないとあっという間に時間が経ってしまうから気をつけないといけないなぁ。
2007.10.28
今、我々がすんでいるアパートは狭い。引っ越したいなぁとも思うが、今住んでいる場所が気にっているので腰が重い。それに、家賃も上がる一方で、今の良心的な家賃に味をしめると、またまた腰が重い。じゃぁ、買うのどうだとなるが、これまた高くて腰があがるどころではない。パリは高くて買えないので、最近私の頭をよぎるアイデアは“プチ・田舎”に住むというもの。私の言う“プチ・田舎”とは、パリに余裕で来れる、郊外ではなく田舎にあたる地域を言う。“プチ・田舎”くらいだと家が買える可能性があるし、暴れん坊にとってもいいと思えるからだ。それに、パリが好きな私にとって、ディープな田舎が無理なので、車で行ける範囲であってほしいからだ。自分の家っていうやつ、体験してみたいなぁ。で、庭でお昼ご飯とか、いいねぇ。しかし、不安は2つ。1つは、やっぱり便利さ、快適さ。家を出ればカフェでまったりできる。食材も洋服も、なんでも徒歩で補えるし、外食もよりどりみどり。こんな生活を送っている私にできるのか?もう、1つは仕事場までの時間。なんつったって、パリの真ん中なんで、大変かも?今だってメトロが嫌でスクーター出勤で20分なのに、RERだの、SNCFだの、そんでメトロだのってなったら耐えられるのか?それとも車出勤?(贅沢やねぇ)100%思った通りな生活なんて出来ないのだろうけど、週末の喜びか(って、週末がない仕事なんだけど)日常の便利さか、これまた難しい問題だ。
2007.06.26
今夜は、単に疲れていたのか、先日話し合ったムートンの早寝作戦を実施するためなのか、帰ってくると、ラパンとムートンはすでに歯を磨いていた。これから寝るんだ。ムートンはパパとママンがいるからいつものように大喜びではしゃいでいた。こんなんで早寝するかぁ?しっかも8時半ですよ、まだ。10時でも寝るか寝ないかの夜行性なのに。案の定、いつまでもはしゃいでいるので、”じゃ、ママンはお仕事するので、(いや、ネットなんですがね)あやすみ~。”と、部屋を後にした。いつもみたく、ラパンが爆発し、ムートンが大泣きして寝にはいるかなぁと、行儀悪く耳を済まして様子を伺っていた。(いや、殆ど、ネットに夢中だったけど。)たまに、小声で、“いい加減に寝なさい。”と何回か聞こえたが、9時過ぎなる頃には何も聞こえない。おおおー!やるなラパン!切れもせず、静かに2人とも寝ているぞ!こんなに何故驚くかと言うと、多分疲れも加わっての事だろうが、最近のラパンよく切れて怒鳴っていたからだ。ムートンが産まれるまでの8年間の生活で一度も切れた事のない、穏やか君だったラパンはいつのまにか短気君に変化していたのだ。でも、原因はムートンじゃないのさ。俺なのさ!私はかなりフランス人化しているので(自分でも本当にそう思うもの)ブーブー文句ばかり言う、切れやすい性格である。(いやですねぇ)コインランドリーでお金を入れたのに動かなかった洗濯機を足蹴りした事もある。(人前でね、勿論)クラクションされたら、中指を立て、威嚇する。怒鳴られたら、怒鳴り返す。そんな人間と一緒に暮らしてしまったせいで、ラパンは変化してしまったのだ。和を大切にしていたかなり日本チックな奴だったのに、めちゃくちゃフランス人になってしまった。ただ、問題がある。私は切れる女王なので、何でも切れるが、困った事にラパンはこれに連鎖反応してしまうのだ。以前は切れる怖いママンに、包容感たっぷりのパパ・プール(過保護のパパ)だったが、まだまだその感じが残るとはいえ、私が切れると、ラパンも切れる。その上、私が寛容になると、ラパンも寛容に。本当に我が家は私を中心に動いている。まぁ、自他とも認める、ミリタリーな妻&母親なので無理も無いが、もうちょっと軸があってほしいと思うが、私中心にしないと切れる妻を持った、彼なりの順応性から産まれたものであろう。だから今夜も私の言う事を聞いて、ムートンの世話をし、一緒に早寝してしまった。“ムートンにもっと寛容になって怒らずに、早寝をさせていこうね。”と言う私の命令、いや、子育ての話し合いの結論に基づき。
2007.06.21
先日、母親といつものように長電話をしたが、2時間もくちゃべった後、切る間際に重い会話をした。内容は、とても重いおもーい、相続の話。あればあるで面倒な話である。うちはすでに兄に移行したものもあるのだが、生前相続は税金が高いのでできないものが多く、結局は父が死んでからの話になる。数年前から、兄が私に話をしたいと聞いているが、毎回機会を逃し、流れ流れになっていた。だから今年の夏、話し合いが開かれるのだ…。うーん、重い。それについて今回母が口火を切ったのだが、彼女の言い分としては自分のエゴばかりを考えず、先祖があっての自分なんだからそれを考慮し、家を代々続けていく事も考えて答えを出せ、という事だ。別に取り分は貰うわよ!とも思ってなかったし、要らないよ、とも思っていなかった。エゴを通す気もないけど、手伝える年頃から年中行事など家の仕事は手伝って来たから配分される立場であるとも思って来た。が、いざ、目の前に問題が浮上すると、分からなくなるもんだ。しかも、こういう面倒な問題は避けて通りたい質な私は勉強する気もない。(これがいけないのか。)しかし、理で攻める、広告業界の営業畑で戦う兄が相手じゃ、逆立ちしても勝てませんわな。(いや、勝ち負けの問題でもないんだが)兄が家の今の状況を懇々と数時間にわたって熱演してくれるのだろうがふんふんと真面目な振りをして聞かなくてはいけないのか。フラリとフランスに来て、親の面倒も見る訳でもなく、ヘロ~ンと生きている私には重い帰国となりそうだ。
2007.06.15
最近のムートン。4歳も過ぎると、少しは話が通じて、悪魔の彼の姿が薄れて行ったような気がする。が、悪知恵は発達してきて、口答えだけは一人前だし、頑固さにも輪がかかったような気がする。今の問題は3つ。1つは歯磨き。それでも一人で歯を磨くようになったのだが、(恐がりな奴は“磨かないとはが痛くなるよ”という言葉に弱い。)そろそろ歯磨き粉も使って磨いて欲しいのに、不味いと言って嫌がる。仕方が無いので素歯磨き。2つ目の問題。一人で寝れない。パパが一緒じゃないと駄目らしい。数が月前までは狭いベットで3人、川の字になって寝ていたが、足蹴りはくうは、悪夢を見て泣くはで、寝れたもんじゃなかったので、今は一人優雅にソファーベット(こっちの方が固くでいいんだよね)で寝させてもらっているが、いい加減、一人で寝れるようにならないとこっちも困るし、しかもふざけて寝ないので、毎晩ラパンは切れている。3つ目は皆さん、ご存知、トイレ。まだ、トイレでうんちができないのね。無理意地させない方が良いという小児科の先生に従って、一応、“トイレでするとお尻も痒くならないし、かっこいいよぉ~。”と、勧めるが、”まだ、オムツ、一杯残ってるもん。”と、悪知恵を働かせ、頑固としてオムツにうんちをしている。本人曰く、“穴におちる”から嫌らしいが、子供用便座はおしっこする時にずーっと使ってたじゃん!よくわからん。子供の意思を尊重して子育てした方がいいのか(つまりは彼が決めるまで気長に待つか)無理矢理でも方向転換させて実行した方がいいのか(強制しないと動かない怠けものだからね)あー、難しい。それ以外は、ご飯も食べるし、お風呂も嫌がらないし、ままん、じゅてーむって、言ってくれるし、他所の子を叩かないし、よく笑うクラスの人気者なんだけどね。欲張りママンはアレもコレもして欲しいんだな。ながーい目でみなくちゃいけないのかなぁ。
2007.06.12
さて、病欠した日の出来事。事の始まりは、前夜。ふと、飼い猫のグラグラを見ると、びっこをひいている。おかしいなぁと思って、右の手の裏を見ると、中指の爪が肉球に突き刺さっていた。おぉ~!コレは痛そうだ。いつもはちゃんと爪を切ってあげているのだが、最近は怠け癖が酷く、猫の爪も切っていないし、ムートンの朝食も怠けているくらいで、2週間前くらいに爪を見た時に“変な爪の形をしているなぁ”なんて思っていたが、結局、痛い思いをさせてしまった。飼い主、失格です。緊急で獣医の電話すると、“誰が送りましょうか?”と、言ってくれたが、グラグラは私のセキュリテ・ソシアルに入っていないので、(動物だから当たり前だが)実費で救急は痛い。“耐えられそうなのだ、明日の朝に行きます。と、グラグラには可哀想だが、断った。さて、翌朝。咳が酷くてゼーハーゼーハーしていたが、グラグラを獣医に連れて行くと、(グラグラは外に出た事がないので、ブルブル震えていたので、爪の痛みなど感じなかったと思うよ。)面白可笑しい獣医の先生は、”おー、コレはいたいでちゅねぇ。あいたたたーだねぇ。おいっ、ほいっ、よっと。パチン!!!あぁ、ほっとしたー、ほっとしたぁー。いいねぇ、痛くなくなったねぇー。”と、こちらが笑ってしまいそうなほど面白可笑しく治療してくれた。10日間の抗生物質、爪切り代で68ユーロ。あいたたたたー。その上、奥歯が腐っているから抜かないと駄目だって。レスポンサビリテは金がかかるよ。でも、御陰で、グリグリと楽しそうに遊んでいるグラグラを見れて、ホッ。
2007.06.08
今日は、病欠。日曜から続いていた咳が悪化して、息をするのも辛くなってきてしまった。医者に無理を言って、診察してもらったら、案の定気管支炎だってさ。こうやってちょっとでも怠けると病気がすぐ悪化してしまうのは歳のせいか?結局2週間まえ、ムートンから菌をもらったラパンは1週間のドクタースットプで、それが過ぎたらムートンが再度体調を悪くし、日曜日には40度近く、熱がでてしまい、救急へ。結果はAngine(アンギナ)だったのだが、一日中、解熱剤を与えても熱が上がる一方で心配したよ。で、最後はいつもの通り、私に移って終わる。まぁ、確かに適当に対処していたから身からでた錆びなんだけど。今日はちょっとゆっくりさせてもらって明日はがんばろう。
2007.06.07
さて、先日、日記で”イラスト”を書く!なぞ、大きな事をほざいた。さて、その後は?と言うと、インテリアをどうしても変えたくて、OFFの日はIKEAに入り浸っていたので何もしていなかった。こんな事だからいつまでたっても目的を果たせないんだな。なので、今日はお昼を一人で食べる日なのでスケッチブックを片手に仕事場に向かった。人目を気にせず描きたい(言う事だけは一人前)ので、お昼を14時に。カフェで描くのは好きなんだよねー。行きつけのカフェのアーヴェルニュ風サラダは旨い。サラダを頬張り、いつものように食後のノワゼット(ミルク入りエスプレッソ)を片手に描き始めた。しかし、1時間というのは本当に短い!私は1枚の絵を描くといういうより、絵本の話に沿った絵を描くので、1枚にかける時間は短いのだが、(しかもペン1本しか使わないしねぇ)今日、書けた絵なんて5、6枚。それをスキャンして、バックを描いて…なんてしているとやっぱり時間がかかってしまう。う~ん、時間を有効に使わないと、ただでさえ無い時間だから、1個の話がおわるのはいつになる事やら。
2007.06.06
かれこれフランスに着て、十数年が経つ。べつに言葉に問題はないが、今時な言い回しにはついてはいけない。それが原因が、単に私の性格なのか、私独特な人間関係の持ち方か、とても仲の良いフランス人がいても、なかなかとても親しい友達関係にならない。お腹が痛くなるほど大笑いする事がないんだよね。でも、言葉が問題じゃなくて、これはフィーリングの問題なのかな?いわゆるユーモアってやつか。自分でも思うが、あまりユーモアに富んでいる性格ではないし、日本語なら面白可笑しく言い回して笑わす事はできるがいわゆる”ウィット”に富んでいないんだな、きっと。なので、毎日会う仲の良い同僚なのに、“同僚”から発展しない。彼女達はもともと友達という関係もいれば、今は同僚を超えて、親友の域まで達している感じすらするので、こんな年になってとも思うが、ちょっと仲間はずれな気分になる時がある。仲が良ければ仲がいいほど、こんな事を感じるのだろう。今日はまたこんな事を感じた。外人だから?それとも、“私”だから?友達を作るために仕事にいっているわけではないが、楽しく出来た方がいいとは思うが、それでもある程度仲良く楽しく行ける職場なんだから文句言っちゃいけないね。反省。
2007.06.02
今日の出来事。ムートンが初めて歯磨き粉を使いました。バカらしい(こう思ってはいけないんでしょうね)超親ばかだけど、なんか成長の端切れを見た感じ。本当は不味くて、つけて磨く!と大きくでた事を後悔していたかもしれないが、磨く!と自分で言って、実行した事にまず感動。そして、不味くても頑張って最後まで磨いた事に感動。踊らされる私は感動して“ミニカー買ってあげる。”なんて言ってしもうた。最近のムートン操り作戦の“ミニカー”はよく効く。御陰で学校の先生にも“勉強が嫌いなムートンだけど、最近は進歩しましたよ。”なんて言ってもらっちゃったし。何個あっても飽きないミニカー。たまに平穏な生活を1ユーロ30で買っている。
2007.05.31
久しぶりにコンピューターを触ったなぁ。最近、浮上する機会がなく、どよんどよんと泳ぐ海底の魚のごとく姿を消してしまっていたが、イラストにまた手を出し始め、ちょっと浮上。一緒に働いているイラストレーターバービーちゃんと暇な勤務時間、イラストの話をしていたら、なんか手を出したくなったのだ。いわゆるboosterってやつね、これは。その上、元カレのお父さんが子供向けの出版社にいるから紹介してくれるなんていう話も出て来たので、正に鼻先にニンジン状態でやる気満々な私。毎日じゃないけどラパンとムートンが寝静まった夜中、ひとりコツコツ始めてみたよ。今回はちょっと頑張らなきゃだな。
2007.05.30
つい最近でもないが、節句でしたね。(って、3週間も前か。)それに気づいたのは、2月の終わり、母との会話で、”そういえば、あなたの姪っ子、もうすぐ初節句だけど、どうするの?”と、聞かれ、日本のしきたりに音痴な私は、”へ?何かしなくちゃいけないの?”と、母を呆れさせてしまった。”通常、お金を持っていくんだけど、私の方から渡しとく?”と、言ってくれたのだが、こういう日本の習慣をうざったく感じているウチの兄、前回も、“お土産あげっこごっこはもうやめよう。”と言っていたし、お金じゃなくて、何かプレゼントという軽い形でもいいかと思い、母親にはこちらから何か送ると答えた。が、怠け者な私は忙しいんだなぁ~といつもの台詞を吐き、やっと先週のオフの日にベビーカーにつけられるおもちゃをやっと購入。これだけじゃ味気ないのでフランス語の童謡のCDでもと思っているが、これは次のオフの日じゃないと探しにいけない。こんな言い訳を言いつつ、もう3月下旬。節句どころか、子供の日になってしまいそうな勢い…。実家はこういう年中行事や、習慣を重んじる家だったので、子供の頃からかなり面倒くさい代物と感じて来た。お国変われば、品変わり、フランスはマナーこそあるものの、こういったものはない。(って、そう思っているのは私だけ?)ラクチン、ラクチンと暮らすはいいが、なんかだらけた人間になってきている気がするのは、悲しくも3つ子の魂、100までも…なのか。日本のこういうイベントかかった習慣は季節を感じ、月日を感じ、思い出がいっぱいできるんだよね。でも、コテコテフランス人化しつつあるムートンにはどう興味をしめさせようか。今年の夏に日本に行くのだが、当初の目的は“夏のお祭り”だったのだが、(ウチの近所にね)8月に行くこととなったので、7月下旬に行われるからお祭りにはいけなさそう…。でも、東京のどっかで8月にお祭りしてるよねぇ~。あと、花火も見れるか。少しでも日本情緒を感じてもらえたらいいな。
2007.03.19
今日、小児科に行った。前回、小児科の医者が心配していたムートンの性格について最近はどうか?と聞かれた。今回も前回に続き、洋服を脱ぎたくないと大泣き、騒ぎたい放題。ラパンと2人かかりでとりかからないとセーター1枚も脱がせられないくらいであった。無理矢理脱がされたムートンは敗北感でいっぱいな顔をしていた。しかし、泣きながらではあるが、医者の指示には大人しくしたがっているところが可愛い4歳児である。診察が終わり、洋服を着させると、医者の机の前に座りニコニコしている。全く、あの大泣きは一体なんだったんだ?“質問は?”と、聞かれ、触診の時に言った足の湿疹と、まだ出来ないトイレでのうんち、そして今回の大きな問題、begaiment、そう、”どもり”である。ココ最近、何故か異様にどもるのである。口をあうあうさせて、言葉が出ないのである。私が神経質なのかどうか分からないが、この姿を見るのは本当に辛い。テレビでこのどもりについてやっていたのを見た事があるが、この障害(っていうのは大袈裟さかも知れないけど)は精神的な作用が大きい。親が厳しかったりすると、それが原因である事もあるくらい。だいだいはorthophoniste(発音矯正士)の所に行けば直るのだが、治療が早すぎても遅すぎてもいけないらしく、見極めが肝心とのこと。今回は大丈夫だと楽観的に見て後で問題が大きくなっても困るので、ごくごく最近の事であったが、医者に相談する事にした。まず、湿疹は別に問題なし。クリーム(ウチはDexrerylを使ってます。)を塗って、できるだけ綿のズボンにしてくれとの事。アレルギーじゃないね、ほっ。(卵アレルギーだったので、ちょっと心配だったけど)トイレについて、”まだ、準備できてないから、今まで通り、ゆっくり長い目で見て下さい。そのうち、心の準備ができて、できるようになるから。うんちを自分の身体の一部だと思っているから、それを捨てれないんだよね。”との事。ながーい目で見ましょうね、はい。さて、本題のどもりについて。笑顔で医者は、“早く大きくなりたいんだね。ムートンは本当に面白い子だよ。したい事、やりたい事が沢山あって、しかもそれをどうしてもどうしてもしたい強い意志があるからできない自分とのフラストレーションがどもらせてしまうんだよ。このまま続くなら手を打たなくちゃいけないけど、僕は大丈夫だと思うから様子を見ましょう。出来るだけ、彼がしたい事、出来る事をさせて上げて下さい。大きくなりたい欲望でいっぱいなんだね。”と、心配して夜も眠れなかった我々の心配と裏腹に、大きな太鼓判を押してくれた。確かに、ムートンはあらゆる場面で、正確に自分のしたい事が分かっている子供である。それ故、コレ!と決めたら梃でも動かない頑固さも加わり、本当にお手上げな時が多い。100%ムートン中心にはできないが、こうして上げる事で彼の自立性や充実感が得られるのであるならば、もうちょっと頑張ろうと思える。9ヶ月お腹の中に抱えて、今まで4年間、毎日生活を共にして来たけど、まだまだこの子を分かっていないらしい。人間って、本当に産まれた時から一個人なんだと実感した。
2007.03.14
去年の秋、とてもお腹が痛くなったので医者に行ったら、右の卵巣に嚢胞があると言われた。危険性はないけど持ってちゃいけないから治療する事になった。3ヶ月間、ピルを飲んで、卵巣の働きを軽くすれば自然と消える可能性があると言われたので、久しくピルなんぞを飲む事となった。そして、3ヶ月が過ぎ、診察に行くと、”うーん、4センチのままねぇ~。”と、言われ、産婦人科の医者は神妙な顔つきになった。嫌な予感が…。医者から2つの選択を出された。卵巣、子宮などの活動を完全にストップさせる注射をし3ヶ月後、嚢胞が自然消滅するのか様子を見るか、今すぐ摘出手術をするか。3ヶ月後、消えなかった場合は勿論手術。でも、医者からは、小さい卵曩なので消える確率が高いので注射を打つ方をまず勧められた。帝王切開して、その2年後に胆嚢摘出手術をして私のお腹には小さいけど傷がいっぱいある。そのまた2年後に嚢胞摘出手術かい。3ヶ月後にしなくちゃいけないかも知れないけど、もしかしたらしなくても良いかも知れないので賭けにでた。そして、昨日、仕事の合間に注射を打って来たのだが、お尻の上部に筋肉注射をしたので痛い…。行きはスタスタと軽い足取りで行ったものの、帰りは殆どハンディキャッパー並みの歩きで、すれ違う人々に奇妙な顔をされてしまった。その後、1時間くらい勤務があったが使えない私は会計係でぼーっと突っ立ったままでしたよ。家に帰るのに本当にスクーターでよかった。あのままじゃ、駅に着くまで30分はかかってしまっただろうに。そうそう、この注射、卵巣も子宮も働かせないので、これから3ヶ月間、私は”あがった”状態になるのだ。あー、毎月のアレがないなんて天国。しかし、勿論”あがった”状態なので、体温が上がったり、機嫌が悪くなったり、仕舞には吐き気や体重増加などがあるらしい。私が大学生の頃、よく母親が“熱い熱い”と真冬にだらだらと汗をかいていたのを思い出す。”あほかぁ~”と思っていたが、今度は私の番だー。同僚には”今のヌヌースの性格だって困ってるのに、これ以上、こ難しくなられたらかなわん!”と、嫌な顔させちゃったよ。とにかく、2人目も欲しいし、避けては通れない問題だから仕方なし。みんなに頑張ってもらいましょ。別にどうでもいいんだが、SSの御陰でこの注射に135ユーロ支払ったのだが、本当は値段は378ユーロもするのだ!!!要らないモノが勝手に作られて、痛い出費じゃ、踏んだり蹴ったりだよ。
2007.03.12
さて、誕生日を迎えて晴れて、4歳児となったムートン。一応、親としてバースデーバーティーなんぞを計画した。もちろんするつもりではいたのだが、ラパンママンの入院などがあり、ごたごたしてしまったのだが、頑張って日曜の午後に計画を立てた。来てくれるメンバーはいつも通りで(毎年同じ)ラパン親友のチータ君とその彼女、そして同じく日仏家族のKちゃんパパ、ママンと勿論Kちゃん。家がもっと大きかったら色んな人を招待したかったのだが、この少人数でもパンパンになってしまうこのアパートではこのメンバーしか招待できない悲しき鳩小屋生活。冬休み前に、ムートンはある同じ2月生まれのお友達の誕生日会に招待された。もちろん、お友達だけの誕生会である。あー、やっぱりお友達とお祝いしてあげなくちゃいけなかったのかなぁ…と、後になって気にしてしまったが、同席したラパン曰く、(帰らないでぇ~と懇願されお友達のママンと一緒にパーティーのお手伝いをしていたラパン)“ウチではしないぞ、絶対に。”というくらい4歳児の男子5人が集まると凄い事らしい。家も狭いし、金もないし、その上頭が痛くなるほど騒がしいなら私もしたくないなぁ。でも、来年はしてあげないと可哀想かなぁとも思ったけどね。しかし、今年はもう遅い。お友達はみんなバカンスに行ってしまったし、今年も毎年同様と決めちゃったもんね。さて、気になる(喰い地のはった私だけ?)メニューだが、最近初挑戦してうまくいったroti de beufちょっぴり和風風味と手作りcake au chocolatにした。なぜ、手作りcake au chocolatなのか?毎月クラスでその月に産まれたお友達の誕生会をしてくれるのだが、お祝いしてもらう父兄はケーキやお菓子などを持って行く事になっているのだ。2月はムートンの番だ!と張り切っていた私は数ヶ月前からどんなケーキを作ろうか考えていた。そして何回か試作を重ね、同僚を味見係にさせ、バカンス前に開かれた誕生会にcake au matchaを持って行った。いつもは何も持たない怠け者のムートンなのに、一緒に作ったせいもあるのかこの日は誇らしげにクラスまで持って行った。が、この日ムートンが食べたのは他のママンが作ったcake au chocolat。“美味しかった。”と、ムートンが言うので、大人げない私は”じゃぁ、ママンが作った緑のケーキとそのcake au chocolat、どっちが好き?”と聞いたら、素直な4歳児は大きな声で元気よく、”cake au chocolat!”と、答えた。まぁ、抹茶の味を美味しく思えるにはまだまだ時間がかかるわね。なので、ムートンの誕生会にはcake au chocolatを作って上げると約束したのだ。しかし、今回は練習をする時間がなかったので、この日が初挑戦となってしまった。でも、今まで色々作ってみたが、いつもビギナーズラックで初回が一番美味しかったしていたので今回も軽くみていた。混ぜて型に入れるだけという簡単レシピを仕事中にネットで探していたので簡単に準備し、オーブンへ放り込んだ。約45分後、出来上がったケーキをだしてみると、美味しそうに焼けている。少ししてあら熱が取れた事、型から外そうしたのが失敗だった。早すぎたのだ。ケーキは見事に上半分が取れ、下半分が型の中に残った。ひゃー!!!っと、急いで上半分を型に戻し、アホな私はまだ温かいからくっ付くかも?と上から押してみたりした。が、焼けたケーキがくっ付くはずはない。でも、綺麗にはがれた御陰で、その後、下半分を取り出して上半分を乗せたら綺麗にはまり、見た目、半分に切れているようには見えなかった。うっしっし、と、ロウソクを4本立てて、歌を歌って、ふー!!!ビギナーズラックで皆さんに好評でした。でも、アペリティフを食べ過ぎたムートンはケーキを食べてくれなかったよ。と、思ったら、寝る前にお腹が空いたのか、パクパク食べていた。美味しそうだから食べたのか、単にお腹が空いていたのか。でも、ケーキを食べないムートンが口にしてくれたから良しとしよう。
2007.03.03
今日は私のオフ。勿論、小悪魔ちゃんも一緒。だいたい、ゆっくり朝起きて、朝ご飯のような、単なるおやつのような物を食べながらムートンが好きなSCOOBY・DOOを見る。そんな寝間着姿のままの午前中を過ごすとあっという間にお昼になり、ラパンから今から家にカエルコールがある。勿論、怠け者主婦アンド怠慢母な私は、“お昼買って来てぇ~。”と、ラパンをパシリに使い、みんなで仲良く、苦労努力もせずお昼ご飯を頬張る。その後は五月蝿い小悪魔ちゃんをベットに放り込み、ついでにラパンも放り込み、私はネット三昧。そんないつもの水曜日なのだが、最近は午後、お昼寝の後にラパンママンの病院へお見舞いに行く。ラパンママンはもうちゃんと目が覚めた状態で経過もいいのだが、やはり人口酸素吸入器が取れない。まぁ、そう簡単に取れる物ではないらしく、ママンと同じような状況の患者さんは3週間もかかって取ったらしいので、気長にやっていきましょう、と医者にも言われている。しかし‥ラパンのママンはそんな簡単な性格じゃない。(みなさんもご存知でしょうけど。)この日は意識もしっかりしていてラパンもそれを喜んでいたのだが、ラパンママンの顔色は冴えない。“詰まらない”からだ。早く人口酸素吸入器をはずして1秒でも早く、家に帰りたいのだ。なので、見舞いに来たのに、膨れっ面。その上、人口酸素吸入器のチューブが喉の奥まで入っていて話せないので、身振り手振りでコミュニケーションをとるのだが、スパイでもなんでもない我々にとって、唇の動きで言葉は読めない。意思の不通にママンは苛つく。あのねぇ、ほぼ危篤状態から起きたばかりなんだから、ゆっくり構えようよ。しかも、驚くべきお願いをされる。口をぱくぱくさせて、何かを伝えようとするママンを2人して解読しようと頑張った。“喉が乾いた?”と、聞くと、”うん。”と、頭を軽く下げた。単純な私は“じゃぁ、お水かなんか…”と、周りを見てみる。しかし、何もない。こんな状態の患者なのだから、コップで飲める訳がないので、ストローでもあるのかなぁ。と探すが、全く”飲み物”という物体が周りにないのだ。なので、ラパンが(きっと奴はママンの魂胆をこの時点で見破っていたのだろう、探す仕草すらしていなかったもん!)“ママン、何か飲んでもいいの?”と、聞くと、”うん。”と、頭を軽く下げた。じゃぁ、看護婦さんにでも聞いてみようか、と思っていると、ママンがラパンに向かって何か言っている。“本当に飲んでもいいの?コカコーラ。”と、呆れた顔をしてラパンは言った。コカコーラですか!爽やかなひと時、コカコーラですか!ノーマルですか?ライトですか?レモンですか?コーヒー味ですか?それとも、新しくでたブラックゥゥゥゥ???喉が乾いて辛かろう、と部屋の中に水があるか探していた俺はやっぱりアホか!ラパンも最初からママンのいつものワガママだと分かっていたのならこういうサインをだしてくれや!結局、医者にソフトに“喉が渇いているから水が飲みたいらしい”と可能性について問いてみると、人口酸素吸入器が喉の奥まで入っていて、その上、呼吸管を密閉するように玉状のエアーボールが喉を塞いでいるので、飲む事は身体上不可能だと言われた。そのかわり、点滴の水分率を上げるので喉が渇く感覚はそのうち消えるというとてもとても科学的な説明をしてくれた。それを恨めしそうに聞くママン。そんなワガママなママンを軽く聞き流しているこの家族は本当に不思議だ。もっと論理的に考えようよ!今だって、いつ感染が再発するか分からない状態で、酸素吸入器だっていつとれるかわからないわけで、このブロックに入る80%の人は助からないという集中治療室にいるのに、目が覚めた途端、“コカコーラを下の売店で買ってこい。”だ!!!???いい加減にしろぉぉぉぉ。辛いだろう。家に帰りたいだろう。不安だろう。でも、もう60歳も過ぎているんだから、もう少し、大人になってくれ、ママンよ。
2007.02.28
実は先週の日曜日から、またラパンママンが緊急入院している。今回は肺の問題というよりか、肺が悪いせいで免疫力が無い所に運悪く悪性のバクテリアを2種類も捕まえてしまったのだ。土曜日の朝、ムートンを連れて行った時はベットに寝ていて、調子が悪いと言っていたが、結局次ぎの日のは呼吸困難に陥り、緊急で運ばれた。肺が悪いと、こういう場合、全ての負担が心臓に回り、血圧が急下する。かなり危険な状態になったので緊急処置として危篤状態とまでいかないが、とても深く眠った状態にし、体の機能を最低限で保つようにした。そんな状態なので、見た目的には“危篤状態”。それを見たラパン弟は泣いてしまったという。本当に辛いと自分の殻に閉じこもってしまうラパンは何も言わずただ毎日ママンが元気になるのを待っている。今日現在では、バクテリアの治療の抗生物質も効き、深い眠りからも醒め、目も開け、少しなら答える事も出来るくらい回復してきている。が、今の問題は呼吸できるか?なのだ。日曜日に入院してからずーっと酸素吸入器をつけている。目が覚めてからは、少しではあるが自分で呼吸もしているが、やはり人口的な酸素吸入が絶対である。問題はこの人口酸素吸入器をはずせるか?なのだ。こういう治療を受けると肺の活動能力が落ちる上、ママンは肺が殆ど機能しない問題があるので、輪をかけて面倒な事となってしまったのだ。すこしづつだが、回復に向かっているママンではあるものの、今の状態を見るのがやはり辛いと通常、弱音を吐かないラパンがある晩、ポツリと言った。未熟な私は何も力になれず、ただフンフンと話を聞く事しかできないし、こんな状態であるのに、自己満な態度を通している。無情な事を言えば、早くこの面倒な状態から抜け出たい。と、言うか、ラパンを出してあげたい。入退院を繰り返し、その度危険な状態に陥る。ラパンが言っているように、ゆっくり何も心配なく寝てみたい、と私も思う。ワガママな気持ちだと分かっていても、暗い気持ちは隠せないし、不安でいっぱいなラパンも私もイライラ気味で、小さな事でムートンを叱ってしまったりしている。余裕というものが、今はちょっとないかな…。それとムートンの事は別に捉え、親としての役目を果たなくては!なんて頭では分かっても未熟な人間には高等技術で難しいねぇ。しかも、この時期、私は体調的に精神的に良くない時期で多分1年の疲れ(私の体は西暦のリズムではなく日本独特な春から始まる習慣が染み付いているいるらしく、この時期なんて学年が終わるか、確定申告するか、正に一年の終わり!と勝手に体は思っているらしい。)と長い冬(本当に嫌ね、ヨーロッパの冬は。どよぉ~んとしてばっかりで。これじゃ、自殺者が多くなるのも分かるは。)が原因なのか、毎年2、3月は辛いのだ。面倒な事は一気に重なるね。もうちょっとしたら暖かくなって、心も軽くなって、ムートンにも優しくできるかな?ラパンの心も少しは晴れるかなぁ?
2007.02.27
ムートンにとって一大事が起きた!彼が日常生活で欠かせない必需品、おしゃぶりが紛失したのだ!最近では日中は全く必要でなく、ただ寝る時だけはどうしても手放せなかったのだった。(って、学校でのお昼寝の時はおしゃぶりもdoudouも要らないのにね)もう、いい加減やめればいいのにぃという親の気持ちも他所にチュパチュパしていたムートン。”そんなに大事なら、要らない時はちゃんと熊のぬいぐるみのお腹のポケットに入れておきなさい。”と口を酸っぱくして言っていたのに、いつも朝学校に行く時、ポイッとソファーの上に置いたままにするので困っていた。ちゃんと仕舞う時もあるのだが結局5分後には手に取り、チュパチュパしてはまたポイッと捨て、何か別の事をし始めるので結局寝る時になって3人して四つん這いになり探すのが日課になっていた。そしてまたパパのお説教が始まる。“必要ならちゃんと片付けろ!!!”ところがある晩、いつものように四つん這いになって探したのに見つからない。いつもなら数分も探せば、ソファーの下だったり台所の床だったり、布団カバーの中だったり、プリンターの中だったり洗面台の横だったり、私のコートのポケットの中だったりと、見つかるはずなのに、今回は30分以上探しても見つからない。もう、いい加減疲れたパパは”今夜は見つからないから、おしゃぶり無しで頑張って寝なさい!”と、ムートンに言って見たが、“僕のおしゃぶりぃ~”と2000万回は繰り返しただろう、ムートンの攻撃は収まらなかったので、ラパンもキレ、”誰のせいだと思っているんだ!片付けろっていっても片付けなかったの何処の誰だ!学校で寝れるんだから、家でも出来るだろ!いい加減にしなさい!”と怒鳴っては見たが、悲しさ一杯のムートンは泣いたまま直立不動。このまま折れない2人の延長戦を続けても意味がないので、ラパンは早起きしなくていけないのでベットに寝かせ、ムートンが寝るまで待つ為に2人でサロンに行った。電気を暗くして眠気を誘うようにしたが目をパッチリ置けたままのムートン。寝た振りをしながら観察してみると、眠いのだが何かが足りなくて寝れないらしく困っているようだった。4年続いた習慣だからそう簡単には変えられないのは分かるがこれは良い機会だからこっちも頑張ってやめさせる方向に持ってい行こうと腹をくくっていた。ウトウトし始めるのだが、ハッと気づいて目を開けるのを繰り返し、サロンに移動して1時間半後にイビキをかいて寝入ったムートン。ラパンは一人で寝れないのでノコノコサロンに様子を見に来た。”ベットに連れて行く?”と聞くが、夜中にまたハッと目が覚めて、“僕のおしゃぶりぃ~!!!”と、叫んだ時には、虎と化したラパンの怒りが爆発するのが目に見えているので、(普段はラパンなのに、寝るのを邪魔すると手に負えない虎になるんですよ)“今夜はこのままココで寝るよ。”と、言うと、悲しそうな顔をして部屋に戻って行ったラパン。君がそんなに変身しないなら一緒に寝れるだよ…。結局、朝までぐっすりだったムートン。確かに翌朝、“僕のおしゃぶりぃ~!!!”と泣いてはいたが、”だったらなんで片付けなかったの?”と言われると、泣き止んでいたので、自分のせいだと分かっていたらしい。その夜、また“僕のおしゃぶりぃ~!!!”と言うので、ラパンが“おしゃぶりは別のベベの所に行っちゃったんだよ。ポイッってされたままだったから、バイバイしちゃったんだよ。”と、これ以上、痛い所を突かれたくないのか、ぐずるのをやめた。この日から1週間経った今では、寝る時意外は殆どおしゃぶりの”お”の字も言わないが、電気を消してから、小声で“僕のおしゃぶりぃ~…”と訴えかけるものの、ラパンに暗闇の中、”片付けなかったのは誰だ?”と言われると、黙るムートン。まだまだ彼の寂しい気持ちは心に残っているらしいがとりあえず順調な足踏みでおしゃぶり卒業へと向かっている。卒業証書をあげるの日は近いかな?
2007.02.23
今日はムートンの4回目の誕生日でした。あー、もう4年経ったんだぁ~というのが感想。長かったような短かったような。日本から届いた2つのプレゼントを抱えて、グランメールからのプレゼントを探しにおもちゃ屋さんに行った。1954年のプジョーの203を選んだ。シックなチョイスですねぇ。全部を抱えて、グランメールが入院している病院へ。(日曜からまた緊急で入院したんですね)待合室でホクホクしながら遊んでいた。夜は私のお手製の(←大袈裟ですねー!)ローストポークとパパがサプライズで買って来た、ムートン好物のフランボワジエを堪能。(って、奴は上にのっているフランボワーズしか食べないのだが。)あまり手をかけた誕生日とは行かなかったがムートン自身は喜んでいるようなので取りあえず◯。ちゃんとパーティーを日曜日にするからね。で、グランメールが退院したらパパの家族と一緒にパーティーしましょ。こうやってどんどん成長して行くのは良いが、赤ちゃんじゃなくなって、今度はプチギャルソンじゃなくなって、ムートンに"grosse balene!”とかって言われちゃう日がくるんでしょうかねぇ…。
2007.02.21
”それにストックマネージャーはみんな同じ給料だし、ちゃんと各自、役職においての給料枠が決まっているんだから、色々仕事が増えたりしてもみんなその中でやっているのよ。”と、続け、店長も、“給料だって、みんな仕事を学んでいって、数ヶ月間やっていって初めて役職とそれに値する給料がでるわけだし、自分の役職以上の事をやっていくのは普通だし、最初は支払われないのは当たり前なのよ。”と言うので、”いや、それは私の考えではないよ。私は全ての仕事に対して、お金が支払われるべきでその仕事をする以上、その責任を負う以上、それに値する給料が支払われるべきだと思う。”と、言うと、彼女は目を丸くして驚いていた。“私の考え方と一緒ではないの?!でも、他もどこもこうやっていて、ヌヌースの言うような考え方じゃないわ。普通はこういうシステムなのよ。”と返してきたので、こう言わせてもらった。”でも、請け負う責任に対して給料枠があるわけで、学ぶ学ぶといってもそれって単なるただ働きでは?”と、言うと、“勿論、その人の責任によって支払われているわよ。”と、返した来たので、”でも、私はある程度の責任がある仕事をしているわけだけど、店で一番安い給料なわけだし。”と、言うと、“どういう事?”と、何も知らないかのように返してきたので、”だって販売員の子猫ちゃんの給料は私の給料をはるか上回るでしょう?”と言うと、2人は口を揃えて、”だって彼女は日曜日、働いているからよ。日曜に働くとペイは2倍だから。でも、ペイのベースにパーセンテージは勿論低いわよ。”と、言うので、“ベースのパーセンテージは低いけど、結局月給でみると彼女の方が上だし。”と言うと、店長は、“日曜日に働くっていうキツい仕事をするわけでウィークエンドがないって大変なわけだし。”(って、週にちゃんと2日続けて休みが取れるけどそれは彼女達にとってのウィークエンドとは言えないのね…。)と、ほざき、ディレクターなんぞは、“日曜日に働くとペイがいいのは知っているでしょ?それは個人の意欲によるものだし、もっとお金を稼ぎたいならば誰もあなたが日曜日に働く事に対して誰も引き止めないわよ。”と、きた。完全に物の見方が違うらしいです。オカシイんじゃねぇ~という気持ちはヒマヤラ山脈ほどあるが、あー言えばこう言う人間相手には太刀打ち出来ないし、分からないあなたが変なのよ、という見方でこられては私が言う事は全て頭のオカシイ人の戯言でしかないので匙は投げなくとも、テーブルに置いた感じで終わった。と、言うか、お店を閉めて来た副店長らがカフェに来たので話し合いは自然消滅、今回の問題はロジックの違いだと言う事も出来ず、私は分からんチン従業員としての印を押されたまま、ワインを飲んでお開きとなった。みんな各自帰路に向かい始めるときに道ばたでもいいから何か今回の話し合いについて結論を言い合える場ができるのかと思いきや、みんなスタスタと、いやどちらかと言うと、逃げるように早足で消えていった。やっぱり私の言い分や、考え方などどうでもよく、単にワガママを言ったブータレ守銭奴社員としてみただけの五月蝿いよ!黙って仕事しろや!会議だったと確信。私をかっているのか、利用しているだけなのか、店長の態度もよくわからんし、ディレクターの人を卑下する見方にただただ唖然とするだけであった。どっちにしろ、私のささやかな反逆も玉砕し、頭のオカシイ人と思われる結果となったが、個人的には”ちょっと強気に出れた自分”に満足し、”こんな人達相手に頑張るのアホらしぃ~”と返って方から荷が下りた感じなのでまだモヤモヤが残るのも確かだが、何も期待せず、努力しすぎずやっていこうと思えるようになった。(もちろん、店長とは大きく距離を置かせてもらいますけどね)
2007.02.13
昨日もそう言えば、今日からのウインターコレクションの買い付けがあるから店長達とディレクターの彼女はウチの店の隣のカフェで会議を開いていたっけ。私はバイトの子と2人でくっちゃべって一日を過ごしたなぁ。さて、今朝と言えば、使えない情緒不安定な副店長がバカンスから戻ってきて、彼女の土産話を聞いていると、電話が鳴った。”あっ、じゃ、今から行きます。”何かと思ったら、やっぱりMDとして買い付けに顔を出さなくてはいけないとの事…。買い付けとMDの関係がよくわからんが、結局はクリエーターさんが彼女にいて欲しいってことね。違うお店から応援の子が来てくれたので副店長は急いでタクシーに乗り込み、店を後にした。まぁ、やっぱりね、という気持ちであった。他のお店はもちろん、副店長が店を仕切っている訳で、店長、副店長がいないのでウチだけなのよ。まぁ、私に信頼をおいてくれるのはとても嬉しい事なんだけどいつものおざなりな感じがプンプン匂う。2月のこの時期は猫一匹いないくらい静かなので客も全然来ないので昨日みたく、お喋りして日が暮れた。7時過ぎになって、店長副店長、ディレクターの彼女が3人でお店に来た。店を閉めないと言った私の言い分を聞きました!という態度だろう。そして、ピリピリしたオーラが放っていたので、これから話し合いが始まるのがわかったが、案の定、“ヌヌーズ、話があるから…”ときた。いつも通り、会議も話し合いも面接もカフェでする。”どうしたの?”と、ディレクターの奴は口を開いた。”いや、店長にいったように、今の段階で、私がこの責任ある仕事を受ける事は個人的にリスクを負わなければ行けないと思うので最低限のセキュリティーが欲しいのです。”と、答えると、彼女らは何故かストックマネージャーとしての仕事がいかに大きなもので大切な責任があるかを説明しだした。”いや、ストックマネージャーとしては問題ないです。この仕事は好きですし、やりがいもあるし、新しいシステムの導入のあって、全力を尽くしてやって行こうと思うのですが、契約書にこの責任が大きな仕事について何も書いていないのでもし問題がなにかしら起きた時に困るなと思ったので、引き受ける為には、最低限のカバーをして欲しいと思ったのです。”と、答えると、”黒ジャガーちゃんがアシスタントになる事は彼女が持っている経験やキャパを考慮すると当然だし、今のあなたにはまだ足りないものがあるでしょう?それとも今までアシストしてきたから、今の副店長がいなくなったら自分が?と思ったの?”と、ディレクターの奴は全然別な話をする。”もちろん、今まで私なりサポートしてきたので彼女のMDの話が出てきた時には、未熟者なのでなったらいいなぁと思いましたが、別に黒ジャガーちゃんがアシスタントになる事に対して、私は何も反対する事はなく逆にお店にとって良いエレメントになるわけですから嬉しいと思ってます。”と、奴の的のずれた質問に仕方なく答えた。”で、契約書に書いてないっていうけど、ちゃんとココに、店長、副店長が不在の場合、Assurer la surveillance du magasintant a l'egard de la clientele que du personnel de vente店およびスタッフの接客の監視(私の訳だと)Participation a la mise en place du metchandising dans la boutique店内におけるマーチャンダイジングの分担(私の訳だと)って、ちゃんと書いてあるでしょう?この一項目は店長不在の場合、あなたが店長となる意味でお店の開け閉め、レジの管理の意味も含まれているのよ。だから、ちゃんとあなたのカバーだってココに含まれているし、第一、何か起きたとしても責任は店長にあるわけで、問題は全くないのよ。”と、答えてきた。”でも、私にとってお店のレジの管理やお店の鍵を持つというのは大きな責任があると思ったので、ちゃんとその項目があると思ったんです。”と答えると、”とにかくこの一項目はそういう意味を持っている訳だし、それに他のお店の子もみんなしている訳で、そうするのは普通なのよ。”と返してくると、ここぞとばかりに店長が横から、”そうよ、みんなこうしているんだし、みんな自分の管轄以外の仕事をしてきているわけでそうやってみんな学んでいく訳だから。”と、きた。”同じストックマネージャーのXXちゃんも店長達が不在な時はしているわけだし、みんなしているのよ。それに比べてあなたは店長の恩恵も受けているし…。”と、ディレクターの奴が言ってきた。”恩恵を受けるってどういう意味ですか?”と聞くと、”だって彼女の御陰で数ヶ月でストックマネージャーになったわけだし、(って、数ヶ月間のブランクがあったとしても会社に入ってからほぼ3年経つんですけどね。)XXちゃんはもっと待ったし、OOちゃんも2年以上してからだし、YYちゃんなんてアシスタントの仕事を何年もしてからやっとアシスタントになったわけで(って、それまでアシスタントの役職はなくストックマネージャーがその役目を果たしていたんだけどね)確かにココ最近、店長をアシスタントしてきたのは分かるけどみんなしているのよ。それが普通なのよ。OX店の子達なんて、数ヶ月間店長がいなかったけど、みんなでプランニングしたり全部してたわよ。”と、比較作戦にでてきたので、”いや、他の子はどうでもいいんですよ。恵まれた立場にいるのも分かってますが、私が言いたいのは、セキュリティーの問題なんです。で、このフレーズにそう言う意味も含まれて、全く問題が無いと言うならばいいんですよ。”と、言ったのに、ディレクターの奴はまだまだ的外れな事を続ける…。続く。
2007.02.13
前に、給料アップを目指していると書いた事があるが、皆様の励ましも空しく、100万億個の小さなかけらのごとく見事に散ってしまいました。原因は2つ。1つは、ディレクターの戦略で、今までの事はしっりませ~ん作戦。”黒ジャガーちゃんがアシスタントにつくにあたって、私をストックマネージャーとしてとても必要としているしまだまだ学ぶ事も多いから頑張ってね。いつかあなたの番が来るから。だからこれからはもっとストックマネージャーとしてこんな事や、あんな事をしてほしいのね。で、給料アップは今回の話での改善点のエボリューションによってね。”という事が彼女の良い分であった。(と、思う。)と、思う。と書いたのは、私のフランス語の未熟な点と彼女のイタリア訛りの変なフランコ・イタリアン回路の話し方が私にはチンプンカンだあったからだ。(フランス人にもチンプンカンらしい。)絶対、的を得て話さない彼女の攻撃は悲しくなるほど防御も攻撃もできない。そして、今の私にとっての大きな課題+今回の玉砕の原因である:強気に出れない性格。ことプロフェッショナルな場面にほとほと弱い私はこういう場面が苦手で何も言い返せないのだ。日常生活においては不満を200%これでもかと表現できるのだがこと仕事の事になると自分の仕事の未熟な部分に対する引け目と(別にできていないわけではなく、単に100%完璧に200%完全にマスターしていないと思っているから)目上の人に抗議してはいけないと教え込まれた偏った日本の教育が私を後ろに引っ張るのだ。でも、今回、1年間、黙って不満も言わず、お店のためにと頑張ってきた自分も知っている。私は単なるストックマネージャーで副店長でもなんでもないが、完全とは言わないが、私なりに出来るだけ店長をアシストしてきたつもりだけど(ストックマネージャーの給料でね)彼女はその事について一言も言わなかった。ちゃんと理論的に話せたら、かっちょよく自分の良い分を披露できたんだろうが、日常生活での癖なのか、引っ込むか怒鳴るかの2パターンでしか対応できない未熟者なので今回も喉まで出かかっていた不満を下へと押し込んでしまったのだ。それに、今回の話し合いをディレクターの彼女と店長と3人でしたので変に攻撃しても、今まで後押ししてくれている店長の言い分を押しのけて自分のエゴを押し通しても…という気持ちもあった。今までほぼアシスタントとして頑張ってきてくれたという話は多分店長の方から100万回と聞いただろうから知っているはずだし、それでも今までの事に触れないのだから葬ってしまおうという意図でしょう。その場ではいつものごとく良い子ジャポネでいた私だが、その後、仲良しのヴァンドゥーズ(販売員)の子が給料アップに成功したのを聞き、(ディレクターの彼女も彼女がパートタイムからフルタイムになってほしがっていたので)しかも日曜日も働くこともあって(日曜日は給料200%で払われるんですね)実質35時間働く彼女は私の給料を軽く上回る事を知った。あっれ~?俺、39時間でストックやらされて店で一番安い給料なんだぁ~。もう、脱力感一杯。一年間の努力は葬られ、アシスタントも横取りされ、一番安い給料ですか!!!会社なんてこんなものなのだとわかっていてもちと悲しくなった。結局、ちょっと恨み晴らしといい加減にしてくれ!という意味で今までしていた店長がいない時のお店の開け閉めとお店を鍵を預かる事を拒否した。助けてくれていた店長を困らせる行為となってしまったが、お店の開け閉め、そして鍵を預かるという大きな責任を受ける立場だし、防犯会社にも私の名前を登録していないし、私の契約書にも書かれていない事もあり、もし…という事に対して、何もセキュリティーが私にはないのでまず、タダでリスクを受ける事はやめようと思ったのだ。ディレクターの彼女が30分かけて私の役職を説明してくれたように私は単なるストックマネージャーでしかなく、お店を管理することは私の仕事ではないのだ。こうやって自分からドアを閉めたらペナリティーを喰らって、この先の道も闇に消えてしまうかも知れないが、人を馬鹿にするのも程があるというのが私の言い分だ。まぁ、あのまま何も無かったようにいい子を演じても、この先給料アップも役職アップもあるかどうか?という感じなので取りあえず今のモヤモヤを消したかった気持ちも強かったかな。今の私は正に言葉通り、LOOSERじゃ。とほほ。
2007.02.10
前に、給料アップを目指していると書いた事があるが、皆様の励ましも空しく、100万億個の小さなかけらのごとく見事に散ってしまいました。原因は2つ。1つは、ディレクターの戦略で、今までの事はしっりませ~ん作戦。”黒ジャガーちゃんがアシスタントにつくにあたって、私をストックマネージャーとしてとても必要としているしまだまだ学ぶ事も多いから頑張ってね。いつかあなたの番が来るから。だからこれからはもっとストックマネージャーとしてこんな事や、あんな事をしてほしいのね。で、給料アップは今回の話での改善点のエボリューションによってね。”という事が彼女の良い分であった。(と、思う。)と、思う。と書いたのは、私のフランス語の未熟な点と彼女のイタリア訛りの変なフランコ・イタリアン回路の話し方が私にはチンプンカンだあったからだ。(フランス人にもチンプンカンらしい。)絶対、的を得て話さない彼女の攻撃は悲しくなるほど防御も攻撃もできない。そして、今の私にとっての大きな課題+今回の玉砕の原因である:強気に出れない性格。ことプロフェッショナルな場面にほとほと弱い私はこういう場面が苦手で何も言い返せないのだ。日常生活においては不満を200%これでもかと表現できるのだがこと仕事の事になると自分の仕事の未熟な部分に対する引け目と(別にできていないわけではなく、単に100%完璧に200%完全にマスターしていないと思っているから)目上の人に抗議してはいけないと教え込まれた偏った日本の教育が私を後ろに引っ張るのだ。でも、今回、1年間、黙って不満も言わず、お店のためにと頑張ってきた自分も知っている。私は単なるストックマネージャーで副店長でもなんでもないが、完全とは言わないが、私なりに出来るだけ店長をアシストしてきたつもりだけど(ストックマネージャーの給料でね)彼女はその事について一言も言わなかった。ちゃんと理論的に話せたら、かっちょよく自分の良い分を披露できたんだろうが、日常生活での癖なのか、引っ込むか怒鳴るかの2パターンでしか対応できない未熟者なので今回も喉まで出かかっていた不満を下へと押し込んでしまったのだ。それに、今回の話し合いをディレクターの彼女と店長と3人でしたので変に攻撃しても、今まで後押ししてくれている店長の言い分を押しのけて自分のエゴを押し通しても…という気持ちもあった。今までほぼアシスタントとして頑張ってきてくれたという話は多分店長の方から100万回と聞いただろうから知っているはずだし、それでも今までの事に触れないのだから葬ってしまおうという意図でしょう。その場ではいつものごとく良い子ジャポネでいた私だが、その後、仲良しのヴァンドゥーズ(販売員)の子が給料アップに成功したのを聞き、(ディレクターの彼女も彼女がパートタイムからフルタイムになってほしがっていたので)しかも日曜日も働くこともあって(日曜日は給料200%で払われるんですね)実質35時間働く彼女は私の給料を軽く上回る事を知った。あっれ~?俺、39時間でストックやらされて店で一番安い給料なんだぁ~。もう、脱力感一杯。一年間の努力は葬られ、アシスタントも横取りされ、一番安い給料ですか!!!会社なんてこんなものなのだとわかっていてもちと悲しくなった。結局、ちょっと恨み晴らしといい加減にしてくれ!という意味で今までしていた店長がいない時のお店の開け閉めとお店を鍵を預かる事を拒否した。助けてくれていた店長を困らせる行為となってしまったが、お店の開け閉め、そして鍵を預かるという大きな責任を受ける立場だし、防犯会社にも私の名前を登録していないし、私の契約書にも書かれていない事もあり、もし…という事に対して、何もセキュリティーが私にはないのでまず、タダでリスクを受ける事はやめようと思ったのだ。ディレクターの彼女が30分かけて私の役職を説明してくれたように私は単なるストックマネージャーでしかなく、お店を管理することは私の仕事ではないのだ。こうやって自分からドアを閉めたらペナリティーを喰らって、この先の道も闇に消えてしまうかも知れないが、人を馬鹿にするのも程があるというのが私の言い分だ。まぁ、あのまま何も無かったようにいい子を演じても、この先給料アップも役職アップもあるかどうか?という感じなので取りあえず今のモヤモヤを消したかった気持ちも強かったかな。今の私は正に言葉通り、LOOSERじゃ。とほほ。
2007.02.10
前に、給料アップを目指していると書いた事があるが、皆様の励ましも空しく、100万億個の小さなかけらのごとく見事に散ってしまいました。原因は2つ。1つは、ディレクターの戦略で、今までの事はしっりませ~ん作戦。”黒ジャガーちゃんがアシスタントにつくにあたって、私をストックマネージャーとしてとても必要としているしまだまだ学ぶ事も多いから頑張ってね。いつかあなたの番が来るから。だからこれからはもっとストックマネージャーとしてこんな事や、あんな事をしてほしいのね。で、給料アップは今回の話での改善点のエボリューションによってね。”という事が彼女の良い分であった。(と、思う。)と、思う。と書いたのは、私のフランス語の未熟な点と彼女のイタリア訛りの変なフランコ・イタリアン回路の話し方が私にはチンプンカンだあったからだ。(フランス人にもチンプンカンらしい。)絶対、的を得て話さない彼女の攻撃は悲しくなるほど防御も攻撃もできない。そして、今の私にとっての大きな課題+今回の玉砕の原因である:強気に出れない性格。ことプロフェッショナルな場面にほとほと弱い私はこういう場面が苦手で何も言い返せないのだ。日常生活においては不満を200%これでもかと表現できるのだがこと仕事の事になると自分の仕事の未熟な部分に対する引け目と(別にできていないわけではなく、単に100%完璧に200%完全にマスターしていないと思っているから)目上の人に抗議してはいけないと教え込まれた偏った日本の教育が私を後ろに引っ張るのだ。でも、今回、1年間、黙って不満も言わず、お店のためにと頑張ってきた自分も知っている。私は単なるストックマネージャーで副店長でもなんでもないが、完全とは言わないが、私なりに出来るだけ店長をアシストしてきたつもりだけど(ストックマネージャーの給料でね)彼女はその事について一言も言わなかった。ちゃんと理論的に話せたら、かっちょよく自分の良い分を披露できたんだろうが、日常生活での癖なのか、引っ込むか怒鳴るかの2パターンでしか対応できない未熟者なので今回も喉まで出かかっていた不満を下へと押し込んでしまったのだ。それに、今回の話し合いをディレクターの彼女と店長と3人でしたので変に攻撃しても、今まで後押ししてくれている店長の言い分を押しのけて自分のエゴを押し通しても…という気持ちもあった。今までほぼアシスタントとして頑張ってきてくれたという話は多分店長の方から100万回と聞いただろうから知っているはずだし、それでも今までの事に触れないのだから葬ってしまおうという意図でしょう。その場ではいつものごとく良い子ジャポネでいた私だが、その後、仲良しのヴァンドゥーズ(販売員)の子が給料アップに成功したのを聞き、(ディレクターの彼女も彼女がパートタイムからフルタイムになってほしがっていたので)しかも日曜日も働くこともあって(日曜日は給料200%で払われるんですね)実質35時間働く彼女は私の給料を軽く上回る事を知った。あっれ~?俺、39時間でストックやらされて店で一番安い給料なんだぁ~。もう、脱力感一杯。一年間の努力は葬られ、アシスタントも横取りされ、一番安い給料ですか!!!会社なんてこんなものなのだとわかっていてもちと悲しくなった。結局、ちょっと恨み晴らしといい加減にしてくれ!という意味で今までしていた店長がいない時のお店の開け閉めとお店を鍵を預かる事を拒否した。助けてくれていた店長を困らせる行為となってしまったが、お店の開け閉め、そして鍵を預かるという大きな責任を受ける立場だし、防犯会社にも私の名前を登録していないし、私の契約書にも書かれていない事もあり、もし…という事に対して、何もセキュリティーが私にはないのでまず、タダでリスクを受ける事はやめようと思ったのだ。ディレクターの彼女が30分かけて私の役職を説明してくれたように私は単なるストックマネージャーでしかなく、お店を管理することは私の仕事ではないのだ。こうやって自分からドアを閉めたらペナリティーを喰らって、この先の道も闇に消えてしまうかも知れないが、人を馬鹿にするのも程があるというのが私の言い分だ。まぁ、あのまま何も無かったようにいい子を演じても、この先給料アップも役職アップもあるかどうか?という感じなので取りあえず今のモヤモヤを消したかった気持ちも強かったかな。今の私は正に言葉通り、LOOSERじゃ。とほほ。
2007.02.10
ピザを注文し、彼女は話し始めた。最近やけに疲れているなぁと思う時が多かったが、やはり色々あったようで、話し始めた彼女はもう滝状態、流れっぱなし、機関銃のごとく話した。困った同僚(躁鬱状態+度々重なるドクターストップ+ワガママし放題+カード破産寸前)の処置、数件あるお店を管理している本当に使えないディレクターとの戦い、友達でもある副店長にたいする不満などなど…。そして、それに加えて、私個人に降り掛かった特大パンチの話。近々、副店長がMD(マーチャンダイザー)になる予定がありそうなった際には今ストックマネージャーである私が副店長に格上げ?という噂があったのだが、12月からパートできている黒ジャガーちゃんが副店長になるらしい。この黒ジャガーちゃん、若いのだが、8年以上、ある有名マークの店長さんをしていてとても経験豊富な人であるのだ。だからキャパ的には全然彼女の方が上なのだが、単なるストックマネージャーである私なのに今の副店長のあまりの出来なさもあり、副店長の仕事もかなりカバーしてきてるのを店長も知っていて、店長的には開店からいる私の押してくれていた。しかし、店の管理をしているディレクターの彼女は店長に内緒で黒ジャガーちゃんに副店長の仕事をプロポーズしていたのだ。しかも、友達でもある副店長のMDの話も副店長の彼女は店長に話が進んでいる事を隠していたのだ。黒ジャガーちゃんが副店長の座をプロポーズされた時、それが”今の副店長がMDになったら”という条件だったので黒ジャガーちゃんは副店長の友達でもある店長さんにどんな具合で話が進んでいるか知る為に話をしたのだが、ここで初めて店長は何も知らなかった事を知ったのだ。そして、色々な噂話を出ていた私にもこの話を通しておきたかったという事で一緒にピザを食べたのであった。“残念な気持ちがない”といえば嘘じゃない。聞いた時は体から力が抜けた。ナイーブな私は今までの努力に対して、答えて欲しいと思っていた。落ち着いた今では、経験豊富な黒ジャガーちゃんと3人でお店を良くして行けるというモチベーションが出てきたが(今まで副店長さんの御陰で大変だったんでね)この日はピザの味が思い出せないくらいの特大パンチを喰らった。会社なんでこんなものだし、別にどうしても副店長になりたかったわけでもなかったのだが(五月蝿い客の問題解決が主な仕事だもんね…)特に期待していた事があったのだ。それは、そう!給料UP!!!だったので、この給料UPが叶わなかったのが痛かったのだ。あいたたた。(かなり守銭奴な私?)格上げ給料UPというセットプランが消えてしまったので、こうなった今、単なる給料UPを希望。険しい道だか、店長は鼻息荒く、“絶対給料UPさせるからね!”と熱くサポートしてくれている。でも、今からスピーチを考えなければ…。
2007.01.29
開けたシートに下は、空だった。う~ん、空だ…。と、起こった事に気づくまでに数分はかかった。何故か、驚く気持ちも怒る気持ちも湧かず、冷静にムートンに”あのね、今朝はスクーターに乗って行けないから、どうする?グランメールのお家にバスで行く?それとも車にする?”と、聞いている自分がいた。“車で行きたい。”というムートンの要望を叶えるために、一旦家に戻って、荷物を置き、再度出発する事にした。が、“今すぐ車で行きたい!”という我がままなムートン。ヘルメットを盗られた事に怒らないのに、ムートンの我がままにキレる私。泣くムートンを引きづり、家を戻る。さぁ、出発と家を出たのに、忘れ物をして3回ほど家に戻ったりしてしまった。やはり動揺していたらしい…。やっと出発したが、すでに9時45分。(出勤時間は10時半…。)遅刻を覚悟でゆっくりドライブ。何故ならば、スクーターの運転に慣れ始めた私の脳みそは年のせいもあり、残念ながらなかなか軌道修正してくれなかったからである。この日の一番ラッキーな出来事。それは、車の停めるスペースをすぐに見つけた事。(あぁ、なんてチッポケなラッキー…。)駐車チケットを買わなくちゃ!と、走り回るムートンを監視しつつ、チケットを買ったのに、やはり動揺していたのだろうか、土曜日はタダというのを見逃し、月曜日の11時までのチケットを購入してしまった。(これはラパンパパに後で言われるまでわからなかった…。)たかが2ユーロ。されど2ユーロ…。やっとムートンを置き、急いでタクシーに乗り(かなりリッチな通勤、うふっ)職場に向かった。珍しく、店長が一緒にお昼ご飯を食べようと言う。その彼女から、聞いた事は、”あぁ、今朝はパンチ沢山受けたなぁ。”と思いふけっていた私に特大パンチを喰らわした…。
2007.01.26
今朝も、朝一、ルナー先生に、”ムートン、今日はおとなしくしていなさいね。”と、一発喰らった。“ムートンはsageじゃないわね。”と、私も一発喰らった。かなり嫌われてますね、私達。でも、不思議なのは、ルナー先生は機嫌が良い時、ムートンを抱え込んでブチューってしているからムートンが可愛いらしい。憎たらしい子って好かれるって本当ね。しかし、いい加減、私も打たれ強くならなければ!一発喰らうと、這い上がるのに時間がかかって困る。そんなに気にしなくてもいいのだろうけど、ムートンの性格を知っている以上、この先の学校生活が不安でたまらない。へらへら、ふらふらしているムートンだから、“落ちこぼれ組”に入る可能性大だもんね…。
2007.01.26
人生、色んな事があるもんだが、一度に全部頭の上に落ちられると困るもんだ。金曜日の夜、いつものごとく、スクーターに乗ってお気軽に帰宅。家の前の二輪車用のスペースに置いた。その手前にある、カフェの人達が私の行動を何故か興味津々に見ていたのに気づき、変だなぁと思いつつも、スクーターを停める作業を続けていたが、この夜、してはいけない事をしてしまった…。それは、スクーターの座席の下にヘルメットを入れた事である。スクーターの座席の下に丁度ヘルメットが入るスペースがある。普段は防犯チェーンなどをいれるだけで、ヘルメットは入れて置かない。スクーターを購入した時に、お店の人に言われた。”座席の下には何も入れておいてはいけないよ。”と。”でもぉ、お買い物する時とかも~?”と言うと、”ちょっとした間でも、盗られますよ。”と、言われたので、ココは危険なパリ、侮れん!と、思い、毎晩、ちゃんとヘルメットは家に持ち帰っていたのだが、この夜は金曜日。土曜日の朝はいつもムートンをラパンママンの家にスクーターで連れて行くのだが、私とムートンのヘルメット2つ(しかもムートン用も大人用くらいデカイ。)とムートン用のチャイルドシート、それに私の鞄とムートンの鞄2つ、と言うように、もうアップアップな状態になるので、この夜、私の頭に魔の手が忍び込んだのだ。“私のヘルメットはココに置いてこう。”これが、いかんかったー!!!カフェのおやじ達の視線に変な印象を受けたまま家路に着いたが、この時の私の第六感は宇宙に浮遊するミールに匹敵するほどの高等感知度を発揮しており、予感は的中した。土曜日の朝、時間とムートンと戦いながら、私のヘルメットが減ったとはいえ、ムートンのヘルメットとチャイルドシート、それと鞄2つをかかえ、我々は私のスクーターの前にいた。シートを開けるために鍵を差し込むと、”あれ?開いてる?”一度、ちゃんと閉め忘れた事があるので、”あ!またやっちゃった?!”と思い、シートをあげると…。続く。
2007.01.20
そういえば、フランスの学校でびっくりした事があったっけ。今朝、ムートンを学校に送って行った時にまた目にして、そういえばまだ日記に書いてなかったと思い返した。それは、学校のトイレ。恥ずかしい話ではあるが、実はムートンは未だにトイレでうんちができないのだ。何回かは出来たのだが、我慢に我慢を重ねた後のアクシデント的な結果だったのでまだ彼の意思でトイレに行く!という形ではなかった。おしっこも問題なく、お漏らしも2回しかせず液体系は問題なく進んだのだが、固形系だけは何か突っかかるものがあるらしい。小児科の先生にも“ムートン君の性格からして絶対無理強いはしないでくださいね。”(頑固者なので、下手するとconstipation chroniqueになっちゃいますからね)と言われてしまってもいるので、彼の意思が固まるまで長い目で見ようと決めたのだ。この突っかかる原因の一つに“見られるのが嫌”があるように思えるのだ。もうこんな年なのだから踏ん張っている姿を見せたくない気持ちはわかるがムートンは幼児の時から嫌いで、いつも陰で踏ん張って用を済ましていた。だからクレッシュでみんなの前で用を済ますなんでもってのほか!私の前でオマルに座って踏ん張る事ももってのほか!(って、オマルに座った試しがないが…。)そんな彼が学校のトイレで用が足せるわけないなぁと思うのだ。だって、だって、こんな開放的な作りのトイレじゃ、落ち着けないもの!!!中庭にあるトイレはドアが開けっ放し、勿論だだっ広いスペースに可愛らしいサイズの便器が並び、スペースの真ん中には手を洗う洗面台があるが、これって、用を足している時に外にいる子や、手を洗っている子やらから丸見え?っつー事でしょか?いくら小さいからとはいえ、いくら先生方の使い勝手のいいようにとはいえ、センシティブな子にはちとハードな気がするのは私だけでしょうか?これが嫌なムートンは(おしっこは立ってできるので少しは彼のintimiteが保てるらしい)トイレでうんち=見られてするという図になってしまっているのか、オムツにうんち=一人でゆっくりできるを好んでいるような気がしないでもない。一人でゆっくりどうぞ!とトイレを勧めても、彼のこの図式は頭にかなり強くインプットしてるようで、身体的要望を戦うためにテーブルの周りをクルクル周りはじめるが彼の絶望的な顔付きを見ると可哀想でたまらない。今の所、夜にうんちをするタイプなので学校にいる時は問題がないので、彼が決断するのを待つ日々だが、今朝もあのトイレじゃ、する気しないよなぁ~と思いながら学校を後にした。日本の幼稚園のトイレってどんなだったっけ?
2007.01.18
結局、機嫌の悪いまま昨日は一日過ごしたが、ラパンがムートンを迎えにいく前にラパンに電話し、朝の出来事を話した。話せば話すほど、ムカついてきたので、一人興奮して話していたのだろう、横を通っていく同僚も不安げな顔で私を見ていたよ。ラパンに迎えにいく時に質問してほしいと言った。質問内容は簡単。学業を行わないと言うが、そこに実質的な問題はあるのか?ならば、今後問題が大きなる前になす術があるはずで、そのために話し合いを行う事はできないのか?そして、問題があるのならば、なぜそれを言ってくれないのか?で、問題がないのならば、なぜそう言う事を言ってくるのか?ラパンは私からの大きな宿題を抱え、ムートンを迎えにいった。夜、話を聞くと、学業において問題は全くない。年齢的にもまだまだ小さいにで遊びたがってしまうのは仕方が無いし、クラスの中でも一番小さい子でもあるので手伝ってあげなければいけない部分もまだあるが、それは問題ではない。ただ、maturiteに欠ける部分があるのでそこをファローすべきだと、言われた。確かに、過保護に育てているかもねー、と、反省。それでも、彼の性格の小悪魔な部分と神経質な部分を知っているので扱いにくいぞ。子供の良い部分を伸ばしつつも守りつつ、荒波に突き落とさなくてはいけないのだ!でも最近のムートンの成長ぶりは親からみても凄いと思うので頑張ってるじゃん!と親馬鹿になって甘えさてしまうのね。今朝は相変わらずの冷たい作り笑顔だったルナー先生。ムートンはお気に入りの車をみんなに見せたくて持っていったが、ルナー先生は”あら~車ね~。ママンにちゃんと渡しなさ~い。”と、またムートンのモティベーションは落下していただろう。そして、きっと昨日の質問が私から出たものだとルナー先生も察知しただろう、いつもより強い”あなた嫌い”光線がチクチク痛かったよ。俺の何処が悪いんじゃい!!!ふんっふんっ!
2007.01.12
今朝の出来事。最近は何も無い穏やかなムートンの学校送りだったのだが、今朝はやられてしまった…。朝から、学校に行きたくないというムートン。うーん、バカンス明けだからだろとか、クリスマス、お正月と続けて4日連続週末を貰えた私と一緒だったのでママっ子になっていたからだろうと思っていた。それでも機嫌良く、一緒に家を出た。いつものように中庭を走って通り抜け、(ムートンは暴れ馬のなので歩かず、走ります…。)お友達にも挨拶をし、階段も駆け上るダイナミックさ!コートをかけ、いざ教室に入ると、すでに生徒達は先生の周りに座って色々アクティビティーを始めていた。ボンジュール!と元気よく入ったのに、ルナー先生は“今日はちゃんとお勉強するの?!”訳の分からん私は、“パルドン?”と目を丸くして聞き返してしまった。すると、ルナー先生は言った。”あなたの息子はね、勉強するのが嫌いなの。”ルナー先生は軽い冗談のつもりで言ったらしい。何故なら、こういった後、私に軽くウィンクしたからだ。”ちょっと喝を入れたのよ!”みたいな感じで。冗談なんですかー???いやー、それは単なる嫌がらせでしょう????完全に固まってしまったムートンを見るのが痛々しかった。嫌でも頑張って元気よく登校したのに、教室に入るなり、冗談とはいえ、キツい一言を浴びされ、プイっと背中を見せられては、ただその場に立ち尽くすしかないだろう!”大丈夫だよね、ムートンはちゃんとお勉強できるもんね。さ、いってらっしゃい。”と言って、背中を押すと、トロトロと歩いて出席カードを仕舞いにいった。その後、少し様子を見ていたが、すぐにルナー先生から一番遠いお友達に近くにいって彼のしている事を眺めていた。このくらいの年って、打たれ強いというか、あまり気にしないものだろうから今朝のルナー先生の一言も今頃はどこかえ消えてしまっているのかも知れないが、学校が嫌になっていくのは目に見える。それでは、とても困るのだ。4歳で学校嫌いになってしまってはこの激しいフランスの教育システムについていけない…。確かに、ふざけるのが好きなムートンなのでよく怒られているらしいのだが、まだ小さいからそのうち良くなっていくさ!と放っておいていいのか、この先、enfant "difficile"として特別指導を受けるようになる前に何か対処をしなくていけないのか…。思いっきり重い朝になってしもーた。ムートンの学校生活はソバージュな動物を檻の中に入れるようなものだからそう簡単ではないとおもったが、これにルナー先生が加わっては、とても、とても、とっても大変だわー。
2007.01.11
最近のムートンについて少し書かなくちゃ。今年、年が明けた時、ムートンにママンからお話があると、歯磨きの後に話をした。なぜ、こんな事をしたのか私自身も未だに分からない。日に日にムートンを愛しく思う気持ちと大きくなったなぁと思う反面、まだまだ小さくて、でもそれなりに頑張っている姿が可愛く、辛い思いをさせたくないとしみじみ思ったからなのか…。とにかく、ムートンに伝えたい事があったのだ。ムートンは何?という顔でみていた。”ねぇ、ママンさぁ、怒ってばかりいるでしょ、いつも。そんなママン、いやだよねぇ。””うん。””だからね、ママンね、そんなコワイコワイママンもママン、嫌いだから、バイバイしちゃったよ。”ムートンが私の顔を見た。“バイバイ?””そう、バイバイしちゃった。だって、怖いもんね。””うん!””もちろん、ムートンが悪い子になったらコワイコワイママンが戻って来ちゃうけど、ムートンはいい子だから大丈夫だよ。”(一応、釘を刺す)”うん、ムートン、いい子。””ねー!”と、年明けにポシティブな会話をしたら、なんと、なんと、なんと、効くもんだねー!!!次の日から全く、声をあげる事もなく、平穏な日々を過ごしている。勿論、もうすぐ4歳になるくらいだから、我がままぶりも収まってきているのかも知れないが、あの強烈な性格のムートンが本当にムートンになっているのだ。子供とは、本当に計り知れない可能性を持っているもだと実感。そして、何はともあれ子供の成長の鍵は親の手の中にあるのだと。あー、自分の器の小ささを再発見。頑張らねば、はっはっ!PS。言葉が吸収される時期に入ったからなのか、コワイコワイママンがいなくなったからなのか、原因はわからないものの、ムートンの口から日本語の単語が出てくるようになりました。今まで繰り返すのも嫌だった日本語なのに、繰り返して言う事も多くなり、とても嬉しいです。言葉って色んな形のコミュニケーションが混じり合って出てくるものなんでしょうかね。毎日話すのが楽しいですよ!
2007.01.08
昨年を振りかってみよう。いや、正確に言うと、2006年のノエルを振りかってみよう。今回はかなりキタね。楽しく始まった感じがしたけど、結局喧嘩別れで終わった。ラパン一家のこんな人達だと知っているが、(なんつったって12年も一緒にいるからね)こうもちょくちょくキラレると呆れてくるもんだよ。早めに家に着いた我々3人とラパン弟家族はママンと一緒に楽しくお話、11月頭に産まれたラパン弟の女の子を話題の中心に盛り上がっていた。そろそろご飯の支度を、と初め、そこでも楽しく笑いながら牡蠣を開けたり、フォアグラを開けたり…。しかし、冷蔵庫を開けた瞬間、嫌な予感が…。いつも食べる伊勢エビがプラスティックのパックに入っているからだ。あれ?いつもと違う。そう、いつもは市場ランジスで採れたての伊勢エビを買ってくるのに…。あっ!サーモンもスーパーで売っているやつだ…。そういえば、フォアグラも…。数日前、パパからノエル用のご飯を買ったという連絡を貰ったのだが、その時、いつもより早いなぁとも思っていたが、今回はスーパーで全部、調達したからだったのか。ちょっとがっくり…。みんなもがっくり…。でも、みんなで食べるから美味しいんであって、何処何処産だからっていうのにこだわっても仕方が無い。まぁ、市場からの方が全然美味しいが…。(やっぱり愚痴る私。)でも、御馳走であることには変わりないし、そんな事でせっかくのノエルを台無しにしても勿体ない!と、思っていたが、仕事を終えたラパンねーちゃんは今日は売り上げが悪いから超不機嫌でご帰宅。ブッ垂れていた。パパはパパで犬の散歩はしていないのか、と何処かえ消えてしまった。パパがもどるのを待たず、食べ始める彼ら。でも、こんな事はいつもの事なので気まずいながらも食べ始める。パパが戻って来て、家族みんなで食事となったが、ほとんど食べないママン、ダイエット中だから食べないねーちゃん、アリストな食べ方のパパはみんなとペースが合わない、と、調和のないテーブルがこの一家の特徴である。もちろん、プレゼントタイムも調和がないのでひとりずつプレゼントを開けていくのに、あちらこちらで勝手に会話をしていたり、それを注意するので叫んだり、と、賑やかさには欠くことはないが、本当に自分勝手家族。しかし、ドラマはこのプレゼントの最後に起こった。いつもはプレゼントを買わないパパなのだが、(パパはノエルも誕生日もプレゼントを買わないが、ケーキや食事がプレゼントの代わりとなることが多い。)今回はラパンねーちゃんのイアデアでママンが欲しがっていた香水を買っていた。ママンの番が来て、パパから香水を受け取った。そこまでは何事もなかった。次にパパの番となった。こっそりママンは小切手を用意し、それをプレゼントとして手渡した。ご存知の通り、ママンは一人で買い物などとても出来ない体なので今回もプレゼントは小切手を渡して各自自分で買ってくることになっていた。パパは小切手をプレゼントとして受け取り、お礼としてママンにチューをしようとした。これが、全ての始まりだった…。チューをしようとしたパパをママンははねのけたのだ。言葉のとおり、顔をそっぽむけ、両手で。“いい加減にしてよ。子供達がいるからって嘘の演技しないでちょうだい!”もちろん、皆は唖然。パパも唖然。ママンは興奮して大きな声で怒りをぶちまけ、パパはこんな扱いを受けるくらいなら小切手なんかいらないとキッチンに消え、ママンとパパの間を行き来する子供達の声も高くなった。ムートンの従姉はこのストレスの耐えきれず泣き始め、ムートンは彼の平和主義者ぶりを発揮し、”タタ、トントン、アレテェー”(おばちゃん、おじちゃん、やめてー)と言っていた。”あー、まただねー”と思っている私とラパン弟嫁は彼女の赤ちゃんのオムツ替えという別の話題をし始めた。結局、いつも熱いラパン弟の“いこーぜ!”という言葉とともに、急いで身支度をして去った。怒鳴って、泣いて、いつものとおり逃げるように去る。せめてノエルくらいいつもの不満に目をつぶってグランメール、グランペールとしていて欲しかったと帰りに車の中でラパンは呟いていた。けして熱い家族ではないウチの家族だったが、怒鳴り合いは存在しなかった。黙々と運転するラパンに何も言ってあげられない自分にちょっと凹む。毎土曜日、ムートンがこんな風景を見ていない事を祈る自分もいた。キラキラ光る町並みと裏腹に結婚って複雑だなぁとため息ばかり吐いて我々のノエルは終わった。
2007.01.02
もう1年が経ってしまったという実感すらなく、年末年始の雰囲気も感じず、大掃除だのお節だのという季節感もなく、言葉のごとく師走はドドーッと過ぎ、友人宅にて喰っちゃ飲みし、年を迎える様です。ダラダラと過ごした年末年始は我々の生活を正に表しているかの様…。まぁ、それでもムートンも生きているし、ラパンも元気だし、私もご飯を美味しく食べれる日々なので良しとさせて頂こう。今年はこの重いお尻を動かさねば!と抱負だけは高々を掲げてみるが、元旦早々、テレビ三昧。皆さん、こんな私に喝を入れてくださいね。数ヶ月に集中的に行う私のブログ生活ですが、今年も宜しくお願いいたします。本年も皆様にとって良い一年でありますように。
2007.01.01
折角の百日目なのに日記の内容は愚痴なんてねぇ…。しかし、記念すべく百日目はこのIKEA忍耐ショッピングの最終話になるなんて!さて、気になる袋の中身だが、“何、これ?”と、ラパンが不安げに物体を取り出すと、なにやらプラスティックのパッキンがいっぱい入っている。よくあるプラスティックのパッキンで一つの面が真っ平らでそれにくっ付くもう一つ面が中に入る物体の形に型抜きされているよく日曜大工とかキッチン用品などに応用され、スーパーでホックに引っかかって売られている、あーいうパッキンだが、みなさん、分かってもらえたかな?そういうパッキンがいっぱい入っていたのである。まさに、何、コレ?”あ~、何か組み立てるものじゃないな、ホッ!”と、思った、その次の瞬間…ラパンの手にあるその物体を見て、唖然…。だって、だって、戸棚の取手なんですもん!!!しかも、戸棚の取手ばかり、取手のみ、12個もあるんですよー!!!組み立てだけじゃなく、着け替えもかぁー!!!!食器棚2台の解体、組み立てに、テーブルと椅子の足にフエルトシールの接着、ボトルケースの組み立て、そ・れ・に12個の取手の付け替えですか!なめとんかぁー!今まで緑を基調としたキッチンだったのだが、淡い木目のテーブルセットに変えたので食器棚も淡い木目に、だから、いままで緑だったキッチンの戸棚の取手も淡い木目にしたいんですねっ!でも、この取手のサイズ…今まで着いていたとの合わないんですけどー!!!だから、そのために、“今日、ドリル、忘れないでね。”って、電話してきたんですねっy!!!計画的ですねー!!!黒魔術オーガナイザーですかぁ?!言うまでもなく、ラパンはこの日、朝から仕事に行く為に5時半起きしている。そして、水曜日は私の精神的リラックスのお休み日でもある。2人で食器棚2台の解体、組み立てをし私はフエルトシールの接着、文房具店に糊を買いに行って、ボトルケース組み立て。その間、ラパンは出来るだけ取手の装着をした。ママンは?というと、我々がこうしている間、我々の横で、先日IKEAで買って来たベットカバーを解体し、数枚に切り分け、ソファーカバー5枚をミシンで縫っていた。ベットカバー、欲しいなんていわないでよぉ~。こうして、悪夢なIKEA忍耐ショッピングは幕を閉じた。が、不幸な事に、この2週間の彼女の疲労とその後2週間の気管支炎のため、今週水曜日(私のお休みの日ね、もちろん)緊急入院した。心臓発作まで起こし、今日まで集中治療室にいるのに、ママンはこんな事を急いで駆けつけた3兄弟に言った。“土曜日に普通病棟に行けるんだったら、日曜に退院ね!”終わり。
2006.10.13
ひょっこりひょうたん島ならぬ、こっそりIKEA島のアバンチュールをしたママンのお話。もちろん、酸素補給機をつけてといえども運転するにはほど遠い肉体な彼女なのに、一人車を運転して、IKEAに舞い戻った。しかも、ネーちゃんに何も言わずに彼女の車を借りて…。そして、しかも、高速にのって…。そんなアバンチュール好きなママンが語ってくれた。IKEAに無事に着いたはいいが、着いた途端、息切れし、入り口でうずくまっていたらしい。そして、近くに通った人に、キャディーを取って来て欲しいと頼んだらしい。頼まれた女性は親切にキャディーを持って来てくれたそうな…。“世の中には親切な人がまだいるもんよねぇ~。”と、ママンは一人で感激。ゼーハーゼーハー言って、酸素補給機のチューブを鼻に入れている人から頼まれたら、嫌っ!なんて言えるかい?あほかー!!!優しい人に助けられキャディーを手に入れたママンはショッピング開始。”もう、その日はみんな親切に対応してくれたのよぉ~。”と、また一人で感激。当たり前だっちゅーの!しかし、そんな彼女に最悪な事が!って、彼女がいけないんだけどね…。会計を済ませ、車に向かう途中、やけに肩が軽いな?と思った彼女。いつも巨大で異様に重い鞄に酸素補給機を肩にかけているのだが、はっ!と肩をみると酸素補給機しかない!!!ひぃぃぃぃぃぃ!!!!とびっくりした彼女はパニックに陥った。当たり前ですけどね…。どこでどう鞄がなくなったのか!レジだ!急いでレジに戻る。急ぎすぎて、酸素が足らなくなると余計パニクるんだけどね。が、鞄がない!受付に行って見てくれ、とレジ係に言われ、そこへ行く。”もうねぇ、びっくりよ!そっくりそのまま、何も手をつけられずの状態で受付で鞄を見つけたの!鍵も財布も携帯も全部、あったのよ!受付の人は義務上、鞄の中を確かめる為に見たっていうけど、そのままそっくり戻って来たのよ!凄いでしょう!?世の中にはまだまだ親切な人がいるのよねぇ~。”しみじみ、感動しているママン。と、言うか…あんな重い鞄、怪しすぎて、みんな怖かったと思いますよ!“鞄がなくなって、もう大変だったのよ。車の鍵も携帯も、ぜーんぶ鞄の中だからね!誰にも連絡できないもの!”じゃぁ、気をつけなさい!!!しかも、普通の体じゃないんだから!”でも、受付で電話くらいかりれるから誰かに連絡くらい、せめてパパにでも、できたでしょ?”と、また真面目に答えている息子が言うと、“駄目よぉ~!電話番号なんて覚えていないもの!”と、威張られた。”そんな体でいつ何時、どうなるかわからないんだからパパの番号くらい覚えるか、どっかに控えておかなくちゃー!”と、息子にお仕置きを食らっても、”でも、覚えていないし、控えてもいなかったから本当にドキドキしちゃったのよ~!”と、トボケていたママン。結局、この日の彼女の目的は、あの、“この間買ったボトルケース、大きすぎて駄目だったわ。”(日記、日常、九十八日目、参考)と、言ったボトルケースを返品し、違うボトルケースを手に入れるためであった。棚に合うサイズのボトルケースを手に入れたが、その前に買ったボトルケースも家に何故か残っている。“受け付け係の人が鞄の中を確かめる時にあの日のレシートを無くしたから返品できなかったの。”と、彼女は言うが、私が推測するところ、面倒くさいからカスタマーセンターに行かなかったか、いつものごとくレシートを無くしたか、のどちらかである。なので、家の廊下に放置されている。その横に新しく買った、食器棚にぴったりサイズのボトルケースの箱が置いている。が、が、その箱の横にある、なにやらIKEAのロゴがついている袋は、何?何か、入っているけど…それは、一体、何ぃ???ラパンが、その袋を見つけ、取り出した代物とは…!!!待っててね~、続くよぉ。
2006.10.12
はぁ~と家に戻った我々は重い体にムチを打ち、いつものごとく日課をこなす。単に、お風呂とご飯。(怠け者似非主婦の私には辛い、辛い…。)あぁ~、今日は大変だったねー、と一日の疲れを取るために早寝した。こんな幸せも月曜、火曜を過ぎ、水曜日には姿を消した。水曜日は私のオフの日。ムートンがいるので好き勝手な事はできないけど、精神的なリラックスの日だ。しかし、この日は日曜日から決まっていた通り、“ママンの食器棚を組み立てる日”となっていた。まぁ、この様に以前から決まっているなら問題はないのだが、“おまけ”がつくのは、ちと、困る。と、言うか、嫌いな私である。ラパンの仕事が終わるのを待ち、午後、一緒にママンの家に向かった。だが、その前の日、つまり火曜日、ママンがラパンに電話して言った…。“明日来る時、テーブルセットのテーブルと椅子の足に貼るフエルトのシールをヌヌースに買ってくるように言っておいて。”このフエルトのシールとは椅子の足の裏に貼る代物で、椅子を引いた時に滑りやすくしたり、音を出さないための効果があるもの。これをあの忍耐ショッピングの日、“欲しい。探す。何処だ。”の3言葉を一日中、繰り返していたので、仕方なく、"IKEAのじゃなくてモノプリの方がつきが良いです。”と言って、関心をそらす為に言ったのだが、どうも私にモノプリに行って買って来て欲しいらしいな…。なので、買いに行った。モノプリに行く間にサンドゥイッチを頬張り、フエルトシールをゲット、その足でバスに乗り、ママンの家へ。なんでこんな努力するんだ?俺たち…。しかし、ここまでは、ここまでは、家族3人、笑顔で楽しい午後のひと時だった…。コンコンコン!“C'est nous !”ママンがドアを開けてくれた。かなりの疲労度が伺える。あれから休んでいないのか?長い廊下を進んでキッチンへ向かう…その、そのその途中…床に何かが置いてあるに気づいた。何か、どこかで見た事のある包装。見たいけど見たくないので、横目で見る。が、見た事あるぞ…。嫌な予感がするのを感じながらもキッチンへ入って行った。”取りあえず、今使っている棚を解体しないとだめだな…。”と、ラパンがオーガナイズしていると、ママンが、“この間買ったボトルケース、大きすぎて駄目だったわ。”と言って来た。そして彼女は楽しそうに彼女のIKEAでのアバンチュールを語り始めた。そう、我々と一緒に過ごした日曜日のアバンチュールではなく、月曜日に起こった、彼女一人でのIKEAでのアバンチュールである。えええええええっ!!!一人でぇ~!!!続くのさ!まだまだ…。
2006.10.10
どこかにいってしまったラパン。私はカート2台とお買い物色々(ママンと私の分)、メタル製引き出し(うるさい?)そして、大変迷惑ないや、愛する暴れん坊将軍1匹と一緒にレジに立っていた。ラパンが消えた方をキョロキョロ見つつ、レジにいる前の人の支払い状況も同時進行でチェック、そしてママンの分の買い物と私の分の買い物を分けつつ、片手で常に暴れん坊将軍をコントロールするという技を見せていた(誰に?って)。でもさ、このママンの分の買い物、誰が払うんだ?ディスプレイの椅子で休んでいるのは構わないけど、自分のカードを手渡した息子も呼び出しちゃって、買い物だけのこされちゃったよ。おいおい。とりあえず、時間稼ぎに私の分から払い始めよう。と、品物をレジにのせ始めた時、(暴れん坊は高い所にのせて、降りれなくした。)遠くから突風を感じた。何か大きな物がイガイガな周波を出しながら、ワサワサと音をたてて凄いスピードで向かってくるのを!と、そちらの方に目を向けると、家族団らんで楽しく買い物をしている人々をかいくぐるかのようにして突進していくラパンの姿が見えた。もちろん、魔王な顔で。しかし、ラパンが両手にいや、全身に何かを持っている。それを想像する暇も与えないくらいのスピードでラパンは次の瞬間、私の目の前にいた。はぁ、とため息をつくラパンがドサッ!と下に置いたもの…。あの、大きすぎて車に乗せて持ち帰れない棚セットであった。もちろん、解体されているので正確には横の対が2対、それにつける棚、8枚…。つまり、食器棚、2台ですか!!!!しかも、あなた、これ一回で持って来たの?魔王の底力でんなーーー!!!と、絶賛する場合ではない。”けぇすくせぇ~?”と、ラパンに聞くと、ママンはレジに向かった我々を他所に、彼女は椅子の上でゆっくりしながら妹に電話をかけた、と答えた。彼女はここから車で20分くらいの所に住んでいる。その彼女に、“棚買うから、運びに来て。”と、呼び寄せたらしい。ちなみに彼女は月曜日にテーブルセットをもう一人の妹と一緒に買いに来て、しかも買った後、ママンの家で組み立ててもいる。ママンは妹の電話をした後、ラパンに電話をし、“ラパン、いいわよ。棚取って来て。妹がきてくれるから。(ガチャン!!!)”と言ったのである。おおおーーー!!!!悪魔ですね。黒魔術ですよ。あまりの驚きに目の前がクラクラ…。そこまでして、そこまでして、この1台39ユーロの棚が欲しいんかーーー!!!!
2006.10.07
無言な2,5人の所に黒魔術師いや、ママン登場。しかも、今度は横につける対の部分は棚を2台として4対買うべきか、大きな1台の棚にする為3対買うか、とラパンに相談し始めた。(この棚について知りたい方は、IKEAのIVARという棚を見て下さい。)今、キッチンにあるようにするんであれば3対でいいし、2台別々に置くとするならば4対必要だ、と、魔王にもかかわらず、三つ子の魂百までというように黒魔術師いや、ママンには逆らえないらしく、ちゃんと答えている。その間、私は自分の買い物を済ませ、暴れん坊将軍を足で踏みつぶしつつ、一人知らぬ顔をしていた。変な所が優柔不断なママン。何対買えば良いかで、レジに立ち往生。でも、他人は無視なので、苛つき始めた後ろの人達はかぼちゃにしか見えないらしく、まだラパンと相談している。暴れん坊将軍を脇にかかえ、買い物をカートにのせ、少しずつ後ずさりはじめる私であった。どうにかこうにか投げやりにではありながらも結論を出したママンはやっと支払いを済ました。と、思ったら、着た時に返品した分のアヴォアール(残りの金額のクーポン)を使うのを忘れたと言ってパニクっている。そして、ラパンに、今、支払った所から差し引けないか聞けと言っていた。もちろん、一度支払った所から差し引きできる分けないし、すでに次の人のレジをし始めているから無理であった。最後の最後までめった打ちなラパン。その後、外で20分くらいママンの妹が来るのを待った。その間、ママンは我々にしきりに“あんた達は帰っていいわよ。妹が来てくれるから。”などと言うが、フラフラ3時間以上もIKEAにいたせいでママンの酸素補給機の酸素が切れて使えなくなっていた。最後まで困った人ですね、あなた!”一緒にいるよ。”というと、ラパンに妹が来たどうか、車の方を見てこい、いるなら私の手前で車を止めろって言ってこい…だのまたまた困った発言をしていた。女王様ですねー、あなた。やっと妹が到着して、ラパンが彼女の車に全部積み込んだ。そしてママンを車まで付き添っていった。我々も荷物を詰め込み、パリに戻った。勿論、ママンの家に寄って、妹の車から棚一式をママンのアパートまで運び、我々の家に戻って、私とムートン、買い物一式を家に置き、ラパンはパパの車を返しに、ママンの家まで戻り、バスでウチに帰ってきた。全部終わった時刻、19時半。家を出たのは12時半だっけね…。だが、ラパンには後日、あの棚を組み立てる作業が残っている。しかし、棚の組み立てだけでは済むと思った我々はまだまだあまちゃんであった…。まだ続くんですよっ。
2006.10.07
酸素補給機のチューブを鼻に入れ、カートをゼーハーゼーハーいいながら押して行くママンの先には、彼女が夢にまで見た、大きすぎて車に乗せて持ち帰れない棚のコーナーがある。もちろん、我々が手に入れたいメタル製の引き出しなんてどうでも良いので、後回しらしい。スタスタと近寄り、ディスプレイされた棚をマジマジと見る。その横でラパンが将棋の次の手を待つかのような神妙な顔付きでママンを伺っている…。どんな手を打ってくるんだ…?その時、ムートンは自分のカートをどこかに放り出し、駆け回って何処かに消えていた。棒のように突っ立ったまま、数分間が経った。すると、ママンが言った。“かさばらないでしょ。両横の対になるのもそんなに高くないし。”と、攻撃開始。ラパンはさっとその対になる部分を取り出し、自分の横に置いた。“高いよ、ママン。見てご覧、俺の身長(180cm)あるんだよ。”とデモンストレーションしているのにも関わらず、ママンは棚が何枚必要か数えていた…。唖然とするラパンは怒り始め、“どうやって運ぶのさ!だったらなんで最初から言わなかったんだ?それだったらネーちゃんの車借りてくればよかったじゃないか!これ持って帰るには、トラック借りなきゃだよ!”と、声を高くしてママンに抗議し始めたが、この”トラック借りなきゃだよ!”に反応したママン、”トラック借りれるの?”と、聞いて来た。全然、息子の話聞いてませんよ、あなた!いや、聞いているけど、聞く部分がちがうでしょ、あなた!息子も息子で、そんなアホな質問をしてくる母親に“借りれるよ。”なんて答えている。が、その後で、“でも、お金かかるんだよ。”なんて、モチベーションを下げるのに全然効果のない事を言っている…。でも、“借りるのに50ユーロくらいかかるし、証明書とか色々必要なんだよ。”と、デタラメな事をラパンが加えると、“50ユーロもするの?”なんて真面目に反応するママン。呆れた親子ですな。すると、“今日はいいわ。”と言って引き下がるママン。私はムートン捕獲に気を取られていたので、このあまりにも簡単なママンの諦めをあまり気にしなかった。我々が買いたかったメタル製の引き出し(もう、嫌って言うほど言ってますね、私。)をやっと手に入れた。ディスプレイの椅子で休んでいるママンに、会計してくると言うと、“私(ハンディキャッパー)がいるから優先してくれるはずよ!”と、言うが、君、座ったままじゃん!一緒にいなくちゃ、駄目でしょう?!!!!そんなママンはそのまま椅子に残し、無視して会計の為に並ぶ。しかし、なんで、ママン、携帯を取り出したんだ?運良く、人の少ない所が開いていたので、これは早く済むなぁとお持っていた矢先、ラパンの携帯がなった。ラパンが電話にでる。”えっ?何?えっ、ちょっと!ちょっと、ママン!”電話が切れた。ラパンの顔が魔王に変身。頭からメラメラと炎が立ち上るのが見える。どうしたんだ!何があったんだ!電話をギュッと握りしめ、(電話が壊れないのを祈る私。すでに数台、携帯を怒って壊してしるので。)ダッシュで消えるラパン。おいおい!カート2台(しかもメタル製引き出し(わかってるって?)に毛布色々、食器色々、ボトルケースまでじゃいっている)に、暴れん坊将軍1人、残して何処行くんジャー!!!俺、一人だぞー!!!前の人、支払い始めてるよー!!!ラパーーーン!!!!数分後、戻って来たラパンの姿にわたしゃ、腰が抜けました。続く。
2006.10.05
エレベーターで下の階に下りる。下の階にはキッチン用品やお皿、枕カバー、カーテン、スタンド、収納ボックス、お風呂場用品、額など細々したものが多い。なので、人の流れも、トロい…。そして、混雑している…。カートを押したいムートンだが、自分のカートにものが乗っているのも嫌らしく、発狂。いい加減怒り疲れた我々は違うカートを探す事にした。どうせ物も増えるし、ママンの支えになるから、と、2台目のカートを手に入れた。しかし、片や発狂する3歳半児、片やハンディキャッパー、そのそれぞれがカートを持っているという状況はここで暢気に語るほど楽なものではない。しかも、その両方が自分のキャパを顧みず暴走するのだ。私はキッチン売り場でラパンが溶かしてしまったプラスティックのヘラを買い替えようと探し始めた。もちろんダッシュで。と、探しているうちに、ラパンがやってきて、“ムートンは何処だ?”と、言う。おいおい、たかが数分でしょう。ちゃんと見ててくれよぉ~と言うと、”だって、ママンが消えたから探していたんだ。ムートンには近くにいるようにいっておいたのに!”えっ?ママン、脱走?酸素補給機のチューブを鼻にいれて歩かなきゃなのに、ゼーハーゼーハーいっているのに…何処に行ったんだーーー!!!“私はママン、あなたはムートンを探すのよ!”と、脱走者捕獲の作戦をたてていると、左の方からある男性が、“多分おたくのお子さんさだと思いますが、あっちに行きましたよ。”と、その男性の奥の方を指差した。“メルシー!!!”と、言おうとすると、今度は右手前ほうから違う男性が“お母さん、あっちで見ましたよ。”と、そのまた男性の奥の方を指差した。あまりに非現実さに唖然としたが、はっ!と我に返り、2人のムッシューにメルシー!メルシー!とお礼を言って我々は二手に別れた。私は酸素補給機のチューブを鼻に入れ、キョロキョロしながらカートをおしているママンを発見。その反対側でラパンが、カートをあらゆる人に突撃しているムートンを発見した。捕獲”とはまさにこういう感じなんでしょうね。さぁ、気を取り直して、ショッピング続行。ママンはソファーにかける毛布が欲しいのでこのIKEAに存在するあらゆる毛布をあらゆるコーナーで自分が持って来たソファーの柄布の切れ端をそれと照らし合わせる為、ありとあらゆる毛布を私に持ってこさせた。いいんですよ、別に。毎週土曜日の午前中、ムートンの面倒を見てもらっているしね、なにしろ、体が不自由なんですからね…。しかし!これはどうだ?色目は合うか?素材は何だ?ひっぱってみろ。ひっくりかえしてみろ。袋から出せ。どのくらいの大きさだ?ソファーに対して、どのくらいの大きさになるんだ?素材的に合うか?洗濯機で洗えるか?洗っても大丈夫だと思うか?乾燥機はどうだ?乾燥機にいれられないと困る。何個必要だと思う?で、いくらなんだ?うおー!!!!止めてくれー!!!!と、心の中で叫んでいると、ママンが言った…。”いいや、これで。適当。5枚くらい頂戴。駄目ならまた変えにくればいいし。”またですかー?!!!!!!っつーか、だったらなんでもいいんじゃーん!!!!!とりあえず、毛布は手に入れた。その後、私はダッシュでIKEA中を走って、買い忘れた我々のシャワーカーテンも見つけた。あとは最後のセルフでピックアップする我々の引き出しのみだ。のみ、なはず…と、思っていた私は甘かった。いきなり、ママンの足取りが早くなったのだ。あの、大きすぎて車に乗せて持ち帰れない棚のコーナーに向かう為に…。続く。
2006.10.03
IKEAに着いた。日曜日とあってかなりの込み具合だ。あちらこちらで空きスペースを探す車でごった返しており、その上フランス人の他人への無配慮が重なり、もう無法地帯化している。地下の駐車場に下りたや否や、ママンが、"あたしは入り口の所で下ろしてね。”と、言う。ラパンは息子だが、その言い方は運転手扱いでしょう…。言われなくても、しますよっ!と言いたくなった。とにかくママンをエレベーターの近くで下ろす。勿論私とムートンも一緒に下りた。すでにゼーハーゼーハー言うママン。これからこの巨大なIKEA内を歩くって言うのに、大丈夫なのか本当に不安になった。ラパンは車を駐車しに行ったきり、来ない。そこでも異様に苛つくママン。“何してんのかしらっ!”と、繰り返し言う。ラパンがやっと来た。上に上がって早速、カスタマーセンターへ。何故なら、テーブルセットを買った時に一緒に買ったものを返品したいからだ。ママンの返品は今まで何万回しているだろうか。買っては取り替え、買っては取り替えしている。そうしていると今度はムートンが発狂し始めた。この人ごみの中で自分でカートを押したいらしい。無理な所まで入り込みたいムートン。それは出来ないと言うと、発狂した。IKEA中に広がる叫び声をまき散らしながらムートンを外に出す。私も怒り頂点だ。カスタマーセンターで返品を終えたラパンが我々を迎えに来た。は~、やっとお買い物開始だ。ムートンはカートを押してご機嫌。ママンはゼーハーゼーハーいいつつも360度物色。ラパンはムートンのカートを誘導、管理。私はママンの使いとしてあれやこれや指示されたものを手元に持ってくる。そして我々3,5人はノロノロと進み、10メートルごとに休憩。と、そんな時、ママンがスタスタと軽いフットワークである売り場に勝手に一人で進んで行く。そして、いきなりラパンに”これ、キッチンにどうかしら?テーブルセットと合わない?”と、聞くじゃないか!その”これ”とは、食器棚として使える棚であった。もちろん、簡単な組み立て式とはいえ高さはラパンの身長ほどある立派な棚である。それを見たラパンは驚きもせず、”いいんじゃない?”と平然と答えている。もちろん、オーガナイザーとして一流な私の頭の中には今日乗って来た車のサイズとメーター、段ボールに入った組みたてる前の棚の姿そして我々人間3,5人分の積量が浮かんだ。ドキドキ高鳴って行く心臓を感じていると、ラパンがママンに軽い口調で言った。”でも、今日は買えないよ。車に入らないから。”よっしゃー!いいぞ!ラパン。先手だ!先手!と、心の中で叫んでいると、ママンもまた軽い口調で、”そう?組たったてないから大丈夫じゃない?横の高い部分は車のドアと座席の間に入るでしょ。”と、攻撃を翻して来た!入る訳ねーだろー!!!と、心の中で頭の中でムートンがディスプレイに置かれた本をこねくり回すのを押さえながら何回も叫んだ。”とりあえず、下の何処でピックアップできるか棚の番号を控えといて。”と、サラリと事を進めて行くママン。”いいけど、今日は無理だから。”と、手を打ち続けるラパン。この時から、ラパン親子対決が始まった。その後、ラパンは無口となり、さっさと我々の今日の目的であるメタル製の引き出しを探す。その間にもゼーハーゼーハーいいながら10メートルおきに止まるママンだが、あちらこちらで色々と私に注文してくる。それをラパンは不機嫌そうに見ている。当初、テーブルカバーを買いにくると言っていたが、それ以外にソファーカバー、ベットカバーも要ったらしく、あれはどうだ?、これはどうだ?と物色しては私に”色目は合うか?”と聞いてくる。個人的な好みはそれぞれ違うし、特に彼女のこだわりは人以上だと知っているので、“私は好きだけど…”と、付け加えて言っていたが、”これじゃ、(部屋が)暗くなりはしないか?でも、白じゃ、汚れやすい。”と、細かいし、第一IKEAなんだから!100万色も色は揃ってないっちゅーの!いい加減、最後の方は”もう、分かりません。”とだけ言っておいた。そうしていると、今度は勝手に近道を使って違うコーナーに行こうとするじゃないか!自分の必要のない所は飛ばすんか!引き出しはこの先なんですけどーーー!!!引き出しの棚ナンバーも控え、あとは小物が残るだけ…と思っていたら、キッチンコーナーで止まるママン。なんじゃ?なんじゃ?何がまだ必要なんじゃ?ワインボトルの台だ。これは、どうだ?深さは大丈夫か?さっきの棚より深くないか?酸素補給機のベルトで棚の幅を計ったからそれと合わせて計ってみろ。色は合うか?何本入る?だから何個いる?ボトル入れはこれしかないのか?止めてくれー!!!!そんなの知るかーーー!!!しかも、あげくの果てにOKを出したこのボトル入れが見つからない。きっと品切れだ、と言うと、あっちじゃないか、こっちじゃないかと探させる。でも、やっぱり品切れっぽいよ、と言うと、“全く、せっかく来たのに、品切れか!”と逆ギレのママン。いい加減にせーーい!ラパンは無言のまま、ムートンのカートの誘導、管理。でも、顔がかなり引きつっていた。早く帰りたいラパンをよそに、ママンがお昼を食べよう、お礼に私が奢りたい、と言う。ラパンの怒り絶頂。目がピキピキしている。ムートンは腹減ったというので、でしょう?と勝ち誇るママン。ママンとムートンを残し、ラパンと2人でランチを取りに行った。もちろん怒り絶頂のラパンは“食べない。”と言っている。と、いいつつもIKEA名物、DAIMのケーキをお盆にのせていた。もちろん、牛の胃を持つ私はごちそうにあずかりゆっくりとお腹を満たさせてもらいましたよ。さて、ご飯タイムも切り上げ、後半戦の始まり。この先、ラパンの不幸はさらに続く。
2006.10.02
さて、日曜日。IKEAに行く日だ。案の定、子供がいると定刻に出れない。その上、ラパン付き(仕事の時以外の遅刻常習者)だ。どうにかバスに乗り、ラパン・ママンの家にたどり着く。我々の車は壊れているので、ラパン・パパの車で行く事になっていたのだが、ママンは鍵を間違えた。隣に停まっているラパン・ネーちゃんの車に鍵を持ってきてしまっている。突如、異様に苛つくママン。こちらが驚くくらい、雰囲気をめちゃくちゃ壊す。仕舞には、”いいじゃない、この車で行けば。”などと言う。用心深いラパンは保険の事なども考えて、勝手に借りるのは良くないと言って、パパの車の鍵を探しに行った。ラパンが戻ってきて、さぁ出発!という時、ラパンがママンに聞いた。"IKEAで何買うの?”てっきりテーブルカバーだけかと思っていた私はまだ甘ちゃんだった。さすが、自分の母親を知っている息子じゃ。テーブルカバーだけじゃないと察知していたらしい。何故なら、パパは趣味でブロカント(蚤の市)をしているのだが家の中は全てママンの決りがあるためパパは勝手にものを置く事が出来ないので、車のトランクが彼の物置小屋化しているのである。そのため、トランクには、何処からか買ってきた絵や花瓶やいろんなものが所狭しと詰まっているため、トランクには何も入れられないからだ。ママンはラパンに”あるとすれば、お風呂場に置く小さな台くらいよ。”と答えた。もちろん、これは全くの嘘であった。彼女が意図的に嘘をついたかは疑問だが、この時点で買いたいものを知っていたのに言わなかった事は確かである。ネーちゃんの車を使えば良い、と言った時点でもそうだ。買いたいものを持って帰るには、ネーちゃんが仕事用に使っているカングー(ルノー社のミニトラック)が必要であることも知っていたのだ。高速道路を走る我々の頭上に暗雲が霞め始めている事に私は全然気づいていなかった…。続く。
2006.09.29
衝動的な性格なので、爆発する事が多い私の人生。先日のナナフシ君へのミサイル発射は発射したからすっきりしたという感もありだったりする。とにかく、爆発すると後に引かなくていい。泣いた事はとぉーーーっても恥かしく思うが、出ちゃう涙は止められないので。さっ、さっ、次に行きましょう。最近はムートンも調子いいし、大きな悩みはないし…と思っていたが、やっぱり暗雲が目の前に霞んできたような気がするのだ。愚痴のはけ口にブログはもってこいだが、最近は愚痴だらけだなぁ…。さて、今回の愚痴の種は…もちろん、ラパン・ママン。出来事の発端は、先週の水曜日。ラパンの仕事の後、午後に3人で遊びに行った。いつもなら日曜日に行くのだが、その週から次の週までラパン・パパはラパン弟夫婦とバカンスに南仏に行ってしまって、ラパン・ママンはパリに一人で残っていたからだ。なぜ一人、パリに残ったか。肺病を煩うラパン・ママンはその週からリハビリの予定が入っていたからなのだ。このリハビリもグループで行われる為、参加者の都合で数ヶ月も延び延びになっていたのである。しかし、言ってみると、リハビリが始まってないと言う。また延びたので、再開日を知らせる手紙待ちだと言うのだ。この日のラパン・ママンも日に日に弱っているのが目に見えて痛々しかった。早くリハビリが始まれば、肺呼吸の仕方や、栄養士からの食事療法やら、筋肉トレーニングなど、酸素を体内に吸収、保存するためのプログラムが組まれてて、今みたいに辛い思いをしなくていいのに、と思っていた。遊びに来てすぐ、家のデコレーションが好きなラパン・ママンの話題はテーブルにかけるテーブルカバーになった。そして、いきなり、"IKEAに行かない?”と、言うではないか!その体で行けんだろーに!と、思ったし、(家の中ですら酸素補給し続けてどうにか動けるくらいなのに。)ラパンも5時半起きで疲れているんですけどー、と、思ったのだが、お構いなしだな、こりゃ。当然、ラパンは”ノン。”と答えたが、優しい息子は、”じゃぁ、日曜日に行こうよ。”と言ってあげた。あー、びっくりした。そんな話を後でラパン・ネーちゃんと話していると、意外な事実が…。ラパン・ネーちゃん曰く、リハビリはちゃんと始まっていて、単に、ラパン・ママンが行っていないだけで、手紙が来るなんて言うのは嘘である。このパパがいない2週間を家の内装にあてたいだけで(パパがいるとうるさく言われるので)事実、この日着た時、月曜日に買ったばかりのテーブルセットが置いてあった。疲れた感じを受けるのは当たり前、パパがバカンスに出た日曜日から今朝にかけて4日間かけて家の全部のカーテンを洗って、アイロン掛けしているからだ。(確かに、着た時にもアイロンをかけていて、ラパンがいやいや手伝っていたっけ。)やっぱりね。なんか訳があったのね。と、気軽に思っている私だが、それを察知していて何も言わなかったラパンはネーちゃんが話している時には一層無口になっていた。またラパンが心の中で泣いている。今まで何回、緊急で駆けつけた事があっただろうか。店長だった頃、店を放ってまでも駆けつけなくては行けない時もあった。毎週日曜日、家族会議があるからといって一人家でラパンを待っていた時もあった。怒鳴り合いもあった。大泣きした時もあった。ラパン3兄弟は夜中で携帯を消さないで寝ている。夜中のいつ何時、電話がかかってくるかわからない。いつでもラパン・ママンが”どこかえ消えたい。”と言ったときに駆けつけるように…。いい加減、心穏やかに暮らしたい、とはラパンの口癖だ。出来るだけママンの要望を叶えて、満足させていかなければいけない。手を放したら、それこそ大変な事になってしまう。この水曜日はそんなラパンのIKEA忍耐ションピングのほんの序幕でしかなかった。続く。
2006.09.28
今日、仕事場で泣いた。悔し泣きってやつだね。原因はウチの会社のエセデザイナーのナナフシ君だ。彼はウチの社長(クリエーターさんね)のお気に入りでお店の建築、デザイン、デコレーションといったヴィジュアルを担当している。だが、仕事というにはほど遠い、見た目だけは綺麗だが、機能しない適当な作りをするので、こちらが困るだけのエセな仕事しかしない。彼はいつも店に来ると、“これはこういう感じで置かなくちゃ。それとこれはここ。頼むよ、こうだよ。”と、オブジェを2ミリ動かし、偉そーに語り、最後には決まって、”(ちゃんとしてくれよう)頼りにしているからね。”と言って去る。だから、ちまちました事をちまちまちま何回もちまちま言う困った人で有名だ。ろくに仕事ができないくせに、言う事と言い方だけは偉い彼に私はいい加減うんざりしていた。こうして欲しいと言っても、“予算がないんだよ。これはこうで大丈夫だよ。”と、分けの分からん事を言い、現場で働く人間の言う事に耳を貸さない。ちょっとでも言い返すと、キレる。そんな彼が勿論、土曜日という日にも関わらず、店にやってきた。今日は天気も安定しておらず、涼しかったり、暑かったり。湿気もあったので、ちょっと蒸す感じでもあった。なので、いい加減午後も過ぎると30近くあるスポットがある2階の気温は上がった。なので、冷房をつける。しかし、この冷房、7月の猛暑の時から使えず、何回も工事が入ったのに、また使えなくなってきていた。少しは涼しくなるのだが、たちまち大型扇風機になるだけではなく、しかも水の腐った匂い付きも空気を吐く。もちろん、客の反応は、“暑いわねぇ”であり、セーターやコートを試着する気にも起きない。これでは!と思い、いつも窓をあけるのだが、この窓は建築法律上、開けてはいけない事になっている。誰かが事故で落ちたらお店を閉めなくてはいけないからだ。だが、背に腹は代えられぬ。立っているだけで、袖無しの洋服を着ているのにも関わらず、汗が出るのだ。なので、窓を開けていた。だいぶ、日も落ちた午後の終わり、店内も涼しくなってきた(窓を開けたからね)その頃、ナナフシ君が2階に上がってきた。上がってくるや否や、私に言う。“ヌヌース!何度言ったら分かるんだ?窓は開けてちゃいけないんだ!もし、子供が柵に上って落ちたらどうすんだ!?”毎回、毎回、同じ事を言う。開けたくはなくても暑いんだからしょうがない。誰も冷房を直そうと努力しない。だから今回も言い返す事にした。“そうは言うけど、暑いんですよ。単なる我がままで言っているんではなく、お客のためを思って開けざるを得ない。こんなオーブンみたいな所でセーターを売れると思っているの?”と、言うと、”なんで分からないんだ!?開けてはいけないし、冷房がちゃんと機能するには、どうするか知っているか?こうやって窓を閉めるんだよ。”“閉めて、暑かったから、開けたんですよ。””そんな分けないだろ?上がってきたら暑くなかったぞ。冷房の設置温度だって、16度になってるじゃないか!?”“設置温度だけを見て判断してほくない。機能していないんだから。”と、言うと、プイッとして下に下りて行くナナフシ君。私は怒り頂点、プルプル震えていた。アホなナナフシだけじゃない。私がこうやって叫んでいても、誰も様子をみようと上がってこない。このへなちょこ冷房をちゃんと直そうと思う奴もいない。それはそうだろう、このオーブンの中で働くのは我々ペーペーで、ココがこんなに暑いなんて下でくっちゃべっている店長には関係ない事だから。そんな思いも混ざって、手に持っていたセーターを床に投げつけた。それを丁度上がってきた見た副店長Fちゃんは下に行って、ナナフシに私が怒っている事をペラペラと言ったのだろう、ナナフシがまた2階にやってきた。“悪くとらないでくれよ、ヌヌース。決まりまんだからしょうがないないだろう。”“閉めなくてはいけない事に反対じゃないんだよ。働ける、接客できる状態じゃないからこうしているんだよ。””窓を閉めておけば、涼しくなるんだよ。16度になってるだろう?見てみろよ。”“何度言ったら分かる?機能していないんだよ。””そんな事ないだろう、暑くないぞ!””だったら、一日、店にいればわかるわよ。動いていない事がわかるわよ。””なんで俺の言う事が分からないんだ?なんで分かろうとしないんだ?俺の言う事が分からないのか?hfoejgn nukcosueruu jousyepze mofjigu del commeja, comprendo?!(↑多分、スペイン語で言いましたね。最後に”コンプレンド?”っていってたから。)”フランス語が分からないんだったらスペイン語で話してやろうか?って事でしょうね。侮辱ですよ、ブジョク。もー、いかり爆発。涙ボロボロ。泣くな、泣いたら負けだ!と思っても、一度でると止まらないのが私の涙。それでも堪えて、店を閉める準備をしているとまたもやナナフシが上がってきて、花を私に来た。(一本だけどね。)テーブルの上に何も言わず置く。何かと思って後ろを振り向き様にナナフシを見るが、無視。階段を下りる時にナナフシが“俺は意地悪なんだろ?”と、言うので、“アホか?お前。”と言いたい所を我慢して、“何も言う事はない。”と、追い返した。人それぞれ、ものの取り方は違うと思う。私はこの花を持ってきた好意にまた侮辱感を抱いた。泣かしちゃったお詫びにお花です、って事?女の子の心を和ますためにお花?このお花、何の為?貰った私は、”お詫びのお花で心が和みました。私もちょっと言い過ぎました。紳士なお気遣い、有り難う。”と、でも思えっちゅーのか!!!あのねー、友達でも、彼女でもないんだよ!花なんか持ってくんじゃないよ!花を貰って、帳消しにできるアホ女なんですか?私は!非を認めないから謝らないわけで、それなのに花なんか持ってくんな!男なら自分の言った事、やった事を最後まで突き通せ!何処にタマタマぶら下げてんだ!またもや、怒り爆発。トイレで大泣き。泣いた自分が情けなく、大泣き。奴に言われた事に大して泣いたわけじゃない。このアホな状況にうんざり。自分一人で戦うのにうんざり。それに耐えきれない自分自身にうんざり。弱すぎる自分に対して泣いたのだ。真っ赤になった顔は隠せないが、平静を装って、みんなの前に出たが、みんなが腫れ物に触るように接するのがわかる。それにも怒りがこみ上げたが、全部を全部ごっちゃにしてもいけない。こんな事が起きているのに、店長は何が起きたか分からない振り。”言ってくればいいのに。”なんて言っている。それよりアホな副店長Fちゃんは”あいつはアホだから聞かないんだよ。放っておけば良いんだよ。”と、本当にアホな事を言っている。(彼女はナナフシの友達なんだけどねー。)どいつもこいつも役立たず。そこに電話が一本。ナナフシであった。電話をとった店長が私に、“ナナフシだけど、ヌヌースに話があるって。”と、言ったので、“ナナフシが言う事があるなら、店長のあなたか、副店長のFちゃんに通して下さい。”と、電話を取らず店長に答えた。偉そーな態度で偉そーな事を言いにきて、言い返せばプイッと消える。そうかと思えば、戻ってきて、仲直りしたがる。そのくせ、キレて、侮辱的な事をして消える。かと、思えば、罪悪感にかられてからか単に自分のイメージを下げたくないからか花を持ってくる。それでも足らずに、電話をかけてくる。そんな玉のない男を誰が相手にすると思ってんじゃ!もちろん、花はそのまま、手もつけなかった。何も言わずに置いた花だ。花には可哀想な事をしたが、誰のための何の為の花か知らないからご主人様がいないのだよ、君には。私は頑固である。ご承知の通り、あのムートンをこの世に出した人間である。彼の頑固は私譲り。怒りが覚めても、侮辱は消えない。私は金輪際、ナナフシを会話をかわす事はないと決めた。仕事上、話さざるを得ない時はあるだろうが、ヒエラルキー上、上を通して言ってもらうようにする。大人げない態度かもしれないが、アホな人間はごめんだ。見てろよ、ナナフシ!
2006.09.23
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