PR
Comments



同じ発散方法でも
絵を描くことと愚痴を言うことは違う。
愚痴はとっても個人的で汚らしい。
絵は個人的な部分を切り離し、純粋な感情だけを表現している。
愚痴を削って感情だけにしたのが絵だ。
だから絵は純粋で純潔なのだ。
個人的な要素を捨てた絵は
それだけ共感できる幅が広くなった愚痴だ。
絵を見て
どんな感情を引き起こそうとも
どんな共感をしようとも
見る側の勝手に出来る。
ああ、絵は美しい。
ああ、絵の中に存在する感情は美しい。
なのになんで自分はこんなにも汚いんだろう。
昔のように
絵=自分
とはもう言えないかもしれない。
絵=感情≒自分
かな。
絵の美徳に酔いしれて何も抽出できないカスになって死んでいきやがれ

生命線は手首に伸びるほどくっきり浮かんでいた。