さんぽ すすんで にほ さがる

ムチ (小学生になるまで)


 母に「やめなさい」と言われてすぐやめたが、その後客が帰った後死ぬほどムチをされた。注意されて素直に従ったのに。母にとっては恥だったのだろう。また、毎日の奉仕の後はほとんどムチされた。幼い私達にとって、外で見るものはとても珍しいものばかりで、奉仕中に何かに触ったり、それについて話したりした。また、奉仕時間が3時間と長く、暑い夏の炎天下での奉仕のときは私と妹は「疲れた~」と言ってしまうこともたまにあった。そんな時は母は私の耳元で「帰ったら、ムチやよ。」と脅した。そう言われると、ムチの回数を少なくしてもらいたくて、奉仕の残りの時間はとても良い子にするよう努力していた。奉仕が終わりムチの回数が告げられるまでドキドキで死にそうだった。
 母に呼ばれて一人ずつ2階へムチされに行く時の恐怖は今でも忘れない。
 そして、もっと酷いのは裸になって全身をムチされたことだ。父母の寝室のベッドにうつぶせになって、何度も打ち叩かれた。「ごめんなさい、ごめんなさい」と何度謝っても母は許さなかった。私がなかなかお尻を出さないと、どんどんムチの回数が増えていった。
 大抵、母が言った回数よりも多く叩かれた。平均して1度に30回は叩かれた。叩かれた後は凸凹になった紫なあざを妹と見せあいっこしていた。そして妹と抱き合い、慰め合った。妹がいたから耐えられたのだと思う。


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