さんぽ すすんで にほ さがる

悲しい思い出 理不尽!



 ★お勉強★ 小学生の頃から両親は「勉強しなさい」とうるさかった。新学年が始まる前に大量の“ドリル”を買わされ(意外とドリル選びは楽しかったが)、勉強ノートも作らされ、学校の宿題とは別に遊ぶ時間を削って勉強した。
 ドリルや勉強ノートは、週末にチェックされ、日付ごとにどれだけやったかを細かく詮索された。やらなかった日があると酷い目にあう事は分かっていたため必ずやっていたが、勉強量が少なかった日があると何時間も説教された。週末はドキドキ恐怖の日だった。楽しいはずの週末なのに。

 ★クリスマスは祝いません★ JWである母と私と妹の三人は聖書を学んでいたため誕生日、クリスマスを祝わなかった。しかし頻繁にくれる思いがけないプレゼントや、ほとんど毎日作ってくれるおいしいお菓子、時々行くレストランが、私達を寂しい気持ちにはさせなかった。

 ★捨てないで・・・★ 向かいに住む祖父母は私と妹の誕生日ごとに外食に連れて行ってくれ、デパートで好きなものを2人に買ってくれた。ある時デパートのサンリオショップで“バッドバツマル”というキャラクターの文房具用品を妹とおそろいで買ってもらった。帰ってきて母に見せると、そのキャラクターの人相の悪さと“バッド”という言葉に怒り、せっかく選んで買ってもらった文房具用品を一つ残らずゴミ袋の中に没収された。きっと捨てられたのだろう。子供ながらに理不尽さを感じた。ちょっと面相の悪いキャラクターだが、子供が持っている分にはかわいいもんだと思うが。

 理不尽なことはまだある。私と妹は世界不思議発見ゲームが好きだった。それは、少し忘れたが、ルーレットを回して自分の仁君人形を進め、途中引くカードに出てくる苦難を乗り越え色々な国からダイヤを集め、その数を競うゲームだ。そのゲームに夢中で母と決めた風呂に入る時間までに終えられなかった。「もう少し」と言っているうちに時間が過ぎ、とうとう母は怒りゲームは捨てられてしまった。 
 時間を守ることを教えたかったのだろうけど、あまりにひどすぎる。友達とも遊べず、流行の音楽も聴けず、テレビも見てはいけないのに、私達は何をして遊べばいいのだろう。
 後に買ってくれた“モノポリー”も捨てられた。「賭け事は良くないから」という理由だった。


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: