先日酒の席で、洞爺湖サミットの中で振舞われたお酒が非常に人気でなかなか手に入らないんだという話を聞きました。
通常純米酒を造るにはお米を「磨く」工程があって、削るパーセンテージが高いほど純米酒としての雑みのないあの味が出せるわけです。
だいたい半分以上が削られて、細長かったお米もまん丸のビーズみたいになるのが通常なのですが、これを細長い形のまま削るという新しい製法を編み出して、削る量を抑えつつ高級な味を出すことに成功したのだそうです。
蔵元は大七酒造、酒米の王様「山田錦」を使い、手間が非常に掛かるが最高の「古式」製法によって丁寧に作り上げているそうです。
頑固に古い製法を守りつつ、「削る」という部分に新しい技術を導入していこうという姿勢は、まさに「温故知新」。日本酒の世界はなんとなく古めかしい職人の世界という感じがしていたのですが、新しい技術革新があるのだなぁと、なんだかすごく関心しました。
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