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2006年03月29日
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カテゴリ: 出会い編
スタスタスタ――――――――――――

学校からの帰り道、極平凡な少女が一人。
大好きな英語の参考書を読みながら歩いている。

向こう側からは、2つの影。
この二人こそ、立ち上がった二人の師匠・・・なのだが、話に夢中で気づいていない。

ドッ

前をまったく見ていなかった少女と、何かのコスとしか思えない、男物の和服で、姿がそのまま、江戸時代からやってきたような中世的な顔立ちの人とがぶつかる。
「Oh!I'm sorry.」
つい、いつもの調子で英語で謝ってしまう。

「貴様・・・!どこまで拙者を愚弄する気か・・・!!」
「え!?いや、そんなつもりは・・・。」
「問答無用!切り捨て御免!!」
服装も江戸時代なら、頭も江戸時代だったようで、腰の鞘から、黒い日本刀を取り出す。
「まぁまぁ、悠斗落ち着いて?前を見てなかった私たちも悪いでしょ?」
「いつまでも甘いと、このような輩が調子に乗るのだ!止めてくれるな、楓華!!」
二人が言い争いを始めたので、その隙をついて、少女は逃げ出した。


「ぁ、逃げられちゃった。」
「フッ。甘いな。拙者から逃げられるはずもなかろう。・・・来い、氷輪丸!!」
鋭く口笛を吹くと、ダダダ・・・と、小犬が走ってきた。
きゃんっ!と、尻尾を振りながら答える。

「よし、よく来たな氷輪丸!このにおいを覚えろ!!」
「くぅ~ん」
子犬が、地面に鼻を擦りつけ、匂いを覚え始める。
「・・・あのさ、まさかとは思うんだけど・・・放し飼い?」
「ん?犬とはそうやって飼うものではないのか?」

生活不適応者(=悠斗)の戯言は無視しよう。
付き合ってるほうが無駄だし。

匂いを覚え終わったのか、氷輪が、主を見あげて鳴く
「よし!よくやったぞ氷輪丸!!行こう、楓華!!」
「あ、言うかどうか迷ってたんだけど、その必要はないよ。ほら、発信機」
「い、いつの間にそのようなものを・・・。しかもなぜ持って・・・?」
「趣味で。」
一見常識人に見えた楓華のほうも、実は実際常識人じゃなかったりして。
「・・・つかぬ事を聞くが、氷輪丸は・・・?」
「用無し?つーか、出オチ?」
「・・・」

「じゃ、動きやすい夜にするよ。」
「・・・・・・・・・あぁ。」





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最終更新日  2006年04月01日 16時01分16秒
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