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気がついたらだれか知らない人の膝にお世話になっていた(膝枕的な意味で「…誰。」まだくらくらする頭をなんとか持ち上げる。「あ、申し遅れまして。私、柚稀様のSPをさせて頂いてます、焼魚定食と申します(泣)」「焼魚、定食さん…?」「いえ焼、魚定食です(泣)」「へえ…変わった名前ですね…」「ふふふよく言われます(泣)」「とりあえず打つの面倒なんで、語尾の(泣)止めましょうか。」「はい」キャラ作りなんかーい(by 髭男爵「ってあんたなんでこんなに馴染んでんだよ!!!」なぜかそこにあったちゃぶ台をひっくり返す。「さぁ?」「知らぬ」「あははははは!」「ひっく。だから俺はなぁっ!!!」※上から楓華、悠斗、柚稀、姫之輔の順。念のため。うん、誰も知らないらしい。…いや、約2名ほど答えになってないが。柚稀さんのSPだ、と言った割に柚稀さんは知らないようだ。つまり不審者。抹殺決定。あ、なんか今ならお酒の力でなんだって出来そう!「いやいやいやいや!待ってくださいよ!!!(泣)」すがりついてきた男を冷たい目で一瞥する。「なんですか?命乞い?3秒あげます。3・2・1はい終了。」「鬼!」何か言ってるが全然気にならない。むしろ褒め言葉!!「ふふふなんとでも!いやぁお酒って素晴らしい。何でも出来ちゃうんだあははは!!!!」なんだか気分がハイになってきた。「…悠斗。」「…あぁ。」チャキッと悠師匠の鍔鳴りが聞こえた、気がした。私の意識はまたもや暗転した。
2009年12月31日
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「おい、聞いてるのかゆうとぉっ!」バンッと姫之輔が机を叩く「あはははははははは」音が引き金になったのか柚稀が笑いながら手刀を繰り出し、物を叩き潰していく。すこし目を放している隙に向こうは凄い事になっていた。どこまで酔ったのか、箸立てにグチる姫之輔と、笑いながら手当たり次第壊していく柚稀さん。…二人とも、かなり面白い酔い方ではある。恐ろしくて近づきたくないけど。 「あはははははは悠斗さあははははははは」柚稀さんが笑いの中で唐突に悠斗を呼んだかと思った瞬間先ほどまで物を叩き潰していたあの手刀で悠斗におどりかかった!「ふっ、来たな。良いだろう、受けて立つ!この長年の戦いに決着をつけようぞ!!!」…あれ~?悠斗さんは何抜刀してらっしゃるんでしょう?「ゆ、悠師匠!?危ないですよ!!」「止めるな幸一、これは戦いだ!」「(たたか…っ!?)」「ほっときなさい、幸一。心配しなくても二人はほとんど怪我しないから。」ぽん、と肩に手を置いた楓師匠がふるふると首をふる。目が馬鹿は放っておきなさい、と言ってる気がするのは気のせいだろうか。まぁいいや、と、早くも沖南家に順応してきた幸一は、オレンジジュースを飲もうと…したが、量が増えていることに気付いた。だって半分以上飲んだのだ。それが、4分の3ほどまで増えている。…まぁ減ってないしー、とやけにボンヤリする頭で考え、残りを一気に煽った。「ちょ…幸一…大丈夫?」「なにがれすかぁ?」楓師匠の顔こそ歪んでいる。大丈夫だろうか。「いや…その…はしゃいで悪かったわ。反省してる。」何の事かさっぱりわかりません。そうこう考えている内に意識がブラックアウトした。
2009年09月06日
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それから、いろいろな話を聞いた。沖南家の主な収入源は印税とパトロン(柚稀)である事(6:4)、沖南家の(柚稀を除く)全員が何かしらの本を執筆していること、その中でも一番の稼ぎ頭が実は姫之輔であること、(巷で人気の『アイアイア』の作者が彼であることを今日知った)悠師匠は漫画家であること(そこまで有名ではないものの、少女マンガ(ギャグ)を描いているらしい)楓師匠は人気のある占い師であり、詩人であること、(占いの本は勿論、違う名前で詩集や絵本を出していて、人気があるらしい)どれも自分が興味のない世界だったので、知らないことばかりだった。「楓師匠は私の未来なんかも見えるんですか?」「…あら、飲み物が来たみたいよ。」ふふ、と笑いつつモスコミュールを手にとる。「乾杯」チンッとガラス同士のぶつかる音がした。楓師匠に質問をかわされたことはすぐに忘れてしまった口に含むと、オレンジジュースと言ったはずが、どうも○ァンタのオレンジらしい。炭酸のピリピリとした刺激が喉を通り抜けた。と、悠師匠とオヤジさん(と呼ぶように言われた)が密談をしていた。「…入れたか?」「舐めんなって悠ちゃん。バッチリだ。」「ふっ…流石だ」本人たちは声をひそめているつもりなのかもしれないが、私の上でひそひそ話をされても私が気になるだけである。「なにがですか?」「「なんでもない」」見事なハモりを聴かせてくれた2人をいぶかしく思いつつ、枝豆をひとつ口に含んだ。やっぱり何か苦い味がした。
2009年09月04日
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「何を話しておるのだ?」「あら、悠斗。丁度良いところに。今、幸一に昔話をしてたのよ。」「…私が幼名だった頃か」「そうそう。懐かしいわねぇ。」昔を懐かしむようにふわりと笑う。はじめて見た悠師匠の笑顔。なんだか、あったかいなと思った。「乾杯するか。」「そうね。」とても暖かい雰囲気で。私の居る場所なんて無いように感じた家で常に感じていた感覚は寂しさだったのだと今はっきり感じた。何処に行っても、私は一人なのだと。「日本酒を」「私はモスコミュール」「かしこまりました。」従業員が注文を厨房に伝えに行こうとする。「あ、ちょっと待った。幸一は?」「…おい。」 「え?」 「私も注文して良いんですか…?」「何を馬鹿な事を言っておる。早く注文しろ。」「はい。」「返事は良いから。」「…」ちらりとメニューに目をやる。注文はもう決まっていた。「ソフトドリンクのオレンジジュースで。」
2009年02月19日
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「あの。」「何?」「楓師匠って、どうして悠師匠たちと住んでるんですか?」「音響さん照明さん準備はいーですか?」「「はーい」」「えぇ!?誰っ!?」「では…ミュージック、スタート!!!」照明が楓華に絞られる何処からともなく悲しげなBGM「え…あの…ちょっと楓師匠?」「あれは…私が小学校4年生の頃…よく晴れた夏の日だったわ…。」当時の私には、今ほど安定はしてないにせよ、未来を見る才能を持っていたの。だから、変な組織に目をつけられたり、誘拐されそうになるなんて日常茶飯事だった。「…あれ、ここ回想!?」そうですよー、だからしばらく黙ってましょうねー「うわすごい!字が灰色だ!!!地の文まで!!!」(…なんかその地の文扱いむかつくわぁ…)とりあえず黙ってましょうね?「はーい」「お嬢ちゃん、大人しくついて来てくんねぇか?」「はぁ…でも…。」曖昧な返事。急変する顔。「でも…じゃねぇ!ついてくりゃあ良いんだよテメェはよ!」ぐいっと乱暴に腕を捕まれる。「きゃあっ」「はん。叫んでも無駄だぜ?この道に人なんか通るかよ。」その通りだった。民家も無い。人通りも無い、こんな道、まず誰も通らない。誰か通ったとしても…村八分にあっている私の事だ。見てみぬふりで終わりだろう。「む、人が通ってはならぬのか?」「え…?」時代にそぐわない袴姿。古臭い喋り方。その道を偶然通りかかったのがまだ幼い小学生の悠斗だった。「なっ!?」「たまたま通りかかってみたら…女性を乱暴に扱うなど…」「う、うろたえるな!ガキだ!!おい、誰か黙らせろ!!!」「に、逃げて!」「言語同断!!」私は強く目を瞑った。せっかく私を助けようとしてくれた少年(?)が怪我するところを見たくなくて。我ながら、なんて身勝手な判断だろうと思う。ドカバキグシャ…ぽりん「(ぽりん!?)」妙な音に驚いて恐る恐る目を開くと、ほとんどの大人が地面に倒れていて、残るは先ほど私を捕まえた体格のいい大柄な男。私を楯にしていたため、彼も手を出せなかった様子。「く、来るな!来たらわかってんだろうな!」「乱暴に扱ってなお反省もなく次は後ろに隠れるなど…許せぬ…。」「(あぁ、私、足手まといになってる…)」なんとなく、そんな自分が嫌になって。私は自由な足ですべての力を振り絞って男を蹴り飛ばした。「ぐっ」そしてその足は素敵に見事に男の大事な所にクリーンヒットした。「面ッ」私を離した一瞬の隙をついて、彼の強烈な面が決まった。男が崩れ落ちる。…あれ、さっきあんな長い棒なんて持ってた…?とまじまじと見ると…鉄パイプだった。…面って…生きてるの、あの人達。………私は見なかった事にした。「あ…ありがとう」「別に我は戦いたかっただけで、主を助けたのは副産的なおまけに過ぎぬ。礼など無用。」流れるように最近流行りの時代劇のセリフを言う。…きっとこれ、練習してきたんだわ…。「え…あ…。」「お主…我より年上かと思ったら…学年は?」「4年…」「そうか、我は5年生だ。」「そ…そう…」「ついて来い」「は?はい?」「お主といれば、また敵と遭遇できそうだ。」「え…いやあの…」「む、駄目か?」何故駄目なのか分からない、と言った表情で私を見る。私の力を利用してやろうと言った心は見えなかった。「 です。帰りました。」「あらおかえりなさい。…お友達?」「はい。先ほどそちらで襲…もがっ」「さっきそこで意気投合しちゃって。」「あらあら。悠ちゃんがお友達連れて帰るなんて珍しいわね。ゆっくりしていきなさい。お部屋には姫ちゃんもいますよ。」「…以来、ずっとここに住み着いてるってわけ。」「へえ…そうなんですか…。」「みんな、いい人達よ。少しかわってるだけでね。」「はい。」そう言って口に含んだ枝豆に苦味があったような気がしたが、たいして重要な事だとは思わなかった。
2008年05月19日
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「だから俺はな、悠斗」「きゃははははははははははは!あはははははははははははは!!!」30分後。そこには既に出来上がった二人が。挟まれた悠斗は、身動きがとれず、「もうどうにでもして」といった表情で、酒瓶を空けている。それを、自分は安全圏に逃れている楓華が笑いながら見ている。時間は7時半を過ぎたあたり。会社帰りであろうサラリーマンが入ってくる。「驚いた?」「え!?」一人で枝豆を食べていると、さっきまで酔っ払いの相手をしていた楓師匠が隣に座っていた。…いつの間に。「2人ともね、しょっちゅうお酒呑みに来るのに弱いのよ。しかも本人達に自覚無し。でも何故か二日酔いは無いのよね…。」…何よりもまず、楓師匠の瞬間移動に驚きました。「こんなお店、入った事無いでしょう。」「えぇ…まぁ。」「もっときれいな居酒屋なんてたくさんあるんだけど、悠斗はワクだし私はザルだからね、普通のお店はどうも…。」「そう、ですか…」話しがたい沈黙が続く。…だから、人と話すのは嫌いなんだ。「…向こうでみんなと座れば良いのに」「…。」ぽつりと呟かれた言葉。僕は返す言葉が見付からず、黙っていた。「楽しくない?」「そんな事、ないです」「じゃあ…もしかして家に帰りたい?」「あ…」そういえば僕は、ここに半ば強制的に連れて来られた訳で。家に帰りたくても帰れない状況を作られて。その上、大好きな英語まで禁じられて……あれ、自分良太郎並に不幸なんじゃ…………うっわぁ鬱になりそう。「どうかした?」「そういえばそうだなって思って。」「?」「悠師匠はなんか変に厳しいし、家に仕掛けはたくさんあるし、規則ばっかりだし、家に帰りたいと思うのが当然なんだと思ったんです。」「…」「でも、楽しいし、さっきまでそんな事考えてもなかったし、このままでいいかなって。」「そう。」 少しの間沈黙が続く。ただ、さっきよりも幾分か話やすい沈黙だった。
2008年03月23日
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「おっ。悠ちゃん久しいね。上物の日本酒、入ったよぉ~。」かっぷくのいい店の親父が声をかけてくる。「いただこう。」と言う悠斗さんは手慣れた様子で奥の座敷に入る。「ん?おや君は見ない顔だね。新入りかい?」「はい。悠師匠と楓師匠が一番弟子、幸一と言います。」自分でもこの口上がすらすらと出てきたことに驚く。「へぇ、幸一か。良い名前だね。」「ありがとうございます。」ぺこり、とお辞儀すると、若いのに礼儀正しいね、と頭をなでられた。…なんかうれしい。「それが今夜の主役だ。」「そりゃめでたい。じゃ、おっちゃんからの祝いだ。何か注文しな。」ぽんっとメニューを投げられる。「よっ!ふとっぱら!」「見た目もな!」誰かが茶化して皆が笑う。「俺達も奢れー!」「そーだ!酒酒ぇ!!」「るせーぞ酔っ払い!」とても賑やかでふっと肩の荷がおりたような気がした幸一。お世辞にもきれいとは言い難い店だか、雰囲気的にはこっちの方が楽しいだろう。「さ、どれにする?」「えっと…じゃあこれで。」指差したのは枝豆。(枝豆なんて何年も食べてないから…)何となく食べたくなったのだ。「では…」すかさず悠斗さんが流れるように注文していく。「…悠ちゃんのはおごりじゃねぇぞ?」「…チッ」大宴会がはじまった。
2008年02月12日
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「…あれ、外食するんですか?歓迎会は?」 全身打撲+打ち身+突き指で包帯ぐるまきな幸一が尋ねる。因みに服装は、幸一…青地に金魚の泳いでいる浴衣悠斗…黒い着流しに藍鼠の羽織。楓華…ピンク地に蝶の模様でところどころにレースがあしらわれた浴衣。柚稀…紫地にうさぎと至って普通な柄なのだが、普通なのはそれだけで、なんと言うか…あぁ、筆者のボキャブラリーのなさが情けない。とりあえず洋風浴衣なのだ。姫乃輔は…いつもの女物の浴衣だった。…もちろん仲間ハズレな訳ではない。いくら、姫乃輔虐めを趣味にしている沖南家の面々といえど、その様な事はしない。…まぁ、姫乃輔用の浴衣もあったのだが、姫乃輔から進んでいつもの服を選ばせてしまうほどのものであった事のみ明記しておこう。「今日はねー、行きつけのお店に行く事にしたのよ。」「へぇ…でも外食って高くありませんか?」「大丈夫☆柚稀の奢りよっ☆」「あ…ありがとうございます!!」「いえいえ。お気になさらず。」笑顔でパタパタと手をふる。豪華な浴衣を着ているのもあってか、かなり優雅だ。「予約もしてある。」「さぁっすが悠斗!」「ふっ…愛弟子のためにこれくらいせずどうする。」…といいつつ、ちらりと姫乃輔を見やる悠斗。姫乃輔はさっきまで、ずっと執筆していたため、用意が出来ず、外食せざるを得ない状況になったからだ。でもそんな目で見てやんなよ、悠斗さん。彼も必死なんだよ。「…ついたぞ」と、悠斗さんが立っているのは巷で有名な超高級寿司屋、“寿庵”。「え…ここが行きつけなんて…すごい…」幸一が感動しつつ、店の引き戸を開けると、既に後ろには誰もおらず、スタスタと隣の寿屋に入っていった。「いらっしゃいませー」幸一は、キラキラ笑顔の眩しい店員さんを見ないようにしつつ、幸一は音速で戸を閉めた。
2008年02月12日
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では第4回のアミダですよ~コテロリより右がありえない事になってました。自分のアミダがだんだんやばい方向に向かうにつれて私が願ったのは、『でっていうは嫌。でっていうは嫌。』でした。ソードって、着ぐるみって言われたにも拘らず無視して…。…そして楓華が自分で書いたコテロリを踏んで言ったのが、「どうせならでっていう…。」だったという。結果私が描いたのはそう、ソードフォームでした。顔を描くと切ないので、顔だけノーマル。コテロリと言う新ジャンルが生まれた瞬間でした。って言うか編集長の絵が素晴らしい。実は幸一のストーカーにはかなりの細かい設定がついていました。…すごい。この後、沖南家で1番と言う企画が起こりました(ログとって無いので覚えてません…ソーリー…。編集長は一番強く、悠斗さんは馬鹿だって事になりました。…実は悠斗さん一番弱いんじゃ…。…わが子ながら悠斗さん、哀れな子です。では最終戦。自由課題でした。自由課題だからといって、CP絵を描いていいとかそんなことは無かったんですが…。早朝のテンションって事で勘弁してください。…そして私はコレだけでは止まらず…残りのログは危なすぎるので止めておきます。…おまけ。誰かが来るまでの時間つぶしに私と編集長が描いたもの。相変わらずの電王ですいません(汗
2008年01月02日
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すいません。中継できませんでした(汗一日遅れましたが許してね。第二回戦から。アミダくじ。さっき誰も、浦コスを誰も引かなかったことに怒りを覚えた私が大暴走。金ちゃんとか謎い物も投入。そろそろテンションがおかしくなっている様子。因みにアミダがきちんと引けず、2回目ですwwでっていう初登場。結果。猫耳とかどう考えても悠斗さんに付けれねぇよ!!とか考えてたら、皆思い思いのものを描いてしまって一人切なかったという罠。前の刺青の時の構図で行ったら猫耳忘れる所だったという。ついでに私のところには時間が余った時のみ電王キャラがいます。第3回戦ついに黒縁眼鏡が来たのであり得ねぇテンションです。でっていうに突っ込むことすらありません(爆因みにゴスロリが二つあるわけではなく、片方コテロリと言う新ジャンルです。結果。かなり浦コス要素の強い悠斗さんだと言い張ります。ええ。腹ちらは狙いましたが、スーツをベストにしたりと、それなりの反抗はしてみました。
2008年01月02日
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はい、今年も始まりましたカウントダウン絵チャ。一本めですよ。アミダくじ。カオスなのがありますが…犯人は私と編集長です。はい、コレが完成品。いやー皆さん力作ぞろいですね…。私を除いて(爆
2007年12月31日
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脚本 安曇 郁(一応) ネタ提供 框 姫里 烏丸 沖 朔茉 楓華 ダメ出し 柚々 キャラ設定 井戸端会議 ブログ制作 朔茉 楓華 AND YOU!(痛 とりあえず1部完結です。次からは2部の居酒屋編です。1部完結に約2年を費やした沖南家ですが当作品の著作権は沖南家に帰属します。そのへんよろしく。当作品は中学生時代の幸一、楓華、悠斗の1妄想から始まった話です。もちろんフィクション以外の何者でもありません。実際の人名、団体名とは何ら関係ありません事をご了承ください。 ではまた何処かでお会い出来る事を祈っております。…つまるところ2部で。
2007年11月19日
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と、言うわけで柚稀の部屋。「わーこのベット…ふかふかで気持いー。」ぼふっとベットに倒れこむ。「あら、でもそのベット、あと2日ほどで捨てますのよ?」「えぇ!?」「だって一ヶ月も使ってしまいましたのよ?さすがに衛生的にもちょっと…」「で、でもこのベット…高いんじゃ…」「そんな事ありませんわ。たった◎◆△※●〒▽⇒≒∬Å∇∫≡≫√♭∽∵円ですもの。」カキンと空気が凍る。…そんな散財ぶりで大丈夫なんですか…?「次は特注のウォーターベットにしようと思ってますの」柚稀さん本人はにこにこしている。本人が楽しいのなら、それで良いんだろう。きっと。「それでは皆様、お茶にしませんこと?」柚稀さんがそう言った瞬間にSP'sがゾロゾロ入ってきて、柚稀,楓華には紅茶、悠斗には緑茶を、幸一には番茶を、そして姫乃輔には限りなく水に近い出がらしが出す。お茶受けの菓子までついてきた。(因みに柚稀,楓華はおかかえの料理人のケーキ、悠斗は茶菓子、幸一は1パック100円のみたらし団子1本、姫乃輔はポテチ一枚だった) 「お気に召しまして?幸一さん。」「はい。」「さてと。これで大体一周したわね。後は…」ちらりと雑用係を見やるが、必死な形相で出されたお茶(お茶!?)にも手をつけず執筆しているあたり、すぐには出来ないだろう。「そうだわ、悠斗」「あい分かった」ほ、ホントにわかってますか悠斗さん。「幸一、行くぞ。」「はい。…って何処に」「道場に決まっているではないか。」「え」「肉体を鍛えるにはまず精神から。座禅だ。」「えいやその…誰も覚えてないでしょうけど、僕は決して肉体を鍛えにきた訳では…」「問答無用。」「えー」と思いつつ、楓華にSOSを求める幸一だったが…楓華は華麗に無視。ズリズリとひこずられながら、幸一は道場の方に消えて行った「…別に鍛えるんじゃなくて、買い出しとか図書室の案内でよかったんだけど…」 それから10分後、幸一の叫び声が聞こえて来たのは言うまでもない。 出会い編・完
2007年11月19日
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「…あれ」「あ、幸一大丈夫?」「え?あれ、なんで此処に?」「もうどうしたの?突然貧血で倒れるからびっくりしたでしょ?」演技派楓華素敵なごまかし。「そ、そうですか?でも…」「あぁら皆様丁度良いところに!お茶が入りましたわぁ!!」深追いさせまいとして柚稀が話題をそらす。「いただこう。」「幸一さんもいかがです?」目が逆らなと語っている。「あ、はい。ありがたく…。」もう、そう答えるしかなかった。「俺も…」オズオズと手を上げた姫乃輔にかえった答えはもちろん、「てめぇに出す茶は無ぇ」(タンメン風に)
2007年11月18日
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【前回までのあらすじ】魔王・姫之輔から姫・柚稀を救うべく、姫之輔の城に侵入した幸一、悠斗、楓華!!だが魔王の城には手ごわい敵・氷輪丸や日向葵が待ち受けていた!!!ひとり、また一人と倒されるなか、最後のひとりとなってしまった幸一!!どうする幸一、どうなる幸一!!!…上のあらすじは大嘘です。本気にしないでくださいね。昨日の夜気がついたのだが、姫之輔の部屋は幸一の部屋の真上にある。二階に上がろうとする矢先。近くにあった階段をスルーする楓華。「え?あれ?楓師匠、そこに階段が…。」と、言いつつ階段を上ろうと3段目まで上がる。カタッ「そこ、罠だから。」と楓華が言うのと、階段が急激に斜めになって幸一が転がり落ちるのはほぼ同時だった。滑った拍子に頭を強打し、ドクドクと血を流す幸一。「は、はやく言いましょうよ、それ。」「ごめんごめん。これで幸一が全部の罠にかかるのかと思ったらつい。」「ひっ…ひどい…。」そう言いながら楓華が階段のそばの壁を思いっきり蹴る。ガコンという音とともに入り口が開いた。畳に綺麗に隠されたボタンを思いっきり足で踏むガタン ギギギギギ…ガチャッ階段が床のくぼみにはまった。「…凄い仕掛けですね…。」「2階に図書室があってね。悠斗がかなりこだわったのよ。」「…へぇ…。」階段を上がってすぐの部屋が姫之輔の部屋だということがわかった。なぜなら…「何で昨日の原稿はできてて今日のはまだなんだ?あぁ?」と言う柚稀さんの声が聞こえてきたからだ。…な、なんて理不尽な…「す、すみません」「無駄口叩いてねーでとっとと済ませやがれ!!!」「ひぃっ!!」「…あの…入って…良いですか…?」蚊の鳴くような声でこわごわと聞く幸一。柚稀さんの迫力に完全にのまれている。ふぅ、っと楓華はため息をつくと「柚稀、入るわよ?」「…ゴホン(咳払い)あ゛ーあー…どうぞ、お入りくださいな。」ころっと声が変わる。入って良いようだ「え、えと…お邪魔します…。」姫之輔の部屋はいたって普通。〆切に追われる作家とはとても思えない。綺麗過ぎて…ある意味怖い。そして、入り口付近で黙想している悠師sy…「ってえーーーーッ!?ど、どうして悠師匠が!?」「何だ?いたら悪いか?」「い、イエ…。」もーいい。もう突っ込まない。そう幸一が心に誓った瞬間。「そうだ!ちょうど良かったわ!!」「そうだな」「せーのすみませんでした、幸一様!!!」「え?ぇえ!?ど、どうしたんですか!?」突然頭を下げられ、驚く幸一。「もうしない。オフのことなど小説に持ち込まぬからな。」「私も…。」と言っている事からあの2年前の事件の事らしい。「えへへ…なんか気分いいなぁ…。」「「ちょーしにのるな!!」」2人に怒鳴られたが、例の紙を出すとピタリと止まる。「……勝った………!!!」と、勝利を噛み締めていると、はらり…と紙が真っ二つになった。「え…!?」っと思っていると、紙がバラバラになり、ついに消滅した。「あぁっ!!何するんですか!悠師匠っ!!!」「ふっ…知らぬな。何のことだ?」このーっ!!と思って楓師匠の方を向くとぐらりと視界が揺れた。悠師匠の、「しまった…やり過ぎた…。」の声と同時に意識が途絶えた。
2007年07月14日
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「痛たたた…。もう、なんでこんな所に…」隠し扉が…と言いかけて驚いた。…此処も、別世界だったからだ。迷い込んだ部屋にははっぴぃセブンのグッツ(主に寿姉妹)が所狭しと並んでいた。軽くひいていると、後ろの壁が寸刻みで崩れ…砂塵の向こうには武神ユウトが…。心なしか顔が青ざめている。「…見てはならんものを!!!」チャキッっと刀を首筋にあたる。肩が震えていて刀がぶれるのでかなり怖い。流石悠師匠、刀の手入れには余念が無いらしく、刃が鏡のように幸一と悠斗を写している。後で楓師匠がオロオロしていた。あぁ、殺されちゃうかも…などと考えていると、「……誰にも言うな。」「…ぇ?」「誰かに言えば…わかっておろうな?」「は、はいっ!!!」返事を確認すると、悠斗は刀を鞘に納めた。一応命拾いしたんだろうか…?悠師匠もまた刀を抜く気は無いらしく、ふうっと、心の中で安堵する。(…師匠たちの秘密でマル秘ブックを作ったら面白そうだな…っと思ったが、見つかると怖いのでやめておく。そんな自殺(この場合他殺)まがいなまねするもんか。世界平和とわが身は大事です。特にわが身は。他に隠し扉があったりしては困るので、楓師匠と一緒に悠師匠の部屋からそそくさと逃げる。次は、2回の姫之輔さんの部屋だ。
2007年07月14日
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次に来たのは悠斗の部屋。「悠斗――っ入るわよー?」しばし間があって、「応」という返事が返ってくる。悠斗の部屋も別の意味で別世界だった。四方の壁に所狭しと並べられた武器。日本刀から薙刀といった知っている武器から、どう使うかさっぱり分からないものまで綺麗に整頓されている。そして、隅には畳まれた布団。…そこで、幸一はあることに気が付いた。「…この部屋…柚稀さんの部屋に比べて、狭く…ありませんか…?」柚稀の部屋が特別大きいと言うわけではない。なぜならこの家の構造は、全く同じ大きさの部屋が何戸も連なっているのだから。ではなぜ、悠斗の部屋はこんなに狭く感じるのだろうか。…と、幸一が考えていると、沖南家に物凄い轟音が響いた。そして、ぱたっと倒れる幸一。…上から金盥が落ちてきたのだ。(盥には突っ込み用と書かれていた悠斗が紐を引いて、上から盥を落としてきたのだ。かなり原始的な罠で、故にかなり痛い。「はぅぅ…たんこぶが…」それこそ漫画のように、ぷくーっとたんこぶが浮き上がる。何とか立ち上がったはいいが、軽く脳震盪をおこして近くの壁に背中が当たった…次の瞬間。ぐるりと世界が回転した。
2007年07月14日
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「此処が柚稀の部屋よ。今は…多分まだ寝てるだろうから、後に―――…」「あ、日向さん!」向こう側から葵が歩いてきた。「行くわよ。柚稀の部屋。」「え、でも今行かないって…」「いいから早く来なさい!!!」此処に来て初の楓華の怒りに半ばビビリながらもついて行く。「柚稀!!入るからね!!!」…既に返事なんざ聞いちゃいない。柚稀の部屋は別世界だった。畳の筈の床には、真紅の絨毯が引かれ、周りには豪華そうな細工の施された家具が並び、(ン千万は軽く超えそうだ)その家具には埃一つ塵一つついていない。極めつけはベット。大人3人が川の字になれそうな超大型…キングベットと呼ばれるものよりも更に大きい。オプションに昔の王族が使っていたようなイメージのあるひらひらのカーテン付き。そんな超高級ベットに横たわる少女…って、柚稀ですけど。「ん…朝…ですの…?」ばたばたという騒音に目を覚ましたのか、トロンとした目つきでたずねてくる柚稀。「おはよう、柚稀。今、幸一とこの家の探検中なの。」「まぁ、それはそれは。とても楽しそうですこと。たいしたおかまいは出来ませんが、どうぞゆっくりしてらしてくださいね。」と言うと、優雅に微笑む。姫之輔相手の時とは全くの別人のようだ。「こんなに遅くまで起きないなんて…昨日は随分と遅かったのね。」因みにいまは8時半を回ったところ。休日の作者はもっと寝てますけど、ま、それはそれこれはこれ。「いえ、そんなことはございませんわ。あのグズ…失礼。姫之輔さんのことは途中で見捨てて1時には眠りにつかせていただきましたもの。」この場に姫之輔がいれば、「俺は2時に…」とでも呟くのだろうが、ここにはいない。「さて、わたくしはブランチ(*1)を頂きませんと。それでは失礼。」と、優雅に一礼すると、スタスタと居間に行ってしまった。そして、姫之輔は扱かれるのだろう。「 Amen 」自分の信じるキリスト教流に姫之輔に向けて祈りを捧げた(いや、結局の所祈りを捧げた相手は神=イエス・キリストなんですけどね「さて、行くわよ。」「…あの、つかぬ事をお聞きしますが…楓師匠、実は幽霊とか苦手…?」「そ、そんなこと無いわよ」「でもさっき座敷わら…」「だ、だめよ!その名前をすべて言っては!!」楓師匠の新しい一面=弱点発見。ほぼ無敵な人にも弱点はあるものだと実感。…などと、つらつらと考えていると、楓華に置いて行かれていた。「あ!!待ってください楓師匠!!」
2007年01月19日
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「さて、行くわよーっ」…いや…楓師匠を待ってたんですが…と、思ったが、声には出さない。「うるさいわね…気にしないでよ。」「…え?」こここ心の声をよよよ読まれたぁぁぁ!?「占い師だもの。それくらい出来て当然でしょう?」いいいいや、そんな平然と当然とか言われてもっ!!信じられないよ眉唾だよっ!?「…悪かったわね、眉唾で。」ぁあぁっ!!この心の声も読まれてるんじゃんっ(焦「という心の声まで読んでいたりして。」「あうっ(涙)」「…ま、そんなこと言ってたらきり無いし。悠斗に読心術を破る方法でも教えてもらいなさい。」「…はい。」「そうそう。今日は幸一弟子入り/(*=・x・)ノ ゜・:*:・。おめでとう。・:*:・゜ヾ(・x・=*)ヽ会するから、姫之輔と買い物にいってらっしゃい。姫之輔は今忙しいから後からになるわね。」「あ…ウェルカムパーティーですか!?うれしいで…」チャキ…嗚呼、忘れもしないこの鍔鳴りは…「…ゆ…悠師匠っ…。」何故だ?廊下にはいなかったはず…「天井裏を何の気なく散歩していたらだな、なんとなく異国の言葉が聞こえたのだ。…次は無いと思えよ、幸一。」「は…はいっ…。」…何の気なく天井を散歩するってどんな趣味だ!?「何の気なく散歩して何が悪いというのだ。」「そりゃ…普通の人はあんまりしませんし…って…また心の声読まれてるぅぅうぅぅぅ!!!!」「相手の目を見ていればなんとなくわかるだろう?」…悠斗さんは散歩を続けるとか言いつつ、颯爽とどこかに去っていった。…今分かった。二人は人じゃねぇ。人間じゃねぇんだ。そんな事をブツブツ呟いていると、「さてと、此処、私の部屋ね。はい次ー。」さらっと流されそうになっていた。「ぇ、あの…中見せてくれないんですか?」「今汚いから…また今度ね。」主に聞き分けの無い子供に使われる“また今度ね”の“今度”は、永久に訪れないものである。次に、客間、お風呂、あかずの間などを見て回る。「ここが柚稀の部屋よ。」
2007年01月18日
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めざましTV…といっても、さっきほどまで悠師匠がかじりつきで何かを見ていたはずだ。「…ぁ、あの、悠師匠は?」「悠斗?あぁ、時代劇チャンネルの見てる奴が終わったから、朝の黙想(30分)にはいってるわよ。」(え、時代劇チャンネルって、おじいさんやおばあさんの見る…!?)と思ったが、命は大事なので黙っておく。「さーて、今日のめざましTVは、っと!」とは言ったものの、既に7時半もすぎた。…後30分も残ってないのになぁ...と思いつつめざましTVを視聴。いつも思うが、軽部さんのネクタイのセンスは改めた方がいいと思う。(←失礼『CMの後は今日のわんこと、今日の占い カウントダウンハイパー!!』ガタッ楓師匠が突然立ち上がり、TVの方にいく。TVTVって、そういえばこの家、なんていうか、そこそこ電化製品がそろっている。例えば自分の部屋。机周りにはコンポもあるし、小さなTVと、ゲーム機もある。例えば昨日使ったトイレ。厠と呼ぶには新しすぎる。第一、洋式だった。幸一は知らないが、悠斗と姫之輔の部屋以外には電灯があり、台所には電子レンジと冷蔵庫がある。(住んでる人はどうであれ、中身は普通の家だなぁ…。)「今、住んでる人はどうであれ、中身は普通の家だなぁ…。って思ったでしょ。」「え?い、いや、そんなこと思ってませんって!!(汗」口に出してはいないのだが、何故かばれてしまったようだ。「ふぅん?まあいいけど。」思ったより追求されなかった。…まぁ、占いが始まったからかもしれないが。『一位はふたご座のあなた!ラッキーアイテムは猫と同い年の幼馴染!!』ぐっ!と姫之輔さんがガッツポーズしたのが見えたような気がした。「チッ」……あの、楓師匠…今舌打ちしましたよね?舌打ちしましたよね!?ていうか、占い師も占い見るんだなぁ…。「占い師は自分のことは見えないの!」なんか怒られました。てか、意外と地獄耳なよう。『最下位は…ごめんなさ~い、しし座のあなた!やることすべてが裏目に出てブルー、こんな時は年上の先輩を頼るべしっ!』………自分の勘違いでなければ、最後のしし座は…自分だったような気がする。うん。当たるも八卦、当たらぬも八卦。ま、いっかぁ。
2006年10月09日
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10分後…。そこには、悠斗によって完璧な着物を着せられた幸一が。「凄い!!着物ってこんなに動きやすかったんだ…!!」「当たり前だ。世の先人たちは我々よりもずっと頭がよいのだからな。」「へぇ…。」と、二人が雑談していると。ダダダ―――と大きな音がして―――スパァァァン!!勢いよく戸が開いた。前に一度見た光景。ちなみにはいってきたのは楓華である。「大変!悠斗、幸一が部屋にいないのよ!!」「…そうか」「そうか・・・じゃなくてちょっとは心配してさが―――ぁ…。」ようやく悠斗の隣に幸一が座っていることに気付く楓華。「ちょっとは言ってくれてもいいじゃない!!」「何度目だそれは。」「えっと、このやり取りは12――」チャキ「十二回目です。」「別に聞いてないよ…。もう…。折角早起きしたのに…。」時計の針が五時五十五分を指す。「そうだ。幸一にルールを教えなくちゃ。」「ルール…ですか?」「食事は時間厳守だ。一分度も遅れれば、その日の飯は無いと思え」「朝は六時、昼は十二時、夜は七時からだよ。」「…わかりました。」ちょっと厳しいルールだが、守れないこともなさそうだ。「お前の今日の予定は楓華とこの家の探検だ。部屋を覚えろ。」「…はい。」そんなこんなでリビング居間につく。台所では姫之輔さんが朝食を作っていた。「なんだ。まだ出来ていないのか。」現在六時二分前。二分前なのにちょっと厳しい。「おはようございます、姫之介さん」「…輔。今出来た。」「あれ?そういえば柚稀さんは…?」「あぁ、柚ちゃんなら仕事(編集長)の関係で、朝だけ遅れていいのよ。」それを聞いた姫之輔の目が、(俺も昨日2時に寝たんですけど?)と訴えていたが無視。無駄を悟った姫之輔は、朝食を囲炉裏の前に並べていく。本日の朝のメニュー献立・鮭の塩焼き・味噌汁(大根)・納豆・白米当たり前の和食メニューに、実は洋食好きの幸一は飽きるかなと思ったが、食べてみると意外とイケる。「あの、これ、姫之介さんが…?」「輔だってば…。うん、そうだけど?」(見ればわかるだろ)「美味しいです!」「あぁ、ありがとう。」あっという間に朝食を平らげてしまう幸一。「行きましょう、楓師匠!」と、元気よく楓華のほうを見ると……まだ食事中だった。「ふぇ?ほうひょっとひゃってえ。」(訳 え?もうちょっとまってね)「口に入れたまま喋るな。行儀悪いぞ。」ゴクン「うん、わかってる。」幸一にはあっという間の食事も、楓華にとってはそうでもないらしい。悠斗と姫之輔も食べ終わっているのに半分以上残っている。「えっと、楓師匠まだですか…?」「後十分…。」十分後「あの…。師匠…?」「もう十分…」十分後「あの――…」「もうちょっと…。」ってなわけで、いつの間にか7時です。「ご馳走様でした」「じゃ、行きましょう、楓師匠」「めざましTV」「…は?」「目覚ましTV、見たらね。」「え?」「あれ見なきゃ一日が始まらないのよ。幸一は?」「ズームイン派です。」「あ、そう」
2006年09月18日
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「……………」道場裏口。(もう奇声は止まっているが、)どうやらあの声はここからだったようだ。悠師匠が、竹刀を振り回している。えぇっと、専門知識の無い幸一に代わってこの僕、安曇 郁が解説しましょう。今悠斗さんがやってるのは、剣道の型。流、青嵐、凪へ変化し、最終的に…ぁ、そんなの興味ないですか、ごめんなさい。ちなみに悠斗さんの朝の修行メニューは、・4時起床・一時間の瞑想・30分間の素振り(沖南流剣術の型も)・20分の瞑想この後朝食。朝食後は…ぁ、後から説明するからいい?わかりました。では、またお会いしましょう~そーっと窓から覗いていると、ピタリと悠師匠の竹刀が止まり…ひゅうん……ぷす窓の傍の壁にクナイが刺さる「!?」「…幸一、出て来い」「あ…はい。」姿は見られていないが、ばれてしまった様だ。「…全く、お前がこそこそするから敵かと思ったではないか」あの、そんなに殺伐とした世界に生きてるんですかという疑問を必死に飲み込み(だって死にたくないし)、「おはようございます。悠斗さん。」とりあえず挨拶をしながら出て行く。「…何をしていたのだ。」「いえ、散歩をしていたら声が聞こえてきたので…」「…罠は?」「窓から出て…」「しまった。窓に罠を仕掛けていなかったのか!!すまぬな幸一。今度機能を足しておく!」「は、はぁ…。」「で、何だその服は。」「へ!?あ…。」よく見ると悠師匠は左前だ。……ってことは…。「右前は死人だ。まぁ、今ここで死人にするのは簡単だがな。」いま、さら―――っと言ったが、ぶっちゃけコレは在任への死刑宣告と同じもしくはそれ以上の威力がある。貴方は死刑執行人ですか。「す、すみませんっ!!今直します!!」きっと和風に厳しい悠師匠のことだ、それこそ柚稀さんの様に鬼のような形相になるに違いない。「来い」「ぇ?」「いいから来い。」「…はい」「このように帯を硬く締めると苦しいだろう。それに結び方も下手だ。」間違っている箇所をどんどん直していく。
2006年09月18日
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コケコッコー…。ってことで朝です。「はぁぁぁぁっ!!」ただ今の時刻、午前5時。外からの奇声で目が覚めた。「う~…。あ~…。」折角目が覚めたので、トイレ厠へ行こうと部屋を出――――ガッシャーン!!こけた。顔からもろに突っ込んだ。痛かった。「痛ぁ…。」思わず涙目になりながらも、あたりを見回す。新たな罠かとも思ったが、昨日食べた食器に躓いただけだった。やっとこさ厠へ行き、顔を洗って驚いた。年頃の女の子が、昨日の洋服のまま寝てしまっていたのだ。まあいっかぁ、と思いつつ、部屋に入って、箪笥から洋服を取りだs…「な、なんじゃこりゃあ!!」中に入っていた服が、見事に布切れとかしていた。「えぇ――――!?ちょ、何で!?誰がこんなこと!?ストーカー!?」気が動転していて、面白いように気付かないが、こんな芸当が出来るのは世界でただ一人、沖南 悠斗である。仕方がないので、見よう見まねで着付けてみる。自慢ではないが、幸一は、七五三の衣装はもちろん、お祭りの浴衣でさえ着たことがない。「…左前が…死人…じゃなかったっけ…。」ブツブツつぶやきながら、鏡の前で確認。「よし、完璧!」いまだに続く奇声が気になり、窓から脱出!(罠がなかった)散歩がてら奇声のするほうへ歩いていく。向こうから、昨日の座敷童、日向 葵が歩いてきた。「おはようございます、日向さん」「葵でいい。その服さぁ、流行?」「え?」「その着方のこと。」「見よう見まねなんですが…」「そう。」よく見ると、葵ちゃんは左前を着ている。まあ、座敷童だから死んでるんだろうと勝手に納得。「じゃあね。」その頃葵はというと、必死にそれこそ必死にポーカーフェイスを保っていた。「また~」そういって去っていく幸一を見送りながら小刻みに笑い出す葵。やがて姿が見えなくなると大爆笑する。「やだっこれだからこの家は楽しいのよねっ…!!もうだめ~~~」少し落ち着いた頃に、「右前が死人だって、知らないのかしら。」ポツリとつぶやいた。
2006年08月29日
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「はー…。そっくりそのままって感じだな…。」感動しながら壁に手を触れると。ギギー…バターン!!壁が倒れる。「な、何!?張りぼて…?」部屋の家具は使っていたものだったが、壁はすべて張りぼてだった。「張りぼてかよ…。感心して損し…!!」ガタンと、大きな音がした。「!?」咄嗟に近くにおいてある懐中電灯を引っつかみ、ぱっと隅を照らす。「ひぅっ!?」照らされた先には赤い着物の女の子がいた。「ごごごごめんなさい。蹴らないで殴らないで~~~っ」「わっ!わゎっ!!な、何!?」「ゆ、悠ちゃんはここに人来ないって言ってたのに。今日は変な黒めがね入ってくるし…。最悪最低超最低…。」ぶつぶつとのろいの呪詛を呟いている。「な…。なんだ…?」「あぁ、あれは日向 葵殿。沖南家に代々憑いている座敷童だ。」後ろで突然声がした。「わ、わぁっ!?」スパッ慌てて後ろに懐中電灯を向けるとスパッと斬れてしまった。「眩しい。止めろ。」まあ、明かりはついていたので顔はわかる。「ゆ…。悠師匠…。」「悠ちゃんっ!!」かなり嬉しそうに、悠斗のほうを向く葵。しかし悠斗は無視する。「それより、葵殿には、人見知り癖と自殺癖があるのだが…。」「わ――――――っ落ちちゃ駄目―――っ!!」「…ここ、一階なんだけど。それと私、妖怪だから。」「ぁ…。」「じゃあね!!」シュタッと、片手をあげると、颯爽と窓から飛び降り、闇に紛れて見えなくなった。「今の…何…。」「…さぁな。夕食だ。」ちなみに、今晩のメニュー献立は、ハンバーグ牛肉挽肉の小判焼き。「あ、ありがとうございます。」「明日は私か楓華が迎えに来るまで部屋から出ぬように。ちなみに厠は部屋を出て左だ。そこまでの罠は解除済みだ。」「あ…。はい…。」「食べ終わったら食器は廊下に置いておけ。…それと…明日の服だ。こちらは寝巻きだ。」ばさっと幸一に着物が投げられた。白が基調の男物の浴衣と、緋色の着物だ。「お前の着物はもう、使い物にならぬだろうしな。」ボソッと謎めいた発言をするが、幸一には聞こえなかった。「食ったら寝ろ。明日は早いぞ。」「はい。」食事後、歯ブラシが見当たらないので、念入りにうがいすると、ごろっとベットに横になる。少しうとうとしていると…ドガァァァンと、すさまじい轟音がして、ぱらぱらと埃が落ちてくる。よく耳を澄ませていると…。『まだ終わらねぇだぁ?ざけんなよ、このくそ野郎!この業界なめてんじゃねぇの?〆切守れねぇ奴はグズだ!なめんのは塩酸だけにしとけやゴラァ!!!』怒鳴り声が聞こえる。きっと、この上は姫之輔さん(とりあえずさんづけ)の部屋なのだろう。『塩酸なめたら死にm…。』『うるせぇ!!このド三流が!揚げ足とってんじゃねぇよ!!口答えする前に頭と手ぇ動かしやがれ!!』『で、でもホラ、墨だと直すのが大変で…。』『間違えなきゃイイだけじゃねぇか!!言い訳してんな!』ボカッ『は、はひっ。す、すみません!!』姫之輔さんが殴られたような音と、大量の埃。一日でここまで埃が落ちてくるのなら、明日は掃除が必要だなぁと、場違いまでに暢気な事を考える。いつの間にか眠っていた。 一日目終了!! *追記*姫之輔の苦悩は原稿を書き上げた午前2時まで続いた。(ちなみに柚稀は午前1時には寝ていた。)
2006年08月17日
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見た目はこの家で普通の引き戸。ススス…戸を開けてみて驚いた。なぜなら、この障子の向こう側に、自分の部屋が広がっていたからだ。机の上に開きっぱなしの教科書。床に積み上げられた漫画類。本棚から落ちそうな…小説類。その配置が、最後に部屋を出た時とまったく同じなのだ。それだけでなく、窓の位置やコンセント(この家、電気来てるのかなぁ…。)の位置までまったく同じなのだ。どうやったのだろうと思いつつ、ここまでつれて来てくれた二人の師匠に礼を言う。「あ?べつにかまわぬ。」「私暇だったからいいのよー?あ、そうだ。お夕飯は?」ギュルルルル…。返事の代わりにおなかがなる。「あ、えっと…。その…。。」夕飯前だったので、実はかなりお腹がすいている。「…。持ってきてやろう。死にたくなくば、この部屋から出ぬように。」そういい残すと二人は出て行った。
2006年08月17日
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こんにちは――――っ!私は向日 葵です。通称向日葵!まだ、本編で出番は無いけれど、作者にこのコーナーを任されたので早速進めていきます!!第一回目はカドルコア世代!最近何故か流行ってるらしいわー!作者的には、いきなり次回予告がよかったらしいけど、サイトが閉鎖してたのよねー。てなわけで、みんなの成分を大公開しちゃいます!!沖南家の成分解析結果 : 沖南家の91%は濃硫酸で出来ています。沖南家の5%は祝福で出来ています。沖南家の4%は赤い何かで出来ています。葵 …赤い何かって…何なのかしら??沖南 悠斗の成分解析結果 : 沖南 悠斗の69%は野望で出来ています。沖南 悠斗の14%は成功の鍵で出来ています。沖南 悠斗の3%は魂の炎で出来ています。沖南 悠斗の3%は嘘で出来ています。沖南 悠斗の3%は毒物で出来ています。沖南 悠斗の3%は見栄で出来ています。沖南 悠斗の2%は雪の結晶で出来ています。沖南 悠斗の2%は宇宙の意思で出来ています。沖南 悠斗の1%は微妙さで出来ています。葵 宇宙の意識って…。凄いのね、悠斗さん。沖南 楓華の成分解析結果 : 沖南 楓華の67%は信念で出来ています。沖南 楓華の20%はやさしさで出来ています。沖南 楓華の8%は海水で出来ています。沖南 楓華の2%は波動で出来ています。沖南 楓華の2%は電力で出来ています。沖南 楓華の1%は月の光で出来ています。葵 あたし、20%やさしさが納得できないわ…。沖南 柚稀の成分解析結果 : 沖南 柚稀の92%は元気玉で出来ています。沖南 柚稀の4%は歌で出来ています。沖南 柚稀の4%は白インクで出来ています。葵 元気玉…。遠巻きに馬鹿って言ってるんじゃ…?沖南 幸一の成分解析結果 : 沖南 幸一の32%は不思議で出来ています。沖南 幸一の27%は柳の樹皮で出来ています。沖南 幸一の16%は電力で出来ています。沖南 幸一の14%は成功の鍵で出来ています。沖南 幸一の10%はビタミンで出来ています。沖南 幸一の1%は雪の結晶で出来ています。葵 うーん。何に突っ込むべきかわからないんだけど。沖南 姫之輔の成分解析結果 : 沖南 姫之輔の41%は嘘で出来ています。沖南 姫之輔の33%は微妙さで出来ています。沖南 姫之輔の17%は夢で出来ています。沖南 姫之輔の9%は蛇の抜け殻で出来ています。葵 33%の微妙さって…。確かに立場は微妙かも!氷輪丸の成分解析結果 : 氷輪丸の58%は陰謀で出来ています。氷輪丸の19%は勇気で出来ています。氷輪丸の17%は明太子で出来ています。氷輪丸の4%は鉄の意志で出来ています。氷輪丸の1%は白インクで出来ています。氷輪丸の1%はマイナスイオンで出来ています。葵 悠斗さんの犬らしく、陰謀と勇気で出来てるなんて。でも、明太子…。向日 葵の成分解析結果 : 向日 葵の91%は根性で出来ています。向日 葵の3%は信念で出来ています。向日 葵の3%は元気玉で出来ています。向日 葵の2%は勇気で出来ています。向日 葵の1%は運で出来ています。葵 ついにやってきました――私。そうよねー。あれだけやられといて、あの家から出て行かないなんて、根性かも。第一回 カドルコア世代でした!!気になる人はヤフーで検索してここまで!!
2006年05月28日
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スタスタスタ――――…この物語の始まりにあったような効果音付で廊下を歩く 悠斗・幸一・楓華。ピタッ悠斗が突然立ち止まる。「拙者の後を必ずついてくるように。」「は…はぁ…?」よく意味の分からない台詞に首をかしげる幸一。この意味を悠斗がもっと詳しく語っていれば。もしくは楓華が変わって説明していたならば。後の悲劇は起こらなかったのかもしれない。悲劇の始まりは早かった。「…ぁ」「何かありましたか?楓師しょ――「そこ、落とし穴。」「ぎゃぁぁああ――――…」「…拙者の後をついて来いと言ったのに…。」悠斗の独り言はそのまま風に流されていった。ドスン…これは初歩的な罠であったため、怪我は少ない。ただ、幸一の悲劇はこれだけでは終わらなかった。「あ」カチッ「ぎにゃ―――――っ!!」「あ…」ぷつっ「ひぇぇ~~っ」「あ―――」ベチッ「わぁぁ―――っ」「あぁっ!!」「ええっ!?今度は何が!?」「言ってみただけ♪」「………」さすがに危険な罠に引っかかると悠斗が助けてくれるのだが、それ以外は無視な為、かなり擦り傷だらけだ。しかも楓華の「あ」は、罠がほぼ発動してから言うため、かなりたちが悪い。「…一つ、いいことを教えてやる。罠にかかって、しまったと思う前に二歩下がることだ。そうすればほとんどの罠はかわせる。」あまりにも不憫に思ったのか罠攻略のヒントを与える悠斗。「ありがとうございます…!!悠師匠!!」と一歩踏み出すと…ぷちっ「あっ」言われたことを実践するため急いで二歩下がる。しかし、何故か二歩下がった所の足元がぱっかりと口をあける。「ひぃやぁぁぁ~~~~~~っ」「もちろん、それたい策の罠があることも忘れるな。1980年初版 罠に対する対策辞典 第十三版 より」……どうやらこの家の罠は進めば進むほど陰険になっているらしい。それを知っていて引っ掛ける悠斗も悠斗だと思うが。「ゆ…悠…師しょ…う…。ひ…ひどいです!あんな引っかけかたっ!!」「…人の言うことを鵜呑みにするなという教訓を教えたつもりだったのだが…。」顔が笑いをこらえているので、まるきり嘘だとわかる。悠斗はこの罠に引っ掛けるためだけにあの罠対策を教えたのだ。めったに怒ることのない幸一が珍しく殺意を覚えていると。「はい。ここが君の部屋だよ。」ようやく部屋に着いたらしい。
2006年05月27日
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「それでは皆様ごきげんよう。」そうして2つの顔を持つ柚稀は、姫之輔の部屋へと消えていった。 「…………」部屋に重苦しい空気が漂う。先ほどから幸も、何度か口を開いたが、結局何も言わずに黙ってしまった。「……………」沖南家の二人は二人で、怖い顔で黙りっぱなしだ。楓華はこれからの事を。悠斗は……まあ、人生のうち、知らない方がいいこともある。「…そーだ。この子に名前を付けないと。」「お前と呼べば十分だ。」「いつまでもそういう訳にはいかないの。」「…………」もっともな正論だ。悠斗が黙ったので、それを許可とみなし、話しを進める。先程のやり取りは、あえてスルーすることにしたらしい。「名前、何かいい案がある?悠斗。」「え…でも私、寿馗――――「…そうだな、幸が薄そうな顔をしている。幸薄が妥当な線だと思うが。」「ですから、私は寿―――「うーん。薄が駄目かな。幸にするなら一が良いわよ。占い的には。幸一。良いと思うけど?」「だから!私は寿―――「お、いいな、幸一。幸が一番薄いという事だな!!」「ねぇ、いい加減薄から離れたら…?」「…駄目なのか?」「……」無言の肯定。「…。まあ良い。そういうわけで、今日からお前は沖南幸一だ。」本人の意見をまったく無視した討論は、沖南幸一で決まったらしい。「……………」「…? そうか、嬉しすぎて声も出ないか!!」少し悲しんでいたら、勝手に解釈されてしまっていた。「そうね…。師匠だと被っちゃうから、私たちを、楓師匠と―――」「悠師匠」「って呼んでね♪」なんかどこかで見たことの有るやり取りをする二人。「どうでもいいことだけど、私、宗方 みく役ってのが気にくわない。」「台詞の都合上だ。気にするな。」「あ…あのぅ…。」すこぉ~~し、自分の世界に入ってしまっている2人に恐る恐る声をかける。「その、私、弟子入りするなんて一言も…。「そうそう。君の両親+αにかけた催眠術、私にしかとけないから♪」「何故だか突然、弟子入りする気になってきました。それも今すぐ!!」投げやりな気持ちが自分の人生を変える。そんな良い例だったりして。「ならば拙者が部屋まで案内してやろう。」「あ、ありがとうございます、師しょ―――…」チャキッわざとらしく刀の音がする。「……ありがとうございます、悠師匠」「私も暇だからついていこーっと」 次回。幸一は、この家の重大な秘密を知る――――幸一の運命やいかに!!
2006年05月19日
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どうも。こちらで作者のようなことをやっている、安曇 郁もとい、沖南悠斗です。最近は学校で忙しいですね…。それを言い訳にするわけではないのですが、最近更新が出来てませんでした。深く反省し、このようなことが起こらないようにしたいと思います。それでは。
2006年05月19日
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「い…いや、大丈夫だよね?幸一君、もう15歳だもんね?」「やだなー、姫之輔さんに比べれば、まだまだ青臭いがきですよvv」しばらく見ないうちにずいぶんと沖南家慣れした幸一。既に、姫之輔虐めはマスターです。(しなくていいよ!! by姫之輔「いや…だって俺、弁当とか作らなくちゃいけないから忙しくて…。」「…姫之輔が心配だというから提案してやったのに…。仕方がない。姫之輔は忙しいらしいから、幸一、代わりに行ってやれ。」「はーい。」「お花見は年に一度の行事。わたくしも、秘蔵のお酒をお出ししますわv(パチン☆)」「じゃ、あたし何かおつまみとかお酒とかかって来るねー!(柚稀の秘蔵だけじゃ足らないだろうし)」「はっ!そういえばお鍋を火にかけたままだっ…!!」「…拙者は何をすれば…?」「「邪魔!どけて!!」」「…(ガーン)」「「「幸一と場所取りしてきなさい!!」」」「兄上には言われたくありませんね!!!」と、捨て台詞を吐きながら幸一の後を追った悠斗。中編にすればよかった。ちなみにまだまだ続きますよvv
2006年04月10日
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それは、幸一のとある一言から始まった。「桜が綺麗に咲いてますし、お花見行きませんか?」「花見…か。そういえば最近行ってないな。」「え?悠斗さん、お花見は日本人の…とか言って、好きそうなのに。」「私にどういうイメージを持っているのだ…。それに人が多いと…どうもな。」「悠斗は子供が嫌いなのよ。」「人ごみの香水の香りもだめだと聞きましたわ。」「酒に酔わなくても酔っ払いとけんかするよな…。」「誰が喧嘩がしたくてうずうずしている大馬鹿やろうだ。」「そ、そんなこといってな…―――「問答無用!」「ひぃぃっ!!」解説しよう!悠斗の耳は超強力地獄耳で、どんな悪口だって聞き逃さないのだ!!(特に姫之輔の言った事。そんなこんなで、当たり前に刀でぼこぼこにされる姫之輔。現在進行形でぼこぼこにされている。「それじゃあ、場所取りしてきてくれる?幸一。」「あー、はい。わかりました。」「怪しいマルヤ系の奴が来たら、『沖南道場の一番弟子です。文句があるなら師匠にどうぞ』と言っておけ。」「は、はァ…。」「で、でもこんな子供で大丈夫なのかい?やっぱり別の誰かが…」「「「うるさい」」」「わ、わたし子供じゃないですよ!!こう見えても15歳です!!」「でも――…」「よかったな、幸一。姫之輔が代わりに行ってくれるらしいぞ。」「え?ぇえっ!?」 すいません。前編が続きます(ぇ
2006年04月08日
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「えーっと、場道 語本日 南沖 ?」明治時代より前は、横書きも右からだったんだってさ。そんなことは知らない幸一が、すらすら読めるわけがない。「逆だ。沖南日本語 道場。昔は、日本語と道場の間に剣術が入っていた。」はげかけた墨で書かれた看板には、廃れている証拠なのか、少し傾いている。都会の一等地にある割には、経済状況は、聞くまでもなく最悪らしい。(ここで木枯らしの音)がららっ少々立て付けの悪い引き戸を開けると、本当に昔ながらの日本家屋(といっても道場だけど)が、続いている。悠斗がまず入り、その後を幸一(下ろしてもらった)、楓華、柚稀が入る。悠斗は靴(草履)を脱ぐと、すたすたと道場の奥の位牌と遺影に近づき、手をあわせる。「ただいま帰りました・・・兄上・・・。」遺影に移っているのは、生きていた頃の笑顔の写真。どことなく悠斗に似ている青年だった。「え、えっと・・・あの・・・お兄さんは・・・。」「2年前に・・・交通事故で・・・ね。飛び出した子供を助けようとしてトラックに・・・。いい人は、早く逝ってしまうものなのよ・・・。悠斗も、双子だったから、とても悲しんだと思うわ・・・」ぽつりとつぶやいた楓華は、泣いているようにも見えた。柚稀は静かに手を合わせている。つられてさちも手を合わせそうになったとき・・・。ダダダダダダダ・・・・スパァァァン!!何か走ってくる音がしたかと思えば、障子が勢いよく開く。「勝手に殺すなーーーーーーーーっ!!」そこに立っていたのは、遺影とまったく同じ青年。夕飯を作っていたのか、手には肉片のついた箸を持っている。「・・・ぇ?」「あ、あの人が悠斗の双子のお兄さん。姫之輔ね。」「まったく・・・人がくるたびに殺しやがって・・・こっちの身にもなってみろよ・・・。」颯爽と(?)登場した姫之輔は、いまだにぶつぶつ言っている。「なんだ。兄上、生きてらしたんですね。驚きました。」「そうだよな、死んだと思ってたやつが生きてたら、そりゃあ驚くよな・・・ってだから俺は死んでねぇ!!」・・・見事すぎるノリ突込みだった。「そ、それに俺、今朝の朝食作っただろ!?」「そうだっけ?」「知らん。」「忘れましたわ。」3人に忘れられ、しくしく・・・と泣き始める姫之輔。「兄上、この話に登場なさるのはいいですが、場の雰囲気をもう少し読んでいただけませんか。」「そーそ。出てくるタイミング悪すぎますよ。(もう少しで騙せてたのに。)」さらに弟(妹)と、楓華に理不尽な理由で責められる。とどめは柚稀の言葉。「それで、先生。原稿は出来上がってらっしゃいますわよね?もちろん。」倒置法まで使った言葉に、にっこりと怖いくらいの笑顔がプラスされる。その笑顔を見て、見る見るうちに青ざめていく顔。「・・・い・・・いえ・・・。ま・・・まだ・・・。」びびりながらも何とか答える姫之輔だが、その言葉に見る見るうちに柚稀が鬼の顔になっていく。「あァ?困るんだよ!〆切守ってもらわねぇと!!自分の立場わかってんのかゴラァ!売れねーなら、売れねーなりに〆切ぐらい守って見せろや!!」バァァァァァァァァァンと、裏拳をもろに食らった壁に、大きな亀裂が入る。(石壁ですよ!?)前と同一人物とは思えない台詞に、開いた口がふさがらないさち。「原稿は今日中だ!わかったか!!」そういうと、いろいろと泣いている姫之輔にゲンコをお見舞いし、ズルズルと引きずっていく。「それでは皆様ごきげんようv」最後に笑顔で、スカートの端をちょこんとつまみ、姫之輔の部屋に去っていった。この人には絶対逆らわないことを誓ったさちでした。
2006年04月06日
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その夜。ちょうど家に居た柚稀と共に、発信機の示す家へと。なぜか悠斗と楓華は忍者服を着ている。(気分)目標の家は、どこにでもある住宅街の、極普通の家。どの家からも、食事中の一家団欒とした様子が見える。ミッション ・ スタート策 戦 開 始 テレビその頃寿馗家は、一家でTVを見ていた。その様子は仲のよい家族そのもので、これから起こる悲劇など、知るよしもなかった。ピンポーン「はーい。」パタパタと、母親がインターホンに出る。先ほど悠斗にぶつかった少女・・・だと長いので、ここでは仮にさち(幸)という仮名を付けておく。(幸一→さちいち→さち(幸))『はい、どなたですか?』「さちちゃんの友達です。借りていたノートを返したくて。」そう、この幸ちゃんの友達こそ、柚稀の特技、七色の声によって演じられている少女なのだ。『あら、こんな遅くにごめんなさいね。さち、お友達よ。』そんなことを言われても、さちにはまったく持って思い当たる節がなかった。それは、英語はとてもきれいに書けるのだが、日本語は、とても人が読めるようなものではないからだ。ガチャ「・・・!!!!」玄関先を見て驚くさち。なぜなら昼間ぶつかった人(+知らない人)が立っているからだ。「ぇ、えっと・・・。」「あ、私は楓華。そこのスーツが柚稀で、隣の和服(忍者服)が悠斗。」「そ・・・そうですか・・・。」「単刀直入に言おう。貴様を迎えに来てやった。」「は?あの、失礼ですが、短すぎて意味がよく・・・。」「その捻じ曲がった根性を叩きなおしてやるといっているのだ。ぐだぐだ言わずについて来い。」「は・・・はぁ・・・。で、でも家族は・・・?」「安心して。記憶消しておいたから。」明るく問題発言。半ば強制的に悠斗が幸一を抱える。「え!?えぇっ!?」「荷物のことなら、わたくしのSPが何とかしてくれますわ。」にっこりと微笑みながら中肉中背の男に何事かを伝える柚稀。「・・・行くぞ」悠斗の一言でここは忍者らしく去った。
2006年04月01日
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スタスタスタ――――――――――――学校からの帰り道、極平凡な少女が一人。大好きな英語の参考書を読みながら歩いている。向こう側からは、2つの影。この二人こそ、立ち上がった二人の師匠・・・なのだが、話に夢中で気づいていない。ドッ前をまったく見ていなかった少女と、何かのコスとしか思えない、男物の和服で、姿がそのまま、江戸時代からやってきたような中世的な顔立ちの人とがぶつかる。「Oh!I'm sorry.」つい、いつもの調子で英語で謝ってしまう。たったこの一言が、自分の人生を大きく変えてしまったなど、誰も思っていなかったに違いない。「貴様・・・!どこまで拙者を愚弄する気か・・・!!」「え!?いや、そんなつもりは・・・。」「問答無用!切り捨て御免!!」服装も江戸時代なら、頭も江戸時代だったようで、腰の鞘から、黒い日本刀を取り出す。「まぁまぁ、悠斗落ち着いて?前を見てなかった私たちも悪いでしょ?」「いつまでも甘いと、このような輩が調子に乗るのだ!止めてくれるな、楓華!!」二人が言い争いを始めたので、その隙をついて、少女は逃げ出した。「ぁ、逃げられちゃった。」「フッ。甘いな。拙者から逃げられるはずもなかろう。・・・来い、氷輪丸!!」鋭く口笛を吹くと、ダダダ・・・と、小犬が走ってきた。きゃんっ!と、尻尾を振りながら答える。白い小型の子犬のようだ。「よし、よく来たな氷輪丸!このにおいを覚えろ!!」「くぅ~ん」子犬が、地面に鼻を擦りつけ、匂いを覚え始める。「・・・あのさ、まさかとは思うんだけど・・・放し飼い?」「ん?犬とはそうやって飼うものではないのか?」「・・・。」生活不適応者(=悠斗)の戯言は無視しよう。付き合ってるほうが無駄だし。匂いを覚え終わったのか、氷輪が、主を見あげて鳴く「よし!よくやったぞ氷輪丸!!行こう、楓華!!」「あ、言うかどうか迷ってたんだけど、その必要はないよ。ほら、発信機」「い、いつの間にそのようなものを・・・。しかもなぜ持って・・・?」「趣味で。」一見常識人に見えた楓華のほうも、実は実際常識人じゃなかったりして。「・・・つかぬ事を聞くが、氷輪丸は・・・?」「用無し?つーか、出オチ?」「・・・」「じゃ、動きやすい夜にするよ。」「・・・・・・・・・あぁ。」
2006年03月29日
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この物語は、何のとりえもなく、何かに秀でているわけでもない凡人少女の話。一つ取り上げるならば、英語がぺらぺら。おかげで国語が大嫌い。そんな日本人としてありえない根性を叩きなおす為に、2人の師匠が立ち上がった・・・!!!超熱血スポ根小説!!! 登場人物・沖南 幸一 (おきなみ さちいち)主人公。なのに影が微妙に薄い。英語が得意。・沖南 楓華 (おきなみ ふうか)売れっ子詩人と(自称)占い師。催眠術が得意。沖南3大権(堅)力の一人。ちなみに得意科目は理科と国語。・沖南 悠斗 (おきなみ ゆうと)(自称)日本男児。和服と刀をこよなく愛する。沖南3大権(剣)力の一人。得意科目は国語と社会。・沖南 柚稀 (おきなみ ゆずき)姫之輔のマネ。印税のほとんどはこの人に流れる。実家は大富豪。沖南3大権(権・拳)力の一人得意科目は体育・数学・沖南 姫之輔 (おきなみ きのすけ)料理上手な悠斗の兄。主人公より影が薄く、立場が下。巷で大人気の“アイヤイヤ”の作者。得意科目は家事家庭科と、%や割などの計算。・氷輪丸 (ひょうりんまる)悠斗のペットの犬。某死神漫画の、日●谷の持っている刀の名前だとかは禁句・向日 葵 (ひむかい あおい)沖南家に住む座敷童。自殺願望を持っていて、楓華にかなり嫌われている。読み方がありえないのは作者の無知のせい・お隣のお姉さん/お隣の○田さんたまに出てくる、大量にペットを飼っているお隣さん。氷輪丸は、ここでもらってきた。
2006年03月29日
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