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2006.05.30
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カテゴリ: イギリス映画


第二次大戦後のウィーン。親友のハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)の招きでこの街を訪れた作家のマーティン(ジョセフ・コットン)は、到着早々、ハリーが死亡したことを知らされる。警察も知らない、ハリーの死に立ち会っていたと言う三番目の男の正体を追って、彼は独自の調査を開始するのだった。



  このタイトル、サスペンス映画の名作として有名ですね。人気があり、マイベストに挙げる方も多くいらっしゃるようです。
初鑑賞でしたがとても楽しめました。

友人ハリーを頼ってウィーンを訪れた作家のマーティンは、彼が事故で死んだばかりだと聞かされ驚いてしまいます。
葬式でキャロウェー少佐(トレヴァー・ハワード)と知り合い、生前密かに闇取引をしていたと聞かされたマーティンは、信じられずに少佐と対立しますが、目撃者の数に疑問を抱き事故の謎を調べ始めるのです…


残されたハリーの恋人アンナと知り合ったことで、彼女への興味も手伝い、ぐんぐんと事件の真相に迫っていく展開がスリリングでした。

第三の男3
「愁いに満ちた美しいアンナに惹かれるマーティン」


第二次大戦後のオーストリアは、アメリカ・イギリス・フランス・ソ連の占領下に置かれていたそうで、その頃の雰囲気もよく出ています。
恋人アンナの旅券が偽造である件や、闇取引が後を絶たない時代の暗部も、作品を盛り上げていました。

テーマ音楽は耳に馴染むあの曲! エビスビールのテーマ曲でありました。

チターと呼ばれる楽器の音だそうですが、軽快さがなんとも映画のテンポに良く似合っていて素晴らしいです。
耳に残るし、なにより、ラストのあの切ない情緒いっぱいのシーンに余韻を残して響くのがいい

第三の男2


どのシーンをとってみても絵になる映像の魅力と、サプライズの用意された先の読めないストーリーは、名作と呼ばれるのも素直に頷けてしまいます。
終盤の逃走劇も秀逸です。
反目しあう少佐とマーティンの、少しずつ変化していく関係にも注目。
そして、ハリーを忘れられないアンナに惹かれてしまった、マーティンの恋の行方も目が離せません。

ハラハラと落ち葉舞う並木道で、遠くから歩み来るアンナをじっと捉えた長回しはかなりグー
すれ違いの余韻がたまらないですね...

第三の男4
「アンナ(左)と捜査の手を緩めない少佐(右)」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

監督  キャロル・リード Carol Reed
製作  キャロル・リード 、デヴィッド・O・セルズニック

原作・脚本  グレアム・グリーン Graham Greene
撮影  ロバート・クラスカー 
音楽  アントン・カラス 
出演  ジョセフ・コットン Joseph Cotten   
     オーソン・ウェルズ Orson Welles

     バーナード・リー 、ジェフリー・キーン
     エルンスト・ドイッチュ 






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Last updated  2007.08.29 22:45:42
コメント(9) | コメントを書く


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Re:【 第三の男 (THE THIRD MAN)】 1949年 イギリス映画(05/30)  
エースNo1  さん
古い作品ですが、意外とテンポがいいんですよね。
そしてオーソン・ウェルズ(あのニヤリとした顔)の圧倒的な存在感。この時代の映画では最も好きな作品です。
アリダ・ヴァリも素晴しかったですが、その30年後に『サスペリア』でお目にかかろうとは。 (2006.05.31 21:49:30)

Re:【 第三の男 (THE THIRD MAN)】 1949年 イギリス映画(05/30)  
ヤスカイ  さん
こんばんは。
名作ですよね。いまさら言うことはないんですが、カメラの使い方っていうか、アングルとか影を使ったりの演出がうまいなあって思いました。
原作のグレアム・グリーンは『おとなしいアメリカ人』という小説が好きです。彼の作品はいろいろ映画になってますね。 (2006.05.31 23:12:41)

エースNo1さん へ  
テンポよかったですね。
オーソン・ウェルズが暗闇に浮かび上がるシーンのインパクト...すごかったです。
私も大好きな作品になりました。

>『サスペリア』

え~?! 知らなかった… (2006.06.01 00:17:29)

ヤスカイさん   
本当だ。色々映画化されているようですね。

>『おとなしいアメリカ人』

「静かなアメリカ人」という映画になっているみたいです。

アングルとか影とか光とか…とにかく演出が巧いですよね~
螺旋階段とか地下水道とか、絵になるものが散りばめられていました。 (2006.06.01 00:23:57)

Re:【 第三の男 (THE THIRD MAN)】 1949年 イギリス映画(05/30)  
ジウニー  さん
子供の頃、映画好きの父親と一緒にテレビで見た記憶がありますが、内容を覚えていません(悲しい)

こういうストーリーだったんだぁ~(恥ずかしい)
スリリングですね~

曲は知っています(やっと話が合う)
いつも思うのですが、欧米ってこんな昔にこんないい物を作っていたことが驚きです

日本にはこういう雰囲気の映画は似合いませんけどね

(2006.06.01 09:04:57)

ジウニーさん   
こういうストーリーだったんですね~(私も)
今までなんとなく観る気になれずにいたのですが、もったいなかったな。
こんなに楽しいとは!

>欧米ってこんな昔にこんないい物を作っていたことが驚きです

そうなんですよね。
ずっと同じこと思ってきました。
でもこの頃は、同時期にすでに活躍していた黒澤明監督の凄さを知って、邦画も見直しまくっています♪
それにしても、こういうノリの映画、欧米は本当に上手いですよね~ (2006.06.01 14:20:36)

オーソンウェルズの  
有名な‘スイスの鳩時計’の台詞、映画史でもピカイチだと思います。 (2006.06.09 04:39:18)

ほうろうしじんさん   
はじめまして。

>映画史でもピカイチ

この台詞(詳しくは忘れてしまいましたが)を一番~と言えるなんて渋いです。
名作と呼ばれるとおり、良い映画でした!
(2006.06.09 09:19:42)

Re:【 第三の男 (THE THIRD MAN)】 1949年 イギリス映画(05/30)  
ミリオン さん
こんばんは。
映画は面白いですね。見るのが大好きです。頑張って下さい。今日のお昼は、「半分、青い。」の第134回と第135回を見ました。 (2025.04.25 23:13:15)

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