愚人(おろかびと)の嘆息

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カテゴリ: 嘆息の日々


津市の小学校の男性教諭(52)が7月、選択給食のおかずを間違えて注文したミスを隠そうと、希望と違うおかずを食べ残した児童7人に、「口止め料」として100円ずつ渡していたことが8日、わかった。教諭は校長に「自分だけで解決しようと焦ってしまった。教師としてあるまじき行為で反省している」と話しているという。

市教育委員会や同校によると、教諭は4年生の学級担任。7月13日の選択給食のおかずについて、6月中旬に児童から注文を聞いた際、24人がトンカツ、8人がウナギの蒲焼(かばや)きを希望したのに数を逆に発注した。給食当日、希望と違った児童に謝ったうえ、「我慢して食べてくれないか」と頼んだが、ウナギが嫌いだった児童7人が食べなかったという。

教諭は放課後、7人を教室に残らせ、「誰にも言うなよ」と言って自分の財布から100円ずつを7人に渡したという。同日夕、受け取った児童の保護者から学校に抗議の電話があり、発覚。教頭と教諭が各家庭を回って謝罪したという。

校長は「お金で解決しようとしたのは、子どもの見本であるべき教師としてあってはならないこと。子どもや保護者に申し訳ない」と話している。同校では、選択給食を年2回実施しているという。

【朝日新聞9日朝刊】


 給食時間帯の教室の騒動が目に浮かぶようだ。
「おれ、ウナギなんて頼んでねぇよ!」
「私もよぉ~」
「ウナギなんて食べらんなーい」
「ウナギ、うぜぇー」
「どこのウナギだぁ? 中国かっ!」
「うちに帰ったら、おかあさんに言いつけてやる!」
「給食費返せー」
まぁ、あくまで私の勝手な想像だし、ましてや、児童の口から最後の二言のような発言があったなどとは決して思わないが、担任教師にしてみれば、とりわけ最後の二言が現実の心配事として、その脳裏をよぎったことは想像に難くない。

今回の一件は、報道されている事実だけから見れば、明らかに注文を誤った教師に落ち度があるし、何よりも、その落ち度を、児童に「口止め料」を払って隠しおおそうとすることなどは、教師にあってはならないことだ。
しかし、あくまで一般論としてだが、昨今、教育現場において、保護者からの理不尽な苦情・要求が横行しているという現実の中、こうしたプレッシャーに耐えかねて、教師らが萎縮してしまっているといった現状に、同情すべき余地もあるのではないか、と私は思う。
今回の件で、仮に事情を知った保護者から苦情が寄せられたしても、それは決して理不尽なものとはいえないだろうが(もちろん、苦情の程度・態様にもよるが…。ただし、実際は、その辺りが一番の問題と言えるかも知れない。)、そうであればなおのこと、教育現場の経験も人生経験も豊富で、思慮分別のある(はずの)この男性教師が、何故、このような行動に走ってしまったのか。
この教師の行動を非難し、反省を促すのも、もちろん大切だ。落ち着いて考えれば(落ち着いて考えなくても)、もっと違う対応・教師として採るべき行動があったことは間違いない。
が、問題の根本は、もっと他にもあるかも知れない。




本日のご注文は、どっち?!




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Last updated  August 10, 2007 12:41:28 PM


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