真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2015年01月09日
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その御神前に広がる海岸の岩盤に建てられた鳥居を、大海原に向かって撮影したものが上の画像である。一陽来復の太陽が照らす太平洋の素晴らしい眺めとその清々しさに、思わず息を呑んだことを覚えている。

次に参拝したのは、ひたちなか市磯崎町に鎮座する「酒列磯前(さかつらいそざき)神社」で、主祭神は「少彦名命(すくなひこなのみこと)」である。

先に参拝した那珂川対岸の「大洗磯前神社」と「酒列磯前神社」は深い関係にあるとされ、古来より二社で一つの信仰を形成してきたと伝わる。

私なりの見立てでは、二社の祭神を合わせたその御正体は「北斗八星」になると感じる。つまり「大洗磯前神社」の主祭神「大己貴命」の御正体は「北斗七星」であり、「酒列磯前神社」の主祭神「少彦名命」の御正体は「北斗七星の輔星(アルコル)」を合わせて、そこに「北斗八星」の世界を読み取ることができるというわけだ。

この「酒列磯前神社」に参拝する前に、当社の御神体とされる社殿裏手の海岸より、海に向かって連なる岩塊の並びを見たが、一見して太陽信仰に関わる特別な方位を示していると感じた。

後で地図で調べてみると、海岸からその方向性のある岩の並びを見た場合に、それはほぼ「冬至の日の出」の方位に連なっていたのは、実に興味深いところである。

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そして、今回の東国行脚で最後に訪れたのは、日立市大みか町に鎮座する「大甕(おおみか)神社」で、主祭神は「建葉槌命(たけはづちのみこと)」である。この上の画像は、その大甕神社に参拝の折に、拝殿を撮影したものだ。

当神社の裏手には「宿魂石(しゅくこんせき)」といって、実際には巨石が集まってできた小高い丘があり、その頂上に奥宮が鎮座するという佇まいだった。社伝によると、この「宿魂石」とは、この地を治めていた「天香香背男(あめのかかせお)・別名 天津甕星(あまつみかぼし)」が化身したものであるとされる。



〇「記・紀」は藤原、中臣氏の手によって、大和朝廷を中心に書かれた。それも中華思想に近い論理で作り上げたために、大和政権が成立する以前の先住系の歴史と信仰を、徹底的に否定してしまった。

〇世界的にみて古代信仰の主流は「日・月・星」の三位一体の信仰であったが、「記・紀」は[太陽信仰]のみを強調する建前から、[星神信仰]は悪神として「天香香背男(天津甕星)」に仕立て上げてしまったのである。

〇[太陽信仰]だけで[星神信仰]と[月神信仰]を否定した大和朝廷系とは、どういう部族だったのか。また先住系の部族とは何かが明確になれば、おのずと日本古代史の実体が見えてくるわけである。

歴史探訪をしていく過程で、どうしても心中に浮かんでくる「疑問」や「わだかまり」も、短い内容ではあるが上掲の文章を参考にするなどして自分なりに探求したり、あるいは歴史に詳しい人と情報交換をすることで、次第に解けてくることになるのかもしれない・・・。

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さてこの画像は、帰りの羽田発⇒山口宇部空港行きの飛行機の中から、木曽の「御嶽山(標高3,067m)」を撮影したものである。

「御嶽山」といえば、昨年9月末の噴火が記憶に新しいが、既に小康状態に入ったのであろう・・・撮影時には白雪を抱く美しい姿で魅せてくれた。


思い返せば、今回の旅路は12月22日の「朔旦冬至(さくたんとうじ)」という、約19年に一度だけ「冬至」と「新月」が重なる特別な月日、つまり「太陽」が復活すると共に「月」が復活する日を意識しての上京だった。

しかし考えてみると、当日の「月」は新月のために目視できなかったこともあり、一陽来復の「太陽」ばかりに思いが向かっていた気がする。

それを神々が案じていたかどうかは分からないが・・・西方の地平線に浮かぶ、まだ三日月に成れない「お月様」が撮れた画像が下である。そして画像の左下に映る一番星は・・・「宵の明星」、すなわち「金星」であろう。

そこで思い返せば、この東国行脚の最後に訪れたのは日立市の「大甕神社」・・・元々この地を治めていたのは「天香香背男(天津甕星)」であり、その御正体は「金星」と謳われている。

「記・紀」の神話において蔑ろにされた「月」と「星(金星)」が、もしかすると旅路の最後に「復活」したのかもしれない・・・。



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現在の私の心境として、これからの約19年は、言わば「月」の時代に入ったと感じる今日この頃である。

それをどう解釈すればいいかというと、「太陰太陽暦」、つまり「月」の満ち欠けを指標として日々の生活を営む「旧暦」を活かす時代の到来と感じるのだ。

そこで以下に、「旧暦」と歩調を合わすのに参考となる書籍を紹介しておきたい。
この三冊は共に、松村賢治氏の著作によるものである。(全て「ビジネス社」刊行)

◎『 旧暦と暮らす 』(スローライフの知恵ごよみ)・・・2002.11.12 初版



◎『 続々と、旧暦と暮らす 』(監修・大阪南太平洋協会)・・・2005.11.15 初版





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最終更新日  2015年01月09日 03時13分09秒


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