真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2015年06月21日
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その日本建築の粋を集めた「お多賀さま」の気品ある佇まいに、思わず息を呑んだことを憶えている。

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次に訪れたのは、平成21年に今から約1万3千年前の縄文遺跡が発見された「相谷熊原 (あいだにくまはら) 遺跡」(滋賀県東近江市永源寺)だった。(※関連記事⇒ リンク

上の画像は、その遺跡のすぐ近くに鎮座する「熊原神社」の境内を撮影したもので、手前の「磐座」と右奥の「神籬」が、木々の間より漏れくる陽光と共に神々しく映っている。

この縄文草創期の遺跡からは、国内最古級の土偶が完全な形で出土しており、またこれまでの想像をはるかに超える規模の竪穴住居跡が見つかっている点で注目を集めている。

約1万3千年前は、地球規模で一時的に寒冷化し、平均気温が現在より10度以上も低かったとの説があり、その気候変動に着目した考古学者の話では・・・急激な寒冷化によって、縄文人は寒さをしのぐため、深さが1メートルもある半地下式の竪穴住居を築くようになった。深くて大きな竪穴住居を築くには、集団で作業をしなければならず、人が集まることで新たな文化が芽生え、土偶が生み出されたのではないか・・・と推測されるとのことだ。

この深さ1メートルを超える竪穴住居(縄文の住居跡)は、世界的にもシリアで出土した約1万2千年前が最古級とされ、国内どころか世界的にも極めて古いとのことである。

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上の画像は、伊勢・志摩国の水源地の一つとして大切にされてきた「天の岩戸」(三重県志摩市磯部町)にある、「恵利原の水源(名水百選)」を撮影したものである。



今回初めてこの地を訪ねた時、私の脳裏には「岩戸」を示す星座がハッキリと観えていた。その「天の岩戸」を象徴する星座とは、最近のブログで何度か取り上げてきた、天空に輝く星座の「御者座(ぎょしゃ座)」である。

もちろん象徴的ではあるが、どうやら「岩戸開き」の鍵は、天体の「ぎょしゃ座」にあると、この朝熊山地の山麓は伊勢神宮の別宮「伊雑宮」の社叢の原生林に存在する「五十鈴川」の源流にて、そのように感じたのだった。

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次に向かったのは、三重県多気郡多気町に鎮座し「天手力男命(あめのたぢからお)」を主祭神として祀る「佐那神社(さな)」であった。そこで、当社の境内に「天宇受賣命(あめのうずめ)」の和魂として祀られた磐座を映したものが上の画像である。

実は以下に紹介する書籍によって、日本神話に記された「天宇受賣命」の御正体が、ある領域の天体(星座)だと認識していた。

しかし、この画像の磐座を現地で実際に見た時に、その磐座全体が「ぎょしゃ座」(上部)と牡牛座の「ヒアデス星団」(下部)が合体して構成された形状と感じられ、さらに未だ閉じた岩戸の前で舞う「天宇受賣命」に観えてきたのは不思議だった。

ちなみに、天の岩戸の神話物語では、岩戸の脇に控えていた「天手力男命」が、隠れていた天照大神が岩戸から顔をのぞかせた時に、その岩戸を開いて天照大神を引き出す大役だったのだが、その「天手力男命」の御正体とは、「おうし座」にある「ヒアデス星団」のβ星「エルナト」(かつては御者座の左下にあるλ星とされていた)とのことである。

つまり・・・「天の岩戸(御者座)」を力強く押し開かんと、まさに岩戸に手を掛けている「天手力男命」の豪腕を象徴した星こそ、おうし座の角の先端のβ星「エルナト」ではないか・・・ということだ。

※参考書籍・・・書名『 星空の卑弥呼(上)』 榊 晶一郎 著/星雲社 刊


そして、なぜか今の私には、上記の「岩戸神話」と前回の日記でも書いた「扇を開く仕儀」が連動して観えている。

つまり、八百万の神々が集った天の岩戸の前で「天宇受賣命」が舞踏すると、それに天照大神が呼応して岩戸を少し開いて外を覗くシーンが、扇を開ける際にまず一本の骨を開く仕草に・・・そして「天手力男命」の豪腕で岩戸を全開して天照大神を引き出すシーンは、その開き始めの日の丸扇を一気に全開する仕草に観えるのである。


いずれにしても、日本神話における「岩戸開き」のクライマックスは、「天宇受賣命」の舞踏と「天手力男命」の豪腕によって、隠れていた「太陽(天照大神)」が岩戸から出て、世の中が再び明るくなったということだ。






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最終更新日  2020年10月14日 08時51分36秒


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