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April 13, 2007
カテゴリ： カテゴリ未分類
＜阪神３－１中日＞◇１２日◇甲子園
口あんぐりですわ。中日のエース川上を打ち砕いたのは新助っ人投手のボーグルソン。それも打った瞬間、入ったとわかる左翼席への１１０メートル弾。阪神の投手が、広～い甲子園で一発を放ったのは１９８８年のキーオ以来、なんと１９年ぶり。ボギーは投げても６回１失点で、来日初勝利を挙げました。こりゃめでたい。ライバル中日との今季初対決は２勝１分け。言うことありませんな。
来日初のお立ち台で、愛を確かめあった。ボーグルソンは一塁側観客席のニコール夫人と目を合わせ、そして言った。「サンキュー、アイ・ラブ・ユー」。通訳が日本語に訳すはずもない。来日初勝利は投げるだけではない「ボギー劇場」だった。
２回裏２死二塁の１打席目。カウント１－１から川上の内角１４３キロを、バットにぶつける。打球は舞い上がり、そのまま左翼席へ吸い込まれた。来日初本塁打は差を３点に広げる２ラン。ナインとのハイタッチを終えると、初めての甲子園であいさつ代わりとばかり、ヘルメットを左手に高々と掲げた。
ボーグルソン「川上はいい投手だと知っていたし、クロスゲームになると思ったので、鋭く振って結果が出せた。大歓声？ あの瞬間は一生忘れないと思う」。
ツキもあった。打席の直前、１死一塁で藤本の遊ゴロを井端が走りながらつかむ。そのまま二塁ベースに入り、一塁へ送球。併殺が完成されたかに見えた。だが二塁の判定はセーフ。天から授かった打席を、無駄にしなかった。
大学時代は三塁手で「打撃はもともと好きだよ」という。春季キャンプにも、アメリカからマイバットを持ち込む熱の入れようだった。シーズン直前の打撃練習では鳴尾浜球場で６発のさく越え。だが何より効いたのは、ニコール夫人の一言だ。１２日、家を出るとき「私のためにホームランを打ってね」とお願いされていた。
マウンドでも発奮する。１２日、最速が１４８キロの直球を柱に５回まで５四球ながら無失点。６回に１発を浴びるが、先発の仕事を果たした。藤川にもらったウイニングボールは「大事にしたい」。だが本塁打のボールは「そのままファンに」。お立ち台でも「甲子園のファンが世界で１番。この調子で日本シリーズまで上がっていきたい」と、ボルテージは最高潮だった。
岡田監督は本塁打直前の二塁の判定に「それはこっちのベンチから見たらあれやけど、審判の言うことやから。どこのチームも一緒や」と振り返る。ボーグルソンの１発には「打撃がいいのは分かっていた。向こうも分かってたと思うけど、あそこまで飛ばすとは思わんかった」とニンマリ。愛称ボギーのミラクルショット。これほど派手な甲子園デビューはちょっとない。【今井貴久】
タイガースのボーグルソン投手はこの試合で２回裏２死二塁、まさに値千金となる左越え２点本塁打を放ちファンに鮮烈な印象を与えました。
口あんぐりですわ。中日のエース川上を打ち砕いたのは新助っ人投手のボーグルソン。それも打った瞬間、入ったとわかる左翼席への１１０メートル弾。阪神の投手が、広～い甲子園で一発を放ったのは１９８８年のキーオ以来、なんと１９年ぶり。ボギーは投げても６回１失点で、来日初勝利を挙げました。こりゃめでたい。ライバル中日との今季初対決は２勝１分け。言うことありませんな。
来日初のお立ち台で、愛を確かめあった。ボーグルソンは一塁側観客席のニコール夫人と目を合わせ、そして言った。「サンキュー、アイ・ラブ・ユー」。通訳が日本語に訳すはずもない。来日初勝利は投げるだけではない「ボギー劇場」だった。
２回裏２死二塁の１打席目。カウント１－１から川上の内角１４３キロを、バットにぶつける。打球は舞い上がり、そのまま左翼席へ吸い込まれた。来日初本塁打は差を３点に広げる２ラン。ナインとのハイタッチを終えると、初めての甲子園であいさつ代わりとばかり、ヘルメットを左手に高々と掲げた。
ボーグルソン「川上はいい投手だと知っていたし、クロスゲームになると思ったので、鋭く振って結果が出せた。大歓声？ あの瞬間は一生忘れないと思う」。
ツキもあった。打席の直前、１死一塁で藤本の遊ゴロを井端が走りながらつかむ。そのまま二塁ベースに入り、一塁へ送球。併殺が完成されたかに見えた。だが二塁の判定はセーフ。天から授かった打席を、無駄にしなかった。
大学時代は三塁手で「打撃はもともと好きだよ」という。春季キャンプにも、アメリカからマイバットを持ち込む熱の入れようだった。シーズン直前の打撃練習では鳴尾浜球場で６発のさく越え。だが何より効いたのは、ニコール夫人の一言だ。１２日、家を出るとき「私のためにホームランを打ってね」とお願いされていた。
マウンドでも発奮する。１２日、最速が１４８キロの直球を柱に５回まで５四球ながら無失点。６回に１発を浴びるが、先発の仕事を果たした。藤川にもらったウイニングボールは「大事にしたい」。だが本塁打のボールは「そのままファンに」。お立ち台でも「甲子園のファンが世界で１番。この調子で日本シリーズまで上がっていきたい」と、ボルテージは最高潮だった。
岡田監督は本塁打直前の二塁の判定に「それはこっちのベンチから見たらあれやけど、審判の言うことやから。どこのチームも一緒や」と振り返る。ボーグルソンの１発には「打撃がいいのは分かっていた。向こうも分かってたと思うけど、あそこまで飛ばすとは思わんかった」とニンマリ。愛称ボギーのミラクルショット。これほど派手な甲子園デビューはちょっとない。【今井貴久】
タイガースのボーグルソン投手はこの試合で２回裏２死二塁、まさに値千金となる左越え２点本塁打を放ちファンに鮮烈な印象を与えました。
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