Divertimento

低気圧の通過に伴い、青森県内は津軽を中心に１月７日の夜、記録的な暴風が吹き荒れたほか、８日は冬型の気圧配置が強まって断続的に雪が降りました。青森市が２年ぶりに豪雪対策本部を設置するなど、影響が広がっています。発達する低気圧の通過で７日の夜、暴風雪に見舞われた県内。最大瞬間風速は、深浦が３４．８メートルを観測したほか、十和田では観測史上最大、黒石を始め７つの地点で１月としての観測史上最大を更新して冬の嵐、大荒れとなりました。低気圧が通過したあとは強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まって雪が続きました。津軽や下北では、一晩で２０センチ前後積もり、市民は朝から雪かきに追われ、雪を捨てる流雪溝は大量の雪で、流れが悪くなるところもありました。この暴風雪により、県内では午後４時現在でガラスが割れるなどの住宅の被害がつがる市で２棟、深浦町で１棟、確認されています。また、青森市では。被害にあった女性によりますと、午前１１時頃に車庫へ行くと、雪で覆われていて、入り口を開けるまでつぶれていることに気が付かなかったといいます。大雪となった事を受けて、青森市の小野寺市長は８日に臨時会見を開き、２年ぶりとなる豪雪対策本部の設置を発表しました。青森市の豪雪対策本部は積雪が１メートルを超えた際に設置されますが、市は９日からの連休中も降雪が予想されるとして、除排雪対策を強化する為に８日の設置を決めました。青森市の積雪は午後６時現在９８センチと、１メートルに迫っています。この冬は、雪に関する相談が７日までに５８５３件と、昨シーズンに比べて既に１０倍以上の相談が寄せられています。市は、市民からの要望や相談に対応する除排雪パトロールの人員を増やすとともに、雪に関する相談窓口の受け付けを２時間延長し、早めの除排雪に繋げることにしています。また、例年の２倍を超す積雪となった弘前市では、櫻田宏市長が福村小学校の通学路を視察し、安全な通学の為に除排雪に万全を尽くすよう指示しました。弘前市では午前１０時に、この冬一番となる６６センチの積雪を記録していて、福村小学校の通学路には高さ１メートルほどの雪の壁ができています。学校関係者から説明を受けた櫻田市長は、危険な場所が無いか確認し、除排雪を指示しました。弘前市では９日から３４の小学校通学路で除排雪を行い、児童たちの登下校の安全を図るとしています。