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保険の異端児・オサメ
保険って、思ったように保障してもらうためのもの。でも、思ったように保障してくれません。それは、普通に考えれば保障されると思われる言葉に「からくり」が仕込まれているからです。そのからくりを暴くのが私の役目です。
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2009/03/13
テーマ： ニュース(95919)
カテゴリ： カテゴリ未分類
本日 地裁での判決で全面勝訴
約３年前に高度障害になられた方が
Ｎ生命に加入していたので保険金を請求したところ不払いされました。
保険金は生命保険の特約保障で１億円の高度障害保険金
その方は他にも保険加入されており、そのＹ公社は保険金が支払われていました。
その方は、何度もＮ生命に掛け合ったそうですが
屁理屈をつけて保険金を支払ってくれませんでした。
そうこうして２年ほど経過した時に
偶然にも私の事務所に医療保険の資料請求の電話を掛けてこられました。
保険金を不払いされていることなどの質問もあり
もっと詳しくお話を伺うことにいたしました。
後日
私の事務所に来て頂き、加入している保険証書や約款、などを拝見いたしました。
その時の感想は明らかに支払い事由に該当していると思いました。
でも支払われていないことに対して、
こんなことがあり得るのだろうか？
という事実を受け止めざるを得ませんでした。
支払事由に該当していると思われるのに
保険金を支払っていないのです。
私はこの世界で生計を立てています。
２０年以上もこの仕事をしていて
強い憤りを感じました 。
これが 根底から崩れる行為を平気で行われていたのです。
そこで、その時は金融庁が不払い問題を指摘して行政指導している最中だったので
その方に金融庁に相談されたらどうでしょうか。と進言いたしました。
その方はすぐに金融庁に相談しに行きましたが
こういうことはよく聞きます。日本の役所は苦情を受けると対処しなければならないので
話を聞こうとしないのです。本当に馬鹿にしています。
そして保険協会に相談に行って
何度も相談し、再度Ｎ生命の担当者と話し合ったようですが
保障しないの一点張りでした。
そこで業を煮やした私は
これは詐欺行為にあたる可能性があると思うので
警察に告訴してはどうでしょうか。とその方に申し上げました。
そうすると、その方はすぐに警察に行かれました。
でも、窓口で対応してくれた方からの返答は
相手が大きすぎるので上で返されると言われたそうです。
私は以前から保険会社に警察ＯＢが再就職しているのを○暴対策だと聞いていましたが
他にも対策があったのかと想像してしまいました。
そこで最後に出来ることは民事訴訟です。
裁判は憂鬱ですから、出来ることは避けたいと誰もが思うことだと思います。
でも、裁判しか他に手段がありません。
そこで弁護士に裁判をお願いしたところ
なんとですよ・・・
１億円の訴訟の着手金は弁護士協会の目安では約５００万円足らずの金額だそうです。
そして印紙代です。
ここで
保険金を平気で不払いする理由が分かった気がいたしました。
裁判費用が高すぎるのです。
さらに裁判は１回ぽっきりではありません。
最低でも２回はしなければならないのです。
そうなると弁護士費用だけでも約１千万です。
確実に勝てるという約束手形がない限り
一般の人には出せる金額ではありません。
だから平均で不払いされるのではないかと想像につきませんでした。
もし、そうであれば
これはまっとうな会社ではありません。
暴力団以上のことを平気で行われているのです。
もう私は信じられるものがなくなりました。
私自身がこの世界で真面目に頑張っていても
会社がこんなことをするようであれば
信頼は崩れる一方で将来も存続できることではないと思いました。
だから絶対にこの裁判で負ける訳にはいかないと思いました。
そして何が何でも裁判に持っていけるように
着手金をまけてもらえる弁護士を捜し回りました。
でも、なかなか安くしてくれませんでした。
そこで最後の手段として
その方の住まいからは遠くなりますが
私の友人の弁護士にまけてもらう交渉をして
納得してもらいました。
やっと裁判になりました。
そこから約１年の今日、判決で全面勝訴したことを
電話で連絡頂きました。
やった～と心で叫びました。
またこれが当たり前のことであるとも思いました。
本当に嬉しかったです。
その方にとって長い道のりだったと思います。
また保険会社に対するイメージは嫌な事ばかりだったと思います。
まだ控訴されるかも分かりませんが
今回の事例からは控訴されても揺るがないと思っています。
私は保険会社にまともになってもらいたいだけです。
保険の世界で生計を立てているのに世間から信頼されなくなったらおしまいです。
他にも最初から保障する気がないと思われる保障条件がいっぱいあります。
これはゲームやギャンブルではありません。
将来に困ったときに困らないように補える手段としてのものです。
利益を出す手段のモラルがないのは困ったものです。
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