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2005年08月10日
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カテゴリ: その他
7月22日のブログ で、夏目漱石の「我輩は猫である」に書かれた「海水浴」を取り上げました。現代で「○○浴」と言えば、健康法や美容術を指します。じっさい、海水浴も健康法だったのですが、同じ言葉が今ではレジャーに変質しました。

 健康法であった海水浴を題材にした、寺田寅彦のエッセイ「海水浴」が見つかりました。これを読むと、海水浴の黎明期から大正へかけての変遷が生々しく伝わります。

 明治14(1881)年夏、寅彦は数え年4歳。この年虚弱であった彼は、医者の勧めで「塩湯治(しおとうじ)」に、名古屋近郊の知多の海岸に連れて行かれます。塩湯治という言葉に驚きますが、これは海水浴を意味します。

 当時というか、その10年後でも水着はなかったようですから、寅彦は丸裸で、丸裸の父親に抱きかかえられて海に挑みます。海水に腹や胸まで浸かりながら、海岸に立ち並ぶ大人たちもみな丸裸だったそうですから、囲いのない「銭湯」や「露天風呂」と同じですね。このときに女性の記述はありませんが、後には婦人の話も登場します。さすがに丸裸ではなく、浴衣に紐帯(ひもおび)だったとか。

 4歳の寅彦は、海を怖がり泣き叫んで抵抗します。やむをえず父親は宿に頼み、海水の風呂を沸かしてもらいました。しかし、この一夏の「湯治」で寅彦の健康は目立ってよくなった。

 明治も26、7年になると、高知の方へも海水浴が流行って来る。そして、海岸の近くに父や友人、甥などと海水浴目的の間借りをしています。すでに、何となく夏のバカンスの雰囲気がありますが、依然として「丸裸」!

 さらに10年を経ると「猫」の時代です。「猫」は海水浴と同時に運動のことを考えているので、一段と現代に近づいてきます。

 大正初年頃、寅彦も自分の家族と外房州の海水浴に出かけます。どういう伝だったか分かりませんが、うちの家族が千葉県の民宿にお世話になったのと、もう差はないでしょう。大正初年は93年前のことです。





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最終更新日  2005年08月10日 11時43分43秒
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