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2008年02月06日
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テーマ: 今日の一言(1869)
カテゴリ: 食品



 ところで「便利な殺虫剤」が問題になる理由は、幅広く生物を害する(防除する)ため、挙げ句の果てには人にも害を与えることと、そして自然界で分解されにくく、薬効が(薬害も)安定していることだろう。

 今度の中毒事件に遭遇して、専門ではなかったけれど、メタミドフォスや関連化合物を思い出すことにした。

 メタミドフォスは常温で固体。融点は54℃なので、ちょっと暖めれば融ける。水やアルコール(エタノール)によく溶解。ということは、ポリプロピレン製の包装膜を透過することはなさそう。殺昆虫剤としてだけでなく、殺ダニ剤にも。ラットでの致死量は「Merck Index」(有機化学でバイブルのような英文の辞典)に書いてなかった。某スパーの店長によれば、アンモニア臭がしたそうだが、これは妥当のようだ。

 上述の話は、メタミドフォスがほぼ純粋の場合。しかし実用的には純粋である必要はなく、特徴を出すために逆に別の物質を加えたりする。テレビの報道によれば、中国にはメタミドフォスが半分ほどの液状製品もあるという。言い換えれば、「不純物」に情報がたくさん含まれているわけで、和歌山のヒ素事件のように、薬剤の由来の決め手になるかもしれない。

 人に限らないが、有機リン系の農薬で人が中毒になる仕組みは解明されている。それは毒ガスのサリンと同じである。

 神経系で情報が伝達されるとき重要な酵素が、アセチルコリンエステラーゼ。この酵素で決定的な働きをするセリンというアミノ酸に、有機リン系化合物は固く結合する。その結果、アセチルコリンエステラーゼは機能を失い、神経情報も伝達されなくなる。

 ただ有機リン系化合物が結合する酵素は、この酵素だけではない。油脂を消化するリパーゼという酵素も、DFPという別の有機リン系化合物で機能が失われる。メタミドフォスを食べて下痢した人は、油の消化もできなかったか?






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最終更新日  2008年02月06日 10時54分40秒
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