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ブログ、お引っ越しします。http://oyamanoneko786.blog.fc2.com/これからもどうぞよろしくお願いします。新しいほうで、お待ちしております。
Jul 4, 2012
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いよいよ収穫の時期をむかえている畑。 去年、枯れ木のありさまで、大失敗のトマトが今年はたわわ。今夜雨が降るから、もいだほうがいいよ、という畑の先輩。赤くなったトマトは、雨が降ると↑水分を含んで「割れる」そうだ。さて、お味はどうだろう? 山ほど撮れたニラと茄子ときゅうりとししとうは、採れたてで大家族の友達へ。 今夜のうちの夜ごはんもニラの卵とじと茄子の味噌炒め。 畑の隅っこに植えたコスモスも咲き始めた。
Jul 1, 2012
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小山猫、びびり~。
Jul 1, 2012
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マリオ・ブルネロ&ファジル・サイソナタの夕べマリオ・ブルネロ(チェロ)ファジル・サイ(ピアノ)【プログラム】シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821 ファジル・サイ:4つの都市 -チェロとピアノのためのソナタ (日本初演)フランク:チェロ・ソナタ イ長調ドビュッシー:チェロ・ソナタ 二短調 アンコールシューベルト:『冬の旅』第1曲「お休み」ガーシュイン:『3つの前奏曲』より第1番バッハ:コラール前奏曲「私はあなたを呼ぶ主イエスキリストよ」 ホールへ向かう途中、楽屋口付近で見たタバコを吸うTシャツ姿のくだけた雰囲気のあんちゃん。始まったら、それがサイ、だった。チラシなんかで見るサイは、なんか神秘的な雰囲気だけど、すっかりお腹も出て、普通のあんちゃんじゃないの^^;。まあ、いいけど。 最初のシューベルトの柔らかくて温かい音色に一瞬に引き込まれる。アルペジョーネ・ソナタがこんなに楽しげに!決して、大げさにならないところで、すごく良い感じ。サイの新作は、トルコの4つの都市を表現した曲だそうだ。こういうのがサイの真骨頂なのかな?自由!美しいメロディーから始まって、大丈夫そう、と思ったのもつかの間。民謡を取り入れた曲、思いっきり奏法にも凝った現代音楽っぽい曲、ジャズを思わせる曲。弾くだけでなく、こういうクリエイティブなこともできる人って、いるんだなあ。今までのブルネロさんのイメージが覆されたのが、フランク。なんというか、この曲、こんな激しかったっけ?って思うほど、情念をぶつけるかのような演奏。ブルネロさんってすごく冷静な演奏をする人と思ってたけど、こんな表情も見せるんだ。感動した。これで終わっても充分、と思ってるところにドビュッシー。プログラムには15分足らずの曲とあったけど、それでもあのフランクの後にこの余力。 大盤振る舞いのアンコールも素敵だった。ブルネロさんは、ガーシュインっていうよりは、やっぱりシューベルトやバッハだな(^^)。ノリノリの感じももちろん素敵だったけど。
Jun 29, 2012
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朝起きたらひどい頭痛と吐き気で起き上がれず、珍しく仕事を休んだ。私の横に1日中ずっとくっついて寝てた小山猫。朝起きてこない私に、うぇ~うぇ~と非難がましく鳴き続けたくせに、気が済むと、私が家にいることなど忘れたように、自分の寝床で寝続けた大山猫。それぞれの反応に、考えさせられた1日。
Jun 26, 2012
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神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者たちによるアムネスティ・チャリティコンサート「石田泰尚&山本裕康 コンサート in よこはま」-魂の自由を求めて-石田泰尚山本裕康諸田由里子イーデス・ハンソン【プログラム】モーツァルト:二重奏曲 ト長調 K.423ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op. 97 「大公」 23日の本番は実はこちら。すっかり2人の定番、息もぴったりのモーツァルト。こういうお約束の曲は、何度聴いていいなあ。新しい曲もいいけど、「いつもの」ってのも悪くない。2月のリリスで、山本さんが(演奏する前から^^;)「6月にリベンジ」と言ってたラベル。その時の演奏と、比べることなど、申し訳ないことに私の耳ではできるはずもなく…。果たしてリベンジは成ったのか?2月の時は、山本さんの「おどし」もあって、何の先入観も無く、ただただ聴いてたけど、今日はラベルのヘンテコさとか異様さをそれなりに感じつつ聴いたかな?やっぱり変、みたいな(^^)。 この後のイーデス・ハンソンさんとのトークが、もう絶品。先週の板橋吹奏楽団の時の永井さんも、石田さんに有無を言わせない貫禄だったけど、ハンソンさんの、なんとも言えない間とつっこみが、石田さんと山本さんのいつものアレに交じって見事な化学反応!いつもお邪魔してるうえぴょんさんのブログにその一部始終が!文字だけでは伝わらないと書いてられるけど、伝わります。すごい!http://uepyon.seesaa.net/article/277054610.htmlこのトークの中で、石田さんがその曲を好きじゃないと、お客さんに伝わらないと思う、と話していたのだけど、(←珍しく素晴らしいコメント。やはりハンソンさんの力かな。)それを聴いて改めて、これこそ石田さんの魅力なのだとひとり興奮した私。あーゆうふうにみえるけど、1曲1曲への真剣な気持ちが私たちの心を揺らすのだ。 後半は諸田さんとのベートーベン。ベーゼンドルファーの貫禄たっぷりの響きが石田さんと山本さんを大きく支えて、神々しいほど。諸田さんのピアノも、年齢と共にすごく深みが増してきたような気がする。この3人のトリオは、私の中ではもう別格。自分の年齢も重ねながら、これからもずっと聴きたい。 アンコールは「トロイメライ」。ひとつの楽譜を一緒に見て弾く石田さんと山本さん。それを後ろから包み込む諸田さん。心にしっかり焼き付けた。
Jun 23, 2012
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ロシア・ナショナル管弦楽団指揮:ミハイル・プレトニョフピアノ:河村尚子【プログラム】グラズノフ:組曲「中世より」作品79~前奏曲グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 作品16チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 作品36 招待券が当たり、滅多に行かない海外オケにGO。プレトニョフさん好きの友人に声を掛けたら、「発売初日に購入済」とのこと。や、やっぱり。無駄にするのも惜しい気がして山猫父を同行。せっかくなので中華街まで行ってお昼ご飯を食べて、ホールへ。 後半のチャイコフスキーとアンコールの『ライモンダ』の「スペインの踊り」は、結構盛り上がったけど、前半はなんとなく地味…?普段聴いてる読響とかのほうが、よっぽど緊張感があるような…、う~ん。海外ツアーって、半分は海外旅行みたいなイベントなのかな、なんて思ったりして。と、いうか、いつもは舞台間近で聴いてる私が、1階の正面という、普段は座らないまっとうな!お席で聴いたからかもしれない^^;。
Jun 23, 2012
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先日お邪魔した、荒井さんと近藤さんの、「にしむくさむらい」。会場のサロンのブログに素敵な写真と一緒に紹介されたので、リンクさせて頂きます。葉月ホールハウス本当に贅沢な空間でしょう?音楽に合わせて体を揺らしながら(クラシック聴いてるっぽくない感じのノリで!)楽しそうに撮影なさってたカメラマンさん。とにかく細長い形のサロンなので、壁に体を引っ付けるように被写体との距離を確保されてた。(このブログを読むと、ご本職は音楽関係みたい)その方のブログも素晴らしい。やっぱり心底あの時間を楽しんでられたんだな。スタッフMiお出かけ日記読んでると、私もあの日の興奮が再び強烈によみがえってきてしまう!本当に素敵な時間だったのだ。荒井さんのお嬢さんの桃子さんのお菓子も素敵。小豆のガレットとかフィナンシェとかクッキーとかどれも美味しそうで悩んだけど、私はこの日、はじめて実物を目にしたケーク・サレをチョイス。それまで甘くないケーキ???って思ってた気持ちが吹っ飛ぶ美味しさ。皆さんワインと合わせてらしたけど、たしかに(^^)。自分でも作ってみたい!でも、甘い物のほうも気になっちゃって、帰りにフィナンシェをテイクアウトしたのだった。ということで、にしむくさむらい その2。おしまい。
Jun 20, 2012
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板橋区吹奏楽団 第26回定期演奏会宇宙(そら)のリズムACT1 大地・水小長谷 宗一:漫歩曲「お江戸彩花一巡り」土井 康司:行進曲「よろこびへ歩き出せ」ロースト:コンテストマーチ「マーキュリー」ネリベル:交響的断章ACT2 風・火炎のヴァイオリニスト「石田泰尚氏」を迎えてハムリッシュ:追憶のテーマガーデ(大橋晃一編):ジェラシーモンティ(大橋晃一編):チャルダッシュポンセ(大橋晃一編):エストレリ-タピアソラ(大橋晃一編):リベルタンゴACT3 空音楽絵巻ミュージック・ページェント劇団「シアタージャパン」を迎えてロスト・ムーン(失われた月-アポロ13号の危険な航海) 神奈フィルのホルン奏者の大橋さんが常任指揮者を務める板橋区吹奏楽団。その定期演奏会に、石田さんが「炎のヴァイオリニスト」としてゲスト出演。ブラスバンドと一緒ということで、マイクを使っての演奏だった。マイクを通した艶やかな音も結構好き。追憶、以外は大橋さんのアレンジ。石田さんのヴァイオリンがまずあって、作られているのがすごく良くわかる編曲。聴いていて嬉しくなってしまった。さて本日の石田さん、大橋さんの常任指揮者としての立場もあるからか(^^)、思いのほか余所行き。ちゃんと受け答えしてた、ははは。吹奏楽の人たちと石田さんは、全身黒でばっちり決めてて、それがステージのライトにすごく映えて、なかなかのものだった。で、真ん中で指揮棒を振る大橋さんの、真っ赤なジャケット。なんじゃ、ありゃ。なんだかすごくウケた。でも、嬉しいときに着るジャケットらしい。 ACT1は普通に吹奏楽演奏、といっても、最近の吹奏楽って、クラシックもびっくりの現代曲っぽい洒落た(難)曲を、さらっとやっちゃうので、冷や汗。ネリベルの前には、キーボードを使っての大橋さんの解説が。おかげで興味を持って、集中して聴けた。ACT3の『失われた月 アポロ13号の危険な航海』。ステージ右手には大きなスクリーン。その映像と劇団員の人のお芝居、そして音楽。 それにしても、区立ということで補助もあるんだろうけど、すごく大がかり。もりだくさんすぎるくらい。どれだけ準備に掛かっただろう。アマチュアさんの情熱はすごい。みんな学校とか仕事とかあるんだろうに。すごいなあ。
Jun 17, 2012
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小曽根 真 "TIME"小曽根 真 "TIME" 3夜連続コンサート~ピアノで綴る"TIME"過去から現在、そして未来へ~第3夜:Classics Best 小曽根さんの初オリジナル楽譜集"TIME"の発売記念のコンサート。私は小曽根さんがクラシックを弾いてからの付き合い?なので、第3夜のClassics Bestをチョイス。ジャズ屋が楽譜というのには、抵抗があったそうだけど、8年前に「間違って」クラシックに足を突っ込み、楽譜のとおりに弾く面白さを知った、のも、この楽譜集を作るきっかけのひとつだったとか?小曽根さんは、いつものとおり、お約束のフェイントで客席の通路から登場。クラシックを編曲といっても、ジャズはメロディではなくリズムを元にアレンジするそうで、私には原曲にさっぱり結びつかないことがほとんど。じゃあCDで予習、と思っても、CDと本番のアレンジはまた全然違う。なので、小曽根さんに関しては、私は生演奏のみ。クラシックベストとういことで、ラベルやショパン。かろうじてショパンの『ノクターン』はわかった!ラベルは『クープランの墓』自体、聴いたことがない^^;。ショパンの『マズルカ』はやっぱり全然わかんなかった。でも、楽しい。最後の『リ・ボーン』という曲。5月のLFJで児玉桃さんと『春の祭典』だかをやったときの、アンコールのために「前日」に作った曲だとか。ブルースっぽいスタンダードなジャズの雰囲気いっぱいで、すごく格好よかった。児玉桃さんが大好きな私の友人。せっかくチケット取れたのに、電車が止まってこの演奏会に行けなかったって言ってなかったっけ?桃さんがこういう曲弾く機会を、聴き(見)逃したのは、もしかしたら、超残念だったかもよ~。 アンコールは、なんとお父さんとの連弾!なんたるサプライズ!いきなりステージに呼ばれたのに、「上やる?」、「じゃ、ええか~」と、余裕の小曽根パパ。仲良く一つの椅子に座って、位置を入れ替わったりして、本当に本当に楽しそうだった。名前はわからないけど、古い有名な曲みたい。私も含め、まわりの人みんなじ~んとしてしまってた。泣けるわよ、これは。 相変わらずジャズは、さっぱりわからない私だけど、それでも心底楽しすぎの夜、だった。
Jun 15, 2012
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サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン室内楽アカデミー ゲストコンサートヴァイオリン:竹澤恭子 ピアノ:江口玲 チェロ:マリオ・ブルネロサントリーホール室内楽アカデミー選抜フェローヴァイオリン:依田真宣 鈴木慶子 小林朋子ヴィオラ:高橋梓 鶴友見チェロ:小野木遼【プログラム】メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 op. 49エネスク:弦楽八重奏曲 ハ長調 op. 7 竹澤さんの参加する、このサントリーホールのチェンバーミュージックガーデンは、私の密かな楽しみのひとつ。大好きなメンデルスゾーンのトリオを、この素敵なメンバーで。ピアノが主役とも言っていいようなメンデルスゾーンで、江口さんは、とてもとても抑えた演奏をしていた。ちょっとびっくりするぐらい。4楽章の出だしのところなんて、本当に静か。これはこれで、なんとも大人っぽくて素敵で、すごく緻密なんだけど無理してない、お3人が本当に力の抜けた美しい自然な演奏で、哀しいかな、あっという間に終わってしまった。でも、コンチェルトであれだけダイナミックな演奏をする竹澤さん。トリオの椅子に腰掛けての演奏は、ちょっと狭すぎ?ちょっと室内楽には収まりきらない感じで、体の動きと顔の表情が、枠?からはみださんばかりの迫力。すごかった(^^)。 後半はアカデミーのメンバーさんとのエネスク。おそらく2度と聴かなさそうな、レアな曲。最初は、緊張の表情だったけど、どんどん充実感が充ち満ち、最後の「やりとげた」という表情がすばらしかった。竹澤さんとブルネロさんの、「よくやった、よくやった。」という優しいお顔も素敵だった。前日には公開マスタークラスもあったよう。どんなしごかれぶりだったのか、ちょっと興味があるな。
Jun 14, 2012
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石田 泰尚&中岡 太志 ライブ in KAMOME live mattershttp://livedoor.blogimg.jp/pianist2104/imgs/a/7/a78034a1.jpgついにKAMOMEデビュー。といってもトリオ・リベルタじゃなくて、中岡さんとのデュオ。でも、都合がつかなかったり、日曜の夜はさすがにキツかったり、で、今までなんとなく行きそびれていたKAMOMEのライブ。今回は昼の回があったので、申し込んでみたら初参加がめでたくかない、始めて馬車道に降り立った。 窓から入る、お昼間の明るい光が、たしかに微妙な感じではあったけれど、久しぶりにマイクを通した石田さんのヴァイオリンの音がKAMOMEさんのフロアいっぱいに充ち満ち。中岡さんの、真面目なMCをちっとも聞いてない石田さんもいつものことなら、ヘンテコな決めポーズをする石田さんを見事にスルーして次に進む中岡さんも、どっちもどっちでおかしい。前半はピアソラ。後半は映画音楽。 今回初披露の新作も何曲か。韓国人の作品で、ピアソラの死後だけど、ピアソラの奥さんが絶賛したタンゴというのが、本当に美しかった。ピアノのソロのオリエンタル・タンゴと、ヴァイオリンのためのタンゴ(だったかな?)。韓国ドラマや映画のいいとこで、流れたらたまらないだろうなって曲。韓国人のほうが日本人よりはるかに叙情的でロマンティックな感性があるんじゃないだろうか。新作は新作で新鮮で素敵なんだけど、それを挟みつつ、馴染みの曲の2人の演奏を聴くと、その完成度の高さに驚いてしまう。今日初めて聴いた曲たちも、これからすくすく育っていくんだろうな。映画音楽だから気軽、なんて思っては絶対に駄目。誰もが知ってる曲でも、バッハと変わらない圧倒的な演奏で聴かせてくれるのが、石田さん。 ヘスの『ラヴェンダーの咲く庭で』と『管弦楽のためのファンタジー』(今日初披露の『オルガ』も加わって、ついにラヴェンダー三部作となった。)、そして『シンドラーのリスト』。この3曲だけは、いつ聴いても何度聴いても泣いてしまう。4月、大嵐で行けなかった開港記念館でのコンサート。その時聴けなかったのを、取り返せた。『ラヴェンダーの咲く庭で』は、リベルタで演奏される前から大好きで、サントラを聴いていた。映画で弾いていたのはジョシュア・ベル。でも、リベルタのCDが出て、石田さんの『ラヴェンダー…』を聴いた時、その音の温かい美しさに、息をのんでしまった。あぁ、なぜ『管弦楽…』のほうもCDに入れてくれなかったのだろう?くすん。 こういう場所でのライブに1人で行くと、飲んでも食べてても何となく手持ちぶさたで、ぽつんともじもじしているのだが、今日はテーブルをご一緒した方とも話が弾み、最初から最後まで、リラックスして楽しめた。どうもありがとうございます。
Jun 10, 2012
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荒井英治と近藤薫の丁々発止 にしむくさむらい 荒井英治:violin&piano 近藤薫:violin ルクレール:二つのヴァイオリンのためのソナタ 0p.12の1&2ハルトケ:Oh Them Rats Is Mean In My Kitchenブーランク:ヴァイオリン・ソナタ 『ガルシア・ロルカの想い出に』 フロロフ:ガーシュウィンのオペラ 『ポーギーとべス』 によるコンサート・ファンタジー 小さなサロンで、濃密な時間。オーケストラでは決して見たことのない、荒井さんの無邪気な表情。前半はヴァイオリン・デュオ。後半はなんと荒井さんがピアノ。今まで神奈フィルのゲストコンマスとか弦楽四重奏でしか聴いたことがなかったけどかなり気になってた近藤さん。なんたって、かなりの美男子さん。こんなすごい演奏する人だったんだ。力強くて温かい音色。 荒井さんのこだわりぬいた素晴らしいプログラム。ハルトケはいつかどうしても弾きたくて楽譜を手に入れたのがなんと17年前。近藤さんとなら弾けるかなと、今日ついに初演奏。おそらく日本初演かも、らしい。荒井さんが嬉しそうで嬉しそうで……。あんまり嬉しそうな様子で、聴いているこちらもにやけてしまう。長い間探していたフロロフの楽譜、灯台もと暗し?東フィルの第2ヴァイオリンの楽譜マニアさんが持ってた、とか(^.^)。ねっとりとセクシーなボギーとべス。荒井さんのピアノは、曲への想いがストレートに込められて、熱くダイナミック。でも、自分がピアノ伴奏なんて、近藤さんの演奏が心底好きでなくちゃ、できないだろう。おふたりの間の信頼感と敬意と友情、そして愛だな、愛。 アンコールは、バツェヴィッツの『組曲』から第1曲をヴァイオリン・デュオで。それからまた荒井さんがピアノでピアソラの『言葉のないミロンガ』。 男2人の熱いぶつかり合い。初めて聴く曲ばかりでちょっと心配して行ったのだけど、ほんと、一瞬たりとも気の抜く間もないほど、堪能してしまった。 たっぷりめにとった休憩時間には、荒井さんのお嬢さんの手作りのお菓子と飲み物がふるまわれ、とっても和やか。ご両親もいらしていたようだし、ご家族の仲良しな感じも私にとっては素敵なもてなし(^.^)。 荒井さんって、本当に音楽が好きで好きで好きなんだなあ。次に東フィルを聴くときは、全然違う気持ちで見てしまいそう。本当に幸せな時間でした。ありがとうございました。
Jun 9, 2012
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第195回オペラシティ名曲シリーズ指揮:大友直人ヴァイオリン:郷古廉チェロ:横坂源【プログラム】ブラームス:大学祝典序曲 作品80ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98 ブラームスのドッペルコンチェルトって、ソリストの二人の関係性がすごく聴くほうにも演奏にも影響すると思うのだけど、今日の18歳の郷古くんと25歳の横坂くんは、かなりナイスなキャスティングだったと思う。二人の、思いっきりやろうぜ!の意気込みがストレートに伝わってきた。郷古くんも横坂君も、ずいぶん前から何度も聴いてるけど、少年が青年になり、男くささも加わってきて、どんどん艶が出てきてる気がする。郷古くんは、後ろにオーケストラとかいるほうが、燃えるのかな?ヴァイオリンが鳴る鳴る!横坂くんも、ものすごい気合いだった。演奏が終わって、青春ドラマさながらに、がっちりと固い握手!二人とも力を出し切った、すがすがしい表情。 読響会員の友人に、先行発売で取ってもらったかぶりつきのお席。「ソリストが間近で見たいそうです。」とチケットセンターのお姉さんに言ったらしい^^;。目のやり場に困るほどのお席でございました。ソリストのお二人はもちろんだけど、大友さんの美しい後ろ姿とあの上品な立ち居振るまい…、あぁ、うっとり。 コンマスはシティフィルの戸澤さんで、ヴィオラのトップには神奈フィルの柳瀬さんが。おまけに大好きな小森谷さんものってて、あっちもこっちも気になって大忙し(^^)。 後半のブラームスの4番、コンチェルトの若い2人にどうだ、と言わんばかりの熱演を聴かせてくれた読響さん。スピーカーの中に頭を突っ込んで聴いてるみたい。エネルギーが体中の細胞の隅々まで、行き渡った感じ。すっきりデトックス気分でした。あぁ、感激した。
Jun 7, 2012
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あげはになった! このあげはさん、風で揺れた洗濯物が当たり、さなぎが枝から取れ掛けたのを山猫父がアロンアルファでくっつけて、様子をみていたもの。半分諦めてたけど、ちゃんと蝶になった。よかった、よかった。
Jun 7, 2012
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とっくに2週間前には捨ててるはずなのに……。 山猫父がふざけてこんなふうに閉じ込めたら、 不自由な感じがなんとなく気に入ったのか、足場悪そうにもそもそと入っては、あごを載せてまったりしている。マイ陣地。落ち着くらしい。少し前に大山猫が「やぐら」にちょこっと頭を突っ込んだら、横取りされると思ったのか、猛然と駆け付けてた^^;。その時の、えらく慌てた様子が、おかしかった。猫も焦るんだ。
Jun 4, 2012
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貧相な畑ながらも、めでたく初収穫。 甘長唐辛子とかぼちゃ(^.^) 茄子とトマト! きゅうりとピーマン そこそこ順調。 サッカー観戦しながら、畑の恵みで夜ごはん。 でも、畑でいろいろ教えてくれる、ベテランおばさんからもらった6株のニラが、一番我が家の食卓をうるおしてくれている、という現実……。切っても切っても生えてきてくれるのでほぼ毎週たっぷり収穫して食べられる。
Jun 3, 2012
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本日は久々の夫婦50割引映画鑑賞会。テルマエロマエ。あはは~、笑った。いたって真面目の、滑稽なことといったら。出演してる、おじいさんたちの、また見事なおじいさんっぷりが、圧巻。 阿部寛は、何年か前にテレビで大橋のぞみちゃんとのドラマを結構真剣に観たんだけど、あの真面目な表情が、悲劇にも喜劇にも通じちゃうのは、すごい!ハドリアヌス役の市川正親さんが、舞台で培った大袈裟ぶりがどんぴしゃり。キャストの真剣さに比例して、おかしくておかしくて笑っちゃうのだった。
Jun 2, 2012
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オルフェウス室内管弦楽団 with 五嶋龍【プログラム】ロッシーニ:オペラ『アルジェのイタリア女』序曲ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 「イタリア」 一度聴いてみたかった五嶋龍くん。とっても自由、心のままに気持ち良く弾いてる感じのベートーベンだった。弾くことが、もう自分の体の一部のようになってるんだろうな。他のジャンルのものを弾いても、きっとエキサイティングで楽しいだろうな。第1楽章のカデンツァで、ぐっと会場の空気を惹きつけてしまう。本人は、いたって楽しげに弾いてるのだけれど。アンコールはイザイの6番。ベートーベンを弾いた後に、イザイをたっぷり。……恐れ入りました。熱烈なご贔屓さんがいるのもたしかにうなづける。間違いなく聴いてる人の心を掴んで笑顔にしてくれる、ヴァイオリン弾きさん。 オルフェウス室内管弦楽団。指揮者なし、曲ごとに席替え(^.^)。なんとコンマスさんも交代!こちらもとっても自由な雰囲気。演奏に先立ち、日系と思われる方がメモを片手に日本語で挨拶。震災へのお見舞い。日本ツアーを楽しみにしていること、スポンサーへのお礼…。最後にはアンコールの曲もちゃんと紹介してくれた。あのサントリーホールにちゃんと行き渡る声で!立派です。ありがとうございました。
Jun 1, 2012
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ゆめ色スペシャルコンサート藤森亮一のチェロに夢中チェロ:藤森亮一 ピアノ:村沢裕子【プログラム】バッハ無伴奏チェロ組曲 第6番ニ短調BWV.1012 ショパンノクターン 第2番変ホ長調Op.9-2ノクターン 嬰ハ短調(遺作)序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調Op. 3チェロ・ソナタ ト短調 Op.65 バッハの無伴奏チェロ組曲の6番は、そもそもはもう1本高い音の弦のある、ピッコロチェロというので弾くものだそうで、今のように普通のチェロで弾くと技術的にとても難しいとのこと。25分ほどの長い曲と解説。「退屈したら僕のせいです。」相変わらずの藤森さん(笑)。お腹にずしんと響くような藤森さんのチェロの音。その音が鳴った瞬間に、別世界へ。退屈だなんてとんでもない。心の底まで洗われるひととき。 プログラムを見た時は、バッハの後は村沢さんのソロかしら?と思ったけど、チェロとピアノの編曲版だった。ノクターン嬰ハ短調、ピアノで聴いてもいい曲だけど、チェロの音で聴くと、またなんとも……。ピアノで聴き馴染んでいた曲だけど、ショパン自身がピアノの次に好きだったチェロ(以外は楽器として認めていなかったとか(*_*;……)との編曲版、さらにロマンティックで切ない。素敵。 メインはショパンのチェロ・ソナタ。人生の最後のほう、一番辛い時期の作品だそうだ。「暗い」と藤森さんは話していたけれど、ショパンの人生を想い、静かに心に染みた。 アンコールはあえてクラシック以外の曲で、と夕焼けこやけ情熱大陸のテーマとうもろこし畑の3曲。藤村さんのチェロで情熱大陸って、いいんでしょうか?こちらのほうがうろたえてしまうったりして。夕焼けこやけ、とざわわ、ざわわ、はこっそり口ずさんでしまった私。 帰り道、藤森さんの大・大ファンの方と駅までおしゃべり。この私など足元にも及ばない追っかけぶり。そういう「血」、私にも多少^^;流れてるだけに、どのお話もおもしろく、「わかる、わかる!」。藤森さん、N響、maro様…、最後は仁左衛門さんまで話しが盛り上がってしまった。ずっと気になっていて、行こうかどうしようか迷っていたモルゴーア・カルテットの6月の超マニアックなコンサート。行って聴いて、果たして理解できるかしらと……。「聴かないと絶対一生損しますよ。」という熱く熱く力強い言葉に……、あぁ、結局チケット買ってしまいましたとさ(*_*;。 実はラ・クァルティーナのコンサートもいこうかなあ、って思ってたので、 あれれ、気がつけば、私も藤森さんの立派な追っかけ……?
May 26, 2012
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う~ん。日向ぼっこですか?うひゃ~、気持ち悪いっ。 混雑してますねぇ。 あげはは見たいが、それまでが何とも……。 あぁ、悩ましい。
May 21, 2012
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ミュージックサロン・シリーズ 石田 泰尚 ヴァイオリン・アローン 【プログラム】ピアソラ:アディオスノニーノピアソラ: タンゴエチュードよりNo.1,No.4,No.6プロコフィエフ: 無伴奏ヴァイオリンソナタ ニ長調 作品115イザイ: 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第4番 ホ短調バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004 アンコールドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 終楽章ピアソラ:タンゴエチュードよりNo.3イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番より 復讐の女神たち ロンドンデリー 去年の鎌倉は行けなかったので、本当に久しぶりの石田さんの無伴奏。前日の興奮も冷めてないのに、む、無伴奏。石田さんもすごいが、聴きに行くわたしたちも、すごい(^^)。 ピアソラの無伴奏でのスタートは、無伴奏の前の緊張感をすこし和らげてくれるよう。プロコフィエフは、何度聴いてもなかなか仲良しにはなれないけど、石田さんの入魂はひしひしと伝わってくる。 後半は王道の無伴奏。イザイ、格好いいなあ。バッハ、弾いていくうちに石田さんの表情になんとも安らかな笑みが。シャコンヌでやっぱり涙が止まらなくなる。 かなりハードなプログラムでへろへろだけど(本当によたってた^^;)、まだ弾きます、の、アンコールとは思えないアンコールの大盤振る舞い。あれだけ弾いた後にピアソラのタンゴ・エチュードとバッハとイザイの無伴奏って...。でも、こういう時の石田さんって、本当に幸せそうにみえる。ヴァイオリンを弾くことが楽しくてたまらないんだなあ。 あまりにも濃厚なひととき。私自身、石田さんをずっと聴いてきたこの何年間を思い返し、原点に立ち戻った感じがした。
May 20, 2012
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三浦一馬 バンドネオン・コンサート石田泰尚(ヴァイオリン) 黒木岩寿(コントラバス) 山田武彦(ピアノ)ピアソラオブリヴィオンブエノスアイレスの冬アディオス・ノニーノ スール 愛への帰還リベルタンゴ ガーシュイン前奏曲1番 《3つの前奏曲》よりス・ワンダフルサムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミーアイ・ガット・リズムピアノ協奏曲 ヘ長調 第1楽章 去年のX'maroで始めて聴いた三浦君。maro様にまったくもって普通に渡りあう、その大物ぶりにびっくり。その時はコントラバスが黒木さん。神奈フィルから東フィルに移って以来で懐かしいやら嬉しいやら。maro様のヴァイオリンはもちろん素晴らしかったのだが、私のピアソラって、石田さんがスタンダードなんだな、と改めて思ったりもした夜。次は三浦君のバンドネオン・ソリスト。コントラバスは黒木さんじゃなかったのだけど、ヴァイオリンは石田さん。そう、この音!この演奏!そしてこの時のピアノが山田さん。ジャズのアドリブを思わせるようなピアノ。そして4月には三浦君の参加した、黒木さんのラ・ストラヴァガンツァ東京。ヴィヴァルディとピアソラの『四季』を聴きながら、あぁ、ここはやっぱり石田さんの音が欲しい......、と。 でも、日々こつこつ積み上げてると(←なにを?)、こういうふうに望みが実現することがあるんだなあ。私が長い間心に暖めていた「仮想」最強メンバーがついに集結。 前半がピアソラで、もうちょっと聴きたいなあと思ったのだけど、後半のガーシュインがさらにすごかった。決して若さと熱さだけで独走はしない三浦君のバンドネオン。それを3人のベテランさんたちがスタイリッシュに支えて、あり得ない満足感。これこそまさに最強。鳥肌もの。 アンコールはガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーとピアソラの現実と3分間。最後は会場からもかけ声。ライブ感いっぱいの素敵な時間だった。 それにしても、三浦君のしっかりさんなことといったら…。決して押しつけがましくなく、お話しはきちんとできるし、変な洒落も言わないし、石田さん、黒木さん、三浦君の爪の垢煎じたの、頂いときます^^;?
May 19, 2012
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今年も緑のカーテン育成中。定番ゴーヤに、朝顔が混ざる予定。……予定、でござる。
May 19, 2012
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久しぶりに映画。レンタネコ あの『かもめ食堂』以来、気に入ってる監督さんの作品。しかも猫!時間がないけど見逃すのも惜しくて、強引に気合い一発レイトショーへ。でも、キャスティングも、小さな小道具にもひとつひとつ心惹かれる、思ったとおりの「好き」な映画だった。 猫のいる様子が、もう本当に自然。うちの山猫たちがうつってても、なんの違和感もないような、猫が猫らしいままで撮られていて、癒されっぱなし。終わって、早くうちの山猫たちと愛情の確認をしようと、わくわくして帰ったのだけど、山猫たちの様子はまあ、いつもどおり。……まっ、そこが猫ってことで(;一_一)。エンディングのイラストが、大好きなくるねこさん。最後まで、くすくす笑いっぱなし。はぁ~、いい夜だった。 というわけで、うちの山猫さんたち。レンタルには、不向き、ですな。
May 19, 2012
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来月石田さんがゲスト出演する、板橋区吹奏楽団の演奏会http://www.itasui.com/炎のヴァイオリニスト石田泰尚氏を迎えて ほ、ほのお…、ですかね?石田さんって。かなりウケてしまったのは、私だけだろうか? でも、楽しみに聴きに行きたいと思う。なんと1000円。
May 16, 2012
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読売交響楽団 第515回定期演奏会 指揮:下野竜也ヴァイオリン:三浦文彰【プログラム】ライマン:管弦楽のための7つの断章 -ロベルト・シューマンを追悼して-(日本初演)シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調アンコール パガニーニ:ネル・コル・ピウシューマン:交響曲 第2番 ハ長調 作品61 読響会員の友人にわざわざ!取ってもらった極上のお席で三浦くんにかぶりつき(^^)。今日は、ジャケットの襟とポケットにベルベットの縁取りの、スーツに蝶ネクタイ。私の目からみると、なんだか七五三みたいにに見えてしまう。まだまだ若くてかわいい三浦くん。 さあて、三浦くんのコンチェルトは3回目。でもこの三浦くん、コンチェルトでは、なぜかそれほど強烈な印象は残さないんだな。いとも易々と弾けちゃってるのか、聞こえてくる音がすこぶる直球だからか?4月に聴いた、メンデルスゾーンの八重奏曲でトップを弾いた時のほうが、ぐいぐい前へ前へとやんちゃっぷりが出ていた感じ。そのあたりが、不思議くんでもある。だけども、アンコール、である。もしかしたら「あれ」かな、「あれ」弾いてくれないかな、という期待どおり、神奈フィルでも弾いた「ネル・コル・ピウ」。三浦くんらしく、なにげにさらっと始まり、段々と「何、これ?」とまわりを戸惑わせ(^^)、最後にみんながあっけにとられたところで終わる。すげ~っ、ブラボー!なんというか、苦笑されられてしまうような、ぬけぬけとした弾きっぶり、なんだよなあ。 でも、自分でも驚くほど、なんとも幸せにしみじみ癒やされてる自分に、つくづく「おばさん」を感じたひとときでもあった^^;。 読響さんは、後半の交響曲で本領を発揮した様な気がする。腹に響く、読響サウンド。ほぼ下野さんの後ろで、すばらしい聴き応え。本日のコンマスは小森谷さん。私の好みだけど、若造でなくて、一番渋くて格好いいコンマスはこの人じゃないかな?読響はそこそこ聴いてるのに、小森谷さんになかなか当たらなかった私。三浦くんだけでなく、小森谷さんも間近で聴けた、ゴージャスな夜。
May 16, 2012
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今年も…、お出まし。 茶色いむじむじ君。 あげはさん。 なんと、今年は、新しい餌場(^.^)、も確保してしまいました。
May 14, 2012
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この歳になって今更の…。今朝は小松菜、人参、バナナ、りんご。牛乳とヨーグルトをミキサーでがーっと。バナナのおかげで、お砂糖やはちみつを入れなくても、山猫父も小松菜と人参の野菜くささ(?)に「気付かず」、ごくごくのむ。 知り合いのお父さんが、りんご+バナナ+人参、のABCジュースで血圧もコレステロールも改善したらしい。内臓脂肪とコレステロールが若干微妙な山猫父に、はたして効果が表れるか?だいぶ習慣づいたので、他の野菜や豆乳も使ってみようっと。 大山猫が睨む先には、小山猫。最近の山猫たちのブーム。ソファの下がなかなか刺激的な隠れ場所、らしい。ソファカバーの布を挟んで、ばこばこ闘う。
May 12, 2012
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平成中村座 五月大歌舞伎 夜の部一、歌舞伎十八番の内 毛抜粂寺弾正 中村 橋之助 二、志賀山三番叟 上演口上中村 勘三郎小三山 江戸随一 志賀山三番叟三番叟 中村 勘九郎千歳 中村 鶴松 三、梅雨小袖昔八丈髪結新三髪結新三 中村 勘三郎家主長兵衛 中村 橋之助下剃勝奴 中村 勘九郎車力善八 片岡 亀蔵娘お熊 坂東 新悟 弥太五郎源七 坂東 彌十郎 連休最後の日は、山猫父と平成中村座へ。お口上に小三山さんが出ると聞いたので、どうしても行きたくなってしまった。たまたま桜席が買えて、すごくラッキー。毛抜は2度目だと思うけど、まだまだ良さがわからない^^;。隣の山猫父も、当然うとうと。でも、いいの。お楽しみはこれ以降。 桜席は幕内なので、舞台転換ばっちり見られる。舞台の後ろはお外、はじめての山猫父びっくりして、興味深そう(^^)。踊りのための板が敷き詰められ、勘三郎さんと小山三さん登場。幕の開く前、小山三さん、手の平に「人人人、ごっくん」。小山三さんも緊張するんだ!納涼歌舞伎もそうだけど、小山三さんはもう、登場するだけで客席の温度が上がる。みんな舞台の上で小山三さんに会うのが、本当に本当に嬉しいのだ。勘三郎さんの、今月で終わりの中村座と志賀山三番叟についてのお話に続いて、いよいよ小山三さん。93歳とは思えない、よく通るお声。中村屋3代を見つめてきた小山三さん。勘九郎さんの息子ちゃんの初舞台まで頑張りたい、との言葉に大拍手。本当に、それまで元気でいてくださいね。 勘九郎さんと鶴松ちゃんの志賀山三番叟。とにかくさかのぼること400年近い、由緒ある、しかも大変難しい踊りらしい。その大役を務めるという2人の緊張感がずんずんと客席に伝わる。必死なほど真摯な気持ち、見ていて胸が熱くなるほどだった。 さて、髪結新三。さっきのお口上の幕が上がる前、勘三郎さんがこちらに向かって「ごめんなさいね。新三、庇で見えにくくて」とおっしゃったとおり、桜席の奥の方は、舞台の上の家の中がちょうど見えない。でも、ちゃんと最大限の心遣いはしてくれて、通路に椅子を置いて、皆さんで横滑り。私たちは、一番客席寄りだったので、梅席との隙間に移動。背の無い腰掛けだったので、慢性腰痛の山猫父には苦行だったろうけど、舞台は良く見えるようになって、けっこう棚ぼただった。で、舞台のほうだが、橋之助さんの家主長兵衛がもう、最高!橋之助さん、いつの間にこういう役をこなすようになっちゃったんだろう。30両のうち15両だけしか新三に渡さない場面なんて、見ている方も新三と同じ気持ちになって、えっ、なんでと一瞬考えこんでしまうほど。勘三郎さんもノリノリの橋之助さんに「おめえ、神谷町のとっつっぁんに似てきたな」と突っ込み、大爆笑。最後は源七と新三の立ち回り、新三が切られたところで見得を切って、幕切の口上となるのだが、ここでサプライズ。いきなり舞台の後ろが大きく開いて、目の前にライトアップされたスカイツリー。(桜席からは見えません^^;) ちょうど東京ホタルっていう、発光ダイオードの球を川に流すイベントをやっていたので、かな?「いつもはやんないんだけど、今日はやってるっていうから特別に」と勘三郎さん。幕が下り、大急ぎでお弟子さんに持って来させたカメラでスカイツリーの写真を撮っていたのは、彌十郎さんでしたとさ。かわいい。 さて、中村座ともしばらく?お別れ。中村屋さん、素晴らしい舞台を本当にありがとうございました。
May 6, 2012
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新日本フィルハーモニー交響楽団 創立40周年記念 特別演奏会 指揮:ダニエル・ハーディングメゾ・ソプラノ:藤村実穂子 【プログラム】R.シュトラウス:組曲『町人貴族』 op.60ワーグナー(モットル編):女声のための5つの詩『ヴェーゼンドンク歌曲集』 op.91マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』 マーラーの1番なら、と新日フィル会員の友人にチケットを取ってもらった(^^)。後半目当てだったので、前半には何の心構えもなく、プログラムを見てびっくり。『町人貴族』が40分。ワーグナーが20分!ちょ、ちょっと終演は何時?と慌てる。 でも、最初の曲から、もう魔法が掛かったような一糸乱れぬ演奏。のみ込まれるように聴いてしまった。何度聴いても壮大なんだろうけどただ長い印象で終わってしまう、苦手のシュトラウスがこんなに生き生きと色鮮やかで楽しいとは!この曲また聴きたい、と言ったら、「普通はこんなすごい演奏にはならない」と友人。そ、そうなの?それを聴くと、他のオケで聴きたいような聴きたくないような……。崔さんのすばらしいソロがキラキラと、弾みまくり。それを見てたら、神奈フィルでも聴きたいと思うのは、当然だけど……。やっぱり無理ですかね? 藤村さんの圧巻の歌唱。訳を見てもなかなか難しい歌詞だけど、あのぞくぞくとしてくるような、深く響く声。会場全体が息をのみ、異様なほどの静けさ。すごかった。神様が歌ってるみたい。 前半でもかなり興奮してしまったのだけど、後半はさらにすごく、前半の素敵な余韻が一気にかき消されるほど。なんだか、ちょっともったいないような。でも、すごい1番だった。好きで何度も聴いているのに、それでも新しい発見が次から次へとあるような。最初はすごく上品な感じで始まったと思ったけれど、気がついたらうねるようにエネルギーが高まり、一気に終わってしまった感じ。息をするのも忘れて聴いてた。……、ふうっ、くたびれた。びっくりした。すごかった。 家に帰っても、体が火照るようで、しばらく高揚感が続いた。
May 5, 2012
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シンフォニエッタ21第13回定期演奏会 Vn:戸澤哲夫Ob:鷹栖美恵子 【プログラム】モーツァルト/ディベルティメント K.137J.S.バッハ/ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 BWV1060シューベルト(マーラー編)/弦楽四重奏曲「死と乙女」(弦楽合奏版) 東京シティフィルの戸澤さんの指導する30人ほどのアマチュア弦楽合奏オーケストラさん。この春、シティフィルから都響に移籍したオーボエの鷹栖さんのコンチェルトを聴きたくて。シティフィルの演奏会に行くたびに、必ずといっていいほどオーボエの音色に耳が立ち止まる。誰が吹いているんだろう、と思わずにいられない音色。それが鷹栖さん。 モーツァルトのディヴェルティメントはこのオケの定番だそう。戸澤さんがトップで一緒に弾く、という贅沢な編成。長年取り組んでいるだけあって、ちゃんと自分たちのものになってる安定感。バッハのコンチェルト。ついに鷹栖さんのソロ。あぁ、素敵。今まで何回か聴くチャンスはあったのに、なぜかスケジュールが合わなかった。でも、バッハ、短い^^;。もっと聴きたかった。アンコールも吹いて欲しかった~。 そしてシューベルト。演奏後の戸澤さんは、「なんとか踏ん張って」というところが何か所か無いわけではないとおっしゃりはしたが、月に1度の練習で1年掛けた集大成を心から讃えてらっしゃった。最後まで緊迫感のあふれる『死と乙女』、50分もの大曲。たいしたものだと思う。50分!練習では皆さん手が攣ったりなどのハプニングもあったそう(^^)。 それにしても戸澤さんの指導で演奏できるとは、かなり幸せなオーケストラだなあ。
May 5, 2012
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五月花形歌舞伎 昼の部一、西郷と豚姫仲居お玉 翫雀 西郷吉之助 獅童 二、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩更科姫実は戸隠山の鬼女 福助山神 愛之助 余吾将軍平維茂 獅童 三、女殺油地獄河内屋与兵衛 愛之助お吉 福助豊嶋屋七左衛門 翫雀 河内屋徳兵衛 歌六 母おさわ 秀太郎 連休後半はあちこち出歩いた。まずは新橋演舞場へ。3度目の『女殺油地獄』。愛之助さんの与兵衛を観に。悪党、というより、駄目駄目の最低の奴、という感じのする与兵衛。潔いほど^^;。福助さんのお吉は、死にたくなさがすごく感じられて、憐れだった。歌六さんと秀太郎さんの徳兵衛とおさわは、もう鉄壁。溢れまくる情愛。お金とちまきをお吉に預ける場面、観る度にだんだん好き度が増していく感じ。獅童さん、またまた増した存在感。西郷さんで見せてくれた、豪放さとかおおらかな優しさ。それとは正反対の気品溢れる維茂。立派になったなあ。
May 3, 2012
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室内楽の午後神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者による室内楽コンサート 石田泰尚(ヴァイオリン) 山本裕康(チェロ) 諸田由里子(ピアノ)【プログラム】カサド:無伴奏チェロのための組曲バッハ:無伴奏ヴァイオリン パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004ショスタコーヴィチ: ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op. 67 このお3人の演奏を聴くのは、久しぶり。山本さんのカサドでスタート。自身の内面をさらけ出すようなバッハとはひと味違う。山本さんのことだから、難しいことを考えて弾いているに違いないけれど(^^;)、カサドも素敵。一見静かだけど、内面は熱い。そして石田さんはバッハ。私はこれ久しぶりに聴くかも。嬉しい。曲の高まりに合わせて、心の中が揺さぶられていく。う~っ、たまらない。やっぱり息を止めて聴いてしまう。 諸田さんの、スタイリッシュなピアノだと、ショスタコーヴィチもなんだか都会的。何年か前にパルテノンでも聴いたけれど、お3人がそれぞれ年齢を重ねて磨きがかかり、すごく洗練された感じ。ダッダッダッダ、とたたみ掛けるように進んでいく。格好良かった。 アンコールはピアソラの『オブリビリオン』とクライスラーの『ウィーン風小行進曲』。いい曲なのに、最近なかなか聴く機会の無かった『オブリビリオン』。チェロが物悲しく心に響く。素敵過ぎ。 やっぱりいいなあ。このトリオ。諸田さんの、石田さんを手のひらで転がしてるような(笑)、クールな姐さんっぷりのピアノが、好き。ご主人の山本さんの何かと思い悩みやすいのとは対照的に、サバサバと明るく引っ張ってくタイプに見えるのも好き。リリスの石田さんのシリーズでやってくれないかしら? 「山本裕康/情景」 ロビーで売ってたので、やっと買えた山本さんの新しいCD。
Apr 30, 2012
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その3、連休恒例、猫の洗濯。なんと夏日。今日を逃すな。その4、去年から(*_*;、連休行事と決めた、換気扇分解掃除。その3、畑仕事。相変わらず、見た目が貧相なうちの畑。2年目スタート。本日もよく働きました。
Apr 29, 2012
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その1、 いちご酵母パン!苦節5年(?)、ついに大成功。1次発行発酵も2次発酵も、ちゃーんとふくれた~。焼いている間、いちごの甘い香りが家中に漂う(^.^)。1日おいたほうがしっとり美味しいらしいので、試食は明日の朝ごはん。 その2、 しょうゆ麹と塩麹。依然人気の塩麹。うちでも定番の調味料となり、ついに4回目の仕込み。しょうゆ麹というのもあると最近知ったので、ちょっと挑戦。こちらは麹としょうゆを1:1で混ぜるだけなので簡単。連休明けくらいにはそれぞれ完成予定。楽しみ。 いい感じに気温も上がり、『発酵』食には最適のシーズンが到来。張り切って励みましょう!
Apr 28, 2012
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石田泰尚 今川映美子 デュオリサイタル クライスラー:ロンドンデリーリスト:愛の夢シューベルト:即興曲D935 Op.142 より ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第3番 ト短調 D408 Op.137-3クライスラー:美しきロスマリン羊飼いのマドリガルプレリュードとアレグロ フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調クライスラー:愛の悲しみ愛の喜び 定員が70名という、なんとも贅沢な空間での石田さんのヴァイオリン。どうしてもしゃべらされてしまう最近の石田さんだが、今日はただただ弾く。そう、本当のところ、しゃべってなんかくれなくていいのだ。 濃密な演奏の、だた余韻だけをまとってしばし過ごすのも、なんと幸せなことだろう。 後半になって、「あれっ、眼鏡が違う?」と気付いた私。......、お客様が近すぎたんでしょうね。1番バッターとして弾かねばならなかったソロの『ロンドンデリー』、石田さん、色付きの眼鏡をかけてた(^^;)。相変わらず、シャイなのだった。
Apr 26, 2012
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山猫父が椅子に座ると、真っ正面に陣取り「じーっ」と見つめる小山猫。なぜか小山猫にモテモテの山猫父。「来い」と山猫父の手が動くのを、むずむずと待っている真剣な表情。合図が出ると、「うえ~っ」と喜びの唸り声をあげて、膝の上にジャンプ! 内心は、ちょっと様子の気になる大山猫。少し遠くから、「じーっ」。
Apr 22, 2012
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Super Trio 3゜C石田泰尚(Violin)・金子鈴太郎(Cello)・清塚信也(Piano)モーツァルト:ピアノ三重奏曲 第3番 変ロ長調 K.502ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 作品.90 B.166『ドゥムキー』メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 作品49 今日は清塚さんのピアノがとってもいい滑り出し。モーツァルトのピアノトリオのピアノがなんともチャーミング!モーツァルトってすごく退屈かすごくわくわくか、なのだけど、今日は最初のフレーズからきらきらと楽しげ。この3人だからこそ、のモーツァルトなんだろう。先月も聴いた「ドゥムキー」。河村さん、堤さん、佐藤くんのトリオはおそらく王道の「ドゥムキー」なんだろうけど、解説にあるとおり「一貫性のない」構成、なんとなくとりとめがない感じの印象だった。でも、今日は、まるで違う印象。ほの暗い部分に続いて曲想が変わると、まるでジプシーのダンスを見ているように血が騒ぐ。先月聴いた時にはそれほど感じなかったメロディメーカー・ドヴォルザークらしさが、今日はすいぶん伝わってきた。3人の持つ曲へのイメージが、明確に色付けされていたのかな?私は今日のような緩急があって感情の溢れ出てくるような演奏が、やっぱり好きだな。 そして後半のメンデルスゾーン。いったいどこまで加速され続けるのやら(*_*;。聴いているほうも、手に汗握り、終わって肩で息をするようでございました。 そして禁断のアンコール。まずは、今の季節にぴったりの「春の朝に」。前に3℃の譜めくりしてた若松くんの作品。チューリップのところで石田さん、ついにごきげんMAX。会場を大盛り上げ(笑)!続いては清塚さんの新作。モーツァルトのトルコ行進曲。こ、これはまたすごいアレンジ。やっぱり「天才」かも。清塚さんのクラシックのピアニストとしての立ち位置って微妙かもしれないけど、こういう才能は、おそらく他の誰も真似できないのでは?と思ってしまう。3℃のピアニストが清塚さんだってこと、石田さんにも、石田さんを聴く私たちにも、実はすごい事件、だったのかもしれない。そしてもう止まらない。チャルダッシュで会場は熱狂! 頭の中はからっぽ。まるで魂が抜かれたような心持ちで相模大野を後にした私だった。 私だけのお願いではないと思う。3℃の「オリジナル&禁断のアンコール集」のCD、できないかな。
Apr 21, 2012
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昨日仕事の帰りに大丸の前を通ったら、「春のパンフェスティバル」ってのをやっていた。ちょうど目の前にあったのが、山崎のランチパックのコーナー。「ご当地ランチパック」の看板につられ、ふらふら~っと。どうも、季節限定とか、そういうものに弱い。ランチパックなんて30年!近く食べてないのに…。福岡のあまおういちご&ホイップやら東京MX豚やら、遅い時間であんまり残ってないのだが、それでも目移りする…。あれこれ買っても、賞味期限のあるものゆえ食べきれない……。「いつまでやってるの?」と店員さんに尋ねる人多数(^^)。わかります。 とりあえず、季節柄の桜あん&ホイップ(求肥入り)と長野のあんずじゃむ&ホイップってのを買って帰り、朝ご飯に食べた。菓子パンだから、もっと甘ったるいものかと思ったら、以外にあっさりだった。思ってたほど「具」は入ってなかった^^;、とも言えるが……。 今日の帰りには、うっかり寄り道しないようにしないと…。 生協で買った2パックお徳用で、久しぶりのいちご酵母。良い感じにぶくぶくしてきた。ちゃんとパンが焼けるといいんだけど…。なかなか、「これ」というところに到達できない、ストレート法で焼く自家製酵母のパン。
Apr 20, 2012
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おねがいマイメロディ 柊恵一 ヴァイオリンソロアルバム置鮎龍太郎(柊恵一)『おねがいマイメロディ』というアニメに出てくる、柊恵一という天才ヴァイオリニストのソロアルバム、ということです。 なにを隠そう、これを弾いている影ヴァイオリニストは、あの長原幸太さん!彼の録音が何かないかしら、と探していて、ついに見つけた。あくまでも柊恵一のソロデビュー盤(^^)なので、長原幸太の名前は一切ないのだけれど、間違いなく彼の演奏。ヴァイオリン弾きさんも、いろんなお仕事があるんだなあ……。 1.イントロダクション「夢の幕間~柊のテーマ~」(渡部チェル)2.ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)3.シャコンヌ ト短調(ヴィターリ)4.スケルツォ=タランテラ(ヴィエニャフスキ)5.プレリュードとアレグロ(クライスラー)6.伝説曲Op.17(ヴィエニャフスキ)7.24のキャプリース 作品1第13番ト短調(パガニーニ)8.悪魔のトリル(タルティーニ/クライスラー編)9.タイスの瞑想曲(マスネ/マルシック編)並んだ曲目を見て、迷わず購入。「天才ヴァイオリニスト」になりきった、超絶技巧満載のこれ以上無いほどのゴージャスな弾きっぷりで、たぶんこのCD限定といってもいいくらいの情熱的で濃密な演奏。聴き応えたっぷり。あのネマニャ・ラドゥロヴィチを思い出させるような、激しさ。 大好きな曲ばかりが入っている。いいもの見つけちゃった。ふふふ。 この春大阪から東京へ戻った長原さんの、今後の活動にかなり期待している私。間違いなく、聴いた人の心を鷲掴みにするだろうな。
Apr 16, 2012
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平成中村座 四月大歌舞伎隅田川続俤法界坊序 幕 深川宮本の場より大喜利 隅田川の場まで 串田和美 演出・美術 聖天町法界坊 中村 勘三郎道具屋甚三郎 中村 橋之助永楽屋手代要助実は吉田松若 中村 勘九郎花園息女野分姫 中村 七之助仲居おかん 中村 歌女之丞山崎屋勘十郎 笹野 高史番頭正八 片岡 亀蔵永楽屋権左衛門 坂東 彌十郎永楽屋娘お組 中村 扇雀 桜の散る、冷たい雨の平成中村座。本日は「猫ママの会」の未来ママさんとくりっぱさんと観劇。串田さんの「法界坊」を観るのは私もはじめて。 チーム中村屋の法界坊は、最後までアクセル踏みっぱなし。客席総立ちのカーテンコールなんて、もしかしたら始めて経験したかも。笑いがとまらないすったもんだの序幕は2時間があっという間。大喜利では、勘三郎さんの壮絶といってもいいような気迫が伝わってきて、ただ圧倒されるのみ。あれだけ笑って、歓声を上げて……。いや~、すごかった。 隅田川のほとりに建つお芝居小屋で、その隅田川を舞台にしたお芝居、降りしきる桜吹雪、なんという季節感!そういうぴったりの演目がちゃーんとあるのが、すごい。これこそ日本人の贅沢だな。
Apr 14, 2012
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朝、姪から「お花見に行かない?」という誘い。山猫父はゴルフなので、久々にうちで一人でのんびりしようと思っていたのだが、お天気もいいし暖かなので、出かけることにした。 すさまじくなっていそうな上野をちょこっと避けて、谷中・千駄木・根津界隈を、散歩。これはケーキ屋さん「イナムラ・ショウゾウ」の前の桜通りの桜。 谷中霊園の見事な桜も眺め、谷中銀座からちまちまとお店を冷やかしながら、根津までぶらぶら。たっぷり歩いたけど、気持ちよかった。
Apr 8, 2012
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TKOトークライブ 戯れ言 新宿に『角座』という松竹の小さな劇場があるのを知ったのは少し前。あっという間に売り切れでチケットは買えなかったのだが、笑福亭鶴瓶さんの落語会に行ってみたいと思ったのがきっかけ。それ以来時々HPをチェックをしていて、今回はじめてTKOのトークライブというのに行ってみた。実はお笑いの芸人さんって全く詳しくなくて、TKOの木下隆行さんを知ったのは、テレビドラマの「ジェネラル・ルージュの凱旋」が最初。この役者さんいいなあ、と思ってたら、お笑いの芸人さんだった^^;。 楽しかった。コントとかはなくて、とりあえずおしゃべりなんだけど、結局ずーっと笑い続けてしまった。お二人とも今年40歳。それほど!世代の開きがないのも、良かったかな(^^)。このライブ2か月に1回、角座でやってるらしくて、毎回サプライズでゲストが出るそうだ。今日は、具志堅用高さん。←知ってる人で良かった^^;。これがまた盛り上がり、宴もたけなわではございますが、そろそろお時間が…、で名残惜しく終了。 入場料はなんと1500円。え、映画より安い!芸人さんって、大変なのね~。1500円なら、まあいいよな、と山猫父もまんざらでもない様子。 また、そのうち行こうね。 ↑ 秋に畑の隅っこに植えたチューリップが咲き始めた。チューリップ植えるのなんて何年ぶりだろう。
Apr 7, 2012
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ふたつの《四季》~ヴィヴァルディ & ピアソラ ラ・ストラヴァガンツァ東京 ヴァイオリン:松野弘明、井上静香、城代さや香、西川茉利奈 ヴィオラ:篠崎友美、森口恭子 チェロ:植木昭雄 コントラバス:黒木岩寿 リュート:佐藤亜紀子 チェンバロ:小森谷裕子バンドネオン:三浦一馬ギター:大萩康司ボーカル:小島りち子 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「春」 第1楽章アレグロ 第2楽章ラルゴピアソラ:タンティ・アンニ・プリマピアソラ: ブエノスアイレスの四季より「ブエノスアイレスの春」ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「春」 第3楽章アレグロ ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「夏」第1楽章アレグロ・ノン・モルト 第2楽章アダージョ-プレストピアソラ:タンゴ組曲より「アンダンテ・ルパート、メランコリコ」ピアソラ: ブエノスアイレスの四季より「ブエノスアイレスの夏」ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「夏」第3楽章プレスト ピアソラ:チキリン・デ・バチン ピアソラ:ロコへのバラード ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「秋」 第1楽章アレグロピアソラ: ブエノスアイレスの四季より「ブエノスアイレスの秋」ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「秋」 第2楽章アダージョ・モルト 第3楽章アレグロ ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「冬」 第1楽章アレグロ・ノン・モルト 第2楽章ラルゴピアソラ: ブエノスアイレスの四季より「ブエノスアイレスの冬」ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より「冬」 第3楽章アレグロ 最初に黒木さんがマイクを持って出てきて、今夜は『変体(変態?)的な』演奏を試みることについてのお断りトーク。プログラムを見ると、ヴィヴァルディとピアソラが交じっての演奏。わたし、頭がとっちらからないかしらと、少々心配に…。でも、これだけ豪華な役者が揃っての演奏。そんな心配は、演奏が始まるなり、吹っ飛ぶ。ヴィヴァルディは、かなりロックな!アプローチの『四季』で、松野さんと篠崎さんの、若干ビートに乗りきれない感じが、ちょっと微笑ましかったりして…。犬の声を弾く篠崎さんが、その時だけ舞台の端っこの台に移動して弾いたり、遠くから近づいてくる嵐を、黒木さんと植木さんが後ろ向きになって弾いて演出したり。はじめの黒木さんの話では、このへん結構気合い入ってるようだったけど…、まあ、これはどっちでも良かったような(^^;)。でも、『四季』って、ヴァイオリンとチェロの掛け合いのところのチェロの存在感がすごく重要だと思うのだけれど、そのところは植木さんのさすがの音色。しびれた。松野さんもすごい熱演ではあったのだけど、願わくば、これを石田さんで聴きたいと思わずにはいられなった、罰当たりなわたし。ラ・ストラヴァガンツァ東京の『四季』はリュートが入る。もしかするとこれが本来の演奏なのかな。楽器自体を見るのも始めてだけど、佐藤さんのバロックギターとリュートを持ち替えながらの演奏と音色、チェンバロだけでは決して出せない繊細さが素敵だった。 さて、ピアソラ。三浦くんと大萩くん、お二人とも『四季』の入ったCDを出して間もないという、旬な演奏。このお二人に松野さん、井上さん、森口さん、植木さん、黒木さんが加わっての『ブエノスアイレスの四季』。大萩くんの、なんだか戦争映画に出る若い俳優さん!みたいな短く刈ったヘアスタイルにちょっとびっくり(^^)。な、なんかあったの?ピアソラの『四季』のギターの、目にも鮮やかなすごいテクニック。今まで持っていた、涼やかで繊細な大萩くんのイメージが、見事に覆される。か、かっこいい……。 『四季』の合間に入れられた、三浦くん、大萩さんが、黒木さんとデュオで演奏した小品がまた、しっとりと素敵。休憩後の「チキリン・デ・バチン」と「ロコへのバラード」は、三浦くん、黒木さんが舞台の一番下手、会場の片隅、で演奏。小島さんのムード満点のヴォーカルで、まるで、ナイトクラブみたいな雰囲気。ほぇ~、うっとり。ピアソラでも、やっぱり石田さんがいればな~、とつい思ってしまった。ほんとっ、すみません^^;。でも、大好きな黒木さんと植木さんがいるストラヴァガンツァ東京、すごく気に入りました。ヴィヴァルディ&ピアソラの『四季』、是非CDにして欲しいな。 去年聴いた長岡京室内アンサンブルの『四季』も、まるで絵のようで素晴らしかったな。『四季』って、100人いたら100通りの演奏があるっていうけど、本当にそうだ。もしかしたら、来年も『四季』が聴けるかな?来年の「東京・春・音楽祭」で演奏されるのはどんな『四季』かしら?主催者様、大いに期待しております。
Apr 6, 2012
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メンデルスゾーン 弦楽八重奏 若き名手たちによる室内楽の極ヴァイオリン:長原幸太、西江辰郎、佐久間聡一、三浦文彰ヴィオラ:鈴木康浩、大島 亮チェロ:上森祥平、宮田 大【プログラム】モーツァルト:弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516ブラームス:弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 op.111メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 最初のモーツァルトの音が鳴るなり、「これ、MAROカンパニー(MAROさま無しの)じゃない。」と。西江さん、長原さん、鈴木さん、上森さんの「チームMARO(^^)」に大島さん(この人も本当に上手い!)が加わっての貫禄の弦楽五重奏。西江さんがトップのモーツァルト、長原さんがトップのブラームス、それぞれの持ち味にぴったり。 それにしてもこの人達の演奏を「見て」いると、いつも学校の教室をイメージしてしまう。前のほうで静かに授業に耳を傾けているのが西江さん。後ろのほうでちょちょこふざけて絡んでるのが鈴木さんと長原さん。ちょっと離れたところから全体を眺め渡して時折突っ込むのが上森さん。なんというか、すごく『男子』ワールド?ついにやにやしてしまう。 この5人が、ホールの響きに加え、今日は敢えて楽器を鳴らしに鳴らしてるような印象の、すごい演奏。弦楽五重奏って、もしかして始めて聴くかも。四重奏とも六重奏ともまったく違う激しさ。なんなんだ、この迫力は? 後半は、三浦君、宮田君、佐久間さんの若手3人が加わっての八重奏。後で聞くと、三浦君がタキシードを持ってないので、後半はそれに合わせて皆さんお召し替えだったそう(笑)。 なんと若き天才三浦君をトップに据える、「そうきたか」、のナイスな編成。トップサイドには長原さん。神奈フィルで三浦君がコンチェルトを弾いた時、ゲストコンマスが長原さんだったので、あの時の雰囲気がよみがえる。いい感じのふたり。それにしても三浦君の、堂々たる演奏ぶりったら。末恐ろしいとは、まさにこの人に使いたい。メンデルスゾーンらしい、メロディや音が美しくも複雑に折り重なる、凝った曲。8人の間でソロが、ここぞと響き交わされ続け、一時も気が抜けない。ピアノトリオやこの間聴いたビオラ・ソナタ同様、フィナーレは息をするのを忘れて聴き入ってしまう。とにかく8人が揃って全力疾走しているような迫力に、正直ただただ唖然とするうちに曲が終わった。 アンコールはシュポーアの二つのカルテットのための曲のフィナーレ。 ただ、前半から出ずっぱりで息も絶え絶えの「年長さんチーム」がちょいと休憩する間、長原さんMCで『無茶振り?』コーナー(やっぱりMAROワールドの番外編だ~)突入。佐久間さん、三浦君、宮田君に、「メンデルスゾーンとくればメンコン」「メンコンとくればチャイコン」「チャイコフスキーとくればロココ?……ドヴォコン」。これがまた、おかしいやら、すごいやら......。会場が沸く沸く。最初に佐久間さんが「よっっしゃ」とメンコンの第2楽章。しばらくすると後ろでは、長原さんが「おい、いつまで弾くの?」という表情(^^;)。三浦君のチャイコンには途中から西江さんがオケの伴奏をちょんちょんと付け始め、止めるに止められない。最後の宮田君の、あの二度と他では聴けないような、ありえない音の(本当にすごかった)ドヴォコンの出だし。思わず「すげ~っ、こんなの始めて聴いた!」と叫んだ長原さん。客席も、全員一致で同感でございました。 東京・春・音楽祭 『若き名手たちによる室内楽の極み』、来年も楽しみにしております。
Apr 4, 2012
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横濱"BLUE"夜会 ヴァイオリン:石田泰尚ピアノ:中岡太志 【プログラム】ピアソラ・タンゴ・セレクションアディオス・ノニーノ来るべきもの昔々『タンゴの歴史』より「1900年代の娼館」「1930年のカフェ」「1960年のナイトクラブ」鮫 ナイジェル・ヘス:映画『ラヴェンダーの咲く庭で』より「テーマ」 「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」ジョン・ウィリアムズ:映画『シンドラーのリスト』より「テーマ」ミキス・テオドラキス:映画『その男ゾルバ』より「ゾルバの踊り」シュニトケ:タンゴロドリゲス:ラ・クンパルシータヤコブ・ガーデ:ジェラシーアンヘル・ビジョルド:エル・チョクロ……映画『ひまわり』よりテーマピアソラ:リベルタンゴ 平日、しかも火曜日の夜に横浜...。でも、プログラムには大好きなナイジェル・ヘスの「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」とジョン・ウィリアムズの「シンドラーのリスト」。もう「気合い」で行くしかないとチケットを買った。 が、なんと関東はただごとではない嵐。世の中が大騒ぎ。交通機関にも影響が出始め、帰宅の指示。考えて考えて、意気地なしのわたしは、横浜へ向かうのを諦めた。 でも、このコンサート、なんとUSTREAMでの配信があったのだ。7時までに夜ごはんの支度を終え、パソコンの前に正座。あまり良いとはいえないパソコンの音。小さな画面。うしろでは、山猫父がテレビで広島VS巨人を観戦中(←消音)。 でも、石田さんの演奏は、それでも充分に私の心に染み入ったのだった。こんな小さい画面で聴く演奏に、こんなに感動できるとは自分でもびっくり。(広島が点を取ってるうしろで、「シンドラーのリスト」にむせび泣くわたし。) 演奏が進むにつれて、石田さんの音は艶やかさを増し、表情がどんどん生き生きとしてきて、心底楽しんでるのがちゃんと伝わってくる。いつもは見えない中岡さんのピアノを弾く手元も映る。客席から見えない細かなところが見えるんだな。画面の横のtwitterのやり取りが、演奏会とは違ってみんなでおしゃべりしながら聴いてるみたいで、ちょっと楽しかったし。 横浜まで行けなかったのは残念だけど、こんな形で楽しめたのは不幸中の幸い。神奈フィルさん、本当にありがとうございました。
Apr 3, 2012
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オーケストラの日2012NHK交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京都交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉、読売日本交響楽団、群馬交響楽団司会:江原陽子【プログラム】「ファンファーレ」津守祥三、村上信吾、川村大、川上由貴乃第1部 4オーケストラによる夢のリレーコンサートヴィヴァルディ協奏曲集 作品8から「四季」「春」大谷康子&東京交響楽団メンバー「夏」石田泰尚&神奈川フィルハーモニー管弦楽団メンバー「秋」山本友重&東京都交響楽団メンバー「冬」木野雅之&日本フィルハーモニー交響楽団メンバー第2部 オーケストラの日祝祭管弦楽団による渾身の演奏指揮:梅田俊明コンサートマスター:豊嶋泰嗣(新日本)ピアノ:舘野泉ジョン・ウィリアムズ:映画「スター・ウォーズ」メインタイトル吉松隆:大河ドラマ「平清盛」テーマ音楽ビゼー:「アルルの女」から メヌエット&ファランドール ヨハン・シュトラウス:ポルカ「狩り」 マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲 ホルスト:組曲「惑星」作品32から 「木星」 会場に到着して、ロビーに溢れる人の賑わいにびっくり。それぞれのオーケストラがブースも出していて、まるでお祭り。入り口で手渡されたプログラムを見たら、まずピアニストの舘野さんの名前が目に入る。なんというサプライズ。さらにオーケストラの日祝祭管弦楽団のプルト表、第1ヴァイオリンの最後列には、なんと第1部で『四季』を演奏する、コンマスさん4人の名前がどどどん!嘘でしょう(笑)。開演前に一気にテンションが上がるわたし。 第1部の『四季』。『四季』という作品の演奏のやり方として良いか悪いかは、まあともかくとして、今日集まった人たちが、今後演奏会に足を運ぶ動機には、充分になりうる好企画だったと思う。「春」が大谷さんらしく楽しく華やかに始まると、石田さんの「夏」がうだるような酷暑のけだるさといきなりの雷鳴で引継ぎ、木々が色づく実りの「秋」の宴を山本さんが艶やかに、最後は木野さんが「帝王」さながらこちらが唖然とするような圧巻の演奏で、「冬」というか「フィナーレ」を見事に盛り上げた。なんと、まあ。私個人は、大谷さんの皆さんを『四季』に導くすばらしいお話の後の、石田さんの司会者泣かせの「夏ですから、夏らしく…。夏ですから、暑く…。夏ですから…。」の間を外したMC(や、やっぱりな……)、山本さんのやけにきっちり整えられた前髪のスタイリング、出てきただけで一瞬会場がどよめいた木野さんの立派なお腹まわり…、と突っ込みどころ満載。小編成の『四季』を演奏するには文化会館の大ホールはもちろん適当とは言えないけれど、それぞれのコンマスのお話だけでなく、オーケストラ交代の時間を利用してプログラムの解説を確認できたりもして、『四季』入門としては、最高に贅沢な企画だったかも。これ、実に期待以上に楽しかった。 第2部は、もうとにかく113人(だっけ?)の大編成の迫力に酔いしれるのみ。スターウォーズで会場全員の心を鷲掴み。一気にオーケストラワールドへ。続いてサプライズ舘野さんのご登場。「遊びをせんとや、生まれけむ。」が舘野さんのピアノで演奏された時には、ちょっとゾクゾク。「ちょっと短すぎ。もっと演奏したい。」と舘野さん。だけどそのちょこっとのために出演して下さったことに、感激。演奏の後のお話が、また素晴らしかった。それにしても、コンマス4人が第1ヴァイオリンの最後列に控えるポジションは、ナイス!ウケました。私の席からは石田さんは見えず、ガシガシとものすごい勢いで弾いている山本さんが隙間からちょこっと見えただけだったけれど、この4人の前に座った方たち、さぞかし背中が凝ったことだろうな。後ろから、ああいう人の音が聞こえてくるって、どんな感じなんだろうか?その後もお馴染みの肩の凝らない曲目が並ぶのだけど、これだけの豪勢な編成で奏でられる音を受け取るのはもやは耳ではなく体。なんだかテーマパークで遊んでいるような楽しさみたい。指揮の梅田さんのお話では、舞台の裏ではオーケストラ、事務局、裏方の方々が、あちこちで久々の再会を喜ぶ同窓会のような様子だったらしい。その喜びや楽しさも客席に伝わってきていたんだろうな。まるでオーケストラの文化祭のようなひとときだった。 最後は『ふるさと』大合唱。わたくし、なんとこれで連続3週間、コンサートの最後に『ふるさと』を歌っている。3番まで、ぼちぼちそらで歌えそう。やれやれ。
Mar 31, 2012
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郷古廉ヴァイオリンリサイタルヴァイオリン:郷古廉ピアノ:加藤洋之【プログラム】ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品op.75ブラームス:ヴァイオリンソナタ第2番イ長調op.100イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番ト短調op.27-1ルクー:ヴァイオリンソナタト長調 この人のヴァイオリンの音といったら……、この世のものとは思えない美しさ。うっとりするようなたっぷりとした鳴りっぷりなのだ。 いかにも10代の、シャイの裏返しのような、きまじめなつっけんどんさ。黙々と弾く郷古くん。こちらも真面目に聴く(^^)。でも、すべての演奏が終わったら、ようやく寛いだ様子でピアノの加藤さんと笑顔を交わしていた。ふふふ、ちゃんと笑えるのね。これから年齢を重ねて、どんどん演奏の味わいも変わっていくんだろうな。後半の、イザイやルクーのアグレッシブな勢いが、今の若い郷古くんには合っているかも。アンコールのイザイ『子供の情景』も圧巻。ドヴォルザークとブラームスは、パーフェクトに美しすぎ。うっかりうとうとしてしまうほど^^;。でもとにかく演奏を聴いている間、時間を全く感じさせない。それなりにまとまった作品を並べたプログラムなのに、あっという間の2時間だった。
Mar 31, 2012
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西江辰郎ヴァイオリン・リサイタルヴァイオリン:西江辰郎 ピアノ:坂野伊都子(Pf)【プログラム】モーツァルト:ピアノとヴァイオリンの為のソナタ ホ短調 K.304グリーク:ヴァイオリンとピアノの為のソナタ第3番 ハ短調 op.45ストラヴィンスキー:イタリア組曲クライスラー:愛の悲しみグラズノフ:瞑想曲 op.32ファリャ:クライスラー編曲:スペイン舞曲メンデルスゾーン:クライスラー編曲:五月のそよ風(無言歌集より)クライスラー:前奏曲とアレグロ・・・・・・サンサーンス:オペラ『サムソンとデリラ』から「春はめざめて」クライスラー:中国の太鼓 短調のモーツァルトから始まった、西江さんの演奏会。この美しくて哀しいモーツァルトを聴けただけでも、来て良かったと思った。今まで、なんとなく聴き逃していたソロの演奏会についに参戦。 羽目を外したりなんてしなさそうな、見るからに「王子」の西江さん(^^)。演奏もそんなふうにとても折り目正しくお行儀が良い。自分の感情にまかせるのでなく、静かに作品の声に耳を傾けてる感じだろうか?後半のメンデルスゾーンやアンコールの春はめざめて、こういうしっとりと美しい曲が本当に似合う。でも、ストラヴィンスキーやファリャで、ちらりと見せてくれた、激しく荒ぶる感じ、そんな西江さんも、ちょっとは見たいかな......。 ピアニストの坂野さんとのコンビはもう10年になるそうだ。坂野さん自体は他の方のステージで何回か聴いているのだが、西江さんとのデュオは今回がはじめて。繊細で美しい西江さんの音色に、耳元でささやくような感じで坂野さんのピアノが聞こえてくる。それも西江さんのヴァイオリンとは対照的な、雰囲気のあるハスキーな声で、といった感じ。半分はステージの後ろに逃がしているんじゃないかと思うような、音のバランス。相手が西江さんだからなのか、ホールのせいか、ピアノのせいか?とくに後半、良く聴く曲が並んだだけに、同じ楽譜を弾いてるとは思えない独特なニュアンスの伴奏に、聴き入りっぱなし。クールで色っぽくて、なんとなくお酒を飲みながら聴いてみたいような気もしたのだった。
Mar 27, 2012
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