田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2004年12月21日
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カテゴリ: 硬派
友人が賞に入選した。


非常に喜ばしいことだ。
僕は彼の実力を以前から知っていた。
だから、驚いたとしても空前絶後というほどではない。
同時に、単に幸運なだけではない。

その友人と立て続けに飲んだり、お茶をしたりしていた。
淡々とした語り口とユーモアは変わらない。
いい飲み友達でもある。



隣の部屋で同じ世界を目指しているグループが飲んでいた。
その中から、女性が私たちの部屋にやってきた。

小柄でショートカットで、上に膨らんだ半月形の目をしていた。
白い色のゆるいタートルネックを着ていた。
正直に話せば、かなり好みのタイプだった。

「握手させてください」と彼女は友人に言った。
友人は意外な顔をした。
「是非、あやからせて欲しいんです」彼女は続けた。

友人としても断る理由などないだろう。
ちょっと、戸惑いながら握手に応じた。

横目で僕は眺めていて、かわいい娘と握手できていいなあ、位にしか思っていなかった。


芸能人とか、料理とか、酒の強さについての話だ。

友人と別れ、電車に乗り込み、一人になって僕はふと思った。

彼女の目に友人はどのように写っているのだろう、と。
きっと「賞を取ったAさん」として写っているのだろう。
いや、きっとじゃないな、間違いなく、だな。


一方、僕にとっては「実力ある友人が賞を取った」としか写らない。

なんだか、それは奇異に写る。
一人の人間の中に異なる順序での知り合いのタイプが二つあるのだから。

きっと、友人は成功するだろう。
同時にそれは、友人よりも先に賞を知っている人の中で生きていくということなのだ。
友人が知らない人に知られていく過程なのだ。

以前に成功するとは別の人生を歩むことと、何かで読んだ事がある。
ピンと来なかった。
でも、今なら分かる気がする。
別の集団や世界に招きいれられる、あるいは求められることなのだから。
彼女が握手を求めたように。

もちろん、いいことに違いない。
何しろ、一度の人生で色々な人生を歩むことができるのだから。
それは、望んでいたことでもあるのだから。

また、本当の出会いは無名時代しかないとも、読んだ事がある。
それも、とても分かる。
きっと、各々が成功した後にジョン・レノンさんと、ポール・マッカートニーさんが出会ってもビートルズは生まれなかったろう。
そういうことだ。

願わくば、私は友人とすでに出会っているのが、本当の出会いであると信じたい。





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最終更新日  2004年12月23日 02時01分11秒
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