田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2005年03月01日
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カテゴリ: 硬派
スペインのサッカー選手、イヴァン・デラペーニャが2月9日のキプロス戦で先発出場した。
僕は驚いた。

彼が代表初選出だったということを。
てっきり、10代か20代の前半に一度や二度は代表呼ばれているだろうと、思い込んでいた。
つまり、僕にとってデラペーニャ選手とは若い日が最盛期でいまやうらぶれたプレーヤーの代表格だった。
つまり、散々、若い頃に好き勝手にサッカーを遊びつくしてしまった人間だと。

何年前になるだろう。
バルセロナがクライフ監督の最後の時代だった。
彼はスペインサッカー界に現れた、天才児だった。


クラシカルなゲームメーカーだった。
守備の貢献が少ないなどの、幾多の傷がありながら、それでも彼は観客と、クライフ監督を魅了した。

ラウル選手とデラペーニャ選手がスペインの黄金時代を築く、誰もがそう思っていた。
だけど、その予言は半分、つまりラウル選手の部分しか当たっていない。

ファンハール監督のバルセロナになって、彼はバルセロナを去ってゆく。
鳴り物入りでラツィオに入団する。
だが、そこでは彼は試合に出場できなくなってしまう。
マンチーニ選手が選手人生の最後の光芒を放っていたため、デラペーニャ選手はベンチに追いやられてしまうのだ。

才能と同時に野心をもてあましてしまったデラペーニャ選手は、サッカー界のメインストリームから消える。

僕もデラペーニャ選手を忘れていた。
思い出すとすれば、若くして成功し、期待通りの成長を続けることの難しさへの教訓としてだった。


様々なチームを流浪した後、エスパニョールというバルセロナに本拠を置くチームで2002年からプレーをしていた。
強いチームではない。
ただ、彼は今までのように腐りはしなかった。

今季、エスパニョールは好調である。
そして、決定的な選手のいないスペインの代表の中盤にデラペーニャ選手は召集される。


デラペーニャ選手もスルーパスを連発することになる。

ポジションはボランチである。

きっと以前よりも守備もできる選手になったのだろう。
ラストパスを繰り出すボランチ。
クラシカルなパスが、モダンなスタイルと調合されてる香がする。

ファン・ハール監督との確執によって家である「バルセロナ」を放逐して7年以上。

やっと、サッカーの表舞台に放蕩息子が戻ってきた。
我々がデラペーニャ選手を父のように受け止めるべきなのだ。
なぜなら、これからは彼のサッカーに我々が遊蕩すべきだからだ。

才能は現実に足を下ろし、野心は静かなる闘争心へと変わっている。
大人のデラペーニャ選手は、まだ始ったばかりだ。

今後のデラペーニャ選手に僕は期待する。
なせなら、多少の失敗や苦しい時期も何れ日がさすことを彼は僕に教えてくれているからだ。





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最終更新日  2005年03月02日 01時45分51秒
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