PR
田中およよNo2
「なんだかなー」の気分の時にふらっとよっていける、人生の雑貨屋ページです。ちょっといいんじゃないの、なんだかこれ面白い、こんな考えやものがあってもいいんじゃないか、ってものを並べていきます。
コメント新着
2005年08月07日
テーマ： サッカーあれこれ(20146)
カテゴリ： 硬派
「シュート練習で一番シュートが入るから」
それだけが理由でボランチの選手がフォワードにコンバートされたらどうだろう。
きっと、馬鹿馬鹿しく思うだろう。
僕も馬鹿馬鹿しく思った。
だから、ガンバ大阪の西野監督はおかしいのじゃないかと思った。
でも、結果からみるとそれはちっともおかしくなかった。
前置きが長くなった。
今日の日記はガンバ大阪の大黒将志選手がテーマである。
多くを語る必要はあるまい。
実は冒頭の一文は大黒将志選手がガンバ大阪の西野監督によってフォワードにコンバートされた理由である。
まだ２～３年前の話ではなかろうか。
コンバート前までは、大黒選手はボランチだったのだ。
おそらく、この選択を正しいと思っていたのは日本のサッカー関係者の中で西野監督だけだったのではなかろうか。
なにしろ、当時のガンバではフォワードは揃っていた。
誰も加わる必要がなかったほどに。
高いマグロン選手がいたし、ドリブルが持ち味である吉原選手もいた。
サブにはベテランの松波選手もいたし、若手でアテネ五輪代表の中山選手もいた。
でも、西野監督はコンバートした。
だから、僕はこの監督と、その要求を呑んだ選手は馬鹿じゃなかろうかとさえ思った。
しかし、私の予想に反して大黒選手は実力を伸ばし、がっちりとレギュラーの座を掴んだ。
そして、大黒選手を見るたびに、僕は「シュートが入る」という一言が彼を言い表していると感心してしまう。
西野監督に謝りたいほどである。
大黒選手ははっきり言って、そんなに早くない。
そんなに、高くない。
そんなに、強くない。
比較すればもっとわかる。
玉田選手や柳沢選手よりは早くない。
高原選手よりは高くない。
鈴木選手よりは強くない。
久保選手よりシュート力があるわけではない。
全部、ソコソコである。
客観的にみれば極めてバランスの取れた選手である。
突出した何かが必要なフォワードでは珍しい。
でも、シュートが抜群に上手い。
そして、シュートに持っていく体勢がとても巧い。
頭でも、左足でも、右足でもどこからでもシュートを打つ。
コントロールしたり、強く打ったりもする。
強いときでも、とんでもない方向には飛ぶのは他の選手に比べて少ない。
代表のゴールもキーパーの股を抜き、また、キーパーの重心と逆にシュートを放っている。
より高く、より強くではない。
より巧くかれはシュートをしている。
それが、大黒選手における得点感覚である。
従来までの得点感覚に優れているという選手は武田選手とか、野口選手とかこぼれ球に反応する選手が大半だった。
でも、自力でシュートに持ち込む選手って、あんまりいなかった。
こういう選手って日本には珍しいと思う。
タイプとしては、世界的に見ても少ないかもしれない。
バランスが取れて、シュートが上手い。
僕の頭ではかつてのカントナ選手とかベルカンプ選手が思い浮かぶ。
あえて言えば、セルビア・モンテネグロにはこういう系統の選手は連続して出しているかもしれない。
総じて言えば、サッカーのテクニックが重視される国にシュートに持ち込むまでが上手い選手が多いってことである。
そう考えると、大黒選手の登場というのは日本のサッカーの向かうべき方向を表し、それを予感させているのかもしれない。
シュートにもテクニックがある。
ドリブルやパスにだけ、テクニックを求めるのではない。
すべてにおいて、テクニックとインテリジェンスの高いサッカーを目指すという方向に。
とんでもない理由に思えた「シュート練習で一番シュートが入るから」が実は一番、正鵠を得ていたことになる。
これからは、大黒選手に正鵠を得るがごとく、正確なシュートを放ってほしいと思っている。
もはや、彼がシュートを打つのはシュート練習ではなく、日本代表が危機に陥った時なのだから。
※もっと、「なんだかなー」なら『 目次・◎スポーツ 』まで
それだけが理由でボランチの選手がフォワードにコンバートされたらどうだろう。
きっと、馬鹿馬鹿しく思うだろう。
僕も馬鹿馬鹿しく思った。
だから、ガンバ大阪の西野監督はおかしいのじゃないかと思った。
でも、結果からみるとそれはちっともおかしくなかった。
前置きが長くなった。
今日の日記はガンバ大阪の大黒将志選手がテーマである。
多くを語る必要はあるまい。
実は冒頭の一文は大黒将志選手がガンバ大阪の西野監督によってフォワードにコンバートされた理由である。
まだ２～３年前の話ではなかろうか。
コンバート前までは、大黒選手はボランチだったのだ。
おそらく、この選択を正しいと思っていたのは日本のサッカー関係者の中で西野監督だけだったのではなかろうか。
なにしろ、当時のガンバではフォワードは揃っていた。
誰も加わる必要がなかったほどに。
高いマグロン選手がいたし、ドリブルが持ち味である吉原選手もいた。
サブにはベテランの松波選手もいたし、若手でアテネ五輪代表の中山選手もいた。
でも、西野監督はコンバートした。
だから、僕はこの監督と、その要求を呑んだ選手は馬鹿じゃなかろうかとさえ思った。
しかし、私の予想に反して大黒選手は実力を伸ばし、がっちりとレギュラーの座を掴んだ。
そして、大黒選手を見るたびに、僕は「シュートが入る」という一言が彼を言い表していると感心してしまう。
西野監督に謝りたいほどである。
大黒選手ははっきり言って、そんなに早くない。
そんなに、高くない。
そんなに、強くない。
比較すればもっとわかる。
玉田選手や柳沢選手よりは早くない。
高原選手よりは高くない。
鈴木選手よりは強くない。
久保選手よりシュート力があるわけではない。
全部、ソコソコである。
客観的にみれば極めてバランスの取れた選手である。
突出した何かが必要なフォワードでは珍しい。
でも、シュートが抜群に上手い。
そして、シュートに持っていく体勢がとても巧い。
頭でも、左足でも、右足でもどこからでもシュートを打つ。
コントロールしたり、強く打ったりもする。
強いときでも、とんでもない方向には飛ぶのは他の選手に比べて少ない。
代表のゴールもキーパーの股を抜き、また、キーパーの重心と逆にシュートを放っている。
より高く、より強くではない。
より巧くかれはシュートをしている。
それが、大黒選手における得点感覚である。
従来までの得点感覚に優れているという選手は武田選手とか、野口選手とかこぼれ球に反応する選手が大半だった。
でも、自力でシュートに持ち込む選手って、あんまりいなかった。
こういう選手って日本には珍しいと思う。
タイプとしては、世界的に見ても少ないかもしれない。
バランスが取れて、シュートが上手い。
僕の頭ではかつてのカントナ選手とかベルカンプ選手が思い浮かぶ。
あえて言えば、セルビア・モンテネグロにはこういう系統の選手は連続して出しているかもしれない。
総じて言えば、サッカーのテクニックが重視される国にシュートに持ち込むまでが上手い選手が多いってことである。
そう考えると、大黒選手の登場というのは日本のサッカーの向かうべき方向を表し、それを予感させているのかもしれない。
シュートにもテクニックがある。
ドリブルやパスにだけ、テクニックを求めるのではない。
すべてにおいて、テクニックとインテリジェンスの高いサッカーを目指すという方向に。
とんでもない理由に思えた「シュート練習で一番シュートが入るから」が実は一番、正鵠を得ていたことになる。
これからは、大黒選手に正鵠を得るがごとく、正確なシュートを放ってほしいと思っている。
もはや、彼がシュートを打つのはシュート練習ではなく、日本代表が危機に陥った時なのだから。
※もっと、「なんだかなー」なら『 目次・◎スポーツ 』まで
お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
[硬派] カテゴリの最新記事
-
綺麗と失敗 2013年05月18日
-
20年後のチャットモンチー 2011年07月30日
-
河口付近 2010年10月08日
【毎日開催】
15記事にいいね！で1ポイント
© Rakuten Group, Inc.
