田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2005年12月23日
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カテゴリ: 硬派
言葉には気をつけなければいけない。
わかっていても、つい、感情だけで言葉が出たりする。

でも、相手はそれを本当として受け取ってしまう。
取り戻せないくらいのこともあるのに。
後々まで、僕はこれからこんな誤解や曲解を招いてしまうのだろうと、後悔する。

これは、そんな言葉にまつわるお話。

クリスマスに僕は彼女に恋に落ちた。
両手でやさしく僕の掌を包んでくれたからかもしれない。
でも、そこは決して恋をしてはいけない場所だった。


彼女が僕にどんな気持ちを抱いていたのかは、わからない。
きっと、ずっとわからないままなのだろう。
彼女は僕のことを彼氏とも、友達とも呼ばなかった。
「お気に入り」と呼んだ。
的確だ。

しかしながら、夜に彼女がゆっくりと話してくれた彼女の人生は僕の人生観を変えた。
彼女は最後に締めくくる。
「朝な、お日様をみて、生きてるって思うだけでシアワセやねん」と。

翌朝、会社に出社して、休憩室でいつもながらの愚痴を聞いた。
そんなものか~と聞き流していたけど、その日から違った。
「もっと、ひどい状況で頑張っている人もいるのに」と、思って腹が立ってきた。



そんなものは長く続きはしない。
もし、続けられるのだとしたら、僕が間違いを続けることに耐えうる現実的な力を持っている場合だけだ。

会わないでおこうといったのは、彼女のほうだった。
僕も同意した。
どうあがいても、続かないのはわかっていたからだ。


それが、彼女と会う最後の日だった。
車を彼女は運転していた。
情けないかな、僕は助手席に座っていた。
確か、高速道路を降りて初めの信号だった。

彼女がふと、聞いた。
「ねえ、およよさん。私と普通の場所で会ってたら、好きになってくれた?」
本当に何気なくだったので、僕はすっと正直に答えた。
「わからない。だって、出会ってしまってるから」

信号はすぐに青になる。
確か、彼女は返事もせずにアクセルを踏んだ。
オーディオの音が大きく聞こえ始めていた。

僕は正直に答えただけだった。
別の状況での仮定なんて意味がないじゃないか。
だって、もう恋に落ちてしまったのだから。

それが、ひどい言葉だったと気がついたのは、しばらくしてからだった。
何度も彼女に連絡を取ろうとした。
面と向かって謝りたかった。
でも、それはできなかった。

仕方がなく、僕はメールで謝った。
彼女から返事が来た。
「いままでありがとう。元気でね」と。

それから、彼女からのメールはこなくなった。
こちらのメールも届きませんでしたとのメッセージとともに返ってきた。

もし、あの言葉をやり直せるのなら、僕は嘘をつくだろう。
それが彼女のためだから。

「あたりまえやん。どこで、いつ出会っても君の事は絶対に好きになるよ」と。

だから、これから出会う人には好きって気持ちはストレートに伝えたいって、願っている。

できることなら。
そう、できることなら。

※もっと、「なんだかなー」なら『 目次・◎ドキドキ





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最終更新日  2006年01月09日 16時02分56秒
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