田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2007年04月16日
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カテゴリ: 硬派
本当は応募前に読んでもらいたかった。

でも、僕の筆が遅くって、また、現実もとても大変だったから、そんな風にはいかなかった。

3月末に応募、提出した新人賞の小説を友人に読んでもらった。

彼の小説を読んで、僕は「天才だ」って思っていた。
そのくらい、文章の上手いやつだった。

僕と彼は、同じ中堅大学に通っていた。
中堅というより、中途半端大学とでも言いたいくらいだ。
それで、サークルが同じで、文芸部ってとこに所属していた。


人のことは言えないが変な奴が多かった。
大体、小説を読んでいて書こうという女の子は普通だったり、クセがある程度だ。
まあ、男は始末に終えない。
ってーか、俺が一番終えなかったかも?
その中にあって、彼はすごくマトモな外観を持っていた。

でも、中身まではわからない。
なにしろ、僕と彼は同じ授業を取っていて、しかも、「哲学入門」だった。

繰り返すけど、変な奴が多かった。
大体、大学で哲学を学ぼうという人間の中に、世の中にぴったりより沿って生きる器用な人間なんていやしない。
その中にあって、彼はすごくマトモな外観を持っていた。

でも、中身まではわからない。

それで、何をしてたかとういと、バイトにあけくれていた。

なんだか、彼について話すと同じ文章になってしまうので、ここでやめる。
ただ、僕が「意外とマトモ」のに対して、彼は「意外とヘン」って言われるらしい。

ただ、なにより、僕らは親友といって差し支えあるまい。
どのくらい親しいかというと、お互い話をせずに2時間いてもバツが悪くならない。


感想を聞いた。

「いやな、朝からちゃったと読もうと思ったら、腹へってな。朝飯作っててんけど、その時も続きが気になってた」

でも、同時に、色々な改善点も教えてもらった。
あそこは、べただから展開に捻りが欲しいとか、あの部分の行動がわからないとか、色々と。

本当に、締め切りの1ヶ月前にできておくべきだったのだろう。

やっぱり、恥ずかしくなった。

最後に僕が「賞を取ったら、奢ってやるよ」って冗談めかして言った。
鼻にがこしょぐらたような声だ。

「ああ、そうやな。まあ、驚かんな。不思議じゃないよ」って彼は抑揚もなく返事をした。
冗談も、誇張も、さげすみもない、普通の会話のトーンだ。

「そうか…」
じっくりと、うれしさが染み渡っていたから、そうとだけしか僕は言えなかった。

「できたら、豪遊でな」

「できたらな」

そうして、電話をかちゃんときった。

彼からそんなことを言われる。
それだけで、嬉しい。

賞なんていらないや。



なあんて、思うほど、僕は聖人君主ではありません!!!

絶対、賞を取ったら負けないくらいに豪遊してやるねん!!

ね?

※もっと、「なんだかなー」なら『 目次・◎こんなん書いてました。 』まで





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最終更新日  2007年04月16日 00時47分27秒
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