ぽよぽよsykkyさん
>この本、読んだ覚えがあるような。。京都の邸宅に暮らす謎の老婦人、亡くなった時、生前とは全く違った形相で、、というものではなかったかしら。。

そうそう!この老女、若い日に何があったんだろうって思わせられましたね。
来年もおいしそうな画像期待してます。
来年もよろしくね! (2007.12.29 17:59:01)

読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2007.12.28
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カテゴリ: 小説
先日の 「ないもの、あります」 の感想を今年最後の読書日記として、読書をすっぱりやめて、大晦日まで良き主婦として大掃除にいそしむ予定だった私です。
しかし!
やっぱり私には無理!
読書なしに家事をするってことは、絶対に不可能だってことがよく分かりました!

「これが終わったらアレを読もう。」「ここをきれいにしたら図書館に行こう」
そんなふうに次のお楽しみを用意しておかないと、私は家事ができないんです。
と、ごちゃごちゃ言い訳するのはやめにして、読みたい本をしっかり読み、片手間に家事をするいつものパターンに戻っています。




で、この間読んだ 「青が散る」
早逝した父親の借金を背負い、安アパートで一人暮らしをする大学生。恋人の陽子。
この二人を中心にして、アルバイトしているホテルの人間模様や、自殺をするために日本に来たドイツ人夫婦、歎異抄に心酔している友達、京都の邸宅に暮らす謎の老婦人。
誰もが自由なようでいて、自由じゃない。何かを抱え、何かに縛られて生きています。
主人公の部屋で柱に釘付けにされていながら、なお一年近く生きている蜥蜴のキンちゃんの姿が、人間の生き方というものを象徴しているように感じました。
毎日キンちゃんに、その日あったことを日記のように報告する主人公の孤独。しかし、キンちゃんは釘をはずされた翌日・・・・・・・・・
これは秘密にしておきますね。

主人公の辛苦の夜明けを予感させるような結末に、ホッとして扉を閉じることができました。読後感はしみじみと爽快です。

「青が散る」の躍動感を「明」とするならば、「春の夢」は「暗」です。しかし、どちらも青春の貴重な輝かしさを強く訴えたものでした。
そういえば、ほら。
両方のタイトルの頭の一字をくっつければ、青春になりますよ。





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Last updated  2007.12.28 10:22:19
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Re:「春の夢」 宮本輝(12/28)  
季節の花束  さん
そうそう、大掃除をする為に、読みたいという気持ちを抑えるのは不自然な事ですよね。
私もあっちこっち片付けながら、すぐに座り込んで好きな事をしています。
「青春」・・・娘にはあったのかな?な~んて考えてしまいました。 (2007.12.28 17:33:52)

Re:「春の夢」 宮本輝(12/28)  
ぱぐら2  さん
毎年、暮れの大掃除の時期になると、日頃の掃除嫌いをいたく反省。しかし、年があければケロリと忘れ、また四角い部屋を丸く掃除する日々に戻るんです。
「青春」と呼べる時期がいつなのかは、人それぞれかもしれません。充実した日々を持てますようにと祈るばかりですね。 (2007.12.28 21:16:56)

こんにちは  
この本、読んだ覚えがあるような。。京都の邸宅に暮らす謎の老婦人、亡くなった時、生前とは全く違った形相で、、というものではなかったかしら。。 (2007.12.29 14:57:43)

Re:こんにちは(12/28)  
ぱぐら2  さん

Re:「春の夢」 宮本輝(12/28)  
きたあかり  さん
こんばんはぁ~♪

まさに「暗」ですよね。
私はバブル期に、浮かれた青春時代を送っていたので
この一冊はガツンときました。  (2007.12.29 22:50:51)

Re[1]:「春の夢」 宮本輝(12/28)  
ぱぐら2  さん
きたあかりさん
>まさに「暗」ですよね。
>私はバブル期に、浮かれた青春時代を送っていたので
>この一冊はガツンときました。

「暗」でもなお、若いって輝かしいことですね。
バブルの頃の大学生って、どんな感じだったの?ちょうどその頃、夫の仕事で海外にいたので、なんか想像がつかないんです。
最後の最後に、蜥蜴のキンちゃんが主人公の幸せを暗示してくれたようで、ほんとうにいい読み心地でしたね。 (2007.12.30 07:38:22)

Re:「春の夢」 宮本輝(12/28)  
1118maruko  さん
宮本輝の「約束の冬」をもう長いこと読んでいますが
marukoが本を読む時は ひとりで時間をつぶす時とかなんですね~嫌いではないけど やっぱり読書が苦手なのかな~と思います 大学のスクーリングに行く時に 新幹線の中で読んだり 寮で寝る前に読むために
宮本輝の単行本を買いこんでは ひとりになる時間が楽しみだったな~・・錦秋とか流転の海はおぼろげながら覚えているけれど・・
「春の夢」も「青が散る」も読んだはずなのにさっぱり 記憶がありません・・・読書好きのページに何だか場違いの訪問者だわね~失礼しました~~~!
(2007.12.30 20:28:34)

Re[1]:「春の夢」 宮本輝(12/28)  
ぱぐら2  さん
1118marukoさん
>宮本輝の「約束の冬」をもう長いこと読んでいますが
>marukoが本を読む時は ひとりで時間をつぶす時とかなんですね~嫌いではないけど やっぱり読書が苦手なのかな~と思います 

私は今でこそ、次から次へと読んでいますが、ぜーんぜん読まない時期もありましたよ。特に海外に住んでいた頃は、たまに日本から雑誌を送ってもらうくらいで、けっこう平気でいました。
まるちゃんも、これから時間がたっぷり持てるようになったら、読書好きになるかもね。
ところで、偶然ですね!この年末年始に読むために、「約束の冬」を借りて来ました。出だしからちょっと不吉な感じがして、おもしろくなりそうです。
(2007.12.30 21:25:28)

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