読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2008.03.12
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カテゴリ: 小説
先月から今月にかけて、心も体も疲労感が抜けなくて、読書にも意欲がわきませんでした。

本に集中できない私が何をしていたかというと、大好きな「海辺のカフカ」を手にとっては、読むでもなく読まないでもなく、あちこちをパラパラとめくっては、ちょっと読む。閉じる。また別のところをちょっと読む。閉じる。そんな繰り返し。
そのうち、いつのまにか初めから終りまで読み通してしまいました。
これで確か、4度目ですよ。
やっぱりとびきりおもしろい。
あまり集中しない読み方だったけれど、やっぱりおもしろいと感じました。




田村カフカという少年の成長の話と言ってしまえば言えるけど、彼と彼の母親との関係。彼らとナカタさんの関係。ナカタさんが少年時代にあった事故の意味・・・その結論のない不思議さがなぜか私にとって、とても心地いい。ナカタさんやホシノくんの言葉遣いが、すなおに気持ちに寄り添ってくる心地よさもある。
なぜこの話が、私にとってこんなに魅力があるのか、これもまた不思議です。

けど、4回目ともなると初めて読んだときの衝撃とは別に、鼻に付くところも出てきました。図書館の受付をしている性別不祥の大島さんの話し方は、読んでいて疲れました。カフカが森の中で会った行方不明の兵隊さんや若い日の佐伯さんも同じような話し方をしていて、ちょっと不自然。だいたい、森の中の入口が開いて、中で過ごしたあと、カフカが森から出てきたところから後の話は、ちょっと蛇足という気もしたし。

大島さんの出てくるところで疲れては、ナカタさんとホシノくんに癒される、そんな繰り返しでした。ナカタさん、ありがとう。

次は何を読もうかな・・・ったって、読みたい本が手元に一つもありません。
マンガなら読めるかなあと、「ブ」にスラムダンクを探しに行ったら、あまりの冊数の多さに圧倒されて、お手上げになって手ぶらで帰ってきました。
あーーーー、このスランプ、いつになったらおしまいになるんでしょう・・・





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Last updated  2008.03.12 17:27:53
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