読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2008.05.15
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カテゴリ: 小説
ほんと、困るんですよね。こんな本。

家の中でだって、一人きりじゃないと読めないし、置き場所にも困ります。
私は図書館で借りたけど、やっぱり少々勇気が必要でした。
だって、こんな表紙なんですよ!



この写真じゃ、あまりはっきり見えませんけど、かなり下品です。いったい誰がこんな表紙を考えつくんですかねえ。上品じゃなくてもいいけど、誰もが気軽に手に取れる本にしてほしいです。
あ、それとも、子どもがうかつに読まないように、大人限定の意味でこんな絵にしてんでしょうか?




世の中にはそんな世界もあるらしい。けど、身近に見たこともないし感じたこともない。

たとえば、仕事のなくなったフリーライター、キャ○クラ嬢のスカウトマンと、スカウトされた女の子。ゴミ屋敷に住んでいる中年A○女優に、風○営業する昼間のカラオケボックス。常連客のポ○ノ作家。裏ビ○オを売る女。

どうですか?世の中の底辺といってもいいようなこういう人々と知り合いだ、という人いらっしゃいますか?
性欲に翻弄される愚かな人たちを主人公にしながら、すこしずつストーリーがリンクしていき、まあまあのところでおさまる、なかなかおもしろい小説でした。
さすが奥田英朗さんですね。ハズレというものがありません。

最後の締めの部分に、こんな文章がありました。
「渋谷の街を歩く。道行く人たちをぼんやりと眺めた。みんなどんな人生を送っているのだろう。みんな幸せなのだろうか。
 考えるだけ無駄か。小百合は鼻息を漏らした。泣いても笑っても、どの道人生は続いていくのだ。明日もあさっても。」
私も小百合にならって、「ララピポ」ってつぶやいてみよう。

え?ララピポって何?って思う方、どうぞこの本を読んでみてね。
ただし、ブックカバーをご用意ください。



ところで、文中で○を多用しました。

しかたないので○にしましたが、私の文章はわいせつで公序良俗に反してたんでしょうか?
なんだか割り切れませんねえ・・・





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Last updated  2008.05.15 19:00:42
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