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2005/02/16
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テーマ: ニュース(95826)
カテゴリ: カテゴリ未分類
先日、アスペルガー症候群について書いたばかりなので、大阪府寝屋川市の小学校で起きた事件について考えてみたいと思います。

私は、事件を起こしてしまった少年が、引きこもりであった点、小学校時代はむしろ成績が良かった点、TVゲームに異常なほどの興味を抱いていた点で、この少年はアスペルガー症候群の可能性が高く、私と同類の精神性を持っている少年だと考えています。

アスペルガー症候群と見られる少年が起こした事件として、昨年9月に金沢市で起きた会社役員夫婦殺害事件があります。この事件を起こした少年は運転免許取得費用を得る目的で会社員宅に侵入し、見つかったため犯行に及びました。

また、昨年8月に北海道石狩市で起きた、中学時代に受けたいじめの報復として同級生に殺意を抱き、同級生の代わりに母親を殺害するという事件も、加害者の少年はアスペルガー症候群だったのではないか、と言われています。

アスペルガー症候群は右脳の感情・知覚を担う部分がうまく機能せず、周囲の人の感情がうまく理解できないため、社会性に欠けることになり、友人が上手く作れなくなるそうです。他にも、固執する性格、仕事を順序立てて行う能力の欠如、などの問題があります。人と話をするときに目を合わせないようにして話をする、話し方に抑揚がない、暗示的な話を理解できない、表情が乏しい、無意味な習慣や慣例にしがみつこうとする、などが特徴です。

アスペルガー症候群も子どものうちは学校で守られているので、周囲におかしいと思われても、知的障害もなく問題視されないのですが、学校を出て社会に出てしまうと、途端に困ることになります。私も思いつくことがいくらもあります。何で、自分に声がかからないのだろうと悩んだことも数知れずです。輪に入れてもらえないという経験を何度も経て、私は、今では、嫌がられても嫌がられても、首を突っ込んでいくことにしています。自分のような人間は、はなから歓迎されることはあり得ない、でも、強引に割り込めば、犯罪者でもないのに拒否されることもないだろうと考えて行動しています。

ですが、まだ社会のことが理解できていない少年の場合にはどうなるでしょうか?自分としては友人の輪の中に加わって楽しく騒ぎたいと思っているのに、疎まれてばかりという経験をしてきていたら、その少年はどのようなことを考えるでしょうか?私は、社会に出てから、何かおかしい、ということを自覚できました。いろいろな体験を経て、自分なりの対処法を考えています。ですが、アスペルガー症候群の人は、自分では自分のどこが人と変わっているのかが理解できないのです。周囲と同じように行動していて、なぜ自分だけが疎外されいじめに遭うのかが理解できないのです。

ここに、今回の事件の病理があると思います。どこに行っても私は、周囲の冷たい視線を感じるのです。変な人、疑わしい、何かやらかすんじゃないか、電車の中でちょっと目が合うと席を変える人、そういう目を感じるのです。つい先日もこのブログにアクセスしてくる旧知の人に声をかけたらいきなり、お前は急に声をかけられたら黙っていられるか、などと言われて、何を怒っているのか理解できませんでした。私は慣れてしまっているので何とも思いませんけれど、思春期を迎えた少年の場合にはどうなるでしょうか?

今回の事件を期に、全国の自治体で、不審者の侵入には注意するように、というマニュアルがまかれているそうです。私に言わせれば、これはアスペルガー症候群に悩む人を犯罪者に駆り立てているようなものですね。こいつは、危ない、気をつけなければ、と、疑いの目で見られてしまうから、犯罪に至ってしまうのです。友人を作ろうと思っている人間が逆に社会からどんどんつまはじきにされて行く、そういう恐怖感を一般の方にもご理解頂きたいですね。地域に開かれた学校、コミュニティー・スクールというような発想にも逆行すると思います。見慣れない人が入ってきたら、明るく笑いかけて社会の中にどんどん入ってきてもらおう、という視点ができないものでしょうか?変わった身なりの人、個性的な人、恥ずかしがり屋の人、大歓迎って言ってもらえないんでしょうか?おまえ、ちょっと変わったしゃべり方するなあ、とか、言ってもらえれば、すぐに輪の中に入って行けると思いますけれどね。



アスペルガー症候群を含め、自閉症についてはかなりメカニズムが解明されてきているようです。某サイトには、自閉症者は、セロトニンという物質を作り出す能力が弱い、というようなことが書かれていました。抗うつ剤を使用する対処療法なども見つかっているようです。仲間を作ることが苦手な私も、医者にかかってみますかね。何らかの訓練で対応できるかも知れません。遺伝子による影響も強いそうです。

セロトニンの供給が左脳で弱いと特発性自閉症になるのだそうです。言語能力に弱点があるそうです。特発性自閉症児は、悲観主義で神経過敏で異常なこわがりという特徴があるそうです。セロトニンの供給が右脳で弱いと、私のようなアスペルガー症候群になるようです。もっとも、私は完全な左利きなので、左右が入れ替わっているかも知れません。両側でセロトニン供給が足りないと、重度の認知障害を伴う自閉症になるそうです。




さっそく、群馬県教育委員会が的の外れた対策を打ち出しました。中学生の朝練、夜練の全面禁止をするそうです。ことが起きてからでは遅いと言いたいのだと思いますが、不審者を不審者のままにしておいて警戒だけを強めるのは最悪です。今回の事件でも、早朝や深夜にコソコソと隠れて行動を起こしているのではなく、白昼堂々とことを起こしています。恨みを抱いていた先生とは無関係の面識のない先生が被害に遭われましたが、恐らく、自分の思い描いていたストーリー展開と違うことが起きて、この少年はパニック状態となり見境がなくなったのだと思います。私も時々、自分にこなしきれない量の仕事が一気に来るとパニックに陥ります。私は、自分の心の中にだけ押しとどめるように自己コントロールしているので、周囲に影響を及ぼすことはありませんけれど、アスペルガー症候群の人がパニックに陥って忘我状態となった場合は非常に危険だと思います。

これをご覧の皆さまの周囲にも、引きこもりの人、異常なまでの収集癖を持っている人、すれ違っても挨拶もしない人、喋り方のおかしい人など思い当たる人がいないでしょうか?認知能力・知能の点では問題がないのに対人接触が苦手な人がいらっしゃらないでしょうか?アスペルガー症候群の出現頻度は100人中0.3人~3人程度だそうです。私自身のことで言うなら、何とか社会に溶け込んで社会の一員として社会に奉仕しようという気持ちを持っているのにもかかわらず、自分の思いとは正反対に、いかにも不審な目、警戒の目で見られること自体が苦痛なのです。周囲で、一緒に集会でもやらないか、とか、活動しよう、とか、飲み会をやろう、とか、声をかけることが重要だと思います。声をかけても無視状態ということがあるかも知れませんが、声をかけてもらっていること自体に快感を感じているので、反応の鈍いことには目をつむってください。私の例で言えば、社会参加の方法を考えているようなときに、種々の問題点を思い浮かべながら自分自身の閉じた世界の中で思考がぐるぐる回ってしまうときがあります。こう言うときに話しかけられても返事ができないということがあります。しばらく待ってもらえれば、そこから抜け出して、周囲の呼びかけにも答えられる状況になるので、長い目で見て頂きたいと思います。





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最終更新日  2005/02/16 11:24:46 PM


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