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2005/02/21
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月刊論座の3月号に一橋大学の吉田裕教授の書いた記事があるのですが、最近の20歳代に情緒的で感覚的なナショナリズムが芽生えつつあるということが書かれています。アジア・カップ・サッカーの中国-日本戦における中国側の応援における激しい対日ブーイングが思い出されます。ですが、日中間の相互反発の気持ちは、中国だけでなく、小泉首相の靖国神社参拝に対する中国側のバッシングに対する嫌悪感から、日本の若者にも見られるようになったということが、世論調査の結果などから指摘されています。

ライブドアのニッポン放送株大量取得で、例えば、日曜日のサンデー・プロジェクトにおける、若き獅子堀江社長と堀紘一さんの対談をご覧になった方はどいういうことをお感じになっているでしょうか?日頃、若い人たちとのやりとりがある私でも、非常に強く感じていることがあります。

私たちが20歳代だったとき、自分よりも一回り先輩の世代の方と話をするときは、目上の人と話をする、ということで、必ず敬語を使いました。意見の対立があるときには必ず先輩の意見を立てました。先輩の方たちは、忍従を強いられる私たちを見て、いずれおまえたちの時代が来るのだから、そのときに思い通りやればよい、と、言ったものです。ところが、バブルがはじけて以降、そんな時代は遂にやってきませんでした。

私は、無条件に若い世代が旧世代の意見に折れるというのは悪い慣習だったと思っています。自分が正しいと信ずるならきちんと主張すべきだったと思います。サンデー・プロジェクトにおける堀江社長の、堀さんや田原さんに対する話の仕方は、対等・もしくは自分の方が高位にいるという話し方です。どちらの意見の方が経験に即していて、どちらの意見の方が実効性が高いか、ということだけを基準にして、物怖じすることもなく、正々堂々と議論を挑んでくる、これが、最近の若い世代の特徴だと思っています。

一つには急激なIT化に団塊世代がついて行けず、先輩世代が社会の中で指導的な立場に立てていない、さらには、企業の中で不要な人材という扱いを受けていて、次世代に対して自信を持った話ができない、ということもあるでしょう。しかしながら、団塊世代というのは、いかなる政治腐敗があろうとも、自民党政権を許してしまう、サイレント・マジョリティを構成してきた世代なのです。文句も言わず、ただただ安サラリーマンとして働き続けてきた世代です。若いときには権威主義的戦前世代が日本を席巻しており、そして自分たちが活躍しようと思ったときにはITによって社会構造が変化してしまっていた。団塊世代が活躍する時代はもともと存在し得なかったと言うべきかも知れません。

60年安保を闘った世代が、そのまま日本の高度成長を支えました。そしてその次に日本を牽引する勢力は、南沙織のシラケの時代を作った団塊の世代なのではなく、一足飛びに、東京オリンピック以後に生まれた世代に飛ぶのです。団塊の世代は上の世代からはこき使われ、下の世代からもこき使われ、年金すらきちんと受け取れるか危うい世代です。そして、その責任は、まさに、何一つ政治改革を行ってこなかった自分たちにあると言うべきです。

この傾向は、国会議員にも見られると思っています。自民党の中二階と言われる中からなかなかポスト小泉と目される名前が出てきません。民主党でも、鳩山-菅ラインが主導権を持ちきれない間に、一気に、岡田代表、そして、野田佳彦さんや前原誠司さん(私は枝野幸男派)など、さらにその次の世代へと、一気に世代交代が進んでしまいそうです。

私たちの世代には、物言えば唇寒し冬の風、という雰囲気がありました。言いたい放題ものを言う人間は私のようにつまはじきものになります。そうした世代を上に見ている若者たちが、物怖じをせずに、正論を主張してくるのは当然のことでしょう。無駄な公共工事を連ねて自然を破壊し続け、後送りすることが最大の解決法とするばかりで政治改革すら為すことができず、巨額の財政赤字だけを次世代への遺産として残す無責任世代の主張に耳を傾けるべき事など何もないと考えるのは当然のことでしょう。

それでいて、バブル崩壊以降の長い不況で、思うような就職活動もできなかったのが最近の20歳代です。不満のはけ口さえ見つからないまま、フリーター、だの、ニートだの揶揄され、仕事をする気があるのか、だの、戦後教育は間違っていた、だの、実情を見ようともせずに勝手なことを言われれば、自分たちの上の世代の言うこと、やってきたことのどこに正義があったのか、と、思いたくなるでしょう。私は、最近の20歳代の右傾化にはこうしたことが強く反映していると考えています。



団塊世代よ、迎合せずに闘え、熱き言葉を語れ、IT技術を克服し、先端技術・伝統工芸のプロとして、60歳からの青春を燃焼せよ。

いつまでたっても、「サルでもわかる」シリーズばっかり読んでるんじゃねぇよ。

これが、少子高齢化の時代に、ポスト団塊世代の私が、団塊世代の皆さまに対して申し上げたいことです。




ううむ、ライブドア、なかなかやるなあ。ホリエモン自ら所信表明サイトを作ってる、おもしろ企画が続出。
楽天も負けずに頑張るべし。

なんか、企業のあり方が、20世紀の企業のあり方と変わってしまった感じがしますね。
紙くずになってもいいから、ライブドアの応援をするために、株買った、なんて言っているのが、ワンサカいるからね。リーマンが何株カラ売りして、あと何株残っていて、いつまでに返さないといけないから、なんていう、普通の見方じゃ、株価の予測も立てられないですね。
21日は仕事に出ていて、楽天株も買い増しできなくて残念無念だったけれど、私も、応援団という感覚だね。





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最終更新日  2005/02/21 10:30:38 PM


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