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2005/04/30
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テーマ: ニュース(95826)
カテゴリ: カテゴリ未分類
まだ、尼崎市の列車事故の惨事が目にこびりついたままですが、今度は、羽田空港で、補修工事で閉鎖中の滑走路に誤って飛行機を着陸させてしまうというニュースが流れています。幸い、まだ補修工事は始まっておらず、何の被害も出さずにすみましたが、補修工事をしているところに飛行機が降りてきたらと思うとぞっとします。補修工事に気づかなかった管制官の指示ミスとのことです。先日は、福島県でも高速バスの横転事故がありました。運転席脇に置いてあった飲料に気を取られての脇見運転が原因でした。

尼崎の事故はたまたま関西で起きましたが、関東でも同じような感じがするところがあります。最近、列車本数が増強されたので、湘南新宿ライナーに乗って、横浜から渋谷・新宿に行くことが多いのですが、鶴見の辺から東海道線と分かれて、一旦南部線と並行して旧操車場を通り、新幹線沿いに大崎まで行きます。大崎の近くには、今回の事故と同じような急カーブがあります。湘南新宿ライナーも特に鶴見と西大井の間では速度を上げるのでかなりこわい感じがします。

一昨年までは、私のような横浜南部の住人が東京に出向くのには、市営地下鉄で桜木町まで行き、東急東横線で渋谷に向かうのが普通だったと思います。東横線横浜駅の地下化に伴い、東横線が桜木町に行かずに、みなとみらいの方へそれて山下公園の方に行ってしまいました。東京からの観光客を中華街や大桟橋などに呼び込むためだと思うのですが、横浜南部の住人には非常に不便になりました。

そこにJRが目をつけて、東横線に対抗して、湘南新宿ライナーの高速化により、横浜南部の住人を横浜から直接、渋谷・新宿に誘導するような作戦に出てきました。最近のダイヤ改正で湘南新宿ライナーの本数が大幅に増えました。グリーン車も併設されました。東横線がのろいので、距離的には東横線の方が短いですが、時間的には、湘南新宿ライナーの方が速く着きます。ですが、湘南新宿ライナーは遠回りをしており、顧客獲得のためにかなり無理をしてるように思うのです。脱線事故とか起こさなければいいけどなあと思いながら乗っていましたが、事故は同じような状況下にある関西で起きてしまいました。福知山線は乗ったことはないですけれど、7両連結で別の線に乗り入れているというあたりは、こちらの方では横浜線と似た感じです。横浜線の快速もかなり飛ばします。横浜の方ならご存じだと思いますが、横浜線は東横線と交差する菊名駅に快速が止まりません。東横線対策と巷では言われています。

民主党北橋議員のHPに、「経営効率優先の労務管理がもたらした人災」、「現代社会には同様の危険が一杯ある、すべての企業で安全管理対策を総点検すべきだ」と書かれています。警察でも既に電車乗務員の労務管理者の責任も追及を始めたようです。もちろん、直接的にかかわった人の責任は追求されて然るべきだと思うのですが、あまり、こうしたことが行きすぎると、私は、責任を追及されて我が身に危険を生じる職種が敬遠されて、株のディーラーや投資ファンドのマネージャーばかりがもてはやされるようなことにならないか危惧するのです。私は、直接的な責任を問うだけでなく、社会全体で安全管理の底にある意識が直っていかなければこれからも同じことが繰り返されると思います。

昨年話題になったプロ野球の問題、マスコミがなかなか事実を報道してくれない問題、環境問題、今回の事故のような安全対策上の問題、全て、ルーツは同じだと思うのです。それは、売り上げを増やしたところが勝ち、従って、他の何を犠牲にしてもとにかく売り上げを増やそうとする、日本社会の意識にルーツがあると思うのです。安全を犠牲にして、乗客増大を狙うので、会社の経営者が神様にお祈りをして、事故がないように安全祈願ばかりするから、自民党が国家神道の方に行ってしまう、そんな感じですかね。いくら安全祈願したって、安全対策をしなければ、結局、いくら売り上げても、利益は被害者の補償で飛んでしまうのに!

売り上げを増やそうという意識の底にあるのは、法人税を値下げし、所得税の累進制を緩和させようと言う動きです。これは日本だけではなくて、グローバリズムの大きな潮流に押し流されている、中国も含めた先進諸国のどこでも、国家間競争を勝ち抜くための政策を優先させるうちに、貧富の差を拡大させる方向に動いています。一部の地域で問題になっている、飢餓や人身売買、人権抑圧、虐殺、なども、こうした潮流の生み出す負の生産物だと思います。どの国も、大きな税収を得るためには、売り上げを大きく上げる産業を国内に保持しなければならないため、税率を下げるなどの保護策をとらざるを得ません。

一つには、日本だけで、安全対策を重視しよう、環境にも配慮しよう、と言っても、なかなか実現できるものではないので、日本から世界に向けて、安全対策・環境への政策提言を行うべきだと思います。京都議定書が発効しています。同様の手法で、安全・人権・教育・経済力格差などの問題についても、世界で一致して一つの方向に進めることはできないかと思うのです。一国だけで安全重視・環境重視で経済運営をやれば、単にその国が競争に負けて世界の最貧国に落ちるだけです。日本(政府当局だけでなく、国民全体で)が発信者となって、安全はこうやって行きましょう、環境はこうやっていきましょう、徴税はこうやっていきましょう、という提言を行うべきです。

もう一つには、日本の国内で最近感じる、小さなミス、小さな異変、異質な考え方・価値観に対する異常に厳しい見方です。君が代拒否する先生の処分もそうだし、東京都では、電車内で携帯電話を使用することを条例で禁止、さらには、携帯電話を使っている人がいるのに注意しないことに対してまで条例で罰則を設けようなどと考えているという話を聞きます。とにかく、禁止、禁止のオン・パレードになりそうな雲行きですね。今回の列車事故後でも、列車がオーバーランするたびにニュースが流れていました。今回の事故も運転士がオーバーランしたことに精神的動揺を受けたことが大きな原因としてあげられると思います。オーバーランが、そんなに大きなミスなんでしょうか?行きすぎたら、正しい位置に戻せばよいだけの話です。この辺も小さな問題でもやたらと取り上げるかと思うと大きな問題を全く無視したりする、マスコミの報道姿勢のあり方が問われると思います。こういう事大主義が、列車運転士に無用なストレスを与え、多くの人命を失う潜在原因になったと思います。







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最終更新日  2005/04/30 12:39:18 PM


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