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2005/10/17
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一つ前の鉄鋼株・吉野家株のお話の中でも書きましたが、昨日の民主党浅尾慶一郎議員のミーティングについてもう少し触れておきます。浅尾さんのお考えは、前原誠司さんから以前聞いているお話と大きなズレはなく、私にも納得の行くお話でした。

ただ、ミーティングに若い人も来ていたのですが、民主党支持でも若い人と私とはちょっと考え方に開きがあると思いました。複数の若い方が、国家の防衛について深く関心を持っていて、浅尾議員が例に挙げたカナダのことや、諜報関係についての質問が出ていました。

読売新聞によると、民主党内の旧民社党系の議員が集まって憲法草案を作っているのだそうですが、憲法9条第2項を破棄して軍隊を保持することを明記するのだそうです。この動きに、私は反対します。ここまで、読売や産経に媚びる必要などありません。

国会の3分の2を与党が掌握しているのです。どうせ、憲法改訂は自民案に沿って行われるようになるのです。ミーティングに来ていた若い人が言うように、いずれ「国家を守る意識」とか強調されるようになるんだろうし、兵員の募集も始まると思いますが、そういうのは、自由経済も民主主義も志向しない自民党にやらせておけばいいんです。弱小勢力になってしまった民主党内で、憲法調査会とは別に、憲法草案を作ってどうするんでしょうか?自民党が2つできて、第2自民党にどういう存在価値があるんでしょうか?あるいは、自民党と同じことを言っておけば、野田聖子とか保利耕輔とか鈴木宗男と一緒に自民党に入れてもらえるのでは、と期待しているのでしょうか?

浅尾議員は、日本の国家目的が明確になっていないことが問題だと言っていましたが、私としては、日本の国家目的は、憲法9条の理念によって世界で軍備縮小を図りつつ、世界の平和と繁栄を実現する、ということであって欲しい。現実には、北朝鮮のような国があるんではどうしようもないですけどね。

ミーティングに来ていた若い人が考えるような「国家の防衛」というものが、世界各国の現状を見ても、「国家」とか「国民」を守るのではなく、「権力者」を守ることにしかなっていない、というように、私には思えるのです。太平洋戦争で「お国のため」「天皇のため」と言いつつ命を落とした幾多の兵士に対して出撃命令を出した指導者は、どんなきれい事を並べようと、権力欲にまみれた、単なる我が身可愛いだけの成り上がり者でしかない、勝てないと分かり切っている戦争に出撃命令を出したヤツら-A級戦犯-に、頭を下げるなんてとんでもない、無念の想いで命を落とした兵士たちに申し訳が立ちません。いったい、兵士たちが信じ込んでいた「国」「天皇」とは何だったのか?それは、日本でもなければ、昭和天皇でもない、単なる虎の威を借りる狐、日本史に類を見ない最低の国賊、これが、「国家の防衛」というものです。

そして、東京裁判は戦勝国が下した判決であって、日本人が自らの手で行った戦争の総括ではないのです。失敗の総括も行わずして、「国家の防衛」の美名のもとにまた再び軍隊を作れば、同じことの繰り返しになるのは明らかです。何度でも同じ失敗を繰り返すのが日本人の特性です。クーデターの頻発、治安維持法、言論統制、国民の誰にも真実が知らされず戦争に突入、東京大空襲、原爆。自滅の記憶がよみがえります。

靖国神社参拝こそが日本のアイデンティティである、中国や韓国が、小泉首相の靖国参拝に難癖をつけるのは、日本のアイデンティティに対する侮辱であってけしからん、というように言う人が日本に多数います。靖国神社は明治時代にできた施設です。こんなものが日本のアイデンティティなどになり得るわけがない。

日本のアイデンティティ、日本の伝統文化を支えているもの、日本人が世界に誇れるもの、それは「天皇制」であって、だからこそ、現憲法の一番最初、第1条に、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」と書いてあるんです。靖国神社如きが「天皇制」に代われるはずがありません。



今の皇室の平和外交の姿勢、諸外国との友好協調と日本・世界の繁栄を願う姿勢、日本の豊かな緑と自然環境を愛し守ろうとする姿勢、時には保育所にまで足を運び幼い子どもたちや親に語りかける姿勢、時には災害で我が家を失い避難所で暮らす人の手を取って激励する姿勢、時には文化施設・最新鋭の科学施設を訪れて文化興隆を支援する姿勢、これこそが、今の日本で大切に守らなければいけない最も重要な日本の国家目的だと私は考えます。

小泉首相のよく口に出す言葉に「不戦の誓い」という言葉があります。森本敏さんは、最近、小泉首相にテロ特措法を打ち切ってはいけません、と進言したそうです。ということは、オペラやエンニオ・モリコーネの好きな小泉首相は、本来は反戦主義者なのかも知れませんね。A級戦犯についても、戦争犯罪人である、と、国会答弁していました。総裁選で、靖国参拝すると公約したばっかりに、それまで行ったこともなかった靖国神社に参拝しなければいけなくなり、周りがうるさいから、インド洋に、イラクに、よくわかんないけど自衛隊を送り、よくわかんないので、岡田前民主党代表に突っ込まれて返事に困り、自衛隊のいるところが非戦闘地域、なんて言ってしまったのかも知れません。日本国民の熱狂的な歓迎を受けている強権的・攻撃的な政権運営手法は、小泉純一郎本人ではなく、マスコミが作り上げた「小泉首相」の偶像なのかも知れません。

小泉独裁政権のもとでは、実像は、ひ弱なおボンボン小泉首相の、「適切に判断します」という言葉に期待するしかないですね。





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最終更新日  2005/10/17 12:06:44 AM


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