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2005/10/29
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春秋子さんのところ

「上流社会」ならともかく、「下流社会」なんて縁起でもないタイトルの本です。紹介されなきゃ読まないですね。
なぜ、「上流社会」というタイトルにしなかったのでしょうね?そうすれば、もっと売れたと思うんですけれどね。別に、下流社会のことだけを書いている本ではなくて、社会意識が二極分化していることをアンケート調査により検証した本なので、「上流社会」というタイトルでも成立する本です。
あまり中身のことを書いてしまうと、この本の売れ行きに響いてしまいそうなので、ご興味ある方はお買い求め頂くと言うことで、感想だけ書いておくことにします。

バブル崩壊後の長い不況による就職難によって、フリーター、ニートと呼ばれる階層が出現して、社会意識が二極分化していること自体は、誰でも感じていることだと思います。
その原因を細かく、親の階層などと照らし合わせながら解析していきます。
最近の上流層が意外と倹約をしているとか、下流層がブランドものへの強い憧れをもっているとか、少子化は下流層の拡大と上流層に時間的余裕がないことによるとか、先入観をもって見ていると勘違いしやすい点を指摘してくれている本です。
著者はマーケティングが本業だとのことなので、そういうことに関心をお持ちの方にはお薦めです。

この本は9月に出版されているので、先の衆議院選挙の結果を見ないで書かれていると思うのですが、見事に選挙の実態を解明してくれていまして、フリーター、ニートなどの若い下流層が自民党を支持していて、上流層が民主党を支持している、特に団塊世代の上流層には、意外と民主党や共産党を支持している人が多いことを指摘しています。ビラまきをしていると感じることなので、やはりそうか、という感じです。



(私が思うに、上流層は大企業に就職できた階層なので、中国市場などを大切にし国際協調で行かなくてはいけないのに対して、右翼的な下流層は一日中ネットとアニメとTVゲームにしがみついている階層なので、日本がどういうことで生き延びているかということがわかってないんでしょう)

ちなみに、私は民主党支持のびんぼう人ですが、この本が指摘する、下層階級の条件を見事に全部満たしています。いやですねえ。

宮台真司さんを痛烈に皮肉っているところがあって、宮台真司さんがこの本を読んで何というかを聞いてみたい気がします。

下流社会






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最終更新日  2005/10/29 05:25:53 PM


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