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2007/01/27
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テーマ: ニュース(95830)
カテゴリ: 時事的話題
一つ前のブログで、「あの戦争」への反省すらしない日本で、自衛隊の海外派遣をしたところで、「あの戦争」の二の舞になると書きました。

「あの戦争」への反省がない、ということと別の観点からも、北朝鮮からのミサイル防御さえいまだ不安な日本の防衛体制で、自衛隊の海外派遣など全く無意味であることを書いておこうと思います。

昨日、ライブドア堀江元社長の証券取引法違反事件の裁判が結審しました。
被告人の意見陳述の中で、堀江氏は、「投資組合はダミーなどではなく、投資組合が上げた売却益を連結決算の利益に計上した会計操作は違法ではない。従って、50億円の利益計上発表は有価証券報告書の虚偽記載ではない。客観的証拠を無視して、ありもしない事件のストーリーを作りあげた検察の捜査がまかり通るのなら、新規ビジネス立ち上げに向けてチャレンジする人はいなくなる。」というように言っています。

同じようなことを、私も、 昨年12月14日の日記 の中で書きました。
インターネット上で、オリジナルの楽曲やビデオ映像を交換し合うのに便利だと考えてWinnyというソフトを作った研究者がいました。
ところが、このソフトを使って、著作権法の侵害行為を働く人が出てしまいました。
ネットの匿名性の陰に隠れて、違法行為を働く人を特定することが困難なので、警察は何と、違法行為を行った当事者ではなく、ソフトウェアの制作者を逮捕し、裁判で有罪にしてしまいました。


そして、福島県の病院で、胎盤癒着という数千人に一人という難しい出産に立ち会ったお医者さんが、不幸にして母体を死亡させてしまった責任を問われて逮捕されてしまいました。
この経過については、 「ある産婦人科医のひとりごと」というブログ を参照してください。
このブログの著者は、難しい状況で必至の治療を行っても結果的に最悪のことになった場合、逮捕されてしまう、というのでは、困難な治療に立ち向かう産婦人科医はいなくなる、と書いています。
これから、難病患者があちこちの病院で、うちでは扱えません、と、断られてたらい回しに遭い、助かる命も助からない、ということが起こるようになるのでしょうね。

恐らく、同じようなことは、他にもたくさんあると思います。

産婦人科のお医者さんのブログのコメント欄には、胎盤癒着のおかあさんを死に至らしめてしまったお医者さんを非難するコメントも来ています。
どの問題でもそうだと思いますが、日本人の大多数を占める非専門家の意見はこんなものだろうと思います。
そして、誠実に必至に、新規事業立ち上げに、新しい技術の開発に、そして困難な医療に立ち向かう人は少数者なのです。
新規事業でも、技術開発でも、医療でも、完璧なものなど存在はしません。
多数派の非専門家が、少数派の専門家の失敗の揚げ足取りをやればいくらでもできるでしょう。

こうなれば、警察・検察も動かざるを得ないでしょうね。
その結果、困難なこと、新しいことにチャレンジしている人が、逮捕され、罪に問われたりするのです。
敢えてチャレンジをして魔女狩りに遭う、というのでは、誰もチャレンジしなくなるでしょうね。
政治家や評論家がイノベーションという言葉を気軽に発しても、日本人全員、北朝鮮のミサイルなんて、そんな難しいことは私にはわかりません、と、言うようになるんでしょう。
これが、今の日本の実態。





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最終更新日  2007/01/27 10:03:14 AM
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