ネットで少々調べてみました。 TCI(The Chidren's Investment Fund)というのは、英国のヘッジ・ファンドで、こちらのブログにも説明が出ています。 Christopher Hohnという40歳くらいの人が運用責任者だそうです。 Christopher Hohnの父親68歳は、既に引退していますが、1960年にジャマイカから英国に移住し、自動車整備工をしていました。 Christopher Hohnは、サザンプトン大学を卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールに学び、Baker Scholar(パン屋学って、何でしょうね?)だったそうですが、上位5%に入る優秀な学生だったそうです。 米国系のヘッジ・ファンドの欧州担当者として名を馳せ、2003年に独立してTCIを設立し、いきなり7億ドルの資金を集めたのだそうです。 The Children's Investmentという名前にしたのは、自分に対する動機付けのためであると言っているそうですが、1歳年上の彼の妻、Jamie Cooper-Hohnは、ケニア、ウガンダ、マラウィ、エチオピア、インドでAIDSに苦しむ子どもたちの援助活動、食料援助、教育支援を行っているのだそうで、TCIは慈善活動の名を借りた金儲けではないか、という批判も強いそうですが、昨年の8月末までで、チャリティーとして、5040万ポンド(約116億円)を寄付しているとのことです。 社員の平均年収が7000万円、というニュースが出た悪名高きハゲタカ、ゴールドマン・サックスもチャリティーには熱心ですが、最近のWall Streetの標語は、"Greed is good"(貪欲は良いこと)に加えて、"Giving is good"(与えることは良いこと)になり始めているそうです。 Christpher Hohnの投資手法は、村上ファンドと同様の「モノ言う株主」という手法で、激しい攻防戦の末、ドイツの証券取引所のCEOがその座を負われたこともあるそうです。