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2007/05/20
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テーマ: ニュース(95833)
カテゴリ: 科学の話題
一つ前のブログで、読売社説批判をしたばかりですが、読売新聞が重要なニュースを流しています。
こちら を参照)。
この実験装置は、トカマク型と言われる、ドーナツ状容器内で核融合を起こさせるためのプラズマ状態(原子核と電子がバラバラになった状態)を実現する装置で、最長1000秒間、1億度以上の温度のプラズマ状態を維持できると言っているそうです。
装置は、高さ10メートル、直径8メートルの真空容器で覆われているそうですが、日本の原研(原子力研究所、茨城県)で開発されているJT-60という実験施設では、直径3.4メートルなので、日本のものよりもかなり大型の装置なのかも知れません。
原研のJT-60では、既に、1億度のプラズマを30秒程度維持することに成功しているそうです。

中国の装置で、1億度のプラズマを1000秒維持すると言っているのは、核融合発電を維持できる時間という意味だと思いますが、そうだとすれば画期的なことです。

核融合発電の研究には膨大な資金が必要なため、各国でバラバラにやらないで、国際的に協力して実験装置を開発することになっており、ITER(国際熱核融合実験炉、 2004年12月9日の日記 を参照)と呼ばれています。
2005年5月4日の日記 を参照)。
靖国神社に参拝していて、中国が、日本の安保理常任理事国入りに拒否権を使うことは見え見えなので、シラクは、安心して、小泉前首相に、日本支持を表明することができたのです。
結局、ITERはフランスのカダラッシュで建設が始まっています。
ITERを使って、核融合発電を起こすプラズマの状態を実現する実験を行うことになっています。

ところが、中国側の発表が事実なら、中国は独自に、核融合発電を行う条件を整えたトカマク装置を自力で作ってしまったということです。
トカマク装置というのは、高温のプラズマ、言ってみれば、太陽内部の状態を、強力な磁気でプラズマを閉じこめることにより実現するのですが、多岐にわたる膨大な周辺技術を必要とします。
これを中国一カ国でやりきってしまったということなのでしょうか、驚きです。

中国が南京事件の被害者数を30万人などと誇張して言うのはけしからんなどと日本が言っている間に、中国は、核融合実験装置を独自に作ってしまっていたのです。
本来なら、沖縄あたりに核融合発電所を作って中国に電力供給するなどのビジネスも考えられましたが、それも、中国に先を越されてしまっているということです。

核融合発電は、周囲を海に囲まれている日本に最適なエネルギー調達手段です。
原油にしても、ウランにしても海外から輸入するしかない日本では、海から無尽蔵にエネルギー源を調達できるということは、資源弱小国から資源大国へ変身できる絶好のチャンスだったのに、そのチャンスも、中国にお株を奪われてしまいそうです。






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最終更新日  2007/05/20 12:36:10 AM
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