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2007/06/21
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カテゴリ: 政治
6月19日の参議院外交防衛委員会の質疑の状況について、毎日新聞が、「自衛隊情報収集、全国民が対象」というニュースを出した( こちら
しかたがないので、参議院外交防衛委員会の民主党増子輝彦議員の質問の様子を参議院のホームページのビデオライブラリで確かめてみました。

当ブログで 6月15日の日記 で採り上げましたが、共産党が暴露した防衛省情報保全隊の調査報告文書について、防衛大臣は、その真贋について言う必要はないという答弁で、事実上、本物だと認めましたが、こういういい加減な答え方でいいのでしょうかね?
増子議員は、閣僚の戦争観やイラク自衛隊派遣に対する見解を質していましたが、その辺は紋切り型の答弁でした。
質問の中で、増子議員が、安倍首相が言っている戦後レジームからの脱却と言っている戦後レジームというのは、戦争をせずにここまでの繁栄を築いて生きた日本の戦後レジームを否定するべきものなのか疑問だ、と、言ったのは、私もそうだと思います。
何ゆえ脱却する必要があるのかわかりません。

情報保全隊の文書に関する増子議員の質問に対して、防衛大臣は、情報収集をすること自体は、盗聴盗撮のたぐいをするわけでもなく、自衛隊に対してどういう意見があるかを調べること自体は悪くはないと言い張ります。

自衛隊の味方のつもりでいた増子議員が隊友会で発言した内容を「反自衛隊」と分類したことについては、防衛大臣は、分類した人の見識を疑う、分類の仕方は冷戦時代のまま惰性でやってきて問題なので直す、と言っていました。
防衛大臣の答弁で前進したことはこれだけですね。
増子議員は、自分を「反自衛隊」と分類したことについての責任を防衛大臣に質しましたが、自衛隊が公表した文書でもないのに、責任を負うことはできないと答えました。
自衛隊が中でやっても誰も責任を負わないと言うのですから、自民党にはまるで文民統制をする気はないということです。
これで、どうやって戦前軍隊の二の舞にならないと言えるのか、私には理解できません。
増子議員は、今回文書が暴露されて、国会議員の発言に至るまで調査することは良いと防衛大臣が答弁することで、むしろ情報収集活動をオーソライズすることになってしまうと指摘していました。
マスコミが全くこの文書に触れないことでもわかる通り、武器を持っている自衛隊の情報収集対象になってしまうのなら、撃たれてしまってはたまらないから黙っていようということになり、戦前同様に、国内の言論は完全に萎縮してしまうだろうと私は思います。
関西テレビの「あるある大事典」問題で、総務大臣が介入しようとしたときには、マス・メディアはあれほどワアワア喚いたのに、今回は何を調査されても自衛隊をこわがって何も言わなくなってしまうのなら、自衛隊はもう国民を守る自衛隊ではないということですね。

休憩をはさんで、民主党浅尾慶一郎議員が、中国が航空母艦を持つ計画を持っていることに触れて、米国が中国の航空母艦の支援をする用意があると言っているのを、防衛省、外務省は把握しているのか、と、質しましたが、知らなかった、という答弁でした。
浅尾議員も指摘していましたが、自衛隊は、国内の反戦運動は調べ回るのに、米国や中国の軍事的な動きは調べないんだそうです。
この質疑の模様も、マス・メディアは全く採り上げません。





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最終更新日  2007/06/21 04:40:19 PM


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