aaa

2007/06/15
XML
カテゴリ: 政治
時間がなくて、まとめている余裕がありませんでしたが、トップにデカデカと反自衛隊アピールを掲げているので、6日に共産党が発表した防衛省情報保全隊の内部文書について、 6月8日の日記 にも書きましたが、再度、書いておくことにします。

自衛隊に睨まれるとこわいのか、朝日新聞が6月7日の社説で採り上げた以外は、マスコミはこの問題を全く採り上げようとしません。
ライブドアPJやニッカンゲンダイも静かになってしまいました。
発表された内部文書の中で、自衛隊のイラク派遣を誹謗する「反自衛隊」活動と名指しで非難されている民主党も、6月7日に、高木国対委員長が記者会見で、民主党も調査して安全保障委員会で質していくと発言したきり音無しです。
この内部文書は、自衛隊の文民統制、日中戦争から太平洋戦争までの敗戦の原因を考える上で、大きな意味を持っています。
民主党には、政権交代後に、自衛隊の文民統制を充実させる観点から、しっかり考えておいて頂きたいと思います。

発表された内部文書の内容はかなり膨大で、自衛隊がよくもこれだけ調査していると感心させられますが、その割には、北朝鮮から飛来するミサイルには全く無防備状態、調査する対象が違うのではないか、核兵器開発など北朝鮮を調査せず、人畜無害な国内の反戦活動などを調べ上げてどうするのか、税金を無駄に使って何をやっているのか、と、何よりも先に言いたくなります。

まず、守屋防衛省事務次官が6日、記者会見して述べた「自衛隊イラク派遣に反対運動が高まっており、隊員や家族の心配に応える体制をつくるため、この種の資料を作成した」という言葉について問題視したいと思います。

もし、この言葉を「社会保険庁」に言い換えるとどういうことになるでしょうか?
「宙に浮いた年金保険料支払い記録に反対運動が高まっており、社会保険庁の職員や家族の心配に応える体制をつくるため、この種の資料を作成した」などという言葉が出てきたら、国民はどう感じるでしょうか?
税金を使って、社会保険庁職員が我が身の保身のために、国民の動向を調べ上げると言うのです。

もちろん、イラクに派遣されるかも知れず、身の危険を感じている自衛隊員、また、その家族について、社会保険庁と同様に考えることはできないでしょう。
しかしながら、自衛隊の任務は、国家・国民を守ることにあるはずです。
自衛隊を守るために自衛隊が存在するのであれば、軍隊を守るために軍隊が存在した戦前軍隊とどこも違わなくなります。
国家・国民を守るために、国民の動静を調べてどうするのでしょうか?
国民の中に不穏な動きがあるというのなら、それを調査するのは警察の役目であり、自衛隊まで出てくるのでは税金の無駄です。

また、守屋事務次官の「隊員や家族の心配に応える」というのは全くのウソです。
後段で書きますが、自衛隊員の安全を心配する民主党議員の声、また、家族の声に対して、情報保全隊は、「反自衛隊」というレッテルを貼っているのです。
「自衛隊員は潔くイラクで死んで来い」という意識が透けて見えます。


さて、発表された内部文書の中身を見ていきたいと思います。
膨大でその全てについて見て行くのは無理なので、問題になりそうな所だけを拾って行きます。

まず、反自衛隊活動として、
平成16年1月27日 益子輝彦(民主党衆議院議員、増子輝彦現参議院議員と思われる)その他
同議員は、1月25日16:30~18:30の間、郡山市内で行われた隊友会郡山支部新年会に参加し、来賓祝辞の中で自衛隊のイラク派遣を誹謗する発言を実施
○祝辞中の発言
「自衛隊のイラク覇権は憲法違反であり、派遣に反対」
○参考事項
 隊友会幹事長(郡山市議)は、「今後、同議員を隊友会名誉会員から外し、隊友会の公式行事には招待しない」ことを示唆
という項目が出てきます。
民主党が、自衛隊のイラク派遣に反対したのは、イラクが戦闘地域であり、憲法9条の禁止する戦闘行為に関わる恐れがあるためです。

これのどこが、自衛隊への誹謗中傷で、どこが、反自衛隊運動なのでしょうか?
自衛隊員に無防備なままイラクに行けと命令した小泉前首相の方が、遙かに、「反自衛隊」なのではないでしょうか?
何ゆえ、自衛隊が、自衛隊員の安全を願う民主党を敵視するのか、全く理解できません。

それとも、自衛隊は、「イラクに死にに行かせてくれ」と言いたかったとでもいうのでしょうか?
もしそうなら、アッツ島で、サイパン島で、硫黄島で玉砕した日本軍の失敗を、自衛隊は何ら教訓としていない、ということです。
戦争をやって、兵隊が玉砕ばかりやっていて、兵隊さんがいなくなってしまったら、どうやって戦争に勝つのですか?
一兵卒たりとも無駄死にはさせない、というのは、専守防衛の自衛隊に課せられた最大の任務です。
あなたが死んでしまったら、誰が日本の国土を守るのか 、国民が竹槍で敵を倒すのか、違いますね、あなたが国土を守るのです、自衛隊はそれを胸に刻んでもらいたい。

増子輝彦議員は、元々は自民党で、新進党から民主党に合流し、幾度かの落選を経て、今は参議院議員ですが、この件について、ブログに政治家として立派な文章が書かれていました。
こちらをご覧の方は、ぜひ、お読み頂きたいと思います( ましこノート/6月7日 (勝手にリンクさせて頂きました)。

また、民主党北海道第6区総支部、連合上川地域協議会が主催した「イラクへの自衛隊派遣を考える集会」で、雑誌インサイダー編集長の高野孟さんが、「今のイラク現地の状況は、レジスタンスという段階にある。アラブの人々は元々親日的で同じアジアの日本人と位置づけている。その日本人がアメリカの側につくということは、アラブの人を裏切ることになる」と講演したことも、「反対動向」に分類され問題視されています。
イラク現地人のものの考え方を理解もせずに、自衛隊がイラクに行ってどうするのでしょうか?
自衛隊員も国際情勢について充分な理解を持つべきなのではないでしょうか?
それが、「反対動向」とは恐れ入ります。

その他、反自衛隊活動には、爆破物をしかけた、というようなものもありますが、
岩手 平成16年2月17日 朝日新聞社員を名乗る某男は、2月17日09:20~09:23の間、駐屯地指令職務室長に対し、自衛隊のイラク派遣関連、駐屯地から派遣される人員数確認党の電話を実施
○電話内容
「岩手駐屯地から40名の隊員がイラクへ派遣されるという話を聞いたが本当か?、派遣されるとすればその時期は?」等
とか、
青森 平成16年2月19日、某女は、2月19日18:10~18:15の間、師団当直長に対し、自衛隊のイラク派遣に関し、不平・不満を主張する電話を実施
○電話内容
イラク人道復興支援の編成について、人選の方法等に対する不平・不満。隊員の身内の可能性がある。
というようなものもあります。
朝日新聞社員が取材すると、即、反自衛隊活動なんでしょうか?
隊員の家族が、イラクに派遣される隊員の身の上を心配することが、反自衛隊活動なんでしょうか?
その他、ヘリ騒音苦情電話なんていうものまで、反自衛隊活動に分類されています。

増子輝彦議員のブログにも書いてありますが、国民の中に様々な議論がある中で、自衛隊は他の公務員と同様に中立の姿勢を守るべきです。
二大政党制の片方だけを支持するのなら憲法違反です。
「あの戦争」で、日本が惨めな敗戦を迎えた最大の原因は、山本七平さんが著書「日本はなぜ敗れるのか」に書いているように、戦前軍隊が、異論を認めず、反省をせず、失敗しても、誤った方針のまま突き進んでしまったからです。
異論を受け入れて、別の見地から敵の攻撃を予測することができなければ、不測の事態のときに国土防衛などできるはずがありません。
自衛隊こそ、異論に関して大らかな組織であるべきなのに、異論を吐く人間を子細に監視して調べ上げる、実際にやっていることは正反対です。

ほか、一般情勢として、集会、デモ、チラシ配布などのほか、写真展や、「小林多喜二展」なんていうものまで、問題視して調べ上げているのですが、よくぞ、ここまで、税金の無駄をやってくれたものだ、と、思います。
こんな市民活動の監視が、日本の国土防衛にどういう役に立つのか、全く理解できませんね。
膨大な財政赤字を抱える日本の自衛隊なら、もっと、効率的に合理的に調査活動を行うべきなのではないでしょうか?
神戸の震災で市民とともに救援活動を行った、市民に愛される「自衛隊」はどこに行ってしまったのでしょうか?
官僚社会主義を打倒するようなフリをして、官製談合でも天下りでも年金流用でも年金抹殺でも、官僚やりたい放題にした小泉政権を経て、自衛隊もまた腐敗した組織に成り果てたのでしょうか?
また、自衛隊が立ち向かう相手は、拳銃や麻薬を密輸してくる北朝鮮なのか、日本人なのか、もし、日本人こそ調査すべき対象だ、と、言うのなら、そんなものに無駄に税金を使われたのではたまりませんね。
即座に、自衛隊は解散して、ゼロから国土防衛組織を作り直して頂きたい。




理工系受験生向け大学入試問題研究サイトは こちら
大学入試問題検討ブログは こちら




コメント、トラック・バックはこちらへ お願いします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007/06/15 09:15:03 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: