公園人の散策記

公園人の散策記

桜坂

*
桜坂
Since 2005.04     Last Update 2005.04.20    

福山雅治の「桜坂」は実在します

2000年を代表するヒット曲となった福山雅治の「桜坂」。
この「桜坂」は、東急多摩川線の沼部駅からほど近い大田区田園調布本町に実在します。
普段は閑静な住宅街のなんでもない坂道が、桜の季節のほんの2週間程だけ、 桜のトンネルのようなみごとな景観を創り出して、そこを通る人の目を楽しませてくれます。
地元の人の間では、中原街道から多摩堤通りに抜ける道として、 昔から桜の素晴らしさは有名でしたが、 福山雅治の唄がTV番組「未来日記」のテーマソングであったこともあって、 「桜坂」のヒットでその名が全国に知れわたってからは、 この坂を目的にここを訪れるカップルが絶えません。
桜の季節の休日ともなると多くの人で、渋滞がおこるほどになりました。

桜坂写真
*

【最寄駅】
東急多摩川線 沼部駅 徒歩5分

桜坂周辺地図


【歴史】
現在閑静な住宅街が拡がる沼部駅周辺は、江戸時代から昭和の初めまで、 中原街道が多摩川とぶつかる位置にあたり、渡し場「丸子の渡し」がありました。
現在の「桜坂」は、当時「沼部の大坂」と呼ばれる急勾配な坂で、 荷車の往来などでは中原街道の難所の一つであったようです。
大正12年、中原街道の改修工事が行われ、道幅を拡張すると伴に 「沼部の大坂」を切通しにして勾配が緩やかにされました。
昭和5年、御大典記念に地元有志によって、切通しの両側の土手に 50本の桜の木が植えられて「桜坂」と命名されました。 後に大田区が設置した木製の坂名の表示と並んで置かれている背の低い石碑は、 このときに坂名を刻んで建てられたものです。
昭和9年に丸子橋が完成し、翌10年に中原街道が現在の位置に変更されると、 「丸子の渡し」が廃止となり、「桜坂」があるこの通りは旧街道になりました。

現在の中原街道を五反田方向から丸子橋に向かうと、環八との交差点の付近で 大きく右にカーブしていますが、ここを直進する位置にあたるのが 「桜坂」がある旧中原街道です。 この「旧中原街道」は「丸子の渡し跡」と伴に大田区の指定文化財になっています。
昭和37年には、坂の中腹に陸橋「桜橋」が架けられました。 平成12年の唄のヒット以来、全国的に有名になった「桜坂」を訪れる人は皆、 この赤い欄干の陸橋の上で記念写真を撮っています。
現在の桜坂は、桜の木は28本に減っていますが、土手にツツジなどが植えられていて、 桜の季節が過ぎた後の桜坂を彩っています。

*

4月1日、2日、3日と3日連続で訪れた後、梅雨の晴れ間6月19日にも訪れてみました。
例年よりも早い満開3月25日と、既に葉桜の4月16日に訪れました。
まだ蕾も固い3月20日と、開花直前の3月26日に訪れました。
昨年に続き満開を逃してしまいました。訪れた4月8日には既に葉桜でした。
2005年の開花は遅かった。三分咲きの4月3日と、満開の8日に訪れました。
桜坂の周辺は他にも見所いっぱいです。


*
Copyright © Kouen-jin 2001-2005. All rights reverved.


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: