特許の思想体系

特許の思想体系

2005.01.23
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カテゴリ: 01 特許ゲーム
こんちくは。今日のタイトルは、おやじギャグです。

テレビCMで流れていましたが、ウルトラセブンのひとこまで、主人公が腕時計型のテレビ電話を使用している場面がありました。

あの頃、円谷プロが特許出願していれば、NTTドコモは 円谷ドコモ という名前になっていたかもしれないなどという空想科学してしまいました(注:残念ながら、特許権の存続期間は、出願から20年という上限がありますから、この点でたとえ特許出願していたとしてもそのようなことはあり得ません)。

まずは携帯電話(特許用語としては移動体通信)の歴史です。

1979年 自動車電話サービス開始
1985年 ショルダーフォン登場。重さは3000g。
1987年 携帯電話サービス登場。重さは900g
1991年 220gのデジタルムーバ(この頃からでしょうか、重さのことを軽さというようになったのは)


この携帯電話の歴史を頭に入れつつ、以下の公開公報を見てください。

・公開番号 特開昭59-135960
・出願人等 富士通(株) 公開日:昭和59年8月4日、出願日:昭和58年1月25日
・発明の名称 電話機等における折りたたみ型送電話機のフックスイッチ切替装置
・概要 送話部筐体の開閉動作に連動してフックスイッチのオン、オフを行い、ロック機構を内設することにより、取扱操作が簡便化され、確実にロックできると共に、静粛性、円滑性、と操作感の向上を図る。送話部筐体を筐体上に折りたたむと、自動的にフックスイッチがオフ状態に、筐体を開放するとオン状態に作動される。また、係合凸部はヒンジ軸の外周面を弾発的に押圧して摺動し、係合凹部に自動的に嵌入して係合し、筐体が固定される。

ここでは図面がないので、わかりづらいですが、折りたたみ携帯電話を題材とした発明です。

いいたいことがわかっていただけたでしょうか。

特許出願が昭和58年、つまり1983年です。携帯電話サービスはおろか、ショルダーフォンも登場していない時代の出願です。

技術の流れ(物は小さくなる、計算は速くなる、記憶容量は大きくなる、・・・)を考え れば、このような発想、そして特許出願も可能だということです。

「実際に物を作らなくても特許出願できるの?」 「SFと特許」 については、後日、書いてみたいと思います。


しろしろさんのブログ 、例が多く参考になります。


「今宵はここまでにいたしとうござりまする」 (流行語大賞 1988年 流行語部門・金賞)

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最終更新日  2005.01.25 11:58:51
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